気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

北山結莉

魅了スキルでいきなり世界最強 神騎士を継ぐ者

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「さあ、今度はこっちが打って出る番だ」

 

HJ文庫で「精霊幻想記」書いている作者さんという事で購入。

まぁ、タイトルから内容はお察しって感じですが。カクヨムの方にも乗ってたので、気になる方はそちらを確認してみるのも手では。

 

神話聖装という特殊な武具を携えた乙女たちによる戦いが続いている世界。

地球から召喚された少年・柊太陽は、女子しか使えない筈の神話聖装を、なぜか扱うことが出来て。

オマケにその武器が顕現している間は「魅了スキル」が常時発動する厄介な代物で。

 

一応、魅了によって神話聖装の力をより強力にできる、という理由があるからだそうですけど。

一歩間違えば、それを悪用する輩も出てきただろう……というか、太陽の前任者は当然女子だったけれど、女子が好きなタイプで、好き勝手やっていたようですしね……

魅了するシーンが割と文量咲いているので本編としてはかなりサクサク進んだ印象ですねぇ。読みやすくはありました。



精霊幻想記10 輪廻の勿忘草

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(前略)すごく無茶なお願いをしているんだってことは分かっている。もちろん私だって一緒に協力するけど、これが私のお願い。もし、もしそれができたら――」

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「私にとっての勇者はハルト君。できるお礼ならなんだってするよ」

 

WEBとは全く異なるルートを辿った、夜会編の決着。

夜会に至る前までも大分違う道程だったので、書籍版でどういう事になるかハラハラしていたのですが、リオが一人になってしまうような道を選ばずに済んで良かったと思います。

WEB版の方は、中々イラッと来る場面もあったので、本当に良かった。

 

リオが他の面々との交流を深めているのもそうですけど、貴久側の王女リリア―ナの行動もかなり勇者から距離が出来た対応になっていたと思います。

沙月と瑠衣は上手い事、自分の心と勇者としての立ち位置を踏まえて行動できているように思いますが……

弘明と貴久に関しては、順調に転がり落ちていきそうな予感しかしないなぁ。弘明は、うん、いい感じの噛ませムーブをしてると思いますけど。

 

今回、リオの事情を明かされたアキも心のバランスを欠いて病んだ感じになってますし、あの兄妹はヤバい……

それを想えば、あの二人に囲まれていた状態で雅人は良くもああ真っ直ぐに育ってくれたものだなぁ、と。

ハルトを慕い、兄貴が馬鹿だ、と指摘できる彼は、このまま順当に育てば一角の人物になれるのではないでしょうか。

このままこの世界で生きていくことになっても、剣士として名を馳せることが可能なのではないか、とか思います。

 

リオがあくまで「天川春人」ではない、という壁を崩さずにいたけれど。

これまでの彼を見てきた美春や紗月が諦めずに、近づいてくれたのには、本当ほっとしました。

アイシアが色々と動いていたのも、上手く作用した感じですねぇ。

しかし、貴久の暴走の結果がどうなるのかは、怖いですね。アキは兄の味方をするでしょうし。あそこまで思い詰めてるとなれば、リオの秘密を口外しない、という約束を守ってくれるかも怪しいし。

そうすると、精霊の民たちに悪影響があるんじゃないかなぁ、とか心配になってきますが。
公衆の面前で、リオが空を飛べるというのを披露したのも、結構な影響がありそうです。
少なくともガルアーク王国の国王はリオにさらに価値を見出すでしょう。
と、色々悩ましいのは確かですが、WEBのイラッと来た展開に比べれば、何とかなりそうな悩みですし。あの兄妹と和解できるかが一番の難題なんじゃないかな……


精霊幻想記9 月下の勇者

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「ええ、改めてよろしくね、ハルト君。亜紀ちゃんと雅人君と一緒に、君のことも美春ちゃんから色々と聞いたわ。三人を助けてくれて、美春ちゃんと会わせてくれて、本当にありがとう」
 

WEB版とはかなり違う様相を呈してきた書籍版「精霊幻想記」の夜会編。

リーゼロッテにリオが秘密を打ち明けていたり、美春も夜会に参加する事になったり。

事前に話し合った事で、手を打ってもらえ夜会前にガルアーク王国の勇者となった沙月と対面を果たすことが出来たり。

 

