気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

佐伯庸介

帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中

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「司書さん。その本は――魔導書は。貴女が完璧に直した場合、戦争に使われるかもしれません。それでも、やりますか?」

(略)

「殺すために直すんじゃない。直した結果がそうなるとしても」狩あの声には逡巡も恐怖もあった――しかし、覚悟と意思も同時にあった。「この子を――本を治せるのは、島なんじゃないが今この国にあたしだけだ。だから、やめない」

 

人が科学の道へ進み、様々な神秘はそのまま歴史に消えていくはずだった。

しかし、人類が忘れつつあった魔力を操る魔族とその集まりである魔王軍との戦争がはじまってしまって。

魔王が三か月おきに放つ「魔王雷」によって各国の都市が破壊されていく中、人類は神秘の残滓である「魔道具」や「勇者」という存在を頼って戦争を続けていた。

 

そんな中で新たに注目されたのが、『魔導書』と呼ばれる遺物であった。時の流れの中で破損してしまっているものの、修復すれば魔力持ちの扱える武器になるだろうと期待されていた一品。

しかし、魔力を持ちつつ稀覯本の修復技術を身に着けている人材なんてそういるハズもなく……帝国の皇女の友人であった、本を愛し、それゆえに職を失った主人公、女司書カリア=アレクサンドルが「魔導司書」という役割を与えられて戦場に送られるわけです。

 

『凄惨な光景、残忍な高位。だが自分は本を読んでいるのだからまだ人間なのだ』という名言を作中の将軍が遺していたとか。どうしたって命の奪い合いをする場であるけれど、人間であろうと踏みとどまっている覚悟が分かる。

他にもカリアの属する帝国、ひいてはそこが属する連合王国においては前線基地に図書館を設置し、兵士のメンタルケア用の施設としていたそうで。実際に作中で効果出ているのを見ると、良いなぁって思いますね。読書好きとして設定が刺さる作品でした。

 

カリアが着任した当初の、第11前線基地の図書館は前任の役職持ちが戦死した為に無法地帯と化していましたが。兵士たちに一歩も退かず、ルールを守らせるように動いたカリア、良かったですねぇ。

本の延滞なんかも日常茶飯事で「明日戦場で死ぬかもしれないんだぞ」と言ってきた相手に、「その本には予約が入っていて、同じ境遇の相手を待たせている」と言い返したシーンが好きです。通常の司書としての業務を行う傍ら、「魔導司書」としての仕事もしっかりしていて……。


あくまで本を愛しているだけの女性だったのに、戦場での命のやり取りに触れることになって、感情を揺さぶられながらも役割を全うしたカリアが良いキャラでした。
図書館利用者の兵士たちも、戦場である以上一回登場してから「次」が無かったりするんですが。彼らの心の支え、その一つに本がなっていたのは間違いなくて、痛くも面白いストーリーが描かれていて良かったですね。

昔勇者で今は骨3

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「君の心には勇がある それは力がなくては本来持てないものだ だから君の勇は尊い」

「俺は君たちを守ろう 君のその心の光を消さないために 君の勇に価値はあったと示すために」

 

エイン王国の国境付近にあるエンデ村と連絡が取れなくなった。

そのため調査依頼を受けて足を運ぶことになったアルですが……魔力切れで寝てたら埋葬されたとか何やってるんだお前。

夜中にやられたら割とホラーだと思いますが、そこで出会った夫婦は不思議と受け入れてくれて。

まぁ娘のハルベルは、悲鳴上げたり常識的なリアクションとってくれたわけですが。喋って気遣いも出来るけど、時折ジョークぶち込んでくるおちゃめなスケルトンとかレアすぎるんだよな……。

 

近くの廃砦に魔物が住み着いたり、付近の森にも魔物がわらわら沸いて対処しきれていないとかで、アルは現地で魔物狩りをすることにしてましたが。

エンデ村の人々がそれを受け入れて「お、魔物の煙上がったから日暮れか~」とかやってるの、鷹揚すぎて笑えるな。その奥でアルが「もーえろよもえろーよー」とかやってる絵があるので猶更。

 

霊脈地なのか不思議と魔力に満ちた土地で、魔物を退治すればそれで解決!

