気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

九曜

放課後の図書室でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ3

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「僕は瀧浪先輩のことが好きだ」

正面からそう告げる。

「奏多先輩が大事なことは変わらないけど、僕が好きなのは瀧浪先輩ただひとりだ。ようやく自分の気持ちに自信がもてるようになってきたのに、それを疑わないで欲しい」

 

蓮見邸での生活にも慣れてきた静流。

ぼちぼち夏休み、ということで瀧浪先輩からの攻勢も激しくなったりはしてましたが……。

母が亡くなった後なこともあり、帰省をどうするのかという話が蓮見先輩との間で出たりしていました。

事ここに至ってはちゃんと顔を合わせて説明しようと蓮見父は考えていたようですが……それはそれで問題がありそうだなぁ、とは思いました。そこまで本筋ではないながら、ちゃんと描いているのはこの作品の味か。

 

瀧浪先輩との距離が近づいて、だからこそ彼が大事にしている奏多先輩との関係が今回の肝になっていたわけですな。

中学時代からの付き合いで、独特のかみ合い方をしている静流と奏多先輩ですが。

服に興味が無いから静流に選ばせているとか、それは確かに静流をして「いちおう彼女がいる」と対応に悩む言葉も出るでしょう。

 

奏多先輩、直接瀧浪先輩に許可取りに行って、気にしている瀧浪先輩と蓮見先輩が当日後を追いかけてくるイベントが発生したりしてました。

そうやって、静流が奏多先輩を大事にしている姿を見て、瀧浪先輩が珍しく足踏みしてましたが。これまでの経験から、静流自身がしっかりと言葉にして問題解決に動いていたのは良かったですね。



放課後の図書室でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ2

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「なぜ正しい答えを出さないといけないの?」

(略)

「正しいか正しくないかなんて、どうでもいいこと。お前がどうしたいかを考え、お前にとっての答えを出しなさい」

 

自分の感情が作り物ではないか、という悩みを抱える静流。

それでも奏多先輩から「自分の感情に誠実であれ」と言うアドバイスをもらって、彼なりに努力していってました。

義姉である蓮見先輩とのやりとりも、随分と丸くなってきたというか。あけすけなやり取りしてる二人が結構好きですね。

 

キャラとしては飄々としてるというか、要所で出て来て助言してくキャラ枠になってる奏多先輩が一番好きですけど。……いい性格してて、蓮見と瀧浪どっちもからかってる節もあるからなぁ。一番強かなのもこのキャラなのでは……。

 

クラスメイトに通学に使う駅が変わっている事や、蓮見先輩といた事を見られてそれっぽく聞こえる嘘を吐いた。

しかし、その彼は蓮見の中学時代の後輩でもあって、彼女の口から真実が明かされてしまって。それに加えて瀧浪のストーカーなんて噂が学校に流れて、あちこち関係がぎこちなくなってましたけど。概ね丸く収まって良かった。

 

自分に自信が持てないながらも、しっかりと「瀧浪泪華が好き」という言葉を口に出来たのは偉い。ただ、それは確かにあるけれど、本当か分からないもので。

だから付き合うには至らず、今まで通りと言うのはもどかしいですけど彼らしい、か。

週4で部屋に遊びにくる小悪魔ガールはくびったけ

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「もう一度聞きます。聖也さんは過去にしかいないんですか? 本当に『これから』はないんですか?」

 

九曜先生の新作―。

同年代や先輩キャラがヒロインの事が多かったイメージなので、今回は年下キャラがメインと言うことで新鮮。

とは言えその少女黒江美紗は、中学生とは思えない程身体が成長していて、それを自覚して武器にしてくるんだから、なるほど小悪魔……

でも、メンタルまで育っているわけではなくて、沈んだり悩んだりするところもあるのは年相応な感じがしてよいですね。

 

主人公の比良坂聖也は、両親の離婚を切っ掛けに母について引っ越してきた高校2年生。

以前はバスケをしていて、プロを目指していたくらいだったが……離婚前後の騒動がもとで引退。引っ越しの際に持っていた道具なども全部処分してしまって、無気力になっている状態。

何の展望もないが「余生」を送るつもり……とか言っていますが。

 

彼は彼でまだまだ青くて、全然バスケへの想いを振りきれてないんですよね。

学校でもバスケをやっていた事は伏せたり、陰キャぶったりしていましたけれど。

実際にボールを手にしてしまえば、それまで積み重ねてきた時間に嘘を吐くことができず、つい真面目にプレイしてしまう。

 

美沙相手にフリースロー勝負でちょっとした賭けを持ち掛けられた時とかも、良いようにからかわれて、彼女の願いを叶える形になってますしね。

不利な条件設定な賭けに乗らなきゃいいのに……と思いますけど、それが出来ないくらい真剣だったんだろうな、というのが伝わってくる。スイッチが入る感じが分かりますからね……。

 