夜会に出席している面々にも変化が出たりしていましたねぇ。

WEB版でも、例の手紙の場面を除けば好みのエピソードではあるんですが、書籍版の方がとっつき易くて好みですかね。

それだけにあの事件が、書籍版にあたってどう変わるのか、は非常に気になるところです。

 

アイシアの手回しもあって美春が、リオが春人であることを確信しているというのもポイントのひとつでしょうか。

沙月やリーゼロッテとの関係も良好で、リオが一人になろうとしてもできそうにない状況ですがさてはて、どう転ぶやら。

 

夜会にベルトラム王国の勇者、重倉瑠衣までやって来たのには驚きましたねぇ。

襲撃があった際も、武器が弓という事もあったでしょうが、流れるように支援していましたし。

沙月と同様、覚悟を決めた上で勇者という役を全うしている雰囲気がある。

坂田と貴久はかなり状況に振り回されてしまってる感じがありますし、足元掬われないといいですけどねぇ。

 
今回の夜会においても色々と工作を仕掛けていたレイスの思惑については、気になりますねぇ。

しかしまぁ、何よりもリオが最後覚悟決めて宣言した家名が、周囲にどう受け取られるのかが気になって仕方がない。10巻は春予定とのことですが、待ち遠しいですねぇ。

 

精霊幻想記 9.月下の勇者 (HJ文庫)
北山結莉
ホビージャパン
2017-12-29


精霊幻想記8 追憶の彼方

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「距離が離れていても、春人がどこに向かおうとしても、私は一緒にいる。だから、迷わないで、怖がらないで、自分で決めた道を進んで」

 

アマンドで発生した大量の魔物による襲撃。

リオが、戦力が不足するところへ的確に動いたので、規模の割に被害は最小限になったのではないかと。

リーゼロッテの屋敷に踏み込む想定ではなかったので、フローラの拉致現場に居合わせて救助に赴けたのは運が良かった。

最も拉致の実行犯がリオの追いかけていた宿敵で……相変わらずのゲス野郎だったのは運がいいのか悪いのか。逃げられてしまったのは中々の痛手ではありますよねー。

 

フローラがリオとルシウスの会話から、ハルトと名を偽っていた彼の正体に感づいたようですけれど。

指名手配を受けている、という事もありリオははぐらかす方向に。フローラが、自分達の行いを改めて突きつけらてへこんでいました。

更には、活躍したリオの噂を聞きつけてしまった勇者サカタヒロアキも嫉妬してくるという厄介な状況。

ヒロアキの噛ませ感は嫌いじゃないです。同時に早くそのプライドへし折られないかなーとも思ってはいますが。

 

前回戦闘シーンが多かったからか、今回は全体的に静かな印象ですね。

事後処理と、あちこちでの会話イベントばかりでしたし。

とはいえ、話が進んでいないかって言うとそうでもなく。

WEBとは違う形で情報が開示されたり、それぞれの把握している情報に変化が出てきてるがいいですねぇ。

 

前世持ちだという話も、各地で行われて。例えば、ラティーファが美春に、リーゼロッテがリオに打ち明ける、というのはかなり大きな違いですよねぇ。

勇者お披露目の夜会前に、これだけの変化が出てるとなれば、夜会本番そしてそこからの流れも当然変わるでしょう。

コレがどういう影響を与えるのか。復讐の道を選び、孤独になろうとするハルトを、どうか引き留めてあげて欲しいものです。



精霊幻想記7 夜明けの輪舞曲

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「言ったでしょう。貴方は貴方が最善だと思う行動を、ううん、貴方の気持ちを優先して行動して。立場は逆だけど、貴方が私を助けてくれた時と似た状況よ? 私のせいで貴方にそんな顔をしてほしくないわ。今の貴方、すごく息苦しそう」

 

ミノタウロスを含む魔物の大群に襲われていたリーゼロッテ達を救出したリオ。

ユグノー公爵やリーゼロッテと言った高位の貴族も興味を持つほどの技量を披露していましたが。

魔道具で髪の色を変えているとはいえ、フローラ姫は何か引っかかるものを感じているようですし……過去がバレた時には騒ぎになりそう。

 