……となれば、かなりシンプルだったんですけど。廃砦には、今のアルと比べても強敵が救っていたり。

エンデ村の人々が隠していた事情があったりと、なかなか一筋縄ではいきませんなぁ……。

アルが絶望的な状況でも、勇者としての活動からもっと大変な状況はあったしな、と戦いに臨む姿勢に、今は骨でも間違いなく勇者だったと思わせてくれるの、好きですねぇ。

セッケルが演説してる時に間が出来て、アルが「切っちゃおうかな……」って近づいてるシーンとか、結構厄介な状況なハズなのにコミカルで笑えた。

昔勇者で今は骨2

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「んと いきてるりゆうっていうの なくてもねー

 いるんだからしょうがないよ」

 

とある街を訪れた際、プーチという少女と出会ったアル。

彼女の母は死んでしまっていて……まだ幼い彼女は、それを理解できずに「お休みしている」と言っており……つらい現実を教えることになったわけですが。無事に成仏できていたのだけは何よりか。

その後泣いたプーチを宥めて、周囲の大人に事情を説明しようとしたら、そりゃあ骨だから警戒されますよねぇ。

商人のレヴァが来なかったらもうちょっとややこしくなっていたかもしれない。

 

プーチに関してはそれでひとまずは良かったけれど……。

どうにも近ごろ怪しい輩が跋扈しているとかんとか。それもあってアルが人さらいと疑われたのか。「これ以上怪しい風体の奴がいたら紹介してくれ」とかいうアルのアンデットジョーク、割と好きです。

 

プーチに懐かれたこともあって彼女の家に厄介になりつつ、幼女連れて以来を片付けていく「神速子連れ骸骨」とかあだ名つけられてるのも笑える。

アルにも目的があるため、最終的にはプーチを孤児院に預けられないか考えていましたが、レヴァの調査ではどうにも芳しくなくて。

ミクトラや、事後承諾でフブルの力も借りてアルが調査に乗り出したら、思った以上にヤバい状況になっていましたが……逆にギリギリのところでアルが間に合ったので、そこはホッとしましたね。

 

書き下ろし掌編『ガルム』は、人攫い組織に与した冒険者ガルムのその後の扱いについて。フブルも強かというか、首輪付けられる実力者確保してるんだから流石……。

同じく掌編『プーチ』では、骨ことアルと攻防を交わした犬が、プーチと出会って孤児院で飼われることになっていたのほっこりした。

グリモアレファレンス2 貸出延滞はほどほどに

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「いいか……お前が迷宮書庫の意志なのかなんなのか、知らないが」宣言を下す。「俺は……俺達は必ず、この場所を解き明かす。全てだ」

 

1巻は、地下書庫について知って、隊を結成し実績を積みつつ、最後には他の隊も巻き込んだ大規模作戦を実施するという、一連の流れが描かれていましたが。

今回は連作短編形式と言いますか、章ごとに違う事件が起きて山あり谷ありを経た後、最後には守砂隊だからこそ訪れた試練に挑む、という展開でした。いや、どの事件も中々楽しかったですねぇ。

 

試験前でボチボチ活動頻度を落とそうか、と言う所に飛び込んできたレファレンス。

地下六階にあるという情報をもらい探しに行ったものの……書類上の本棚には収まっておらず。階層全てを探し回る羽目に。

ありますよね、本来とは違う場所に勝手に戻されるの。凄い困るんだよな……。今回の一件は、迷宮書庫ならではの理由も影響してはいましたが。予期せぬ時間泥棒に遭遇した守砂隊はお疲れ様でした。

 

三火、試験勉強を尊と一緒にやろうと思ったら、レファレンスで知り合った教授に教わっていて出遅れてたり、何かと残念な部分もありますが。

彼女の容姿・性格は実際のところ守砂の好みドンピシャみたいですしね。もうちょっと姉ぶる態度を抑えれば完璧みたいですが。早く付き合え、という気持ちともうしばらくそのままで楽しく観察させてほしいという気持ちが入り混じってる。

 

たまたま一緒に延滞書籍の回収業務になった時とか、凄く可愛く笑ってましたし、どちらかと言えば頑張ってほしい気持ちの方が強いかな?

