気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

喋らない来栖さん心の中はスキでいっぱい。

喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。2

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「……いいのか? 選んだその道がつらいことがあるかもしれない」

「選ばない後悔の方が辛いよ」

(略)

「……本気か? 一生に一度の選択だぞ」

「本気。どうしても進みたい」

 

ただの協力関係では無く、友人となった鏑木君と来栖さん。

来栖さんはクラス替えで鏑木君と一緒だったことを喜んでいたり、「最初は鏑木君」と友達になりたいけど保留していた涼音とも友達になったりして、実に微笑ましいなぁ。

そしてそんな彼女の前では、旧友であるはずの鏑木君が見たことのない表情をするのを見てしまった涼音は内心穏やかではなくて。

 

鏑木からすると心の声が聞こえにくい涼音との関係は穏やかで好ましい物だったようですし。

涼音は涼音で現状の交流というものに満足するようにしていたみたいですけど。

進級し、進路についての問題が目の前に迫ってきた中で、彼女は決断を迫られることになって。

 

来栖さん、何気なく「ずっと一緒に居たい」とかタブレットに出したりするから、真面目で素直なのは美徳だけど、うっかり騙されていきそうなのは怖い。

雛森が「私は神様です」とボケたの信じてましたからね……。良くここまで純粋でいられたな、という関心がある。

 

そういう進級後の交流のほかは、中学時代からの付き合いである涼音について掘り下げていくエピソードが多かったですね。

鏑木君、対人関係でのトラブル回避のために「恋人がいる」という嘘をついていて、それを知っているのは来栖さんだけだったわけですが。来栖さんの距離感を見て、涼音も自分で気が付いて。

そのこともあって、これまで引いていたラインを超えていく決心をしたの良かったですねぇ。個人的には応援したい。



喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。

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「あのな来栖。変わりたいと思っている自分が、最後に一歩を踏み出さなくてどうすんだよ。前にも言っただろ? 来栖自身が自分を認めて自分自身を好きにならないとって。人と近づきたいのに、自分から離れてどうするんだよ」

 

主人公の男子高校生・鏑木律くんは「他人の心の声が聞こえる」という特殊体質だった。その能力を使って無難に立ち回り、平穏な生活を送っていたようです。

そんな律くんが通う学校に、時季外れの転校生・来栖瑠璃菜という少女がやってきて。容姿端麗ながら言葉を発することはなく、コミュニケーションは手持ちのタブレットに文章を打ち込んで対応する。

 

来栖さんとしては、みんなと仲良くなりたいという欲求はあるみたいですが。だからこそ正しい言葉を使いたいという気持ちもあるみたいで。その言葉を選ぶために思考が必要になること。考えるときに傍から見ると睨んでるように見えること。さらには出力された言葉も、直感的には分からないことがあって。

つまりは外から見ると無口・無愛想・言葉選びが変わっている子なんですよねぇ。

まぁ色々と重なり合って、彼女はクラスメイトとのコミュニケーションを成功させられずに浮いてしまっていた。何なら内心で「不気味だ」とか思われたりもしてましたし。

 

ひょんなことから律と来栖は縁ができて、交流を続けていくことになるわけですが。

律の視点だと彼女の隠さない心の声が聴けるので、可愛いと思えましたけどね。……まぁ、対人コミュニケーションのレベルが低くてズレてるなぁと思うことも多かったですけど。

タブレットで出力している言葉に対して、内心で倍以上考えていることもあって、言葉選びにこだわりがありすぎるだけで、わりと多弁なタイプにみえるというか。仲良くなれた律ともっと仲良くなりたい、アピールしたいという欲とかあるし、コミュニケーションレベル上がってれば、グイグイ絡んでいける陽キャになれた素養はあったのではなかろうか、来栖さん。

 

……現状だと不思議ちゃんコースまっしぐらなんですが……。

真面目過ぎて絡まっているだけとも言えるので、律君とのやりとりを経て変わっていってくれると良いですね。……シンプルにかわいい子で、そんな来栖さんに慕われて行ってる律君は内心穏やかではなさそうですけど。まぁそれもまた君の行いの結果だから受け入れてもらって……。

でも、来栖さんよりも涼音の方が個人的には推しなんだよなぁ。

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ちゃか

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