「俺の方が、あいつとの付き合いは長いよ」
「……まあそうだな。でも、近いと見えないことってあるもんだぜ。そのへん、よく考えてみろよ」
母と二人で暮らす、サッカー部所属の学生、坂本健一。
仕事で家族が海外に行くという事で、一人残ることになった同い年の少女、和泉里奈と同居することになり。
一つ屋根の下、彼女と交流する中で、彼の心には何とも言えない悩みが生じているわけで。
学校が違うので、同居していることは少しの間は隠していられましたが。
生活圏が被っていることもあり、いつまでも秘匿できるわけもなく。
親しい女友達に見られて追及されたり。部活の試合を見学していった和泉を部活の友人が気にするそぶりを見せたり。
順当にイベントを消化していく中で、彼は自分が見えていなかったものを、正面から突きつけられるわけですが。
「そういうことだから」と、一方的に告げる幼馴染の少女、由梨子は健一よりもよっぽど男前ですね……
けど、健一からすればまだ自分の中の想いもはっきりと形になっていない状況で。内面がかなりグルグルしてるように思えますが。
あぁ、青春だなぁ、というか。
もどかしくて見てられない、とも思うのに目が離せない。
今後の展開が気になるので、ぜひとも続いてほしいものです。
和泉の心が何処かに向いているのか、とかも描いてほしい。