気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ログ・ホライズン

ログ・ホライズン 西風の旅団3

ico_grade6_3
「逆ですよ」
「みんなが笑ってくれるから ボクも笑っていられるんです」

敵味方の線引きが明確なソウジロウ。
ゲームを模した異世界。
PvPを仕掛けられている状況。
人が人に暴力を振るうこと。
現実とデータ。その境がなくなっていくと、ソウジロウは戻れなくなるところに行ってしまうかもしれない。

そうさせないために、必要なのは〈西風の旅団〉として負けないことだ、と。
それがこのギルドにいる条件。
ナズナもなかなかいいキャラですよねー。

そして西風の旅団の結束が強いというか、騒動が落ち着いてからの会議の風景が笑える。
シロエに対して嫌われていると思っているから、微妙に距離作ってるんですよね。
しかし、いきなりシロエが改革に乗り出そうとしていて笑える。
一応、ちまちまとシロエ側の描写も入っているんですけどねー。
にゃん太班長との会話のシーンがみたいですが、本編コミカライズは止まってるからなぁ。
2巻はまだですか。

さておき、シロエが動き出して、クレセントムーンが始まるところまで描かれました。
次回で、ソウジロウたち西風側からみた円卓会議結成までいきますかねー。
とりあえず、嫌われていると思い込んでいるソウジロウと、誘いを断ってばつが悪い思いをしているシロエとの会話のシーンが早く見たい。

 

【海外編】竜吼山脈

ico_grade6_3
「……ま、その、日本に渡るところは良いとしたって。そこに着くまではどうするんだよ。ここは、ユーラシアのど真ん中なんだぞ。地球の円周がおおざっぱに四万キロメートルだとして、その四分の一で一万キロ。ハーフガイアにしたところで五千キロだ」
「時速五百キロだったら十時間で――」
「どんな旅人だ、ソニックブームが出るわっ!」
 
ログ・ホライズンの海外編。
橙乃ままれさんのサイト『橙乃ままれOFFICIAL SITE』に掲載されている作品です。
トップページから、ページ左側にある『LOG HORIZON』のタブをクリックすると、その下に出てきます。1~9まであって、1話は3~4P程度。 
(サイトからは見れなくなった模様。内容としては9巻相当)

単身で妖精の輪に飛び込んで北米サーバーから中国サーバーにわたり、その上で、うっかりレイドコンテンツの真ん中で孤立してしまった、〈暗殺者〉レオナルド。
快活で、問題があるならぶち壊していきそうな、勢いで生きているような、ある意味で太陽のような〈格闘家〉のカナミ。
カナミは、〈古来種〉のエリアスと、不思議な言動をする〈施療神官〉 のコッペリアを連れていた。

カナミは、ローマ在住で西欧サーバーに属する冒険者だったが、この〈大災害〉について知るために、〈日本サーバー〉へと向かう旅の途中だった。
それにレオナルドも同行することに。
途中で、〈召喚師〉のKRも合流。一時的にだが、同行することに。
・・・まぁ、そのKRの物言いではっきりしましたが、カナミって、やっぱり「あの人」なんだよなぁ、といいますか。
うん、シロエもそりゃあ苦労するはずですな。
ちなみにKRは〈幻獣憑依〉という召喚した幻獣と操作を入れ替えるネタ魔法を使って、海外サーバーの様子を見に来ているんだとか。本体は日本サーバーの安全な場所。
まぁ、日本は馴染みが集めてくれるだろうし、ということで脚を伸ばしたとか。それはそれで結構度胸居る行動だと思います。

まぁ、半年かけての長期計画として日本に向かう5人。
道中で、なにやら怪しいモンスターを発見し、その討伐をしたりとイベントをこなしています。
そのイベントも、ゲームとしてのイベントというよりは、〈大災害〉に関係しそうなイベントなんですよねー。
〈古来種〉に関して何やら興味深いこと言っている輩もいましたし。

で、カナミとの邂逅を経て、KRはミナミに。
かつての仲間の伝手を使い、その中枢に入り込む。
・・・主賓のための舞台を作る、とか。結構無茶というか自分楽しむためにものすごいことしでかしそうな予感が。

そんなKRさんは、最新の7巻にもちょろっと出てましたね。
8巻では新人プレイヤーが西に行くようですし、その辺で出てくるのだろうか。
これからログ・ホライズンに手を出すなら、2部開始の6巻読む前あたりに読むと面白いんじゃないかなーみたいに思いますが。
さてはて。本編にもそろそろカナミさんでてくるんですかねー、どーなんだろ。