美沙との交流を通じて少し前向きに慣れたのなら良かった。美沙の方は美沙の方で、抱えていた悩みが落着したようですし。

そうポンポン立ち消えにしていい話なのかなぁ、と美沙母に対してモヤっとしたというか。お相手が少し可哀想に思えてしまったのは歳か。

タイトルが「小悪魔ガール『に』」じゃなくて「小悪魔ガール『は』」なのが美味しいというか。それを踏まえると美沙のアピールが可愛く思えますね。頑張れー。

放課後の図書室でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ

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「こういうこと言うのもなんだけど、あんたってどこか歪だよね」

 

母子家庭で育った主人公、真壁静流。

しかし交通事故で母が亡くなり……彼の前に、父親が現れて「一緒に暮らさないか」と提案される。

道ならぬ恋ではあったそうですが、父親の本妻も亡くなっていて、娘さんと二人暮らしになっていたとかで。

 

寄る辺を失くしてしまったこともあり、静流は1か月ほどその提案に乗らせてもらうことに。その娘さんが同じ学校に通う先輩で、おまけに容姿から人気のある人物であったのは、運が良いやら悪いやら。

ま、静流は何も悪い事してないんですけどね。概ね父親が悪い。

あらすじを見るに、同棲する事となった異母姉の紫苑先輩がメインのようですが(実際、今回は家族問題がテーマなので間違ってはない)。

 

……ヒロインは、以前から静流にアピールかけてる瀧浪先輩の方ですよね。表紙も彼女だし。

静流と(彼が渋々だったとはいえ)デートの約束取り付けたり、迷っている時に助力したりで、良い活躍してると思うんですけど。

なかなかアピールが実を結んでないようなので、今後も頑張ってほしい。

 

やたらと静流と仲が良く、理解度も高い奏多先輩って言うダークホースも居ますが。

彼女は彼女で謎が多いというか。静流とどういう関係なんでしょうね。

過去の評判はかなり悪かったものの今は図書室の常連だそうですし。とりあえず、静流が唯一買っているという時代小説作家さんの正体ではあると思うんですが。

それはそれで繋がりが読めないんだよなぁ……

 

番外編では、過去作から『佐伯さん』が登場。

というか彼女達が経営しているカフェが近くにあり、今作のキャラ達が不定期に訪れているような距離感のようで。

番外編でもBOOKWALKER限定書き下ろしSSでも、佐伯さん(旧姓)が楽しそうで何より、って感じでした。

廻る学園と、先輩と僕3 Simple Life

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「だから、わたしたちの邪魔をしないで……!」

 

学期末テストが終わり学園祭が近づいて。

そんな中、学校見学に来た少女と那智は出会い……彼女に気に入られ、付きまとわれて。

司先輩がその状況にヤキモチをやいて、爆発。

ついには交際関係にあると公言して。いやまぁ、薄々察してる人も居たようですけど。

 

しばらく那智の周囲を見に来る連中が居たり、ゴシップ好きな人間の多いこと多いこと。

バスケ部のエースが一対一の試合に引きずり込んで、負けたら別れろとか言ってくるあたり見苦しいことこの上ない。

そういう事してるから、モテないんだと思うな……言動に難あり。

 

那智の両親に関する描写も入ってきましたが。

いやまぁ、何とも面倒くさいというか。父親の方はまだマシな部分もありますが。

手口が乱暴というか、初めに行動ありき過ぎる……

ラブコメというには今回はシリアスな部分多かった感じですねぇ。ラブコメはもうちょっと糖度多い方が好みですが、ちゃんと伏線を回収した上で最後は先輩のところに帰ったので、最終回らしい終わりだったのでは。



佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I’ll have Sherbet! 5

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「そりゃあそうでしょう。僕にとって君以上に甘いものなんて世の中にないんですから。今は何を食べても見劣りしますよ」

 

シリーズ完結巻。

佐伯母の実家での騒動がちょっとこっちに響いて来たり。

父親公認ではあったけど、母には知られてなかったので、その絡みでドタバタしたりはしてましたが。

これまで二人で積み上げてきた時間があるので、まぁ、乗り切れた感じ。

 

ルームシェアしている部屋に、佐伯さんのアメリカでの友人が止まりに来るなんてイベントもありました。

巻末の番外編もバレンタインの準備をする佐伯さん視点のストーリーで、今回は彼女よりの展開が多かったかなぁ。

まぁ、弓月の方は色々と喪失したりと経験したあとですし。残ってる問題も、総監谷解決する類でもないですしねぇ。

 

アリス絡みの描写は、よくわからない部分もありましたが。

まぁ、イチャイチャが目に毒というか、うん。糖度高めなラブコメでアリだとは思います。


廻る学園と、先輩と僕2 Simle Life

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「おーおー、強気に出たね」

「ええ、もちろんよ。今のわたしは怖いものなしだわ……ね、那智君?」

 

司と恋人関係になった那智。

まぁ、司が注目されている人という事もあり公言はしてませんが。

那智は那智で先輩のお姉さま方から注目されているようですしねぇ。本人無自覚だけど。その手の噂をキャッチした周囲が口を閉ざしているから……

 

……ばれるのも時間の問題なのでは?