イラスト的にはエスキュナも可愛いですけど、なんというかマスコット感が強い。ちなみに私が一番好きなのは思兼先輩なんですが……。パンケーキと格闘してるの微笑ましかったですね。

 

男子だけしか入れない隠し書庫の情報をこっそり共有してる、思春期男子のバカみたいなエピソードは笑えたし。

地図作成のために、階層を端から端まで踏破した守砂隊がイベントフラグを建てたというのも納得できる展開で良かったですね。探索委員の仕事、バイトみたいにしてる人も多いってことですから、これまで条件を達成したチームが居ないのも納得できるし。

障害に折れず、前に進む気概を示してくれたのは良かったです。今回も満喫しました。


グリモアレファレンス 図書委員は書庫迷宮に挑む

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「面白いコト、見せてくれるのよね?」

(略)

「もちろん。期待していい」

 

国内有数の蔵書数を誇る宇伊豆学園の図書館。

開架書庫が地上4階、地下2階の規模を誇り、限定的に学外へ開放もされており、研究者なども利用するほど。

しかし、それはあくまで表の顔。

 

より深い場所ある「閉架書庫」は、奇書・稀覯本が収められていて、図書委員の中でも一部の人員は、その閉架書庫の探索も兼任していた。

広大なだけならまだしも、障害となる魔獣まで闊歩していて。迷宮と呼ばれていた。

探索チームも魔書というアイテムで、バフをかけたり魔法じみた力を発揮したりしてますが、時には犠牲者も出るとか。

 

……最も、迷宮内で負った損害は、外に出ると治るという不可思議な環境で、頭部さえ確保できていれば死者も蘇るほど。

故に、探索チームも危険と隣り合わせながら、報酬ももらえるということでバイト気分で臨む人も多いそうで。

いやぁ、いいなぁ。正直楽しそうだなぁって思いました。学校生活の中で、リアルにファンタジー体験出来て報酬ももらえるとか羨ましい。

 

主人公の守砂は、序盤はそのことを知らない一般生徒でしたが。

手違いから迷宮に迷い込んでしまい、魔書に適合した為探索チームに勧誘されて。

いくつかの条件を付けた上で、守砂も了承し。チームを結成して探索していくわけです。

素人ゆえに、最初は失敗をしたりしていましたけど。

目標は明確なうえに、守砂が適合した魔書の能力がオートマッピングや敵探知。さらには、未踏地では周囲の能力が強化されるバフ能力まであって。
ゲーム的だけど、他の魔書の能力が身体能力強化とか攻撃・防御手段が多そうなのに、探知・支援型の能力はかなり反則的なのでは……。

 

報酬を求めて競い合う環境であるため、助け合いの精神が薄い探索委員。

迷宮の特性もあって、取り残された班員に救助を出せない事も多いとかで。

「じゃあ、僕の隊がやります」と。報酬よりも、探検に主体を置いているから、なんて利己的な判断もありましたけど。

 

魔本の能力的にも適役ですよね……。地図を作って情報共有したりもして、その結果ちょっとした騒動が起きたりもしてましたけど。

相手に利益を与えつつ、自分の目的も果たしていたのでお見事。裏でこそこそするんじゃなく、自分も命かけていたので、不快でもなかったですし、むしろ痛快だった。

勇骨を読んでいたので、期待してましたが楽しい新作でした。続いてくれるとうれしいなぁ。

あと、挿絵も好みの雰囲気で良かったですねー。
別チームの人だけど思兼先輩が特に好き。表紙のエスキュナーちゃんも中々。
歳上幼馴染な天寺先輩は……守砂関連だと箍外れちゃうとこ含めて面白い人だと思いました。
守砂、本命は早めに決めた方がいいぞ……。天寺先輩以外を選んだ場合が怖そうだけど。

昔勇者で今は骨5 東方月光堕天仙骨無幻抜刀

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「アル。わたしを信じて、守って。お師匠さまに鍛えてもらったもの。それが魂なら。私は手を必ず手を届かせる」

 