ログ・ホライズン7 供贄の黄金 ドラマCD付き特装版

ico_grade6_5
ウィリアムに譲れない願いがあるように、誰にだってそれはあるのだろう。
シロエにだってそれはある。でなければ、シロエは今だってギルド未所属のままであるはずだ。
そしてデミクァスにさえ、それはあるのだ。


6巻の裏側で、シロエが一体何をしていたのか、というお話。
シロエはある目的のためにお金を必要としていて、金策に走る。
その結果として、大規模戦闘へと挑戦することになって。

直継が突っ込んでいましたけど、シロエはどれだけ自分に制限を課せばいいんでしょうかね。
かなりのドMというか。本人は楽をしたいって言っていますけど、手抜きで楽をするっていうのが許せない性分なんでしょうね。

大規模戦闘に協力してくれることになったのは、かつて円卓会議設立の際に、そのくらいを蹴った、シルバーソードのウィリアム。
アキバで気まずい思いしてるんじゃないかなぁ、と思ったら、彼らススキノに拠点を移してたんですね。
円卓会議代表にシロエが選出したぐらい、実績のある戦闘系ギルドが来たことによって、ススキノには治安が生まれたようで。
治安を生むための円卓会議を蹴り、行き着いた先で、治安を生んでいるっていうのは中々の皮肉と言いますか。

シロエとススキノが組み合わされば、避けて通れないのが・・・えーっとデミグラスさんでしたっけ?
P107の挿絵のシロエの目が、すごいどうでもよさようで。
のちのちデミクァス自身が 「面倒臭いな」としか感情の色を浮かべなかったと思っているんですが、それがまさしく、という感じの表情で、絵師さんグッジョブ。

新キャラのてとらも結構いい性格していますよね。
直継との軽快なやりとりも結構楽しかったです。ギルドというか、住処というか、まぁ、それに関する話をしていたあたりは結構気に入っています。
あとは、ウィリアムの叫びを聞いた後に、「勝たせてあげたい」というあたりとか。
単なる新キャラってだけじゃなくて、最後に衝撃的な事実をいくつかぶつけてきて、今後の展開に絡んでくるのかなーみたいな感じが。
気に入ったので、これから活躍していってほしいですねー。

「(略)どんなにアホに見えたって、偽物じみた金ピカだって、俺が、俺たちが、それはすごいって思ったらそれはすごいんだよ。それが選ぶってことじゃねーか。俺は選んでここにいるんだ!」 

大規模戦闘の中で、ウィリアムが叫んだこの言葉。
もっと長くて、もっとみっともない部分があって、だけど、心に届く熱を持った言葉なんですよね。
ウィリアム自身は自分をダメなギルマスだと思ってるようですけど、あの言葉に共感して、それで動かせるっていうのは、十分な資質だと思いますけどね。 

さて、次回は記録の地平線の新人組+セララの新人組のお話になるようで。
しかも、西に向かうとか。この世界で西って言ったら、真っ先にミナミが出てくるんですけど、どうなるんですかね。
今回は巻頭でミナミの状況も結構描写されていましたし、アキバの面々の誰かがそろそろいくことになるのかなーとか、ミナミが盛大に仕掛けてくるのかなーとか思っていたんですが。
どうなりますかねー。

どうなるかといえば、クラスティさんが、なんか異変に巻き込まれてどこぞに行ってしまったんですが、あれどうなるんですか、マジで。
クラスティさんいないと、結構大変でしょう。
そもそもDDDという一番大きな戦闘系ギルドのリーダーで、円卓会議の代表でも会って、現在はゴブリン討伐遠征に参加している。
レイネシア姫との関係もシロエの策では、クラスティがとりなして関係を維持するってものがあったのに、どうするんでしょうかね。
まぁ、レイネシア姫は6巻で「水楓の乙女」たちという友だちができたので、クラスティさんが必ずしもフォローしなくてはいけない、ってわけではなくなってきているわけなんですが。
今後の展開がますます気になる感じですね。
今から楽しみです。

限定版のドラマCDは、まぁ、それなり。
記録の地平線のメンバーが家探しする話と、クラスティとアイザックの話です。
題名からして丸わかりですけどね。
家探しの方のカラシンさんが出てきたあたりが一番面白かったかもしれない。
新しい発見をした場面ですけど。
……カラシンさん、新技術発見に浮かれて、意識飛ばしていたせいで、記録の地平線のリフォーム海洋機構に持っていかれたんだろうか、と思うと……。