この一行の問題点は、リオの過去を知っている相手が居ることと、さらに言えばリオに冤罪を着せた張本人が居る事。

さらに言えば、ヒロアキという視野が狭い勇者様を連れているところがなぁ。

政争が起きたところに降ってわいた勇者様という武器を手放すわけにも行かないのは分かりますが、彼は中々に難ある人物だからなぁ。

 

最初はセリアの友人を助けるためではありましたが、リーゼロッテに顔を売るという利の為にも、交流を続けることに。

襲撃を蹴散らされたレイスが懲りずに次の計画を実行に移していたり、リオに冤罪を着せたスティア―ドが悪友と一緒に、リオだとは知らぬとはいえ絡んでいったりとトラブルも。

スティア―ドに学習能力ってないのか……?

リーゼロッテの側近たちのスペックが高く、好印象のキャラが多いので、スティア―ド達のクズっぷりが光りますね。

 

そして、セリアとアイシアと共にリーゼロッテに勧められた宿に宿泊していた所……アマンド襲撃事件が発生して。

WEB版よりも戦力が増えた襲撃で、最終的にはセリアやアイシアも戦闘に参加しておりました。しかもリーゼロッテの前で力を振るっていましたので、この後どうなるか、少し心配ですね。

セリアに関していえば、同郷の人間も近くにいる状況ですし、正体バレが起きるかどうかも気になるところ。

 

ただ、今回のメインイベントは、リオの仇である男が、レイスの企画に乗って襲撃に参加していて……リオと相対する状況になったことでしょう。

救いようのないクズッぷりで、過去に囚われた復讐の道だとリオは自らが進む道を負のものととらえていますが……アレは、誰かが止めなきゃならない悪性の者だと思いますがね。

まぁ、人の命を奪うという事に対し、真摯に向き合っていると考えましょうか。

しかしかつて王の剣の候補にまでなった敵を相手にしても圧倒できるとは……リオに勝てる相手って本当いないんじゃなかろうか。

生き延びた敵が何かしらの手を打って来たら、判りませんが。リオが闇に飲まれることなく、幸せになってくれればいいんですが、さてはて。


精霊幻想記6 逢魔の前奏曲

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「助太刀します」

 

セリアを望まぬ結婚から連れ去ったリオ。

彼女の服やら必要な物資を補給するため、アマンドを訪れて。

途中でセリアの実家に、彼女の無事を伝える手紙を届ける為に潜入とかしてましたけど。

今のリオに潜入出来ない場所ってほとんどないですよねぇ。

あっさり目的を達成していました。その後しばらくセリアとアイシアの両手に華状態で行動しているんですが……セリア先生がちょろくて可愛い……

 

国賓を招いての式典だったため、王国では大変だったみたいですけどねー。

リーゼロッテは保護の名目でしばらく迎賓館から出られない日々が続いていたようですし。ようやく帰路につけたと思ったら、レイスが目をつけていたらしくて、襲撃計画実行しているし。

レイスの正体と目的が不透明で、不気味で仕方がないですねぇ、ホント。

 

勇者ヒロアキの言動が描かれていましたが……頼りないなぁ。コレを祭り上げなきゃいけない公爵閣下たちはご愁傷様です。

彼が「こりゃもう終わりだろ」と評した戦いを、リオ一人で盤面ひっくり返して勝利に導いたからなぁ。

リオのスペック本当高いですね。それだけの力を身に着ける為に苦労してきたらから、構いませんが……抱えてる闇も大きいからなぁ。

それに呑みこまれてしまわないよう、救われてほしい、彼の努力が報われてほしいと願わずにいられません。

 

WEBのアマンド騒動に変わるリオの功績になるのかと思いきや、そっちはそっちでやるつもりみたいですね。

アマンド襲撃に使う予定だった魔物の半分を蹴散らしてるとか。最も、レイスはそれでも計画を諦めるつもりはなく、戦力増強するみたいですが……よりにもよってソイツを呼ぶか、と。

書籍版が別ルートで進んでいくので、今後の展開も気になります。


精霊幻想記5 白銀の花嫁

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(俺が納得できないからです。先生は俺の大切な恩人だから。今日この時、この場に来なかったら、俺は一生後悔する。何もできずに大切な何かを失うのは嫌なんです。俺はそうして大切な何かを失って大きく後悔したことが何度かあったから……。一度喪ったものは二度と元に戻りませんが、失う前ならまだ間に合います)

