気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

天乃忍

死に戻り令嬢のルチェッタ3

 ico_grade6_3h

「貴方は立派な人です

 努力家で勤勉で 人を大切に出来る人

 誠実で優しい 幸せになるべき人です」

 

扉絵のコミカルさが相変わらずで好き。

表紙絵で抱きかかえられているルチェッタが軽すぎるのを心配しているのに「貧相な身体」とか言っちゃうの、商会長もっと頑張って言葉選んで……。

内容としては10話から14話を収録。

 

カイルとの距離が近づいて、1週目は知らなかった彼の事を知る度に、ルチェッタの心はかき乱されるわけです。

ルチェッタの前ではカイル失敗続きで、本心が伝わってませんけど。

占い師の前では「婚約指輪渡そうとしたけど、可愛すぎてタイミング逃した」とか言っちゃうからもう……。もっと素直になってイチャイチャして。

 

まぁカイル、認めてくれる人が居る一方成り上がりとして嫌厭する人が居るのも事実で。

社交の輪で顔を売っていますし、カナリー商会との伝手も出来て、ルチェッタの知る1週目とはどんどん状況が変化していって、上手くいってる部分も多いわけですけど。

成り上がりの彼から挨拶の口づけを受けた手袋を、成り上がりが触れたから処分しておいて、という夫人もまだまだ居るわけです。

まだまだ溝というか、乗り越えるべき障害が多い中で、ルチェッタ=占い師という事実にカイルが気付きそうになっていますが……。天然失言マンというか、ルチェッタ相手には抜けまくっているから、どうなることやら。



死に戻り令嬢のルチェッタ2

ico_grade6_3h

「――貴女の幸せを祈っているわ」

 

爵位目当ての相手と政略結婚する羽目になった上で、彼への恨みに巻き込まれ死ぬことになったルチエッタは、記憶を保持して過去に戻り……。

婚約破棄を目的に動いているわけですが。行動を変えたことで、これまで見えてなかった婚約者カイルの持つ様々な表情を見ていくことに。

……秘密主義なところもあって、そこが気に入らないとルチエッタは伯母相手に愚痴をこぼしてしまう場面もありましたが。うん、アレは言って良い言葉だったと思うなぁ……なんならカイルに聞かせろ。

 

カイル、ルチエッタに普通に惚れているのに素直になれずに「爵位目当てだ」と目の前で言ってしまう所がダメダメなんだよなぁ……。

貴族に面倒な絡まれ方をして、ルチエッタのアドバイスがあったとはいえ乗り切っていたし、商会の長としては秀でている部分あるんでしょうけど、ルチエッタ目線だとダメな部分が強いからなぁ。もっとカイルには頑張っていってほしいところ。

まぁルチエッタもムキになりやすいタイプだから、なんだかんだお似合い感はあるんですけどね。どうやるのやら。


死に戻り令嬢のルチェッタ

ico_grade6_3h

「――次は もう少しマシなものにしないと許しませんから …カイル」

 

建国時から続く名門アンブリッジに生まれた令嬢ルチエッタ。

例外的に女系相続が認められている家のようですが……誇れるのは家柄だけの貧乏貴族、なんて陰口をたたかれることもしばしば。

実際、父が失敗し多額の負債を負うことになってしまってますし、資金には不安がある。

そんな折に一介の平民ながら一代で商会長にまで上り詰め、富と名声を手に入れたカイルが婚約者として立候補して。

 

金で貴族の位を手に入れようとした男と、そんな契約を飲むしかなかった令嬢。

社交界では噂の対象となる部分が多い取り合わせで……2人の間もかなり冷え切っていたようです。

それでも契約だからと結婚式の当日を迎え……カイルを恨む何某かの襲撃を受けて、2人は死亡してしまった、ハズだった。

 

しかしルチエッタが気付くと、結婚式の2年前に戻っていた。

婚約は成立してしまった後ではありましたが、2年間の知識があることを活かして占い師として活動し稼ぎを上げることで、自力での借金返済とカイルとの婚約破棄を目論んだ行動を開始することにして。

よく当たる占い師として名が広がった結果、カイルが相談にやってきたのは誤算すぎる。

……カイルはルチエッタ相手だと言葉選びなどを失敗してしまう悪癖があるみたいで……ルチエッタ視点では貴族の地位だけが目当ての嫌な奴になっていましたが。

実のところ、カイルは心底彼女に惚れていたとか。祖父からの教えを受けて、貴族としての振る舞いをしっかりしていた幼少期の彼女に救われたことで、近づこうと頑張り続けたのは評価したいですけど。

