「僕はさ、学長の手のひらの上で踊りたくはないと思っていたんだけど」
(略)
「学長の思うままに動いてみるのも面白いかもしれない。もしかしたら、僕の退屈を紛らわせるための余興が始まるかもしれないからね」
BOOK☆WALKER読み放題で読了。期間限定タイトルで12月31日まで。
テオドールとしていつも通り学園生活を送っているルシファー。
圧倒的な実力を持つ彼に「貴様の言うことは信用ならんのだ!」と言える講師は偉い。……うっかり事故として首を刎ねてやろうか、とか思われてましたけど、
事情を知らないものからすれば、変わらない日常。
しかしエルフの連続失踪事件が起きているなかで、リズが連日登校しなかったりと不安材料は増えていく一方で。
そんな中テオドールに、ピアナというエルフの少女が接触してきて。
ここしばらく彼の出る授業に乗り込んできていた彼女は、才気あふれる彼に憧れて近づこうとしていたようで。
初心な少女を面白がって、彼なりに可愛がるテオドールは手が早いというか……そりゃあ第三夫人までいるわ、みたいな変な納得があった。
でも実力を信用してるとは言え妻のレナが調査に行ったきり音信不通な状態で、新しい女囲うのどうかと思うよ。魔神らしいといえばそうかもしれない。
実際レナも情報収集したうえでリズを保護して帰還するんだから、危険はなかったわけですが。
ピアナちゃん可愛くて好きですけどね。書籍加筆の新キャラだったらしくてこちらで読めてラッキー。
そうやってテオドールたちが調査する一方で、黒幕の動きも加速して。
失踪事件を聞きつけてやってきたエルフの女王すら利用する学長は恐ろしい。最悪の場合、彼の進退など諸々を賭けて解決する案もあったようですが。
好奇心で介入したテオドールの存在によって、それよりはマシな結末にたどり着けたのは良かった。……まだまだ問題山積ではありますが。
WEB版でいう第1章が今回で完結。次はどんな問題に遭遇するんですかね……。