気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

三木なずな

没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた

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『ふむ……どうやら、面白い人生になるようだな。大きな魂の人間よ』

「面白い人生」

『私を連れて行く気はないか? そなたの人生を見させて欲しい』

 

気が付いたら、伯爵家ハミルトン家の五男、リアム・ハミルトンになっていた主人公。

作中において貴族は何か功績を挙げることで爵位を与えられ、3代の継承を許される。それ以上に家を続けたければ、家を継いだ後継が継承権のある間に新たな功績を挙げる必要があるとかで。

ハミルトン家は『最古の貴族』と呼ばれるくらい代を重ねて来たみたいです。

しかし、直近の当主たちは継承を認められるだけの功績を挙げられず、当代当主であるリアムの父は功績がないまま第三世代になってしまった。

 

……厳密にいうと、2代前の当主が名の知れた魔物を封印し、リアムの父たちまでの継承権を確保して、リアムの父の代で討伐を成し遂げることで次の3代継承権を得ようとしてはいたみたいですが。肝心の討伐に失敗して戦力を失い。王族に娘を嫁入りさせる、という貢献を功績とようと足掻くフェーズに入っているとかなんとか。

実家の継承権もどうなるか読めない。そもそも四男・五男は当主の予備としての価値も高くなく、四男のブルーノも他の家への婿入りで家を出ようとしてました。

娘への期待から、次代として見込んだ長男以外への扱いは雑になっていて……リアムは、ハミルトン家の書庫で魔導書を読み漁り、魔法を極めるのを趣味にすることになったわけです。

 

怪しげな人物と鉢合わせたりもしてましたが……その人物が魔法士としての腕は確かで、リアムに色々と教えてくれたのはありがたかったか。

「気付いたら別人になっていた」系の転生モノでも、ついつい地球から異世界への転生と受け取ってしまいがちですが。リアムの前世は一応作中世界っぽいですね。「以前住んでいた村にモンスターが出て、村中が怯えていたけれど有名なハンターが対峙してくれたと聞いてほっとした」みたいな文章が終盤に出てくるので。

黒炭よりも煙が出なくて高温になる「白炭」を作ったり、乾麺を作ったりと妙なアイデアはあるわりに、怪しげな師匠から魔法を教わっているときに「素数」を知らなかったりして、知識に偏りがあるなとは思っていて若干モヤモヤしてたんですが、中盤~終盤とは言え作中で触れてくれたので一応納得はしました。

 

魔法を極めて、いずれ家を出て独立する方向で準備を進めていたリアムでしたが。

趣味に走りつつ成果を上げている弟に、長兄アルブレヒトが焦って暴走した結果問題を起こしたりして、それを治めるために奔走する羽目になったりもして。

……それが、彼の思っている以上の問題になりそうというか、厄介ごとばかり詰まった爆弾みたいな情報な気がしますけど。当人がそこまで気にしてなさそうだから、まぁいいか……。

異世界最高の貴族、ハーレムを増やすほど強くなる

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「道具が大事だ、父さん」

「うむ?」

「どんな腕前だろうが、いい道具を使えば効率が上がるし、悪い道具を使えば効率が亜下がる。女神サルサだろうが、いい針を使えばもっといいものを作れる」

 

まぁタイトル通りの作品ですね。

異世界の帰属に転生した主人公。この世界では百人に一人くらいの割合でスキルというものを持っている人が生まれる。

しかしそれは成功率3割の「占い」だったり、農民の娘が「長剣マスタリー」の才能を持っていたが剣を使用する機会がなかったため気付かなかったりするような、稀少ではあるけれど使えないものも存在する、扱いにくいものだった。

 

しかし主人公は、自分が抱いた女からスキルを複製した上で高性能なものに変換して獲得する、という破格のスキルを持っていて。

成人の儀式として初めて女を抱いた時にその存在に気が付いた主人公は、そのまま娼館に乗り込んで新しいスキルをゲットしたりします。

 

父親に情報を流すことで資金面などでも協力してもらったり、そうやって目を駆けられてる分トラブルが起きた時は解決のために派遣されることになったりします。

弟に嫉妬して邪魔して来る兄に比べれば、貴族向いてるでしょうしね主人公……彼は彼で、自分のスキルの関係で、有望な女性に弱いって言うあまりにも動かしやすい弱点があったりするわけですけど。

普通に本番するし、挿絵も肌色成分多いしこれが一般ラノベで出るんだなぁと思っちゃうシリーズではありますが。それを期待して手を出した人は満足できるんじゃないでしょうか。

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