気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

冒険企画局

迷宮キングダムルールブック

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「ここはあたしに、まかせなさい!」

 

割とデータ部分は流し読み。

全ページカラーで見ごたえはありましたが。

あまり触れた事が無いタイプのルールブックだったので、情報量に負けた感がある。

 

カラーでイラストが描かれている中で、ゲームマスターセクションのトラップの類がかなりシンプルだったのにはなんか笑った。

あとモンスター枠「人間」の「人間の屑」。フレーバーテキストが「人間の屑です」と屑押しなのも笑った。

 

不思議なダンジョンが広がる世界。

そこで国を作り、発展させていこう、というTRPGシステム

いろんな要素がごちゃ混ぜになっていて、ワールドセクションだけでも読みごたえはありました。

迷宮誕生の伝説とか。迷宮内の方位とか、迷宮内の摩訶不思議な事情とか。

列強諸国の話が好きですね。拡大を繰り広げて従属を迫る国家でもあり小国は大変そうですが。

ダイナマイト帝国が迷宮破壊工事に従事してる辺りが笑えて好き。大胆にもほどがあるというか、パワーしか感じない選択……

 

迷宮キングダム 基本ルールブック
河嶋陶一朗/冒険企画局
KADOKAWA
2018-11-20


クラヤミクライン

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不知火:2丁拳銃かよ! かっけぇ!

海神:見過ごせないんですけど、警察として! 良いんですか!?

進行役:まぁこのゲーム、アイテムの形状は「言ったもん勝ち」なところありますから……異世界での事なので、捕まることも(多分)ないですし。

 

ホラーを楽しめるTRPG

基本は現代地球ですが、日常から一歩ずれた「ウラ」の世界。

怪異がすまう狂気の世界。

何らかのきっかけで、そうした世界に引き込まれてしまったPCが、生きて日常に変えるべく奮闘するシステム。

 

怪異に侵食され、発狂する事もある。

ある段階で踏みとどまれれば、発狂によって普段とは異なる力を扱えるようになったり、状況を打破するきっかけになりうるようですが。

度が過ぎると破滅してしまう、という。

最後の破滅判定は、「成功すると破滅する」判定だから「成功してはいけない」というのが特殊ですかね。

 

冒頭に簡単な体験パートがあって、後はシステムとワールドデータのみ。

この手のルルブだとリプレイパートが掲載されてることもありますが、本作ではなし。

データ部分が結構創作のネタになりそうでいいですねー。

怪異創作の「原型」部分とか活用できそうな雰囲気で良し。

クラヤミクライン
芥邉 雨龍/冒険企画局
KADOKAWA
2018-04-20


片道勇者TRPG

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ウルファ:選ぶ項目自体は、クラス、特徴、クエストの3つだけで済むのでかなり早かったですね。お手軽!

雷蔵:すぐ死ぬからキャラクター作成が早いとか、そんなパターンでは……。

GM:はい。

雷蔵:やっぱり!

 

闇に飲まれようとしている世界。

勇者たちは西から来る闇から逃れるように東へと進み、闇を生み出したとされる『魔王』を倒すべく旅をしている。

引き返すことの出来ない旅。……そして、リトライもOKという中々面白い設定のTRPGです。

 

元々は片道勇者というフリーゲームがあって、それをTRPGで再現したのがこのシステムみたいですけど。

最初の一歩でまずい感じのモンスターに突っ込み、戦闘したら死んでたとかが普通にあるそうですよ。

死んでも幽霊となってセッションの最後までは付き合える親切設計!

死亡前提なあたり既に優しくないという説もあります。

 

闇が迫ってきて、日数が経過するごとに、自分たちが立ち寄ったエリアすら闇に飲まれていくって言うのはスリルありそう。

NPCのイベント部分を読むとかなり重要な要素書いてあったりしますね。

引き返す場所が物理的になくなっていくこともあり、早い時には1時間ちょっとで終わることもあるそうで、やってみたくはある。

片道勇者TRPG
齋藤 高吉/冒険企画局
KADOKAWA/富士見書房
2016-06-18

アマデウスリプレイ 神候補たちと冥王の剣2

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せれな「あれが古代エジプト野球奥義……すごい」

(略)

GM:(前略)「なんて美しい……。50点」だそうです。

せれな:芸術点ですね。

 

第三話ミスカトニックの鹿、第四話冥府の獣たちの二話収録。

帯にもありますが、第三の試練はまさかの野球。

神の子VSクトゥルフ系神様が行った「古代野球」。

流石に神様はスペック高くて、バントですら即座にホームに帰ってきて1点とか色々とおかしい。

 