 

ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子

ico_grade6_5
もっと儚くて、ささやかで、大事なものがアカツキを守っている。

新章開幕。
前回、自分の中に甘えが芽生えていたことに気が付き自信を失うアカツキの話。

アキバの街で起きた、発生するはずのないPK事件。
衛兵によって阻止されるはずのその行動が実行できたのはなぜなのか。
折しも、3・4巻で起きた『ゴブリン王の帰還』を完全に片づける為に、多くの冒険者がアキバを離れている最中だった。
円卓会議代表のクラスティもその遠征に参加していて、他の代表も何人か参加しているために、アキバに残っている円卓会議所属のギルドの負担が増している状態での事件。
冒険者は死んでも復活できる。そのこともあって、ある種のオカルトとして殺人事件は広まっていく。
ただ、放っておいていい理由にはなりえないわけで、行動を起こすところもある。
身内に手を出されたから、と西風の旅団のソウジロウも動く。
今回で大分印象変わりましたね。

「さて。ボクも先輩の後輩にくらい、少しは贈り物をしないと」


口伝周りのそれぞれの価値観だったり会話が、いい味だしてると思う。

そうした事件が起きている中で、アカツキは、自信のないままふらふらと、シロエに言われたから、とレイネシアのところに通っている。
クラスティが居ないこともあってか、彼女の周りには冒険者の女性陣が訪れお茶会をすることが増えていた。
迷いながらも通い続けて、そこで結んだ縁と絆が、彼女たちの力となる。

「ままなりません――」
「もう少し、どうにかなりませんか?……サービスしてくれませんか? 手加減――してくれませんかね」


嘆きを聞いたアカツキが行動し、ソウジロウに学び、そして、あの白い浜での静かな邂逅。
そこから、友達になっていく過程といいますか、自信を取り戻し、そしてその先へと進んでいく状況が綺麗なんですよね。

記録の地平線のメンバーが交流していくのが好きなので、その点では若干物足りない。
ただまぁ、アカツキの悩みとそれが解決に至るまでの流れっていうのは、良いものでしたね。
7巻で語られる裏側のお話も楽しみです。
個人的に一番気に入っているのは後半の戦闘の中でも特に、P290からの武器のエピソードですかね。

PK事件だけではなく、世界そのものに、新たな変化が生じているようで。
それが今後どう影響してくるのか、楽しみですね。


ログ・ホライズン5 アキバの街の日曜日

ico_grade6_4
「シロエくんはね。――“なんでもあり”の方が生きるタイプだろうね」
「彼は策士なんかじゃないと思うよ。なりふり構わず、手段を選ばず、一切の見返りを求めず、目的以外気にかけない。そういう状況では無類の強さを発揮する。あれは妖刀のたぐいだ」

五十鈴とルンデルハウスを仲間に加えた『記録の地平線』。
4人で始まったギルドだったのに、今ではその倍、8人も在籍している。
まぁ、一ギルドに焦点を当てれば小さな変化ですけれど。
大災害以降、そうして変化が出る程度には、時間が経過していて、その上帰還方法については未だ見当もつかないとなれば、この世界で生きていく覚悟を決めないといけないわけです。

そして人間が生きていくには、娯楽が欠かせない。
というわけで、ある程度状況が落ち着いてきたことから企画された、「天秤祭」。
アキバの冒険者たちが、この世界で初めて行う、プレイヤー主導のお祭り。
まさしく、日曜日、つまりは祝日といった様相です。

祭りともなれば、あちこちで恋の話題が咲くようで。
シロエの周りも華やかですし、マリエールの方にも春が来そうな雰囲気。
今回は、ミノリとアカツキのそれぞれの悩みが描かれていて、なかなか良かったと思います。
救出された恩と、そこから積み重ねてきたものを眩しく感じ、追いかけ続けているミノリ。
これで中学生っていうんだから、末恐ろしいもので。
一方でアカツキは、その身長によるコンプレックスがあって、それに縛られない関係を欲していた。
だからこそ、いざ得られたらその安寧に甘えてしまった、と最後には衝撃を受けるわけなんですが。
別に、安らぎを得ることが悪い事だとは思いませんけどねぇ。

