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「人類は、自分という存在を許容できない」
自他題は変われど人の本質は変えられない。国が違えば文化は異なる。価値観や考え方にすら違いを見出すこともできるだろう。「もしかしたら」とかんがえなかったわけではない。ただ、たった一つの感情は、たとえ国が違えと変わるものではないと言う確信があった。
「人は恐怖を克服できない」
遺伝子強化兵となり、モンスター・アルゴスという存在として生きることになったユーノス。
彼は肉体こそモンスターですけど、精神性は人間のままで。エルフの水浴びを、遺伝子強化兵の凶悪スペックを活かして覗き見とかしてますからね……。
なにやってるんだ、って感じですが。でも、それによって「川にエルフが水浴びしに来なくなった」=「エルフの国で何かトラブルが起きている」と言うのを察知して、踏み込む決断が出来たからな……。
生活に根付いてる情報源として考えると、トラブル起きたらやっぱり直接影響が出るので適してはいたのか……。
エルフたちの最強戦力らしい「剣聖」でも、年老いていたこともあってか傷を負わせることはできても討伐の叶わなかった「森の悪夢」と呼ばれるモンスター。
魔法が効かず、隠密能力も兼ね備えた特殊なタコ型の……これまた、帝国の遺物というかユーノスと同じ実験体の1人だったわけです。
タコを喰らったことでユーノスは、自分を変貌させた研究者の遺したメッセージを見ることになるわけです。まぁ人を変貌させるような実験やってたやつなので「この記憶は次の条件を満たすまでは忘れるようにしておくよ」とか条件付きの記憶消去とかもやってくるわけですけど。
タコを喰らって映像見せられたことで、一度眠りについたユーノス。
そんな彼をエルフの禁術を研究していた術士が、『支配』しようとしてきたわけですが……ユーノスは、ある程度支配に抵抗することが出来て。
ただ一度『支配』下に置かれたからか、一時的にエルフの言葉を理解することが出来たので、その状況を活かして言葉を学習し……筆談で意思疎通が図れるようになったのは成果ですね。
自分を支配した相手の命はしっかりと奪って後顧の憂いも断っているのは、ユーノスとしては間違ってない判断でしょう。
ただ短い期間で会得した知識には限りがあるというか、母語じゃないのもあって意思疎通完璧に出来てるわけじゃないのは……懸念材料、かなぁ。それほどエルフと深く付き合うことになるかどうかは別として。
ユーノス、2人目の同胞……モンスター化された存在を取り込んだことで、研究者からのメッセージを記憶することは出来たわけですが。
モンスター化した強化兵が意識を保つことの出来る期限について。最短で一年、最大で五年。人の心を失わないための方法も用意してくれてるみたいですが……そもそも、その理性を失う要素を混ぜ込んだの、その研究者らしいから自作自演というか。
自分の技術取られて軍事転用されたから、恨みを抱いているだろう被検体に台無しにしてもらうために仕込んだとか言ってるの、最悪すぎるんだよな……このマッドめ……。