 

WEB版とは全く違うルートに入った第5巻。

雅人にリオが剣を教えるところとか、セリアに会いに行くあたりとか要素としては類似のものが盛り込まれていますが。

流れがかなり変わっています。WEB版も嫌いじゃないですけど、個人的には此方の方が読みやすく感じますね。

 

美春たちを精霊の民の里へ連れてきたリオ。

ついにアイシアがドリュアスと対面しましたが……大樹の精霊である彼女も、アイシアの正体は分からず。

むしろ対面し、会話してみて謎がより深まった部分もあるとか。

高位の精霊ほど、自らの属性を偏らせるために得手不得手がはっきりするはずなのに、アイシアは全ての属性を使えるという点で既に驚いてましたね。

ドリュアスに精霊としての知識と技を教えてもらって、遠隔での通話等出来るようになってアイシアがさらに有能になっていく……

 

精霊の里のサラたちとリオの模擬戦も行われてました。

三体一で危なげなく勝ってしまうあたりリオって本当チートだよなぁ……

雅人へ剣を教えるための実戦さながらの試験。

戦士でもある精霊の民たちが、実戦の心構えを図る試練についての説明役になってくれたおかげで、ハルトが一方的な悪役にならずに済んだのもいい感じだと思います。

 

そしてセリアに会いに行ったリオ。

セリアの結婚式が行われんとする前日で。

もう少し精霊の里でのんびり……とかしていていたらあのシャルルの魔の手にかかっていたかと思うと、ゾッとしますな。

 

シャルルは幼少のリオに拷問まがいの取り調べを行った人物で、どうしたって好感持てませんからね……

当時は発言権も落ちていましたが、帝国の進行絡みで上手く立ち回ってアルボー公爵家の影響力が増してしまったためにこんなことになってるとか。

リオがその中でセリアに会いに行って……自分が嫌だから、と花嫁を公衆の面前で攫ってみせるあたりは痛快でした。

シャルルはもうちょっと痛い目見てもいいと思います。今後が大変そうではありますが。

仮に精霊の里に連れて行ったとして、女性陣にダメージ入りそうな。

次回予告によると、アマンドに立ち寄っていざこざに巻き込まれるようなので、WEBのイベントもまたアレンジされて入ってきますかね。今から楽しみです。

精霊幻想記4 悠久の君

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「……美春お姉ちゃんは強いね」

「弱いよ。亜紀ちゃん達がいなかったら、生きていけないもん」

 

3巻までは加筆修正といった感じでしたが。

この4巻で、WEBとは違う方向に大きく舵が切られましたね。

両親の故郷を出立し、精霊の民の里へ立ち寄ったリオ。

そこから、シュトラール地方へと向かう所で、六つの光の柱が立つという奇怪な現象を目にして。

同時に聞こえた声に導かれるように、彼は、前世の天川春人の想い人と出会う。

 

WEB版だとここで、三人を保護し、セリアに会いに行って、アイシアが目覚める流れですが。

セリアに会いに行く部分が無くなってますね。5巻の内容がセリア寄りになっているようで、今回は三人とリオの交流が中心の展開。

街に立ち寄ることもほとんどせず、まさかの精霊の民に助力を請うルートへ入りそうですね。

 

いや、確かに知識・技術的に彼らの協力得られるならそれに越したことはないですが。

WEBだとアイシアが目覚めて以降、里に寄ってませんから彼女とあったドリュアスがどんな反応するのかが楽しみではあります。

一方で、不安も募ります。

リオの、精霊の民の事情を、三人はどこまで隠すことが出来るのか。

勇者として兄弟や学校の先輩という親しい間柄の人物が召喚されているようで、どうしたってそれに巻き込まれていきますからね。

王侯貴族にリオの価値に気付かれると、かなり面倒な展開になりそうです。彼単品でも一級品なのに、精霊の民たちの存在まで加わると……怖い。

 