その後も、1回表で100点取ったり、PCがお返しとばかりに一度に50点取ったりと野球とは何なのか……と哲学的思考に入りそうになりました。

神様がやる古代野球だから、畳みかけられて飲み込んでしまった。

これはひどい(褒めてる)。特殊な進行になるから野球ルールとかあるのかと思ったら力技で振り切られましたからね。笑うわ。

そして最終的には乱闘になるという。神様、それでいいのか……

 

第四話では、1巻で倒されたギルマンが持っていた剣が重要なアイテムだと発覚したため、冥府に取りに行くことに。

条件を満たすと新しい予言が下される形で進行していったので、ちょっと面白みが足りなかったかなぁ。

一か所進んで、一人予言をもらって。次に進んでまた予言をもらって、という同じ作業の繰り返しだったので。いや、ちゃんと合間では他のイベントも挟まっていたんですが、雰囲気的に。

……その分最後で大波乱の展開を呼び込んでくれたので、次がどうなるのか今から戦々恐々としていますが。

 

 

アマデウスリプレイ 神候補たちと冥王の剣1

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GM:効果としましては、なんとか逃げ切るものの、着ている服を一枚失います。黒の領域にインガを1つ追加。

()

湊:これ、ゼロ枚になったらなにかあるんですか?                    

()

GM:効果があるのはマイナス一枚からです。

 

第一話「谷上商店街の猫」から第二話「阿那蛇島の蛇」の二話収録。

最初の方は、新しいシステムという事もあって手探りな感じがありましたが。

二話では、結構こなれてきた感じがありますね。冒頭で引用した「服を喪う。マイナスまで進行する」って言う下りは思わず笑った。

因幡の白兎とかありますしね。

PCが巻き込まれている神話災害も神話の試練が元になっている部分があって。

神の子をPCとして動かす世界観で、上手く神話を利用していたと思います。

 

予言と真実に関しても、一話は結構カツカツの進行でしたが、二話では余裕がありましたし。PCを焦らせたり、何でもない真実を混ぜることで悩ませたりと出来る面白いシステムだなぁ、とは思いました。

他のシステムとかと違うのは、PCが誰かの「真実」を知ってもそれを即座に公開できるわけじゃない、ってところでしょうか。

PCの行動によって溜まっていくインガが条件の場合とか色々ありますし。

神話要素と混ぜると楽しくなりそう。進行のバランスとるの難しそうでもありますけどね。

 

そして、公式のリプレイでさっそくヘラクレスがネタキャラのようになっていて笑う。

ライオンマスク被って同行してるとか。依頼主、何やってるの……

モチーフになった試練のこともありますし、そもそもナンバリングされてますし。GMが慣れてくるともっと面白くなりそうなので、次も楽しみにしてます。

 

 

神話創世RPGアマデウス

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伯爵:「いい子だねぇ。……でもその『守りたい』って想いに殉じる覚悟はあるかな?」おじさん、急に真顔になるぞ。

 

古の災厄が現代に蘇る「神話災害」と呼ばれる事象が起こるようになった世界。

災害をもたらすものが神話に由来するならば。災害を鎮め、問題を解決するのは神々の領分。

プレイヤーは神の力を宿した人間「アマデウス」となり、そうした災害に立ち向かっていく……というのが大枠。

 

本の内容としては最初にリプレイが掲載されていて、その後にデータ部分が乗っている感じです。

リプレイも、ルルブ掲載の簡易なもので、どうやって遊ぶのかの解説編みたいな構成。そういう意味では少し物足りなさがありました。

戦闘絡みのデータとかは自分が冒険企画局のシステムをあまり使わないこともあって、途中いくつか飲みこむのに時間かかる部分も。

……そもそも最近セッションも出来てないんですがね。

 

神話ごとに対立しているとかではなく、それぞれの神話に起源を持つ親神より力をもらった神子として、協力しあうという流れになるのは面白いかな。

特にクトゥルフ神話ですら協力しているというのは、中々愉快です。通常だとクトゥルフ系は敵側に回されそうなものですが。

まぁ、そうするとありきたりになってしまいますし。そもそもクトゥルフTRPGありますしね……

このごった煮加減は嫌いじゃないです。

神話創世RPG アマデウス
河嶋陶一朗
KADOKAWA/富士見書房
2015-12-19


艦隊これくしょん―艦これ―艦これRPGぼっちリプレイ 空はあんなに青いのに

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河嶋:チノさんのルールは、ぼくのルールとは違いますね。
チノ:……はい
河嶋:でも、素敵なルールだと思います。これはチノさんの冒険なんで。チノさんのルールを守りましょう♪
チノ:……はい!