呼び方を変えたりもしていましたし、「後は公式発表を待つばかり」なんて噂も出てきてるようですし。

もはや確定情報としてあつかわれているのでは……

 

あとは、一夜も素直じゃないキャラというか……

まぁ、家庭事情的にそりゃあひねくれもするわなぁ、って感じです。

那智が友人でいてくれることに結構救われているのでは、とは思いましたけど。

なんだかんだ賑やかな学園生活で見ていて楽しくはあります。もうちょっと糖度高くてもいいのよ。



佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I’ll have Sherbet! 2

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「弓月くんこそ、わたししか見えてないくせに」

 

ゴールデンウィークも明けて、同棲生活も一部を除いてばれることなく継続中。

学校でも佐伯さんは弓月くんに接近して。

弓月を警戒している雀女史は色々と警戒していたようですが、宝龍さんが事情を打ち明けた事で態度が軟化してました。

ちゃんと事情を知った後謝ってくれた辺り、真面目ですねぇ。

 

同棲している二人がもう順調にイチャイチャしていて、目に毒だな。

佐伯さんと宝龍さんが火花を散らしている場面とかもあって、それはそれで胃に悪そうですけど……

宝龍と付き合い、別れた後の悪評を気にせず流していた弓月くんには余り響かないだろうか。

二人の事を毒に例えてる場面はありましたけどね。毒をもって毒を制す。「……単に毒が二倍になるだけのような気もするな。下手をすれば二乗だ」みたいな感じで。

あの場面は少し笑った。

 

佐伯さんの猛攻に弓月くんがタジタジで。

最終的に「これからは君を不安にさせないよう努力しますよ」と返事している辺りかなりほだされている様子。

終盤のトラブルとして、佐伯さんの父親が襲来し、二人の関係について色々と口を出してくる場面も。まぁ、親として当然言わずにはいられない事ですし、相談もせず勢いのまま同棲を始めたのは二人だからなぁ。

ちゃんと距離を取ろうと判断し、思い直した後、父親を説得するために言葉を尽くしたのは、何よりかな。


廻る学園と、先輩と僕 Simple Life

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「……か、帰ろうか?」

少し硬い発音で先輩が聞いてくる。

「そう、ですね。帰りましょう。……その、一緒に」

 

「佐伯さんと、ひとつ屋根の下」の作者さんの……新作?

これも小説家になろうで掲載していた作品で、時期的にはこっちの方が先に書いているから、過去作というべきなのだろうか。

ともあれ、商業的には新シリーズ。絵師が和遥キナさんだったのもあり購入。

 

学園一のアイドルと称される片瀬司。

その彼女とある事件をきっかけに知り合った千秋那智、二人の交流の物語。

司が3年で、那智が1年って言う歳の差がまたいいですねぇ。学生時代の2歳差は大きいですよ。

 

そして、司が割とヤキモチ焼きな性格で。

那智の事が気になって仕方がない様子がもう、砂糖吐けそう。

司の友人の円のキャラが立っていて結構好きです。

雨の日に傘を忘れた円が、那智から傘を分捕って逃走し、その結果として司と那智が相合傘していった流れには笑った。

いや、実際のところ傘強奪されたらもうちょっと憤っていいと思いますけど。

司視点だと那智の姿は「拗ねたように訴えてくるその姿がかわいらしい。そどうしてくれようか」と映っているので、もう。

 

ラブコメと帯にはありますが……割とラブ要素の方が強めでしょうか。

傘を強奪する追い剥ぎが現れたりと、コメディ要素がないとは言わない。

じれったくて、とっとと付き合ってしまえよ、って気分になります。

実のところ『佐伯さん~』で作者さんを知って、他のシリーズ追い切れてなかったので、なろうの方の他作品もちょっと目を通してみようかな、と思いました。



佐伯さんとひとつ屋根の下 I‘ll have a Sherbet! 1

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「おもしろくなってきたわ」

「……」

おそらく彼女は僕の問題定義に耳を貸すことはないだろう。

 

小説家になろうの書籍化作品。

書籍の副題になってる『Ill have a Sherbet!』の方がなろうのタイトルですなー。

カクヨムの方でも連載して、そっちで特別賞を受賞したそうですけど。

WEB既読で絵もいい感じだったの購入。

 

高校二年生の春、一人暮らしを始めるはずだった男子学生弓月恭嗣。

不動産屋の手違いで、同じ部屋の契約をしてしまったという少女佐伯貴理華と同居を始めることに。

 

不動産屋は、手違いなので責任を以て別の部屋を探すと言って、この部屋にどちらが入居するか当事者同士で相談してほしいとは言っていたみたいですが。

新生活を始めるシーズンにまともな部屋が残っている保証もなく。佐伯さんの方が、「いいことを想いついた」とルームシェアを提案してきて、お互いに実家に頼れない状況もあってなし崩し的に同居が始まるわけですが。

 

自由気ままな佐伯さんに弓月君がかなり振り回されてますが。

何だかんだでいいコンビな感じもしますがねー。

弓月君の元カノ、宝龍さんの独特の感じも好きです。

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