気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

八男ってそれはないでしょう!

八男って、それはないでしょう!4

ico_grade6_3

「最近 俺は偉い人に流されてるけど

俺はイーナとルイーゼとも結婚する」

「でもまだ 無理しなくていいから」

 

本洗礼を終えたあと、孫娘を紹介されたヴェル。

聖の治癒魔法が使える美少女エリーゼ。ヴェルも思わず目を奪われるほどでしたが……孫自慢に付き合って、前世の知識でヨイショして「俺も立候補してみようかなぁ」なんて言ったもんだから、話がまとまってしまった。

ヴェルは思いがけず貴族家当主になったのもありますが、脇が甘いよなぁ……まぁテレーゼを嫁に、という話は陛下にも話を通してあるからどのみち逃げられなかったとは思いますが。

 

そして婚約者の座を射止めた直後、王都案内の名目でデートに連れ出すんだからテレーゼも強い。

ブライヒレーダー辺境伯も寄親として関係を深めたいけど、正妻として相応しい女性が親族におらず……陪臣の娘であるイーナ達が妾になって頑張ってもらう事に期待したい、と言う話に。

2人も乗り気でしたが、ノリノリのルイーゼと照れてるイーナの差が性格でてましたねー。

 

政略混じりの婚約でしたけど、美少女との婚約だからデートを満喫してるし、ヴェルも割と流されるままに生きてる感が。

一応彼なりに考えて高額な贈り物をすることで、教会へアピールしたりもしてますけど。

そして、ヴェル達は王都に残り冒険者修行をすることをブライヒレーダー辺境伯から認められて。各々の才能を伸ばすって意味では最高の選択ですけどね。
王都に屋敷を構えるエピソードも入ってましたが、リネンハイムなるほど胡散くさい……。

八男って、それはないでしょう!3

ico_grade6_3

「威力でいえばすでにアルフレッドを超えていよう」

「今後も慢心せず修行に励むのである」

「はい…!」

 

アンデッドの竜を討伐したことで城に招かれたヴェル。

八男ではあったけれど流石に貴族家としての誇りがあったのか、謁見時の宣誓のやり方はヴェルも知っていた模様。

……母に教わったって言ってるし、兄の結婚式に対しての振る舞いとかを見るに、本当に誇りがあるのかどうかは……難しい所ですけど。

 

功績を讃えて独立して別の家を建てることを許されたヴェルですが。

地位を得たことで父や兄よりも身分が高くなってしまって、ちょっと頭を抱えることに。

従士も必要だから、パーティーメンバー3人を迎え入れたりもしてましたね。家臣としての売り込みが増えそうだから、先んじて備えておくって面もあるみたいですけど。

 

兄の結婚式を乗り越えたと思ったら、貴族家当主として未成年ながら従軍する事になって。

ヴェルの師匠の親友でもある筆頭魔導師アームストロングが登場しましたが……魔導師と言いつつ物理アタッカーみたいな肉体してて凄い。

またしても竜退治することになってましたが、3人で相対できたのとアームストロングの活躍もあって無事に成功。その後も協力する事になって、ちょっと荒んでたヴェルが日常を満喫しようと思ったら教会から本洗礼の誘いが来て……。柵が多いですなぁ、貴族社会。

八男って、それはないでしょう!2

ico_grade6_3

「死ぬなよ」

「この年では死ねませんよ ――では!」

 

師匠の遺産として屋敷を継承することになったヴェル。

魔法と魔道具によって管理されており、主が居なかった状態が長かったけれど綺麗な状態が保持されていて。ヴェルの実家と比べるのが申し訳なくなる位の豪邸と言ってよい。

仲間を招待して軽いパーティーをしたり、休日にルイーゼとデートしたり。日常を満喫していたわけですが。

 

