気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

夕薙

凡人転生の努力無双~赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました~4

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「――資格は要らないよ」

そうだ。資格は要らない。

「必要なのは、勇気なんだ」

 

合宿を終えて学校生活に戻ってきたイツキ。

祓魔師として努力して成果もあげて、アヤちゃんやニーナちゃんと言った友人もいる。トラブルには事欠かないけれど今世は割と充実してはいるんですよね。

……ただ、空虚だった前世の記憶・経験がそれでチャラになるわけでもなくて。

イツキが前世の自分も含めて自分自身だからと、過去の自分も受け入れて、その上で現世の方が好きだからと受け入れて前に進む姿勢を見せてくれたのは実に主人公していたと思います。

 

ニーナちゃん、母であるイレーナに魔法を教えてもらえるようになったのは良かった。夫を亡くした経験から、母の愛として厳しく指導されているようですけど。

……その横で、イツキが新しい魔法をどんどん習得していくのは、卑屈になって仕方がないというか。

 

更に新たな「魔」が蠢いている気配があり、結界を張っているとはいえニーナ1人を家に置いておくことを心配したイレーナは娘を如月家に預けることにして。

イツキとの距離が近づき、学校でのイベントもあって少し世界が広がりそうな気配があったのですが……。

「魔」は甘くないというか。イツキという脅威に対抗するための策を練ってきているし。その中でニーナが父が死んだときのトラウマを刺激されていたし。絶望的な状況を救ってくれたイツキに依存するような気配が生じつつあって、よくないなぁ……とは思いました。

 

まだ小学二年生という幼さで過酷な経験をし過ぎなのは間違いないし、病んでもおかしくないのは確かです。

でも、ニーナちゃん「イツキが来てくれる」の精神に染まってしまうと、祓魔師にはなれないんじゃないかな……という感想になる。

巻末の断章で、一人前の認定を受けるための試験に挑んだ少女祓魔師のエピソードとかありましたし。家族を魔に殺されて奮起して祓魔師目指す少女、珍しくなさそうでしたけど。あそこで描かれた1人みたいに、傲慢に染まるよりは挫折を知った方が(そこから起き上がれるなら)良さそうではありますが。さて。

凡人転生の努力無双~赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました~3

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「私だってイツキくんを守りたいんだよ! イツキくんに守られるだけなんて、そんなの……友達じゃないよ」

(略)

「だから、教えて。――今の私に出来ることを」

 

魔法が使えなくなってしまった幼なじみのアヤ。

その問題解消を図る目的もあって、イツキはアヤと一緒に夏合宿に参加。

回復にも使える技術「共鳴」の専門家が来るということで、イツキにとっても得るものがあったのは良かった。

治癒魔法は医療的な知識が必要だけど、それが無くても扱えるのはありがたいですね。

……とはいえ、「共鳴」が使えても直接的に魔を祓えるわけではないから、便利だけど低く見られがちっていうのは、分かるけど世知辛いなぁ……と思いました。

 

そして合宿の地で、アヤが魔法を使えなくなったのは魔の影響があるというのが明らかになって。

生成りなのか、特殊な術具の影響なのかはわからないけれど、対処が必要だということで本格的に動き始めて。

アヤの力を封じていたのは第六階位の魔・氷雪公女であることをイツキは知りましたが……。

 

氷雪公女の行いはアヤを守ろうとする意図があり、真の黒幕は別にいる事も明らかになって。

幼馴染に守られてばかりだったアヤが、そのままじゃいやだとイツキを助けたいという気持ちを伝える場面があったのは良かったですね。

イツキ、抱え込みすぎるきらいがあるので、そこをちゃんと指摘してくれたのが良い。口絵にもなってますが、イツキがアヤの力を借りるシーンは熱かった。


凡人転生の努力無双~赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました~2

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「……だから、祓われるんだよ」

 

幼いながらに雷光童子を祓ったことで、耳目を集めるイツキ。

雷光童子の遺宝をネックレスに加工し、雷魔法を扱えるように特訓したり。死線を潜ったことが若干トラウマになってて、夢見悪くなってるのは心配ですが。

それでも強くなろうと前に踏み出せる強さがあるのは、イツキの良いところですよね。

 

イツキの父は、術師としての生活以外も大切だ、と彼を学校に通わせる方針ですが。

実力を示したことで、もっと鍛えて他の第六階位も祓ってもらおうとする派閥とか。そもそもイツキが祓ったのを疑ったり、嘘と断じている派閥なんかも生じているそうで。

他国の術師からもスカウトされたり、注目を集めていますねぇ……。

 