前回から4か月後。

魔軍令フギムニが予想してなかった情報でぶん殴られたり、勇者一行が転移装置の事故に巻き込まれて東方に飛ばされたりしてます。

しかしまぁ、縁は異なもの味なものというか合縁奇縁というか……どっちも男女の仲よりの語なんでアレですけど。

東国ヤマには、かつての勇者の仲間であり剣の師匠でもあるマガツが居ましたが。

今回の騒動はかなりの規模で、一人でも欠けていたら解決できなかった辺り、縁の妙を感じましたねぇ。いつくかの縁にはどこかの神様の思し召しもあったようですが。

 

ハルベルの死霊術士としての修行も一定の成果を認め、地盤を固める為に帰国しようとしていた矢先ですからね。

もし少しでも期限がずれていたら。ハルベルの力量が足りなかったかもしれないし、逆に成長著しかったら転移事故に巻き込まれず、東国で戦力が不足したかもしれない。

この辺りは骨になってからも、厄ネタばかりを引き続ける勇者の運の問題かもしれませんけど。

トラブルを吸い寄せまくってて、正直笑う。マルドゥにも「死してなお運命力が強すぎる奴」とか言われてましたしね。

 

そしてついに登場したマガツさん。

正直どんなキャラか気になってたんですが、予想以上に愉快な御仁と言うか。

血も涙も情もある、気の良い人物。けれど、剣を全ての上に置く価値観。

それ故に、振り回されるキャラも多いみたいでしたけど。いやぁ、あそこまで我を通してるのは好きだなぁ。

なので中盤の展開にはびっくりしました。あまりにもあっけなかったので。

……かと思ったらさらにその後、驚かされるんですけどね! 勇者御一行はびっくり人間ショーでも開催する気ですか。「1番、勇者。骨になります」。初手からインパクトしかないので駄目だな。

 

魔王軍との戦争で、国力は削られていると言いますが。

ハルベルやミクトラみたいに、勇者に影響を受けた下の世代も育っているし、魔軍令も考えがあるようでしたし、少しでも良い方向に行ってくれるといいなぁ。

……フギムニさん、予期せぬ情報で殴られてばっかりなので、足元すくわれないか心配ですけど。

昔勇者で今は骨Ⅰ

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あー 前回で お金使いすぎちゃったーなー

 

電撃文庫から刊行されている『昔勇者で今は骨』のコミカライズ。

かなりの力作で、ぜひ多くの方に手にとって欲しい出来栄えです。

魔王が猛威を振るった世界で、抗い、その喉元まで近づいた勇者の話。

人類の希望であった勇者は、しかし魔王との戦いで致命傷を負ってしまい……正規の治療には時間が掛かりすぎる、と邪法の死霊術によってスケルトンとして復活し、魔王を討ち果たすことに成功した。

 

表向きは死んだこととされた彼は……今ではニートとして生を謳歌していた(死んでるけど)。

まぁ、スケルトンがホイホイ街に出て行くわけにも行かないでしょうけど。死霊仲間たちとボードゲームに興じてるのは楽しそうでいいなー、って正直思いました。

本読む他に、ボドゲも偶に遊ぶんですが、あれもこれもとやろうとすると、本当時間足りないですよね……

 

スケルトンとなったため、往時の半分程度の力しか出せないものの、元は勇者である骨をいつまでも遊ばせておくわけもなく。

かつての仲間が消息を絶った、と呼び出しを受ける事に。

必死になって行動をさせるべく、口座を凍結させたのはちょっとなーって思いましたけど。まぁ、確か「死んだはずの勇者」の資産が動いてる、というのを問題視した部分があったはずなので多少はマシかな……

 

勇者アルヴィスではなく、スケルトンの冒険者アルとして旅に出た彼は……

もうあっちでもこっちでも騒動に遭遇して、かつての勇者御一行の苦労がしのばれる。

彼が居たからこそ早期に解決してるんですけどねー。

個人的に今回のイチオシはあとは4話の「心が強い!」「めげねぇなコイツ!」のページかなー。ノリが良くて好き。

昔勇者で今は骨(1)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)
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徳間書店(リュウ・コミックス)
2020-03-13

昔勇者で今は骨4 わたしからあなたへ

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「それでも、何かあるさ。後の奴らに渡せるものは。心でも、なんでも。……まあ俺、心臓も無いけど。なんかあるよ、なんか」

 