ただ、リオが美春と言葉を交わしている場面とかは、何となく安心します。

この平和な時間が長く続けばいいのに、と願わずにいられない程。

リオはかなり険しい道を超えてきてますから、こういう安らぎがもっと与えられて欲しいと思うんですがね。

彼自身が、目標を定めてしまっているからなぁ。コレはコレで不安になる要素です。

まぁ、色々言いましたが今回も十分面白かったです。展開が変わったことで、WEBとは違う情報も出てきそうですし、今から5巻が楽しみですね。



精霊幻想記3 決別の鎮魂歌

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(逃げてはいけない。引き返してはいけない。……なら、いい加減、前に進もう。これは決別だ。弱い自分との)

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この日、リオはかつての無力さを、悔しさを、決意へと変えた。

 

精霊の民たちと別れを告げて、父母の故郷であるヤグモ地方へとたどり着いたリオ。

精霊術を学び、飛行を可能とした彼にとっては、常人が長い年月をかけて旅する険しい道のりも関係なし。

……おまけに精霊の民たちから色々貰っているから、リオはスペック的にも装備的にもこの世界でトップクラスになってるように感じます。

今回名の知れた武人と手合せしてますが、危なげなく勝ってましたし。

 

WEB版からの改訂もそこそこありますね。

コモモとの絡みが増えていたり、ゴウキたちのやり取りが増えていたり。

リオとゴウキの手合せにしても、流れが結構変わっていたようです。

……リオの申し出を受けて、大人しく引いた時点で予想はしていましたが。……間違いなくあの人達勝手についてくる気だよなぁ。

 

父母がこの地方の出身という事だけは知っていても、生まれた国や村の名前も知らず。

手あたり次第に聞いて回っていたところ、何やら事情を知っていそうな相手を見つけることができて。

ただ勝手に教えられることでもない、としばしその村への滞在を勧められることに。

スペック高いリオは、女子には人気で同年代の男子はそれがちょっと面白くないようですが。

 

けれど、精霊の里とはまた違った形で彼が安らげる場所ができたなら良かった……と思っていたところに彼のトラウマを刺激する事件起こすバカがいるんだからなぁ。

流石に今回はレイスの暗躍はありませんでしたが。リオにちょっかい出してない分、向こうで好き勝手暗躍してるでしょうし、戻ってからが心配にはなりますね。

あとがきでも書かれていましたが、構成としてはここまでがプロローグという壮大さのようで。何とも不穏な事態になっていくんですが、さて書籍版だとこれからどうなりますかねぇ。

精霊幻想記2 精霊の祝福

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「うん、でも、今はまだ……。春人。私は貴方だけのモノだから、貴方とずっと一緒にいるから。弱いところも、強いところも、すべてを――貴方のすべてをうけいれるから。だから、諦めないで。恐れないで、少しは自分のことも信じてあげて」

 

書籍化にあたって、あちこち加筆修正されていますね。

前回と同様にレイスが暗躍していて、黒幕度が上がってます。これは分かりやすい敵役ですね。

もっとも、まだまだ裏で仕込みをしている段階でリオは気づいてませんが、ラティーファがピンチになったり、リオにばれると結構怒りそうな事態引き起こしてます。

なので、リオとレイスの遭遇とそれ以降のやりとりはちょっと今から楽しみです。そこまで続いてくれるといいんですが。

とりあえず3巻ではヤグモ地方のエピソードがまとめられるっぽいですし、そうするとレイスとの遭遇はWEB準拠で考えると45巻ってところでしょうか。

 

生まれた国を離れ、両親の故郷を目指すリオ。

途中暗殺者として育てられた亜人の子に襲われるものの撃退。

彼女を束縛していた魔道具を破壊するんですが……行き場を無くした少女はリオについてきて。

亜人たちの住まう場所を目指して行動することに。

「精霊の民」とリオの初接触のあたりは、大分改稿が入ってた感じですね。流れが綺麗になっていた感じがして、書籍版の方が好みですかね。

 

後書きで触れられてましたが、売れ行き好調でシリーズ化が決定したそうで。

……わざわざ書かれているってことは、売れ行き次第で12巻で終了って展開もあり得たわけですよねぇ。

最近は打ち切り早くなってますから、そういう事もありますが。分量あるのを書籍化するからには、続けていってほしいものです。特にこの作品は気に入っていますので。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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