そしてイツキの通う学校にやってきたニーナちゃん、第四階位の実力があるという少女で「イツキに勝ちに来た」と言っていましたが。

魔と戦った経験はなし。知識はあるけれど、まだ完璧に掌握しているわけでもない。

それでイツキに勝とうとするのは無謀だよ……とちょっと思いましたが。完全に子供ながらの無鉄砲、と言う訳でもなくて。

 

ニーナは母に認めて欲しいという想いがあって、分かりやすい成果を求めていた。

……母には母の想いがあったみたいですけど、すれ違って他の家を巻き込むような事するなって……。

厄介な「魔」と対峙し続けていると、思う所ありまくるんだろうなぁ。

イツキがニーナと仲良くなろうと試みて、彼女から他国の術式について教わっていたのが微笑ましくて良かったですね。

反逆のソウルイーター~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~8

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「ああ、そういうことか。まあ正直、関心があるかないかで言ったらないんだが――」

「ないんだ」

(略)

だが必要か不要かで言ったら必要なのだ。であれば、選り好みなどしていられない。

 

鬼界編、ひとまずの決着となる1巻。

アズマの招きを受けて彼らの拠点である西都を訪問することになったソラ達。多少の行き違い、というか考え違いもあったりはしましたが。

旗士と鬼人が争いになってないだけ、ソラの存在というのは大きいですよねぇ。光神教の事とかも知ることが出来たわけですし。

 

姉を助けるために監視の眼をごまかせる姿隠しの神器を求めることにしたクリムト。

彼はいろいろあった結果、反乱勢力として立つことになった大興山の勢力に紛れ込むことになったわけですが。その手助けをしたのが、御剣家を下に見る方相氏という勢力の人間で。適当につついて情報を引き出したりしていたのは上手かったですね。

クリムトを一度打破したという優越感から口が軽くなってましたし。その勝利が、クリムト自身の体内に仕込まれた神虫を取り除くために与えられたものだと気付いていないあたり実に小物でしたが。

 

方相氏側の人間、御剣家とのつながりを示唆するようなことばかり言いますし。

家内の犯罪を取り締まる立場であったがために殺されたウルスラの父に手を下した「四ツ目の鬼人」を装っていたのが方相氏の長であったりと、色々大きな情報出てきてるんですが。

そんな中でソラはソウルイーターを通じて、三百年前の過去について知ることになったり。

鬼界で勢力を伸ばしていた光神教の暗部を暴き、鬼界の真実と……そこに封じられていた強大な敵を打ち破るまでを描いていたのでかなり満足度の高い1冊でしたね。

まぁ、この真実を知った上で彼は鬼門を出て、かつて自分を追い出した父と相対する必要が生じていたりもするわけで、あくまで大きな問題一つ解決しただけで、その先にも別の大きな問題が残っているあたり、これまでも見たソラの人生そのものだな……感がありますね。



反逆のソウルイーター~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~7

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「皇女殿下いわく、俺は恨みも恩も決して忘れない人、らしい。今のうちにできるかぎり恩を売りつけておきたいんだそうだ」

 

ベルカでのアレコレが終わり、ティティスの拠点に戻ることにしたソラ。

一方そのころ、アドアステラ帝国から婚儀の為に咲耶がやってくることになって。王子相手に辛辣な言葉を放った人物とは思えないほど、配慮する姿勢を見せてくれていましたが……初手強硬姿勢を示した上で、配慮することで自分の評価を上向かせる交渉術の一環かもしれませんが、十三歳の少女と思えばなかなか巧みです。

 

カナリアのアザール王太子が、咲耶の態度を見てから元婚約者であるクラウディアに懲りずに秋波送ったりしてたのを見ると、彼女主導の方が国営上手くいきそうだなぁ……感が強い。ただまぁ、それはカナリア王国が元々帝国に対抗するために創られた国という事もあって、彼女に完全に差配を任せるのもそれはそれで問題が多いでしょうけど。

咲耶王女、自分の弟をアストリッドの相手としてどうか、と言ってきたりもしますし。ソラにも興味を持っているしで、ソラからしても他人事ではない状況になったりしてました。

 

更にソラの故郷でも騒動が起きて。変わらず囚われの身だったクライアの元に、彼女の救命を条件に密命を帯びたクリムトが死んだ、なんて知らせが飛び込み……彼女はいてもたってもいられず、ソラを頼って島抜けしてきて。