言葉選びの失敗とか、色々減点対象が多くて1週目は死亡エンドにたどり着いてしまったわけですから、2周目では頑張ってもらいたいところではありますが。どうなるかなぁ……。

リバース×リバース1

ico_grade6_3h
「だからあの 一緒に頑張りたいなって」
「――そうだね」
「いいね それ」


男の人が苦手で女子高に入った七瀬雛。
かつて自分の書いた原稿をビリビリに捨てられたせいで、わりとトラウマ。
でもそこで、男性への苦手意識に転嫁したのはまだよかったと思います。
彼女はそれでも、創作を続けていたんだから。
これで筆を折ってたりしたら、そりゃあもうもう片方へのプレッシャーは酷いことへなっていたことでしょう。

雛にトラウマを植え付けた男の子、楓。
女優だった母を亡くし、名家の祖父に引き取られた彼は彼で問題を抱えていて。
そんなときに、夢を語る少女を見て辛く当たってしまった事を悔いていた。
それからは意識を切り替えて、祖父に認めてもらうべく奮闘していたものの……
我慢の限界が来て出奔。伝手を頼って女子高に潜入していた。

そんな二人が同室になり、学校生活を送る学園ラブコメ。
楓に雛が懐いていて、中々に楽しい状況となっていますが。
実は男だという嘘。さらにトラウマとなった原因だという事。
隠している二つの札が、どう作用するのか。続きが楽しみですね。
事情を知って傍観している、楓の従姉妹の優里さんが一番楽しんでると思う。

巻末に、『ラストゲーム』の特別篇が収録されてて、あそこから作者さん追ってる身としては嬉しい限り。
LaLa購読してるので、まぁ掲載当時に読みはしたんですが。奥付見たら2016年でしたからね……
彼氏彼女になった後のエピソード。相変わらず翻弄されている柳君よ……九条強い。そのままの君で居て。


 

保健室の影山くん4

ico_grade6_3

「でも決めるのは君たち自身だよ」

 

完結巻。

全体的にあっさりめではありましたけど、二人が幸せそうで何より。

恥ずかしがってる影山くんが新鮮でした。

最初の頃からは信じられない打ち解けっぷりというか。

二人とも可愛い。

 

一方で、これまでも裏側で描かれていた兄の調べもの。

影山九郎という、特異な存在の危うさについて。

昔、日和の血を飲んだことで回復に向かってきていたものの……その効果が切れかけている、という事実を知って。

九郎が日和の血を吸ったら、前と同じように記憶も消えてしまうかもしれない。

だから、九郎はそれを避けようとして。

最終的には日和の明るさに、救われることとなっていましたが。

佐伯先輩が思いのほかいいキャラになってて笑った。



保健室の影山くん3

ico_grade6_3

「私 影山くんが好き」

 

日和先輩が可愛い。

自分の思いを自覚して、その瞬間に影山くんが来て。

……どうなるかと思いきや、演技をすることになってたため流されてしまって。

お嬢様にあわれみの目向けられてるのには笑った。

そして後日普通に四宮とかに相談できるあたり日和、かなりメンタル強いですよね……

 

そんな彼女でも、過去に影山が彼女から血を吸っていた、という事実を知った時には涙を流していたんですよね……

影山に避けられて、友人の前でも泣いてしまっていた。

けど、最終的に吹っ切ってぶつかりに行けるところが見ていて爽快です。

影山くんがかなりネガティブだから、ちょうどバランスとれてる感じがしますけどね。





保健室の影山くん2

ico_grade6_3

「…オレ」

「日和先輩が笑ってるの好きみたいなんですよね」

 

佐伯君と日和がデートする回からスタート。

それを尾行する影山くん……変装と日光対策としてフードにサングラス、マスクを着用した、立派な不審者スタイル。

猫の助言なかったら途中で警察に通報されてたぞ……

 

影山くんの独占欲は見ていて微笑ましい。

……なおその後、無理がたたって倒れ兄貴に回収された模様。

こうも倒れていると本当生きにくそうですね……平穏であればいいと思いますが。

影山くん、大分ずれてるから、問題の中心にいたりするんだよなぁ、コレが。

 

