気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

刻一

極振り拒否して手探りスタート! 特化しないヒーラー、仲間と別れて旅に出る6

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「しかし奴らは我が領民に手を出した! それは絶対に! 絶対に許しはしない!」

 

ダンジョンを攻略しアルッポを去ったルークは、国境を越えて鉱業が盛んな国ザンツへと足を延ばして。

しかし時期が悪く、季節は冬。

これまではアルッポのダンジョンまで足を延ばせば、そこは切り離された環境であるため、冒険者にとって冬場の良い稼ぎ場所になっていたようですけど。

そこが攻略されたことで計画が破綻した若手冒険者なんかも散見されて。ルークにとっても想定外の状況ではありましたが。

 

……冬で往来にも制限が出るし、食材にだって制限が出てくるから、冬支度って言うのは本当に大切なものだそうですが。ルークは本当にそのあたりさっぱりで。

情報収集をした結果、王都に足を延ばすことを決めたわけですが。

そこで以前アルノルンで冒険者登録した時に話したニックと再会。登録を止められそうだった時に、受付のエリンを説得した人と言われてそう言えばいたなぁと思うなどしましたが。

彼の紹介で宿を見つけることが出来たりして、手探りで旅をしまくっているし、婚約破棄された少女の前で「あの騒動の!」的なコトを口走ったり失言もそこそこあるわりには、何だかんだ強かに生き延びてますよねぇ、ルーク。

 

ザンツは国や教会の上層部が腐敗していて。

真っ当な人も当然多くいるんですが……それでも権力者ほど腐敗が進んでいて、暗躍してる輩も居て。

そんな中でルークは多少怪しい人物を目撃したり、巻き込まれた孤児の子を助けたり。婚約破棄された令嬢に回復魔法を教える役を任されたりと、騒動の端っこの問題に関わっていくわけですが。

……最終的には、彼の与り知らぬところですべての問題が解決していたのは、ちょっと笑った。一応ルークが目撃した情報で、真面な司祭が動いてくれていたり、彼が魔法を教えた令嬢が「聖女」と神聖化され、この地に残っていた聖女伝承もあって民心を引き付けたことなんかもあって、ルークのしたことは結果として良い未来を導いてるんですがね……。

 


極振り拒否して手探りスタート! 特化しないヒーラー、仲間と別れて旅に出る5

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「もちろんだよ! ルークなら大丈夫だよ!」

 

アルノルンの土地を離れたルーク。

黄金竜の爪のバッチは持っていたけれど、あそこがシューメル公爵とズブズブの関係なのは広く知られているため、他の地域に移るにあたって隠すことにして。

カナディーラ三公爵の一人、アルメイル公爵が収めるアルッポという街に、ダンジョンを目当てにやってきたルーク。

 

以前入った事のあるダンジョンとは違うタイプの調査と、色々と流されてきたけれど久しぶりのレベルアップをしようとしていて。

ターンアンデッドを使えることもあって、アンデッド系統のモンスターが出てくると楽が出来て良いですねぇ。浄化の魔法が使えることもあって、身ぎれいにするのになれすぎていて、ゾンビ系統の悪臭がするモンスターとの戦闘に制限、というか難が生じているのは彼ならではの問題でしょうが。

 

色々と秘密にしておきたい手札が多すぎて、結局ソロの冒険者として活動していたルークですが。相性の良さもあって、着々とダンジョンのより深い階層へと踏み込んでいってたわけですが。

ダンジョンがある、ということでアルッポの街は発展していて……それゆえに、アルメイル公爵としてはそれが攻略されてしまっては困る、という問題があって。

ダンジョン攻略という名声を得ると同時に、悪評もついて回るというなんとも厄介な場所であるというのも、ルークはだんだんと知っていくわけです。

 

そんな中で様々な思惑が渦巻いた結果として、ダンジョン攻略のために動き出す集団が複数現れて。

所属が違う団体も乗り込んできていたので、どうしたって隙が生じやすい状況だったこと。先輩冒険者たちとの交流だったり、気まぐれの人助けの結果として、新たな神聖魔術や貴重な情報だったりを入手できたこと。

そういうアレコレが重なって、ルークも改めてダンジョン攻略を目指し……公にできない功績とは言えそれを成し遂げたのはお見事でした。

また旅の空になることになったルークでしたが、次はどんな騒動に出くわすんでしょうかね。

極振り拒否して手探りスタート! 特化しないヒーラー、仲間と別れて旅に出る4

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「仕方があるまい。案内はしてやろう。しかし各々、あの場所のことは決して漏らすでないぞ? そして侯爵に事の仔細を必ず報告するのじゃぞ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで430日まで。

黄金竜が巣から飛び立ったことで、鱗などを求めてにわかに賑やかさを増したアルノルンの街。

ルークが所属しているクラン『黄金竜の爪』の若手にも、素材探しに躍起になるパーティが居て。謎の指輪に関係したアレコレがひと段落したルークも、一緒に探しに行くことに。

 