ただ、祭りを行っているだけではなくて。
アキバとは別の形で落ち着きを見せたミナミの街からの攻撃を受ける、天秤祭。
シロエがそれに気が付いて、打った手っていうのがまたすごいといいますか。
なんですか、西風の旅団って、実は結構恐ろしいところですか。
目には優しいけど、近づいたら怪我じゃすまないような臭いを感じたんですが。

一番最後、シロエの元を訪れた、西の総領、濡羽。
彼女の言葉は、シロエをかなり困惑させ、悩ませましたが、一つだけ選択を間違えた。
大災害の直後だったら、シロエは濡羽に連れられて行ったかもしれない。
けど、彼は、覚悟を決めていたから。そこだけ読み違えてしまったのかと。
読んでいた時に、あのイラストには結構こっちの背筋にも来るものがありましたけど。
気合入れてますね。
さて、シロエと濡羽はなにやら、既刊の方法についての、なにがしかの意見というか考えを持っているようですけど。
それが明かされるときはいつになる事やら。
まぁ、気長に待ちます。


ログ・ホライズン4 ゲームの終わり 下

ico_grade6_5

「そんなに悲観することはありませんよ。死ななければよいんですから。そうすれば、記憶の剥落は起こらない。それに……」

(略)

――それに、もしそこに意義が見いだせないのならば、死よりも生の方が恐ろしいのは、どちらの世界でも一緒ではありませんか?

 

冒険者たちが忘れていた、定期クエスト「ゴブリン王の帰還」。

王の戴冠により勢力を拡大したゴブリン達は、その勢いのまま軍を動かす。

その脅威は、チョウシの街の新人プレイヤーにも、自由都市同盟イースタルの領主たちにも等しい衝撃を与える。

 

助けないですます理由ならたくさんあるのだ。

助ける理由がない。

しかし、助けたい気持ちは、ある。

 

と本文中に書かれていましたが。

新人プレイヤーたちが、冒険者として自由であるために。自分が自分であるために下した決断は結構尊いものだと思いますよ。

ゲームの世界だから、と割り切ることだってできたかもしれないのに。

そうやって楽な道に逃げなかったことは、素直に称賛されるべきでしょう。

そしていざ行動するとなったら、登場人物たちの頼りになること。

ミノリやトウヤ達新人プレイヤーも、この合宿で得たものを活かして行動してく。

そして引率だった直継やにゃん太も、ベテランプレイヤーとして、その経験に恥じない活躍をしているわけで。

 

新人たちが戦っている一方で、領主会議の方においても動きがあって。

対応の難しい問題にぶつかり、会議が硬直状態に陥った時のレイネシアの行動がまた素晴らしい。

大変だとわかっていて、怠けの虫をなんとか取っ払って、無力である自覚を持ちながら、それでも行動を起こしたことはすごい。

大地人が単なるNPCではないと、本当に実感できたのはこのあたりかもしれません。

 

円卓会議が布告したクエスト。

それを引き出したのが、ぐうたら姫であるというのは、中々面白シチュエーションですよね。

戦闘が多くて見どころも多かったですけど、今回はやっぱり最後のシロエの下した行動が見事だったかと。

ミノリの信頼に、余すところなく答えたその結果は、何か新しい火種を起こすのかもしれませんけれど。それでも、良い決着だったんじゃないかと思うわけで。

 

(ミノリが頼るのなら、助けなくてはならない)

それは意思ではなく、もはや前提だ。

 

そういう思考をできること、そして結果を導き出せること。シロエっていうのは本当に「腹ぐろ眼鏡」なんて二つ名が可愛く思えるような恐ろしさを持っているように思いますけど。それでも、格好いいんですよね。

やっぱ、この作品は好きです。

 

ログ・ホライズン3 ゲームの終わり 上

ico_grade6_4

「最近、耐久度が高くて使い減りのしない防御用の盾を手に入れたんです。敵と自分の間に挟み込むのにコツはいりますが、無理なく誘いを断れますから大丈夫でしょう」

 

新人プレイヤーの強化訓練…という名目を打ち出してまでバカンスを楽しもうとするマリエールさんが好きです。

今回は新人たちの物語を進行しつつ、シロエは別の場所での戦いに挑みます。

とはいっても、その戦いは武器を手にするわけではなく、政治的・精神的な戦いの舞台なわけですけど。

 