吸血鬼の元締め、旧家の娘というお嬢様が現れて。

また周囲を引っ掻き回してくれてますが、中々にコミカルで見ていて楽しい。

従者がしれっとお嬢様を追い込む台詞を投げ込んだりする場面がまた笑えるというか。

勢いで学校にまで乗り込んでくる行動力はいっそ尊敬できそうだ……



保健室の影山くん1

ico_grade6_3

「なっ なんだったら 私が友達になってあげてもいいよ」

「…はい?」

「だってなんかイヤじゃん 一人が当たり前とかそういうの 影山くんはよくても」

「私がなんかイヤなんだもん!」

 

虚弱な吸血鬼、影山九郎。

彼は保健室の常連だったが、ある日、怪我をして保健室にやってきた日和かなでの血にほれ込んで「食糧になってください」と頼み込む……

異人種はいるけれど、現代社会の発展に追いやられてて。

合意のない吸血は犯罪だからと合意を得ようとしてるようですが……影山くん、常識に疎い部分があるというか、上手く溶け込めてないからなぁ。

 

浮いてしまっている。それを本人は余り気にしてないようですけど。

日和は、食料候補として影山くんに付きまとわれながらも、独りが当たり前という彼を心配してくれる、性根が善良な子なんですよねぇ。

だからか、から廻っている影山くんとそれに振り回される日和という構造を楽しく見ることが出来る。

 

保険医をやっている影山の兄が日和に興味を持って近づいた時も、影山くんは駆けつけて止めてくれましたし。

「助けてに来てくれたからいいよ」と言う場面とか、日和かわいいですよねー。

影山家と接点が出来てしまい、振り回される日々が続きそうですけれど、強く生きて欲しい……

あと影山くんはもうちょっと頑張ろう。うん、から廻っている彼を見るのも中々に楽しいですけど、それはそれという事で。



ラストゲーム11

ico_grade6_3h

「――オレが勝ったら」

「ずっと俺の隣にいてよ」

 

長かった二人の物語も、これにて完結。

最後の最後まで柳が、九条の事に関しては残念だったなぁ、と言いますか。

まぁ、それでこそ柳という感じです。

 

留学の話がまとまってから九条に告白すると決めて。

その忙しさから「留学」の話を周囲に伝えてなかったというのが、なんともはや。

……父が書類通ったならすぐ行こうと行動力ありすぎたのもありますが。

話がうまく伝わってなかったおかげで、九条が動き出してそれで話まとまったのも確かです。

 

柳がようやく自分から告白しようと思っていたところに、九条から告白されて。

どこまでも予想通りに事が進まない男、柳……

いやでもヘタレに振り切ってて、予想外の事態があっても、最終的に目的達成してるからそういう意味では優秀なのか。

「この人が跡継ぎで大丈夫なんですかね柳グループ……」

「まあ柳くんが残念になるのは基本みこっちゃん限定だから……」

とか言われてましたけどね!

 

巻末には短編数本収録。

柳・九条の入れ替わり話と、女子会・男子会トーク。

そして結婚後の柳たちの話。もう本当に結婚後も柳が相変わらずで……これで大丈夫なのか柳グループ……

 

ラストゲーム9

ico_grade6_3

「もうホントやだ 何でオレあんなの好きなんだろ」

「へ…へぇ…」

(柳はその人の一体何が好きなのかな……?)

「…でもやっぱりあいつじゃないとダメなんだよね」

 

カバーイラストは、5巻以来4冊ぶりの柳と九条のツーショット。

扉で柳が泣きながらガッツポーズしていて、本当彼は九条絡むと残念だなぁ、と和んだ。

 

鍵を忘れるという凡ミスで家に入れなくなった九条を、自宅に招いた柳。

思わず口からこぼれてしまって、自分の失敗とその後の九条の反応に、すごい表情していましたけど。

「こんこんとお前は間違ってると説教したい」けどその後が大変だから、と言葉を飲みこむ柳……

 

そして翌日家に押しかけて来た母に、お泊まりした九条を目撃されるというオマケまでついてくるんですが。

本当に不憫というか。もう早い所付き合って、報われてほしいような、このまま残念な彼を愛でていたいような不思議な気持ちになります。

(なんでオレ達つきあってないんだろう[錯乱])

とか考えている柳は見てる分には楽しい。

 

九条が思いを自覚して、柳に色々聞いてきますが。

……長い間片思いをこじらせた柳が変に鍛えられてるからなぁ。

「そんなのお前に決まってんだろ なんて今言っても確実に未来はない」と行動する前に負けている柳……お前は……

特別編で、昔の九条と柳の姿が描かれています。中学のバレンタイン、相変わらず柳が残念で安心します。

 
プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