容易くクライアがソラの元に辿り着いたことで、彼を引っ張り出すために誰かが企んだことだろう、という所までソラは見抜いたわけですが。

皇女との縁が出来たタイミングだったことや、鬼門の中の世界に興味を持っていたこともあって、その策に載ることを決めて。

 

鬼ヶ島で絶対の力を持っている御剣家も、あくまで帝国の有力な家の一つに過ぎず。

皇女伝いで皇帝から直接許可をもらって乗り込んでいく、というのはシンプルな権力という力でごり押ししてて、なんか痛快でした。

……皇帝、色々と事情を知ってるようで龍穴のこととか、世界の真実のこととかで釘を刺してきたりもしましたが。ラスカリスやノア教皇のこともあるし、このまま無知でもいられないだろうと、ソラ的に興味はないけど情報を掴みに行くことに。

 

鬼人族と敵対している御剣家の技を振るいながらも、鬼人族からお守りとして腕輪を託されている。

そんなソラの事を鬼界を統一した中山の王アズマも気にかけていて……。

情報を得るためにソラが鬼族の有力者捕虜にしようぜ、とアズマの兄弟でもあるドーガと激闘を繰り広げた結果、アズマと早々に接触することになったりしてて、かなりテンポよく進んで行った感がありましたね。

なんだかんだで生き延びていたクリムト君も、たくましくて良いと思いますよ。無理難題を振られてましたが、その裏で自分の目的を叶えるために別の行動取ろうとしていたあたりはちょっと驚きましたが。多少は搦め手も使えるのか……。



反逆のソウルイーター~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~6

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「ソラ殿は、まだ終わっていないとお考えなのですね?」

「俺の予想が当たっていれば、な」

 

ベルカ編の後編。……とはいえ、ダークエルフ側の剣士とも戦ったし、ベヒモスも打倒した。警戒対象だったダークエルフ側のトップであるラスカリスにも遭遇し、不穏な発言をされたりもしたものの……ひとまず戦闘に発展することはなく、ソラたちは無事にベルカに帰還できたわけです。

そんなわけであとがきにもありましたが、「後始末編」とでも言うべき感じで、話し合いフェーズが多かったですね。

 

そもそもソラがベルカの地に来たのは、ベヒモスの角という結界の要になるものが欲しかったのと、カティアに頼まれて壊滅したと思われる『銀星』のアロウの手がかりを探すことだったわけですが。

ベヒモスの素材は失われたが、ラスカリスから代替となるものは入手できた。

しかしアロウ達の手がかりが残っていたかもしれない方角からベヒモスがやってきたことで土地は荒らされ、もはや捜索の頼りにできるモノではなくなってしまって。

さらには法神教が敵視しているダークエルフであるウィステリアを傍に置いていることも、つつかれると面倒になるネタでもあって。

 

ダークエルフたちの拠点、アンドラに踏み込んでラスカリスとの話を纏めることも出来たのは……まぁ良かったか。

ウィステリアの後釜として筆頭騎士になったガーダが暴走する一幕があったり……ウィステリアから龍穴や世界の真実、その一端を聞かされてソラが色々考えることが増えたりと、ベヒモス撃破って偉業を果たしたはずなのに、ソラの前には立て続けに問題がやってきますねぇ。

ラスカリス、惑わす者と呼ばれてはいるけれど、スズメの父祖に敬意を払って失われそうだった「蛇鎮めの儀」についての知識を教えてくれたりとか、得るモノも多いのがなんとも。単純に切り捨てられないのが、なるほど惑わす者……。

 

交渉に際して頼れるドラグノート公爵家のアストリッドが、ソラを訪ねてベルカに訪問した上で彼に味方してくれたこと。エルフのルナマリアが協力的だったこと。

ベヒモス討伐という実績を挙げていることなんかもあって、人間社会側でのウィステリアの処遇については思ったよりあっさり終わったのは助かりましたが。

『銀星』の問題については予想外の方向から情報が齎されて……ひとまずは、決着を迎えることになっていましたが。

ギルドマスター、気付いてはいけないことに気付いて始末されたり、火種はくすぶり続けてる感じですし、気掛かりではありますねぇ。

反逆のソウルイーター~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~5

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「恐れを失った者がどうなるのか、それは今の君が体現している。シャラモン、確かに昨日の世界に僕らの敵はいなかった。今日の世界にもいないだろう。でも、明日の世界もそうであるとはかぎらない。恐れとは、つまりその視点のことさ」

(略)

「気を付けなよ、シャラモン。何物も恐れない君は何物も居ようとしない。その驕りは、いつか君を破滅に導くかもしれない」

 