自由都市同盟イースタル。大地人たちの結成している同盟。

それに「円卓会議」を取り込もうと、招待状が送られてきたわけで。

クラスティが行っていましたが、この段階にあって、アキバの街が割れていたら、どんな切り崩しを受けたかわからないわけで。

そういう意味で、2巻でシロエが行動を起こした意味というものはあるでしょう。

 

円卓会議代表となった戦闘系ギルドのクラスティ、その兼ね合いから選ばれた生産系ギルドのミチタカとともに、使節に選ばれたシロエ。

円卓会議結成の立役者なんだからもっと働けって思惑もあるようで。

しかしその思惑が別方向に発展していくとはだれも予想できていなかったでしょうね。

賢者の訪問とそれによってもたらされたシロエの気付き。それが成果を発揮するのは少し先の話になりますが。

そのヒントを得て、実行できてしまうっていうあたり、恐ろしい智謀というか。

 

一方で、新人プレイヤー合宿の一環としてダンジョンに挑むトウヤとミノリ。

新人の視点から戦闘を語ることによって、連携の難しさとか特技の特徴とかを説明していくのは分かりやすくていいですね。

一度に全部説明しようとすると、情報過多でわけがわかなくなるんで。小出しにしていくべきですが、結構情報の出し方が上手いんじゃないかと思っております。

P137のイラストとか、何回も失敗して撤退しているあたりとかもいい感じですね。失敗を重ねているからこそ、最後の成功が光って見えるんじゃないかと。
 

あとは、今回の見どころは、ぐうたら姫ことレイネシア姫の登場でしょう。

ぐうたらなのに結構キャラクターとしては魅力的なんですよね。クラスティとのやりとりが面白いからこそでしょうけど。
最初読んだときには、大地人のユニークキャラとして出てきたのかと思いましたけど。
まさかあぁいう行動に出ようとは。 

 

会議と、新人合宿と、2つの場所で進行していく物語。

しかし、タイトルにあるように今回は上巻なわけで、最後にはちょっとした事件が発生します。

ちょうどアニメも3巻のエピソードに入ってきたので、これからが楽しみですねー。

 

ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち

ico_grade6_5
「(略)見て見ぬふりをいつまでも続けたら、気持ちの方がすっかり腐ってしまうんよね。――魂の問題やから。だからうちらも賭けてみる。教えて、シロ坊。その方法を。もしそのために何かができるときに、何もせえへんかったら、うちらずっと後悔しそうやから」

ススキノからアキバに帰り、その変化を知るシロエ。
大規模ギルドの台頭。中小ギルド連合の失敗。新人を利用している悪徳ギルド。
その中でシロエは悩みを得る。
この異世界に最初から感じていた不安。
「法」が存在しない無法の異世界であるということ。
ゲームシステムに沿って構成されているようで、細部に違いが見える異世界の事。
シロエの頭の中にはいくつもの悩みとそれに合わせた解決につながる回答が考えられている。
しかし、自分にこれらの悪を糾弾する権利があるのか、と足は止まってしまう。
柵を嫌い、ソロであり続けた自分。
それは、見方を変えれば集団に属さず、面倒事から逃げ続けて、責任を放棄したことにつながる。
考え過ぎなようにも見えますけど、ここまで考えているからこそ、シロエはそれでも自分の中にある、大切なもの。無視しがたい違和感。譲れない理念と向き合い、問題と相対する選択を最後には選べるんですよね。

今回のMVPは、シロエに選択肢を与えたにゃん太班長でしょうか。

「誰もがなにもせずにただ得られる宝は、所詮、宝ではないのにゃ」

彼の発見が無かったら、シロエは今回の結末を導けなかったかもしれない。
彼の導きが無かったら、シロエは足踏みをしたまま進めなかったかもしれない。
こういう人脈があるっていうことはそれだけシロエが認められているってことですけど。
セララに慕われるのも、アカツキが評価するのも納得の貫録ですよね。

それだけではなく、シロエの願いに応じ力を貸してくれた三日月同盟の存在も忘れてはいけないですよね。
生産系三大ギルドを相手取った交渉も見事。
ヘンリエッタが感じたとおり、協力が得られなくても、きっとシロエはやったんでしょう。
でも、彼女たちの協力があったからこそ、シロエは自身の理想とする場所に、たどりつきやすかったはずだと思うんです。