王都に居る兄が結婚する、という手紙が来て。

友人と一緒に向かう事になったわけですが、修行を付けてくれていたブランタークも保護者の名目でついてくることに。

辺境伯の代理として王都に行く用事があったとか、色々思惑があったようですけど。飛行船で王都に向かったところでトラブルに遭遇して。

ヴェルは才能はあれどまだ未熟ですし、熟練の魔術師である彼が同行してくれていたのは救いでしたね。



 

八男って、それはないでしょう!1

ico_grade6_3

「うん 私が保証しよう」

「慢心せず鍛錬し続ければ 君は 私を超える魔法使いになれるはずだ」

 

なろう書籍化作品のコミカライズ。

ど田舎の貧乏貴族の八男ヴェンデリンに転生してしまった主人公が、故郷を飛び出して独立するために冒険者を目指す。

というのが作品の序盤の出来事なんですが、原作だと領地に居た頃のエピソードも結構描いてるんですよね。

 

でも、コミカライズはテンポ重視というか、もう1話の時点で故郷を飛び出て冒険者学校に入学してるんですよね。

エルヴィンとコンビを組んで生活費を稼ぐために狩り場に赴いて。その成果で勝負をした後、ピンチになってたクラスメイト女子2人を助けて。

今後一緒に行動する事が増える女子の出番を早くしてるし、その後一緒に食事をする席でヴェルの師匠について聞く、と情報の出し方も調整されているしで、これはコミカライズに当たっていい塩梅に纏められてる感じがします。コミカライズ、ヒドイのはヒドイから……。

 

閑話休題。

 

ヴェルの魔法を見て、パーティーメンバーとしても婚姻の相手としても魅力的な相手だというのをイーナとルイーゼが話してるシーンとか結構好きです。

ダメなら向こうが破棄して来るでしょーて、パーティーの申請出しちゃうポジティブルイーゼが愉快なので。

寄親から園遊会に招待され、必要な衣装類を揃えて臨時の出費があり……4話タイトルが「アルバイト」になってたのには笑った。

8人必要だったので、クラスメイトの他のパーティーと合同で行ってましたが、これはオリジナルエピソードかな。確か原作だと割とすぐ園遊会入ってましたよね。

ヴェルが優秀だから、と勝手にパーティーを組んだルイーゼ達に噛みついてくる女子が居てちょっと苦手ではあった。最初はどうあれ、ヴェル達も納得してるからパーティーが存続してるんやぞ……。


八男って、それはないでしょう!13

ico_grade6_2h

「たとえ切っ掛けはどのような理由だとしても、お互いに信じ合い、愛し合い、幸せに暮らしている貴族の夫婦はたくさんいます。カチヤさんも、これからヴェンデリン様と理解しあえばいいのです。私のように」

 

カチヤを妻として迎え入れた事で、ヴェルの奥さんが6人目となって。他にも愛人が居たりはしますが……妻の数が、辺境伯としては少ない方だと明言されて、今後も増えていくのが示唆されています。

まぁ実際、帝国で保護したフィリーネもヴェルに嫁ぐの既定路線ですしねー。

 

さらに今回、冒険者としてのカチヤの師匠である魔法使いブリザードのリサがヴェルに会いにやってきて……カチヤの魔力が増えていることを訝しんでちょっかいを出してくる羽目になったりもしてました。

テレーゼが一時的に目を逸らしてくれたりしてましたが……ブリザードのリサも苦手なので、どうにもなぁ……。

 

余りにもガツガツくるタイプという我の強いのが苦手。なので、隠居して悠々自適モードになったテレーゼは昔より嫌いじゃないし、「ブリザード」状態を解除したリサは割と好きな部類ですね。キャラの味わいが変わってるので、その辺りを嫌う人も居るでしょうけど。

八男って、それはないでしょう!12

ico_grade6_3

「久しぶりに面白いものを見たの。あのじゃじゃ馬はバウマイスター伯爵が倒したのだから、そなたが責任を持って娶るがいい」

「やっぱり、そうなりますよね……」

 

山脈を貫通するトンネルが見つかり、ヴェルの領地とブライヒレーダー辺境伯家とでウハウハになるハズが、地図に記載されていない弱小貴族の領地に繋がってしまったもので、騒ぎが大きくなってしまうことに。