イシュカに残ったクラン『血煙の剣』のメンバー、ミロスラフやルナマリア、イリア、シール、スズメたち。

彼女達はスタンピードからイシュカを守るために築かれた防衛線での魔獣討伐に協力していた。

ソラから彼が居ない間の行動は委ねられていたこと。クランが防衛任務に協力しないと、彼が居ない間に評判が落ちてしまうなどの理由から、ギルドから持ち込まれた依頼を受けることになったようですけど。

 

ゴズ達と対峙して力になれなかった経験から、強くなりたいと思っているメンバーが多くいたのもあったみたいです。

……ただ、そうやって森に頻繁に行っていた関係で、結界を張るために派遣されてきた聖王国の使節団の案内を振られてしまうことになったり……使節団を狙った高位の魔物に狙われる羽目になったりと、なかなか上手くいきませんねぇ。

 

結構窮地だったっぽいですけど……ソラがなんとか間に合ったのは良かったですね。

聖職者を狙った不死の王と称されるアンデッドモンスターの頂点。聖職者が天敵であり……実際今の教皇ノアは不死者を三度撃破した功績もあって、その地位にいるとかなんとか。

幽世に肉体を置いて現世に影を派遣している形で不死を実現していたシャラモン。

しかし、魂そのものを喰らうソラの心装ソウルイーターとの相性は最悪で……割とあっさり蹴散らされることに。

竜殺しに加えて、教皇の前で不死者殺しまで成し遂げたわけで、望めば名声をより高めることもできたでしょうが。得られる利益以上に面倒事の方が多いので、そのことは公にはしないことにして。

 

結界の強化と維持のために必要なベヒモスの角を求めて、カタラン砂漠に赴くことを決めていたソラ。

現地でアニマを宿したダークエルフと戦うことになったり。目的としていたベヒモスとの戦闘はまだしも、その後に夜会の1位である不死者ダークエルフのラスカリスと対峙する羽目になったり、ソラの日々は安寧からは遠いですねぇ……。

ラスカリス、『惑わす者』なんて二つ名で呼ばれているのも納得できる、説得力がありつつ怪しい発言するの上手いなぁ……。



反逆のソウルイーター~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~4

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「俺はお前たちに背中をあずける気はない。もう一度だけ言う。手出しは無用だ」

 

母の命日に合わせて、鬼ヶ島への帰郷を許されたソラ。

向かう前にカナリア王国で一代貴族に任じられることになったりもしていました。ドラグノート公爵家と、竜殺しとして名を知られているソラの繋がりが強くなりすぎるのを懸念した国王トールバルドの思惑から与えられたものではあるようですが。

未婚の貴族女性であるクラウディアが、ソラの家に滞在している以上対外的には婚約してるようなものだし、その中で断ることも出来なかったと。

 

面倒だとは思いつつドラグノート家の令嬢2人とは良い関係を築きたいという考えから、それを受けることにしたようです。

ヒュドラ討伐への恩賞だから、ソラが人質として確保しているクライアも対象になりかけたみたいですが。「すでに国を出た」という言い訳で断ったということで、彼女にも帰還を許すことにして。

 

そういったアレコレを片付けて赴いた鬼ヶ島。

向こうには向こうの事情と考えがあったとはいえ、空にとっては捨てた故郷。彼を気にかけていたゴズやその妹エマにしたって、彼を切り捨てた側。

敵地そのものなので、適度に挑発したりして相手方の反応や強さを伺って糧にしようとしてる当たりは強かです。

サクッと予定を済ませて帰ろうとソラは考えていたわけですが……。時を同じくして御剣家と敵対している鬼人族が、彼らの都への襲撃を実施して。

下位の旗士を蹴散らせるくらいには強い鬼人の武人でしたが……上位旗士にはあっさりやられるのが、あの島のパワーバランスかぁ……という感じ。

 

ソラ、そこまで積極的に関与するつもりは無くとも、自分が見送ったクライアがなぜか囚われている所を目撃したものの彼女の意志を尊重して(ポーションを渡したとはいえ)そのままにしていったり、鬼神を降ろした敵を倒すことで大量の経験値を得たり、やりたい事だけやって帰っていったのは、実に彼らしかったですね。

そし王国に帰ってきたら、イシュカのソラ宅に滞在しているハズのクラウディアが、国王から名誉ある仕事を振られて王都にやってくることになっていたり。

破談になったはずの元婚約者である王太子が、懲りずに彼女に秋波送ってきたりするしょうもないトラブルがあったりしましたが。ソラがやってきたことで、彼女と王太子の間にある距離をハッキリ示してくれたのは良かったですかね。