この巻は、シロエが行動を起こす転機となるエピソードであり、アキバの街に変節を招く革新の話でもあるんですよね。
別に物語的にラスボスが出てくるわけでも、武力で持って無双するわけでもないけれど。
じわりじわりと根回しをし、いくつもの手を打ち、望む結果を引き入れる。
その展開には、ぞくりと来ましたね。
腹黒なんてもんじゃない。清濁併せのむシロエという存在の恐ろしさが見えたようにも思います。

シロエの我が儘ではじめた戦いだが、シロエは勝ちたかっただけで、誰かを負かしたかった訳ではない。勝利を得たかっただけで、奪いたかった訳ではない。
きれい事をいうつもりはないが、できれば、全員でそこに辿り着きたかった。アキバの街に住むすべての人々と、という意味だ。

 
このあたりも結構好きですよ。
シロエが準備していた「作戦」を聞いた時の恐慌じみた騒ぎとか、腹黒の名に恥じない策謀で。

心情の描写が細かいので、アニメとかだと、ミノリとシロエの最初の念話のシーンとかがちょっと物足りなさがありましたけど。
こういう細かい所の積み重ねが、この作品の魅力を最大限に発揮していると思うのですよ。
 

ログ・ホライズン1 異世界のはじまり

ico_grade6_3h
「身内が泣いてたら助けるしょ。それ普通だから。『あいつら』が格好悪くたって、俺らまでそれに付き合う義理はねーよ」


小説家になろう連載作品の書籍化。
現在でも、原文は残っていて、全63部。
最新の章は、今月末に書籍化されるそうですよ?

MMORPGに似た異世界に閉じ込められたプレイヤーたちの物語。
スキルやメニュー画面など、ゲームのシステムをおおよそ維持している世界。
この世界は、デスゲームなどではなく、死んだ者もゲーム通り大神殿で復活する。
更には、食事には「全く塩味がしない煎餅を水分でふやけさせたモノ」とでもいうような代物で、普通に料理しようとしても失敗してしまう。

この手のゲームに閉じ込められるものだと高レベル数名が俺TUEEEする話だったり、順序立てて攻略するものとあると思いますけど。
ログ・ホライズンの特徴は、ロングランの作品で、プレイヤーの約半数がレベル上限に達しているっていう点でしょうか。新しい拡張パックによって、レベル上限が100に上昇し、様々なイベントなども追加されるだろう、と期待していたら、この「大災害」なわけですよ。
しかも、シロエの推測に寄れば、この世界には約3万人のプレイヤーが閉じ込められているという事で。
ゲームのような、ゲームと同じようにはいかない世界。
楽しい遊びをしようと思っていたら、わけがわからない状況に陥れられた、っていう感情の落差も混乱に拍車をかけているんじゃないですかねぇ。

実際に戦闘に出れば、ゲームとは違う臨場感や痛みが伴うわけで。
しかも、脱出の目途も、これからの見通しも全く立たない状態。
全く先が見えないから多くの人々が、絶望に囚われるのもむべなるかな。

結構世界を作りこんでいるので、説明が多いので、進展はゆっくりですね。
ただ、全く事件やイベントがないってわけじゃないです。
何もすることがない、という状態が世情の悪化を招き、PKが横行し、主人公たちも襲われたり。
遠方のプレイヤータウンで発生した問題に、介入したりと、色々やってます。
シロエ達は、ただ絶望に囚われて膝を屈したプレイヤーたちとは違い、この異世界を何とか生きようとしている強さがあると思います。

ススキノを目指し旅をする中、ここが異世界で、自分たちが冒険者なのだとシロエが自覚しますけど。
多くの困ったことがあるなかでも、そういう「良いもの」を見つけられるっていうのは、いい話だと思いますけどね。希望の欠片を自分で見出せるという事だから。
キャラやストーリーは結構好きです。世界が創りこまれているというか、人気あるゲームだったっていうのも納得できる世界があって、俺は好きですけど、その辺の情報の出し方で好みわかれるかも。
興味ある方は一回小説家になろうの方で読んでみることをお勧めします。
「異世界のはじまり」とあるように、今回は序章。
この巻も好きですけど、これからのシロエの「腹黒」っぷりが好きですよ。
最近気に入っているシリーズです。

今まさにNHKでアニメ化されていて、2巻の内容までが終わったところですね。
説明が多いので、どうなることかと思っていたんですが、割に良作になっていて気に入っています。
あちこちで画がもうちょっとどうにかならんかなぁ、って思うんですが。作りが丁寧なのは良いかなぁ、と思うんですけど。
 

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