「……でも、でもどうせなら楽しく遊びたいじゃないですか」
(略)
「――私、今からレーナさんの敵になります」
ゲーム内ではレーナが暴れ回って治安悪化して盗賊が増加したりしてるそうで。……あそこまで好き勝手暴れれば、それもそうなるか。
さらにユウという伝手を使って、レーナ限界オタクことマリアが合流。目クルクルしてるマリアの横で小首傾げてるレーナの挿絵は可愛かった。
……その直後に、王太子殿下直々に率いてきた軍勢と遭遇して。何かのイベントかと思って周りにたむろする他プレイヤーもプレイヤーですが、ジェノサイドしに行くレーナもレーナだよ……。
王太子は転移アイテムで逃げたけど、軍隊は蹴散らされて。さらに第二王子が失敗をあげつらってきたり身内に足引っ張られるの辛い。
だって、ジェノサイダーはその隙に接近して王女に目を付けてまた被害増やしてますからね。鬼だね。献身的なメイドとか見て困惑したり、レーナの歪さもまた際立ってきてる気が。
マリアはレーナのリアルも察しがついてるし、その寂しさに気が付いた上で、楽しませるために挑戦したりしてますし。気にかけてくれる人も居るのは良いですね。
……まぁ、それはそれとして王族殺すし、王女を攫って帝国に宣戦布告するし。帝国が動かした軍が他のプレイヤーに蹴散らされるトラブルもありましたが、その後も貴族削りに走るし。ジェノサイダーの名前に恥じない惨劇を巻き起こしてるので、危ういというかチグハグというか。言葉は通じるけど、会話はかみ合わないというか。
そこがレーナのレーナたる所以ではありますが、どんどん規模大きくなって怖いわぁ。