「意思の統一を図りたい。あのジェームズとかいう野郎だが………もし怪しく思わない人間が居るのなら、この場で手を上げてくれ。熟慮してもらうために三分待つ」
太陽主権戦争、アトランティス大陸編の終わり。
謎解きをかなり丁寧にやってくれたなぁ、という印象です。
ゼウスのした大父神宣言。その真意が紐解かれるにあたって、霊格を削ってまで子をなしたという彼の神が為したことに驚愕を禁じ得ない。
第五章の冒頭に記された「――大父神ゼウスの名の下に」下された宣言。今の箱庭の在り方を決定づけた、あの言葉には痺れた。
一方でギフトゲームそのものはジェームズの暗躍によって、どうにも盛り上がりに欠けた部分があるよなぁ、というか。
十六夜は疲労激しく五日も眠っていたそうで。その間にジェームズが知恵によって第一ゲームの勝者となって。また厄介な権利を獲得してましたね……
太陽主権戦争において確かに求めれる権限ですが、よりにもよって、という想いしかない。
大父神宣言の謎解きと、王として祭り上げられたアステリオスの決断が主で、残った謎も多い感じ。
ルイオスとアルゴールまでノーネームと敵対する側に回ってるのは何があったのか、とか。
結局ジンは何をするつもりで動き回っているのか、とか。かなりの大物に鍛えてもらったというあたり準備は着々と進めているようですけどね。
十六夜の父が為した功罪について。それを知るテュポエウスの存在。
堂々と暗躍しているジェームズの存在もありますし、不安材料が多いです。次のステージについての情報を持っていたりするようですしねぇ。
ウロボロスのゲームメーカー。本当ろくな事しないわ……
次の標的にノーネームを選んでましたし、第二ゲームも相当荒れそう。十六夜も新しいB.D.Aを焔から受け取ってましたし、思いっきり吹っ飛ばしてほしい所ですが、どうなるかなぁ。