「戦いは学問か。オレも学ばせてもらおう」
「是非もなく」
WEB版でも文量が多かった章なので、上下分冊。
なので今回はちょっと盛り上がりという意味では物足りないですかね。
制服を作ってみたはいいものの、妨害派の工作によって、明らかなぼったくり価格になっていて。
国の計画だから、ことさらに金がないとは言えない、という何とも摩訶不思議な状況に。
おかげで、国政の実験施設なのに、節制に走り金策を検討しなくてはならないとは。
……試行錯誤するための実験というのは分かりますが、教師の負担が多いなぁ。
まぁ、仕事増やしているのは主にヨシュアンなんですけどね。
制服についても案を出したのは彼ですし。
それによって生じた節制に対しての回答を用意したのも彼ですし。
……すんなりと意見を通すために工作していたりと、マッチポンプな感じがたまりませんね!
学園長公認ってあたりがなんともいえません。というかあの学園長はホント何者なんだ。
ヨシュアンとシャルティアが結構会話のリズムが良くて好きです。
予算案話している時に「地元貴族から脅し取りますか」「顔は見られるなよ」的なやりとりしているあたりとか。
どっちも頭の回転良いし、割り切りも良いので、スムーズに進んでいくんですよねぇ。
新キャラ登場が挟まったりしていましたけれど、さて、どういう役回りになるのやら。
新任を受けた以上は教育者として真剣にことに当たっている教師陣は尊敬できます。
今回は、ヨシュアンが冒険者を捕まえて、「支配」の実演をするあたりはWEBでも好きな場面なんですが、ヨシュアンとジルの会話がいくつか変わってましたね。
「生き返れない程度には人間のつもりなんですが」 とか 「生徒折檻用術式具――びりびりハリセンです」「折檻か……、厳しい授業だったな」 のあたりが変わってました。
この辺の会話好きだったのでちょっと残念。後者の「厳しい授業だったな」っていうのは良い表現だと思っていたんですが。多分折檻って単語がまずかったんだとは思いますが。前者変わっているのはなんでだろう。後の流れの関係からだろうか。
番外編で唐突に帝国のエピソード。まぁ、ここで入れ込んでおかないと次あたり登場するときにオルナって誰って話になるからなぁ。……彼女は彼女で苦労しているんですが。
ヨシュアンのせいでさらに苦労することになるかと思うと、今から涙が……