 

貴族家と言うよりは農家みたいなオイレンベルク家は、大臣や王様と対面するとつい土下座してしまうくらい卑屈で……トンネルを管理・運用するにはあまりにも不向き。

そういうことで、あちこちで相談して利益調整をして話がまとまろうとしていた所に、貴族家の娘で冒険者をしていたカチヤが嘴を突っ込んできて、ややこしくなった、ともいうんですが。

 

カチヤの冒険者としての活躍が描かれて、スペックが高いことも示されていた感じはしますが。

冒険者と貴族の視点は違うってことをハッキリわからないままツッコんで、最終的にヴェルの嫁になってしまうあたりは、まぁこの作品の予定調和ではありますね。

隠居してヴェルの領地で悠々自適に過ごしているテレーゼの指摘が正しく、そうしていればここまでこじれなかったのになぁとなる1巻。


八男って、それはないでしょう!11

ico_grade6_3
「本当に、食べ物のことだとヴェルは引かないよね」

「俺は食べ物のためなら、大貴族でも潰す覚悟がある」

 

WEB版とはエピソードの挿入タイミングが変わって来てますねー。

10巻で内紛を決着させて、後日談としてテイストの違う話を持ってくる構成は、一先ず状況が落ち着いたんだなと分かるので良い感じだと思いました。

自称・謎のコンサルタントしてる時のヴェルは生き生きしてて割と好きです。人数が多い時に同じセリフ(「川魚」)繰り返すのは、好みから外れる表現法ではありますけど。

 

ウナギを焼いたり、帝国内で前回の使節団でやってきた王侯貴族の隠し子が見つかってしまったり。その親子の対面を手伝う為、一時的に預かって教育を施す羽目になったり。

未来ではヴェルの嫁に送り込まれることになりそうだったりと、帝国編ただでは終わりませんねぇ……。

 

久方ぶりに領地に戻って来て。ヴェルが居ない間も、有能なローデリヒが居たことやエーリッヒが応援に派遣されていたこととかもあって、問題なく発展していた模様。

ヴェルが事前に土木魔法で工事を進めていたのが功を奏したのと、彼が演奏で成果をあげたのが伝わって来て、侮りがたい存在と思われたのも大きかった模様。

 

新産業を算出したりしてますし、彼自身が居ることで更に発展が加速するんですけどね。

さらに戦利品として、魔族の考古学者を帝国から連れ帰ってきたことで、領地の遺跡を効率的に捜索できるようになって、嫉妬するのも馬鹿馬鹿しく思えるくらいの発展速度だなぁと思いました。

八男って、それはないでしょう!10

ico_grade6_2h

「あなたは、頑張りましたものね」

「うん。人様の国で頑張った」

 

ヴェルが他国で酷使されすぎなんだよなぁ……ってなって、帝国編は本当に乗り切れないんですが。

テレーゼ達に協力してニュルンベルク公爵派と戦い、師匠を召喚できる魔法使いターラントを撃破したり打撃を与えて撤退させることには成功。

しかし、ニュルンベルク公爵は粛清で血の雨を降らせたくせに、皇帝はそのまま生かしておいて、テレーゼ達の行動を邪魔する手を打ってくるんだから策士ではある。

 

それによって状況が停滞して、なおのこともどかしいんですよね。

自分の領地の開発が気がかりでしかないのに、状況を整えるためとはいえ帝国で街の開発をする羽目になってるのとか、芸は身を助けるって感じはしますが、もどかしい。

彼のところに、皇帝の三男であるペーターがやってきて。自分が権力を掴むためにヴェルに密談を持ち込んで。

さすがに資金提供はしてもらってましたが、ペーター自身の器量で積み上げてきた仲間とかと、立場を確立するまで行ったのはお見事。

 

