「行くに決まってるぜ、じっちゃん」
VRMMOアクチュアル・マジックのテストプレイに参加した結果、ゲームと現実とが入り混じった新世界に迷い込んだ主人公のユウマ達。
複合現実(MR)という文言が1巻の帯にも書かれていたし、デスゲーム化した現実世界がメインで進行していくものだとばっかり思っていたんですが。
「アクチュアル・マジック」のゲーム世界も生きていたのは意外でしたね。
行方不明になっていた幼馴染のナギが、ゲーム世界で囚われの身になっていることが明らかになり、助けるべく動くことになったわけですが。
1巻最後にも登場してきた、妹に宿ったヴァラク。ナギに宿っていたクローセル。……つまりはソロモン72柱の魔神が彼らには宿り、介入してきていたようで。
初手で魔物と化していた綿貫さんの姿もまた、宿った悪魔の影響なんですかねぇ。
でも、メインキャラになっている6年1組のメンバー、死者を含んだとして41人しかいなくて30柱くらい余るのはどう扱われるのだろうか。
ゲームの中で別の階層に逃げたクラスメイトと再会できたのは、生存確認っていう意味ではありがたかったですけど。
悪魔たちにも思惑はあるみたいだし、現在置かれている問題を解決する道筋はさっぱり見えないしで、この調子だとドンドン状況悪化していくんじゃないかという不安はある。さて、既に死者が出ているこの環境で、どれだけ足掻くことができるのやら。