気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

中村やにお

グランクレスト・リプレイ かけだし君主の魔王修行2

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ジェイド:(頭を抱えて)……やっぱり無茶なことを言い出した……。

ナギ:危険すぎるぞ、マイロード!

ニャンスロット:ははは、やはり愉快だな、我ら王は!

エルザ:とにかく、話してみないと!

 

「初心者らしい自由な発想を」という事で起用された、藤井ゆきよさん。

そのPCエルザが考え付く作戦が、また奇策ぞろいというか。ジェイドやGMが振り回されまくって大変だなぁ、という感じですが。

混沌と戦乱にまみれた大陸だからこそ、彼女の目指す道はいばらの道ではありますが。

現状に絶望し、希望を抱くものすらいなくなるよりはいいんじゃないですかねぇ。

 

前回シロにサーカスを見せる為に、門を無理に通ったエルザたち。

それは「魔物の国」からの侵攻ととられ、伯爵領から騎士団が派遣されることに。

しかもその背後にはパンドラの暗躍があって、状況がこんがらがっていますが。

それでも、エルザがぶれずに話し合おうとしているのはいいですねぇ。彼女は危ういけれど、まぶしくもありますね。

 

「通りすがりの魔王です」からの「なぜ通したァ!?」の流れには笑った。

敵をおもてなしするって言う考えや、王都にいく方法についてもエルザの発想には驚かされてばかりでした。

そしてそんなエルザに影響を受けた「魔物の国」の住人たちが、彼女の理想の為に行動してくれたって言うのは、良い演出だと思いました。

中々楽しいリプレイでしたねー。今後が大変そうですが、まぁ、エルザなら持ち前の明るさを以てどうにかしてしまいそうではあります。

 

グランクレスト・リプレイ かけだし君主の魔王修行1

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ジェイド:相手は騎士団ですよ! 軍隊です、僕たち二人では無理です!
(略)
エルザ:だったら――(周囲を見回し)みんなの力を、貸して欲しい。

リプレイのテーマは「ゴブリン退治から始まる入門リプレイ」。
君主PCに初心者を迎えて、判りやすい王道展開に……なるはずでした。
それがどうしてこうなったのか。

君主が魔物従えて、外部から見ると魔王そのものですよ。
まぁ、この世界では投影体として別世界の存在がやってきたりするの珍しくないですけど。実際このリプレイ上の定義では、魔物を投影体やアーティストのような混沌の影響を受けた動物の総称としてます。
会話が成立しなかったり、邪悪すぎたりする存在をモンスターと呼称するようで。

チュートリアル用のゴブリンたちを、GMがその場のノリで喋らせ始めたのが全ての始まりですよね。
まぁ、エルザが困っているのならば助ける、という良くも悪くもまっすぐすぎる少女だったというのも影響していると思いますが。

初心者向けというスタート地点からは逆方向に突っ走った感じがありますが、結構面白かったです。
誤解されやすい立場で、いばらの道ではありますが、エルザの善性が保たれていくことを期待します。
……最後、なかなかに不穏な引きでしたけど。
彼女たちはいったいどう対応しますかねぇ。動き出した敵も、一枚岩ではなさそうなのが救いですが。


ダブルクロスThe 3rd Edition リプレイ・メビウス2 微笑むキミに会いたい

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墓守 だろ? だから、マスターと呼ぶな! あと、死亡フラグを立てるな!(一同笑)
GM 「な、なにもしてないのに、ひどすぎます……」と困惑するネズミ。あと、天、GM権限だ。ロイスの表を「無関心」から変えろ(一同笑)
墓守 なンて横暴なGMだ……ッ!(一同笑)
GM 読者も納得してくれるよ(笑)。(後略)

ダブルクロスでループもののリプレイ、2巻。
天さん、なんて豆腐メンタルなの……
確かに、あんなに挙動不審になっていたら、一瞬で秘密ばれるわな。
予想していたのに、あれかーと思いますが、完結後に小説書いちゃうぐらい思い入れあると挙動不審にもなるのか。
あれで無関心だったら、どうすると関心もていることになるんですかってレベルですよね。
ただ、クライマックス戦闘では、さすがのマスターエージェントって感じで格好良かった。

前回ループに関与していたエージェントを倒したが、ループからは出られなかった。
そして、ループで戻った時間は前回より長く、死んだはずの羊坂さんまでよみがえっていた。
新しい「林檎」の持ち主を探すため、このループから逃げ出すために、それぞれ手を尽くしていきます。

紅は、前回にまして突拍子もない行動が増えたというか。
もう一周回って素晴らしいというか。
秘密を途中で渡すという形になっているのは、構成として面白かったと思います。
そして秘密を受け取ったところから、それぞれが、「秘密」を中心に行動を始める。
なので、協力していたはずなのに、妨害行動にでる墓守がいたり。
本心を語れず、距離を取ろうとするアンゼリカがいたりするわけですよね。
秋雨さんは……また怪しい勧誘受けてましたね。

NPCの林檎所持者たちがそれぞれ違った味があっていい感じですねー。
宇津木ちゃんが魔眼をデコっていたのには笑った。ありなのか。
秘密に設定された公開条件を満たし、少しずつ真相に近づいていく面々。
けれど、最後にまたすごい出来事が起きたりするわけで。
秋雨さんはどうなるんでしょうねぇ、コレ。 

 