修行を要するハルベル達をエルフの国に置いて、ふらっと船上の人となったアルとイザナ。

いやぁ、コレはひどい。

修行を終えた彼女たちが「さーちあんどですとろい!」と骨を追いかけることになったのも無理はない。

 

愛船、ソカリスヘヌ号の修理の為に帝国を訪れて。

そこでもまた面倒事の対処を依頼されて、サクッと解決。

と思いきや、次の厄介事に繋がっている辺りは流石アル。

封印された「神の骨」とか言う、危険なニオイのするものを探しに行って……

 

フブル経由でダイスも似たような事態に遭遇していて、全員が丁寧にフラグ建てていくから、コレは「起きる」なと思ってました。えぇ。

あらすじでアルが取り込まれるとは書かれていましたが、思った以上の大物だったと言いますか。

『神の残滓』案件、怖いわぁ。王家はまだ安泰ですけど他のどれでも碌な事にならないって保証がされてるのが怖い。いつの日かアル他の案件にも絡んでくるでしょ絶対……




昔勇者で今は骨3 勇者と聖邪

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「それでも、信じるんだよ――キュリアン。死霊の俺達に出来るのは、本来そんなことなんだ」

 

海を渡りエルフの国を訪れたアル達。

そこでアルの当初の目的、かつて旅した仲間イザナと再会。

彼女が何を思って、この国へ来たのか。何を為そうとしているのか。

それを知ってアル達一行は悩みを得ることに。

 

アル本人は割とあっさりしてましたが、ミクトラとハルベルがちょっと揺れてたかなぁ。

彼の答えを聴いてほっとした事。それをひどいと思える心。ハルベル、本当いい子ですね。

そんな子を引き連れて、仮とはいえ主人として来訪したアルはいろんな意味で凄い。

いやまぁ、状況を察した上でイザナ本人にハッキリ告げられるデケニーが最強と言う説も。よくあんな爆弾放り込めるな……そりゃマジギレするって。

 

エルフの国と隣り合うオークの国。

文化的に発展してる面もあれど、問題がないわけでも無くて。

国境では戦争なんかも継続中ですし。……実態はどうあれ。

個人戦力としてはずば抜けてる勇者が、国家間の問題をどうするかと思いきや、割とパワープレイというか。「久しぶりに城落としてくる」っておいおいおい。

ミクトラ、思わず魔軍に同情してたじゃないか……実際ひどい。

しかしまぁ、アルのメンタルの強さもはっきり描かれて。「人の狂信者」と言わしめた、あの信頼が、彼の軸になってるんだろうなぁ。



昔勇者で今は骨2 双竜の転生者

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(……私の中にある、みんなとの繋がりが。誰に対しても、臆することを許さない)

 

引き籠っていた勇者(の骨)を引っ張り出してみたら、魔王軍の残党と戦う羽目になったり、一つの村の今後に関わる話をもってきたり。

これには引っ張り出した張本人もびっくり仰天。すぐに王都に顔を出せと叱られることに。

いや、「びっくり仰天」なんて軽く書きましたが、そんなノリで片しちゃいけない面倒事に遭遇してますよね、アル。

 

王都に向かう道すがらでも、頭痛の種を増やしてますし。

性分と言うか、やっぱりそういう引き寄せの運勢もってるでしょ……

死霊術士ハルベルを見出したアル。村娘であった彼女は、魔術師として成長するべく学園に通って友人を作ったりしてました。

アルがまぁ臨時講師にさせられて無茶な課題を振ったりしてましたが。なんだかんだで乗り切った学生たちは強い。

 

勇者たちの活躍によって半壊状態とはいえ、魔王軍は未だに各地に残っていて。

「魔王」という象徴が消えた事で、まとまれずにいるようですけどねー。

その中でも今回はトップの将軍を殺された竜族が暴発。

いや、一応目標はありましたが。「己が身で立てば良かろう」とけんもほろろに切り捨てられてたのにはちょっと笑ってしまった。

うん、誇りを尊ぶなら、確かにあの姿勢はいただけない。その後、覚悟を決めて従えようとしたコキュトーは、竜らしく格好良さすら感じましたが……相手が、悪かったなぁ。南無南無。




プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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