探知の魔法も使える彼が加わったことで、黄金竜の毛を無事に発見したわけですが。

伝手も頼りに、所在地の領主様に早々に引き渡してしまう事に。他の貴族から横やりが入った時にややこしくなるから、とか色々と理由がありましたが……。

結局、最後には軍を動かして来たんだからどこまで意味があったのかと言うと。まぁ、その引き渡しの功績とか諸々あって、公爵様からの依頼が回されたり、黄金竜の巣の調査とかにも同行で来たわけですけども。

 

いざ訪れた黄金竜の巣には古代遺跡があったわけですが……そこには厄ネタが隠されていて。

今伝わっている歴史とは異なる姿を見せる遺跡。それ故に、かつて発見したボロックや先代公爵は秘匿する事を選んだようですけれど。

下手に広まった結果、目撃者を消すなんて過激な手段を取るかもしれないって言われると秘匿したのは正しい判断だったんでしょう。

 

しかし神聖魔法の存在が広まっていなかったりするし、歴史ある組織とは言いますが神聖教会への信頼度が今一つだよなぁ。

回復魔法の魔法書は回収しまくってるみたいですけど、神聖魔法の魔法書も同様にしないのはなんでなんだろう。適性が無い人が多くて、判別が難しいとかなんだろうか。

でも、間章で登場した聖女は浄化を使ってましたし、全くいないってことも無いと思うんですが。

 

召喚されたルークのゲーム仲間たちを懐柔しようとする側だし、暗部についてもなにかしってそうなんですが、こっちからだと分からないことばっかなんですよねぇ。

 

サモンフェアリーで呼び出したリゼ曰く、黄金竜は仕事をしていたそうですが。間章を見るに、それって勇者たちのところに行ったことが関連してますよねぇ。

巣の近隣に戻ってきたって事は、その仕事終わったんだろうか。儀式してから訪問まで、竜の翼で七日かかったって事を思えば間章のエピソードと接点出来たようで、まだまだ遠くにいるのだろうかとか色々考えちゃった。

 

ルークも古代遺跡に行くって目標を予期せず達成したものの、自分の知識と経験不足で見つけられなかった価値や面白さを今後は見つけられるようになりたいって思ってますし、成長に期待と言ったところでしょうか。

極振り拒否して手探りスタート! 特化しないヒーラー、仲間と別れて旅に出る3

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「決まりだな」

結論は出た。

まぁどうするかは最初からほぼ決まっていたのだけどね。それでも考えることは重要だ。なにも考えずに行動すると、なにかあった場合に大きな後悔が残る。でも、考えて、考えて、自分が納得してから行動したなら、その先になにが待ち受けていても納得は出来る。

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで430日まで。

迷宮都市エレムを脱出し、南の山脈の先にある隣国アルムストを目指すことにしたルーク。道中港町に立ち寄り食材や塩などを購入した上で、山脈を超えようとしたわけですが……。

そこで彼は、『エラルディンの扉』という黒く汚れた岩を発見。

リゼとの出会いのきっかけとなった妖精の門と似た雰囲気を感じ、汚れを浄化で落とすことは出来るだろうと判断し、実行。

 

扉と言う通り浄化後には、自動で開きその先には地下へと続く階段があった。

判断材料が欲しくてサモンフェアリーを唱えたら、リゼからその先に居る子を救ってあげて、と頼みごとをされて。

黒く汚れた地下へと踏み込んでいくことになります。途中、魔法の使い方の改良に数時間

没頭してしまったのもありますが。

モンスターが出没するエリアで、一夜を明かすことになって。ソロで活動して旅を続けている以上、安心して外で夜を越せる方法を考えないとな、とルークは思っていますが。

……そこに思い至るの、ちょっと遅いのでは……? みたいな気分にはなる。まぁ、エレムから夜逃げのように逃げて来て、準備が完全ではなかったのもありますが。

 

浄化の対象になる汚れた空間の中に居るのに、布で口元を覆うとかの対策もしてなかったですし。……後に完全防備の人でも、影響からは逃れられない事例に遭遇しましたし、効果はなかったかもしれませんけど。心構えの問題として。

彼なりに考えて納得した上での行動なわけで、外野がとやかく言うのは野暮ですけど、もうちょっと慎重になってもいいのでは、みたいな気分にはなる。

 

途中危うい場面もありましたが、リゼに頼まれた子は無事に保護出来て。

地下を彷徨っていた所、親切なドワーフと遭遇して色々と教えてもらう事も出来たので、得たもので言えばプラスが多いと思いますけどね。

特に、下手に転生前に武術を嗜んでいたからこそ攻撃を回避するように努めていた主人公ですが……レベルアップを重ねていけば、下位のモンスターからの攻撃では傷を負う事もなくなる、っていうこの世界の常識を知れたのは大きい。

 

ソロで活動してるのもあって、どうしても知識に抜け漏れが生じてしまうんですよね。そもそも何を知りたいのかが分からない場合もあるし。

そういう意味では、そのドワーフの紹介で冒険者の集団であるクランに所属して、そこの蔵書とかを見られる環境を得られたのはとても大きいと思います。

まぁ、異国の地に来て新規登録したから、最下級の冒険者として再スタートすることになったルークが、高名なクランに飛び入りしたことを面白く思わない人とかも居るようでしたけど。

