(私は、個人としても、貴族としても、リオの傍にいたいの【後略】)
王女二人を救助して連れ帰ったリオ。
その功績を讃えるべく王族にしか認められていないエリアに住居を用意するとか、ガルアーク国王は相変わらず狸ですね……
シャルロットが結構本気で、かなりグイグイアピールしてきてましたねぇ。
他のヒロイン達にも自分の考えを伝えてましたし。王族って事もあって一夫多妻にも理解があって、そういう可能性を示してくるのが上手い。
リオの復讐が終わったこともありますし、良い刺激を与えて状況を変化させていってくれそうで、割と好きですね彼女。
レストラシオンからも報奨を出さなくてはならない功績で、可能なら取り込みたい。
だからこそ、婚姻を勧めるというのは王道ですが、ユグノー侯爵の娘が候補に入ってるのはお世辞にも笑えない。
ベルトラム王国の王女二人に、本名バレしたのは痛いと思ってましたが。秘密を共有した分事情を汲んで配慮してくれるのは凄いありがたい。
セリア先生を補佐役としてハルト付きするという案を出したクリスティーナはグッジョブ。
リオの回りが更に華やかになりますねー。彼の人柄と実績によるものですが、サカタみたいにやっかむヤツはいるんだろうなぁ。
……サカタの場合は、リオでなくても色々と噛みつきまくる困った輩ですけどね……
そしてエピローグにて、第三勢力が描かれていましたけど……
口絵からするとあの女性が、六人目の勇者ですよね。とんでもない厄ネタが混ざっていたもんだ……えー、なにしてるのあの人。恐ろしい。
気分で動くサカタヒロアキ。レイスに取り込まれたレンジ。気落ちしているタカヒサ。
この辺り勇者の事、正直言ってどこまで影響を及ぼすか読めない爆弾だと思ってたんですが、実際に爆発した例を見ると彼らですらマシに思えてきたな……
ルイにしたって、彼自身は信頼できても、ベルトラム王国本国に不穏を感じているようですし。レイスの手がいつ伸びてくるかわかった者じゃないのが怖いですよね。
そう考えると、サツキが一番安全な場所にいるというか、上手く立ち回ってますね。王家との関係も良好ですし。
ガルアーク王国は、リオとも概ね良好な付き合いをしているので、トラブルがあったら助力が望めるというのも大きいですねー。
それにしたって、件の聖女は難物に過ぎる気がしますが、17巻のサブタイトルが「聖女の福音」で今から震えてる。こっち来ないでレイスと共食いしてくれないかな……