帝国内部の内紛も最終盤になり、ニュルンベルク公爵を彼の領地まで押し込むことには成功。しかし、古代遺跡に籠城する構えを見せており……転移・飛翔を封じる魔道具を破壊するなりしなくてはならない、と敵の防御を打ち破るために武器開発を始める羽目になってるのは笑った。

八男って、それはないでしょう!9

ico_grade6_2h

「まぁ、俺はどういう結末になってもいいですよ。初戦は余所者えすし、最悪途中で逃げ出せます。でも敗戦した場合、ニュルンベルク侯爵も今さらあなた方を許すかな? 彼は中央の力が強い帝国を作りたいでしょうから、一度は許されたとしてもあとで言いがかりをつけられてしまつされるかもしれない。この勝たねば明日が無い状態で、内輪揉めをする余裕があるとは驚きだ」

 

帝国が成立する前から存在していた、ミズホ伯国。黒髪黒目の者が多く独自の文化を持つ……言ってしまえば日本的な国。

ヴェルは自分で作るよりも上質な和食の材料などがゲットできると、凄くウキウキしていて異文化交流してるシーンは楽しかったですね。

 

ただまぁ、状況がクーデター中であるのは間違いなくて。

ヴェル達はどうにか王国に戻れないかを模索していましたが、王国からの伝令が「王国の利益を考えて動け」と激変する帝国情勢を見極めよと命令を持って来たら、流石に逆らえないんですよね……。

 

いやいやながら参加することになって、そうなれば真面目に仕事する辺りはヴェルらしですけど。「妾のために協力してくれるのか!」とか言うテレーゼは苦手。

ニュルンベルク公爵を筆頭に敵に魅力を感じないし、味方は足を引っ張りがちだし、どうにもモヤモヤしがちなんですよね帝国編。

 

死者を呼び出し自らに憑依させる能力の持ち主が、ヴェルの師匠を召喚して戦うなんて場面もありましたが。WEBよりは強さが増してたような。一回生き延びてるし。ただ復活怪人(怪人云うな)は扱い難しいですよ、としみじみ。

ヴェルが和食的なミズホ食に出会えたのと、エルに今度こそまともな春が来そうなのくらいが、良いニュースですかねぇ……。


八男って、それはないでしょう!8

ico_grade6_3

「これからも苦労をかけると思うけど」

「ヴェンデリン様と過ごしたこの四年近くはとても楽しかったです。私は苦労だなんて思っていません。これからもきっとそうです」

 

表紙イラストからも分かる通り、ついにヴェルがヒロイン達と結婚することとなります。

弟の活躍で注目を集めてしまったので、他の兄たちも側室を迎える必要が出て来たりして、結婚式に行って他の貴族と交流する必要が出て来たりして、貴族のお付き合いって大変だなぁ……。

結婚した後は、当然そういうことをするわけですが。そこでヴェルの秘密が明らかになって、早々に打ち明けられない情報を抱え込むことになって。いやぁ、ただでさえ戦力過多っぽいのに、ブースト出来るってのは反則的でしょう。

 

ヴェルは当主として、家臣たちに出会いの場を与えるべく大お見合い会を開催したししてますが。

エルは重臣扱いの独身で注目の的ではあったものの、先日の失恋騒動のせいで心に傷を負って、平常時のテンションがおかしい事になってる辺り、本当に見てられなかった……。勤務時だけはまともになるって言うのもヤバいよ。

 

結婚してから二か月後、隣国への使節団への参加を命じられたヴェル達。

新婚旅行も兼ねて訪問しよう、と結構気軽に赴いていましたが……そこで公爵家の女当主のテレーゼに迫られたり、皇帝の死から連鎖したクーデターに巻き込まれたりと散々ですねぇ……。

 

転移・飛翔といった魔法を封じる魔道具まで用意されていて、すぐに逃げることも出来ず。テレーゼに力を貸しながら脱出を果たしていましたが。状況を弁えていない部下に苦言を呈された時に「邪魔になりました」と切り捨てようと出来る辺り、ヴェルも結構貴族に染まってるなーとは思った。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