彼を受け入れてくれる人も多くて、良い出会いが出来たなぁと言う感じ。……まぁこの国自体は、成り立ちからして火種がくすぶってそうだなぁとは思いましたが。どうなるやら。


極振り拒否して手探りスタート! 特化しないヒーラー、仲間と別れて旅に出る2

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「また、いつかどこかで会いましょう。君とは、また会う気がするわ」

「えぇ、まだどこかで」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで430日まで。

ゲーム時代の仲間とも、初めて加入したパーティー風の団の仲間とも違う道を進むことを決意したルーク。

彼が次に辿り着いたのは迷宮都市エレム。名前の通りダンジョンを有する都市で、冒険者でにぎわっていた。

 

自分の扱える謎の多い魔法「神聖魔法」の使い方を試したり、戦い方の工夫をしたり色々とやっています。

一人旅が寂しくてエレムに赴く道中ではサモンフェアリーを多用し、縁ある妖精リゼと会話を楽しんでいたようですが。

ダンジョン探索に熱中するあまり彼女をおざなりにしてしまい、泣かせてしまったのは減点かなー。まぁ、その後ちゃんとお詫び代わりにクッキーとか上げてたのは良し。

 

他の冒険者からは人気が無いアンデッドに神聖魔法が効く事が分かり、アンデッドの出る階層で重点的に活動していましたが……。

討伐を続ける過程で、特殊なドロップアイテムをゲットしてしまい、それをギルドに目撃されてしまったのが、運の尽きというか。

 

WEBだと主人公が高額買取に引かれて売っちゃうんですが、書籍版だと新規登場のキャラとの絡みの中で発覚してしまうんですよね。

その新キャラ達はトラブルになってるのに気づいたら、ルークに助力してくれましたし、好感度的には±ゼロって感じですかねー。また逢うかも、みたいな別れかたをしてましたし、いつか再会してくれたら嬉しいですけど。

ダンジョン探索で成長したり、色々と貴重なモノを入手したりもしましたが、またしても流浪の旅路を進むことになったルークの明日はどっちだ。

 

極振り拒否して手探りスタート! 特化しないヒーラー、仲間と別れて旅に出る1

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「冒険者はな、二つに分けられるんだ。片方は食うために冒険者をやってる奴。そしてもう片方は上を目指すためにやっている奴だ。……ルーク、お前は後者なんだろう。……行ってこいよ。俺達の代わりに世界を見てきてくれ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで430日まで。

WEB既読。気がついたら純白の世界に居た主人公。

そこで謎の存在から「お前らはこれからテスラに行くから、指名あるものはそれを果たせ」と、説明にもなってない説明を受けて放置されて。

 

周囲にはゲームで同じパーティーを組んでいた仲間が居て、ほかにも複数のグループが点在していた。更に手元にはゲームのウィンドウ画面のようなものが浮かんでおり、それでステータスやスキル、転生先までを選択する事が出来た。

ゲーム仲間は、ゲームと同様にそれぞれが特化したビルドにしてパーティーを組むことで、連携を活かそうという方向に進んで行きますが……。

主人公はどうにも不安を拭えずにいて特化しすぎるのも危険では、とか意見を出したりはしています。

 

そしてタイムリミットが迫ったタイミングで、彼は漠然と感じていた不安に対する回答を得ます。

この状況はおかしい。けれど、仲間を説得できるだけの時間も根拠もない。

だから彼はギリギリで不審なスキルの取得を取り消し、転生先を仲間と違う場所にする……タイトル通り『極振りを拒否して』、パーティーではヒーラー枠だった彼は『特化しない』で『仲間と別れて旅に出る』ことになるわけです。

 

転生時のアナウンスで『精神汚染からの脱出』とか言われてるし。謎の存在から観察されてたり、間章として挿入されている「一方そのころ仲間たちは」的エピソードで、受け入れ先の国に不穏さが見え隠れしたり、この世界自体が怪しさに満ち溢れてる様に感じられますが。

 

一人になった主人公は、とりあえず冒険者登録をして。初心者用のダンジョンが近くにあったのでそこで鍛錬したり、他の冒険者と交流して情報を集めていきます。

とは言え、地図が重要な情報になるから詳細なものを知っている一般人はほとんど居なかったり、転生時には見られたステータス画面が現実では見られなかったり。

本当に手探りで試していく形になって、もどかしい部分もありますね。始まりが怪しさばっかりだったのに、主人公の危機感足りてないのではとか思ったりするシーンもありますし。

 

他の冒険者とパーティーを組んで活動していく中で、微妙なズレを感じていた彼が、目的を定めるのが1巻のエピソードだった、って感じですね。

特殊な才能を持って転生したはいいけれど、まだまだ未熟な彼の道行きがどんなものになるのか、見守りたいものです。



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