いや、確かにルルブにも一人でプレイするためのルール乗ってましたけど。
まさか商業リプレイのためにそれを実行しようとは。
まぁ、さすがに本当に素人一人ぽんと投げ出してグダグダになっても困りますから、一応サポート役を近くにつけて、会議室に「閉じ込められたテイ」でのプレイになってはいるんですけど。
よくもまぁ、やったもんだなぁ、と。
この作品の感想はもうこれだけでいいんじゃないかと思うぐらい。
チノさんも付き合いいいよなぁ……

第一話「極楽泊地の不幸姉妹」、第二話「極楽第一艦隊、出撃」、第三話「空はあんなに青いのに」の三話収録。
まさか失敗が一回挟まるとは思いませんでしたが。
事故が起きるのもTRPGの醍醐味といえばそうなるわけで。
戦艦二人を抱えているのが、色々と泊地を圧迫していた感じはありますが。
ま、チノ提督のリプレイですから、本人が楽しんでるんですし、野暮なことは言わないようにしましょう。

不幸戦艦な山城と扶桑の姉妹。
態度は悪いものの、同じ泊地の二人を心配している満潮。
例えダイス目で「栄光なき極楽泊地」になろうとも……なんでこんな短時間でファンブル二発も出せるんだろう。
不幸姉妹の不幸が感染したんだろうか。
チノ提督なりの艦これが表現されていて、これはこれで。
TRPGの雰囲気を感じる分にはいいんじゃないでしょうか。やっぱり、多人数でやった方が面白いだろうだと個人的には思いますけど。


艦隊これくしょん―艦これ―艦これRPGリプレイ 願いは海を越えて2

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木曽改:それじゃダメ押しだ。「お前はそのお仲間に、命を預けることができるか」
A提督/那智:「そ、それは……」
木曽改:「俺はできるぜ!」


「第3話 壊れた時計の螺子を巻き」、と「第4話 月下の悪夢を打ち砕け!」の2話収録。
金剛、熊野、瑞鳳、木曽。この4人の艦娘が織りなすリプレイですが。
相変わらず、いい感じに交流しているなーと思います。
金剛のはちゃめちゃさとか、木曽の中二っぷりとか。
雰囲気を壊さない範疇で個性が出てる感じ。

今回のMVPは木曽かなぁ。
流石にゲームデザイナーの方がプレイしているだけあってデータを活用してくる。
第3話も、中二っぷりがちらほら出てきてても、真正面から那智と向き合ってましたし。……アレは向き合ったというか喧嘩吹っ掛けたに近いような気もしますが……
第4話の最終戦闘でも活躍してましたしねー。
敵の使う妨害についての会話で「辛いですね」「そうなんだよ。設定したの俺なんだけどさ」とかちょっと笑いがこぼれました。

怪しい動きをしていた鈴谷に対してはやっぱり熊野が良いロールプレイをしていましたけど。
ブラック鎮守府が正式名称からして「最強ブラック鎮守府」で笑えた。
NPCで出される艦娘たちも、それぞれに個性があって、中々いい感じだったんじゃないでしょうか。
PCの金剛がやたらと自爆していたというか、戦艦で一番固いのにミスして行動不能とか何やっているんですか……
いや、ある意味でお約束で笑えましたけど。
プレイヤーの方々が楽しくプレイしているのが分かる感じで。
いやぁ、自分もしばらくTRPGは読み専門になってて、プレイできてないのでやりたいなぁ、と思いました。


艦隊これくしょん―艦これ― 艦これRPGリプレイ 願いは海を越えて①

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木曽:……《不思議》な力で動く艦載機?
A提督:なんかよくない力で動いてそうなんですが。
金剛:これはあれデース。エーテルで稼働する、禁断のエンジンが搭載されているに違いないデース。
瑞鳳:わあ、オカルトの産物ですね(笑)。


艦これRPGのリプレイ。
実際に艦これで声を当てている声優さんを招いているあたり芸が細かいというか。
プレイヤーは、作家の桜井光。
ゲームデザインを務めている河嶋陶一朗。
瑞鳳に声を当てている小松真奈。
夕張、鈴谷、熊野などの声を担当しているブリドカットセーラ恵美。
で、選んだのが、表紙にもいる金剛、木曽、瑞鳳、熊野。

GMが不慣れだからか、手探り感がすごいですねー。
ルルブとかにもリプレイ掲載されているようですが・・・初の文庫リプレイとしては初心者向けという意味でよかったんじゃないですかね。
艦これのルルブも持っているんですよねー、積読に埋まったけど。
その内読んで感想書かなくては。・・・なんの使命感だ。

ゲームの艦これをプレイしていると、同じ艦娘が何人もドロップする。
それと同じように、艦これRPGの世界でも、同じ名前の艦娘だろうと、性格がそれぞれである、という設定がされているようです。
この辺はルルブ読んでない弊害かなー。ルルブ読んでなくても楽しめましたよ、という意味では説明多いのはありがたかったですけど。

イラストも結構きれいだったし、ま、それなり。
リプレイの内容というよりはキャラクターで読ませる作品という印象。
ナンバリングありますし、続くようなら、今度はもっとストーリーに力を入れてほしいとは思います。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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