気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

中卒探索者の成り上がり英雄譚

中卒探索者の成り上がり英雄譚 2つのスキルでダンジョン最速突破を目指す2

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「探索者の中でスキルオーブを買うやつはそんなにいない。高いからな。でも、だからといってドロップ率が高いわけでもない。俺が言えることはただ一つ」

「は、はい」

「出るまで倒せば100%だ」

 

当人は乗り気じゃなかったものの主人公のハヤトはAランクに挙がることになってしまって。

色々な特権が付与される反面、義務も課される制度であり……ハヤトはそのせいで弟子を取ることに。

それが表紙の2人の少女、澪とロロナだった。

ろくな身分証もなしに動乱期に探索者になった上、中卒のソロだったハヤトがいきなり2人も弟子を持つのはハードル高そうだとは思いましたが。

弟子を取るのは義務だけど知人がいないから協会に公募を任せたら速攻で決まったり、たまたま立ち寄った店で弟子候補と出会ったりするのは予想外だろうからまぁ……。

 

初手、極貧生活を送っていた澪視点から始まりますが、年齢偽装した上で居酒屋バイトするとか、追い込まれてるな……。

というかよく面接通ったな。ちょっと前までのハヤトといい、やたらと若年の貧困層多く出てくるな……。

父が探索者に憧れて、母はそんな父に愛想をつかして……と言った具合で転がり落ちていった模様。こういうケース他にもありそうです。ロロナも家出してきた家なき子でしたしね……。

 

2人の弟子を抱えて乗り込んでみれば、澪はステータス激低スキル無し、ロロナはステータス開示は拒否するもスキルを3つ発現と両極端の才能を披露してくれて。

どちらも最前線攻略者にしようと考えていたハヤトの計画は、前途多難です。

オマケにAランクになって知名度も上がってしまって、実家からメッセンジャーとして妹がやってきたりして、面倒ごとの種は尽きませんなー。

というか、彼の実家とそこが担っている魔祓いの情報とか聞くと、ダンジョンとかなくてもファンタジーしてるんですよねこの世界……。

かつて弱くて放逐されたハヤトが力をつけて、妹相手とはいえ我を通して交渉を成立させたのはお見事でした。まぁ、その分さらなる厄介ごとが増えそうな気配がありますが、どうなるのやら。

中卒探索者の成り上がり英雄譚1 ~2つの最強スキルでダンジョン最速突破を目指す~

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「だけどさ、こんな俺を信じてくれる奴がいたんだ」

(略)

「信頼に応えるのが、道理だろ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

WEBからの書籍化のハズなんですが、掲載場所を発見できず。取り下げられたのだろうか。

 

2年前、7つの国に隕石が落下し……そのポイントに、通常の物理法則が通用しない「ダンジョン」が登場した世界。

モンスターによる死の危険などはあるものの、特殊なドロップアイテムやスキルなどによって各国は熱を上げて、ダンジョン攻略へ乗り出すことになるわけです。

主人公のハヤトは、家を追い出され中卒で冒険者になったが、Dランクで停滞している少年で……ギリギリまで追い詰められた彼は、自殺すら視野に入っていた。

 

そんな彼を新たな飛翔体が貫き……そこに宿っていたヘキサという存在によって、彼は助けられます。

厳密に言うと彼女から与えられたチートスキルによって、なんですが。

ハヤト自身のスペック依存とは言え自由に武器を生み出せる『武器創造』に、危機的状況を回避するためのスキルをインストール・適用してくれる『スキルインストール』。

 

後者がパッシブだから自動で反応してくれるのが強すぎるんですよねぇ……。

まぁ強い分スキルの容量を食うので、ハヤトという凡人を選んだって側面もあるようです。

凡人の中ではスペック高いハヤトを見出してる辺り、お目が高いと言うべきか。

救いを求めていたから、と言うのを理由の最後にあげてましたけど、意外と割合高そうな雰囲気もある。

 

ヘキサに言わせると、ダンジョンと言うのは『星の寄生虫』であり、その星に住んでる生物に飴と鞭を与えることで飼いならして、その間に浸食を進めて星を食いつぶす存在だとか。

だからヘキサはそれに対処するためにやってきた、と言うんですが。ハヤトへの献身や心配を向ける様子を見ると、恐らくは本当かなぁ。

ただ、ヘキサを宿したわけでもない他の人に信じてもらえるわけもない、怪しい話でもあります。

 

ハヤトはヘキサの言葉にのって、ダンジョン攻略を目指すことにしたわけですが……。

ダンジョンが誕生してから2年、崩壊までのタイムリミットが1年とかなりハードなスケジュールなのは道程の厳しさに頭抱えたくなりますね。

寄生虫さん、もうちょっとゆっくりと過ごしてもらって構わないんですよ?

中卒ってことを抜きにしても特殊な環境で育ったからか常識が欠けている部分もあるハヤトですが、順法意識はしっかりしてるというか。自分の中で筋を通そうとするところがあって、そこは結構好印象でした。

……やけっぱちになってるときは、ダンジョン外でスキル使用したりもしてましたけど。名を馳せてしまって、追々問題になったりするんですかねぇ。


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