ダブルクロスThe 3rd Edition リプレイ・メビウス1 キミだけが望むすべてだから

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刺青が蠢き、白い槍が地面から伸びる。まるで墓標のように。
――生あるうちは輝いてろ。
――思い悩むな。
――人生は短く、
――時は常に代価を求める。
小さく漏れるのは、古代の墓碑に刻まれた詩句。最古の歌。



声優・佐藤有世さんが主人公を務めるリプレイ。
あちこちで吹き出しそうになる、笑えます。
有世さんが独特の世界を展開していて、どうしても吹きますね。

矢野:いかん。これ全部突っ込んでたら、それだけで本が終わるぞ!(笑)


とか言われていますし。
これは、すごい。有世さんのPCがUGNのエリートスパイって時点で危険な香りはしていた。
オープニングが、霧谷さんがツッコミに回って、完全にコントと化していたじゃないですか

PC全員がなんらかの秘密を持っている、と言う設定。
PC1は自分で作ってましたけど。
その秘密を探り、異変を探りしているうちに事件は加速して。
いや、結構面白かったです。PC戦闘あったりしましたし。
表紙の二人が、良いシーン作ったりしてましたけどね。

UGNのエリートスパイである、紅。
領域を使い幻惑する、UGNチルドレン、アンゼリカ。
神父として派遣されてきた胡散臭い男、秋雨。
名の売れた傭兵らしい、墓守。

誰が秘密を持っているかわからない状態で怒る事件。
誰も彼もが怪しく見えてくるっていう見せ方がうまかったですね。
PCもGMも楽しんでプレイしているのが分かるようでした。
それぞれのキャラクターメイクも参考になりそうな。
墓守がダブルクロスのPCとは思えないほどの高HPだったりして、面白いです。
秋雨神父も結構気に入っていますけど、墓守がいいですね。
演出の仕方とかが結構格好いい。



 

ダブルクロスThe 3rd Edition リプレイ・メビウス③ 1秒でも長くキミといよう

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GM:「本当は、死んだ人は生き返らないし、瞬間移動も、鉄骨を銃弾で弾き飛ばすこともできない……そのせいで、救えないことがあっても、仕方がないんだ。世界って、本当はそういうものなんだと思う」
紅:……うん。
GM:「でも、今のあたしにはその力があるし、力があるのに使わないっていうのも、無理だからさ。間違った世界で、間違ったまま……それでも、少しでも、正しいと思えることをしていくしかない、って思ってる。」


リプレイ完結刊。
いやぁ、相変わらず面白かった。
秋雨さんが前回の最後、凄い行動に出て、実はラスボスになるんじゃね? みたいな展開でしたけど。
なんとかPCとして参加できてよかったです。
GMと事前に相談して、色々と手を打っていたみたいですしね。

秋雨が助けようとした妹、時雨。
戦闘能力という意味ではなく、心が強い少女だったんだなぁ、と。
秋雨が「裏切り」を働きましたけど、その気持ちが分かる感じで。
兄妹の関係が良かった。
紅が愛も変わらず、突飛な言動を繰り返していましたが、しっかり悩んでいるようだったのはいい感じ。
助けられる可能性に賭けることは悪い事なのか。
そのために全力を注ぐことを、悪と断じていいのか。
ループを繰り返した中では、完全に否定もし切れないといいますか。悩ましいところですね。
 
そして、正直フレーバーな情報出すキャラなのかと思っていた眠木先生についにスポットが当たります。
まさかあぁいう展開に持ってこようとは。
いや、羊坂さんは、なんかしてきそうだなぁ、とは正直思っていましたけど。
紅と一緒で、ループ関連で命を拾った存在、という事になりますしね。
その関与の仕方がちょっと予想ななめ上に言っていたのが驚きではありました。

三馬鹿と称されていたらしい、珠樹、伊武、宇津木。
いや、裏切りの連続で、まとめ役になった珠樹のだめさとかは輝いていたと思いますよ。
あれが本物の前衛バカってやつなんだろうか。
伊武と宇津木も中々いい性格をしていたので、その辺が清涼剤になっていて、シリアスになりがちな雰囲気を緩和してくれていましたね。
しかし、宇津木は、魔眼をデコるとか新しい価値観を持ちこんでくれましたね・・・
キャラクターとしては正しい・・・・・・のだろうか。どうしても面白くなってしまう。
締めるところは締めてくれるいいNPCでしたけどね。

紅が、最後までなんちゃってスパイでしたけど、主人公であったなぁ、と。
懐に入り込んで、なんとなく力を貸してしまうっていうのは転生の素質なんでしょうかね。
そういう紅と親しくなった、アンゼリカのロールも今回は光っていた。
秋雨に協力して、有ることをしようとしますが、最後には覚悟を決めて、行動に移すっていうのは、良いシーンだった。

後は、墓守も今回は素直に格好良かった。
前回の混乱しまくって、パニックになっている状態もまた面白いと言えば面白かったんですけど。
今回は素直にマスターエージェントの風格があると思いましたよ。
ループに入った時に、秋雨と会話しているシーンとか、あれは、秋雨と墓守だからこそのシーンだったよなぁ、という感じで。
もしあそこに出てきたのが紅だったら、全く別の描かれ方になっていたはずですしね。
そして、墓守のプレイヤー田中天氏は、リプレイ終わった後に文庫にして50P相当の墓守とネズミを描いた夢小説を描いたようで……なにやってるんですか。
とりあえず公開は予定されているそうなので、それを楽しみに待ちます。


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