凡人転生の努力無双~赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました~

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「ちょっとだけ、待ってて」

(略)

「僕が祓うから」

 

普通の人生を送っていた青年が、通り魔に刺されて死亡。

……そして気がついたら彼は前世と似ているけれど、魔物とそれに対抗する祓魔師が存在する世界に生まれ変わっていた。

赤ん坊の状態でも意識ははっきりしていて。体が出来ていないから動けないし喋れないけれど、目と耳といった知覚能力だけははっきりしていた。

 

生まれた直後、母に「どうか無事に三歳を迎えられますように」という不穏な言葉を言われ、気にかけていたみたいですけど。

魔力が身体の中にある器のなかから零れると、強烈な痛みをもたらす「魔喰い」という現象に襲われること。そもそも祓魔師という仕事が危険で、死に近い家であったようですねぇ。

 

生まれ直した先でも死にかけないといけないのか、とイツキは祓魔師になりたくないとすら思っていましたが。長男が家を継ぐ伝統があるようで、逃れることも出来なそう。

それならば、出来るだけ強くなって死なないようにしよう、と彼はずっと努力を続けて……彼の想定以上に評価される力を会得するに至ったわけです。

基本的に6段階で評価される祓魔師において、例外として規定されている7番目として認定されるくらいですしねぇ。

同年代の少女達も許嫁になろうとしてますしね。親世代の思惑もあるでしょうけど、優良物件なのは間違いないですからね……。

実際まだまだ若い、どころか幼いと言っていい年齢の内から、歴戦の祓魔師でも叶うか分からない高位の魔物と戦う羽目になって、人的犠牲を出すことはなく勝利しているの凄いですよねぇ。

異世界魔法は遅れてる!10

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「誰も彼も、十字架を背負っているものだ。水明くんだってそうだよ。風光くんという十字架を背負っているから、だからああして、夢へ夢へと向かって進んでいけるんだ。だから君も、いつかそうなるっといい。そうすれば、キミも限りない夢(そこのないよくぼう)へと向かって、走り続けられる」

 

水明たちが地球へ帰還している間、レイジ達もぼーっとしているばかりではなく。

ハドリアス公爵が普遍の使徒と繋がっていたという事実を、国王に伝えなくてはならないとティータニア王女が言ったため、一時帰国することになって。

剣士としての姿を知っているティータニアから見て、剣に陰りが見えたことはないから裏切ってはいないだろう、ってことでしたけど。暗躍してるのは間違いないのが面倒というか、なぁ……

 

レイジがサクラメントを持った影響か、変な囁きを聞くようになったり、制御できてないけれど未来を垣間見たりだとか、変な挙動を見せるようになっているのが心配ですねぇ。

魔族側、勇者に与えられている恩恵を偏重させようと工作していて、その対象がレイジになりそうな気配がありますし、どうなるやら。

 

魔族側も大きな動きを見せていないそうですが、それは水明の考察通り新しく強い魔族を作り為に、弱いコマを削っているから。

その中で、魔軍の将であるムーラが魔王ナクシャトラから命じられた人間の国への侵攻を命じられていたところ、リシャバームが魔王からの許可をもらったと言ってちょっと介入してきたりもして、敵側もピリピリしてる感じがしますねぇ。

そしてレイジ達が国へ帰還していたタイミングで、魔族の襲撃があって……転移によって国境を越えて直接王都を叩きに来る辺りは本気でしたけど、いくつかの思惑がまじりあった結果、完全包囲したりはしない温さも交じっていて。

敵の温さによって、王国側にも気のゆるみが生じかけていましたが。

そのタイミングで水明たちが帰還したのは、引きが強いというか。持ってるよなぁ。

 

初美が帰還した際に開祖から新たな技を授けられていたり、ハイデマリーが実力を見せるシーンがあったりしたのは良かったですね。

ハイデマリーは自分自身が魔術の基盤だから、異世界でも調整してしまえば問題なく魔法が使える、というの考察が正しかったのはありがたかったか。

水明も盟主からアドバイスをもらっていましたけど、また回答を見出せてない状況で。そこで魔軍の将と戦って痛手を負わされたというか、切り札一つ切らされたのは痛いか。

あの世界の魔術師の底知れなさがまた一つ描かれたとも言えますが……ボチボチ水明に異世界でも本気を出してほしさはあるんですけども。こっちはこっちでどうなるやら。



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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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