「そんなに変でしょうか?」
「変なところしかないから、逆に変に見えないくらいには変だ」
「それは同感」
空中大陸を舞台にした争いに区切りがつくことになる巻。
イレブンフラッグスの連中が中央の柱に手を出したことで、厄介な存在が目覚めて……。
交渉によって飛竜の修理に協力する代わり、融通を利かせてもらえることになり。エルがウキウキ調査に赴いてましたが、一度は撤退を余儀なくされるほど。
爆弾があると分かったのだから空から退くのも選択肢にはありましたが……貴重な資源に溢れた大陸の高度が下がっているのが明らかになり、それもかなわず。
退いた後の方が、地上で大きな争いになるって言うだから面倒な事この上ない。
一組織だけで対応できる規模ではないため、オベロンまでも巻き込んだ体制で事態に対処する事になっていきますが。
エルはどこまでも変わらないなぁ。飛竜戦艦を作ったオラシオも、自分の目的のために驀進して、その過程で被害が出ようと気にしないマッドな部分がありますが。
エルはエルでロボット至上主義過ぎるからなぁ……。オラシオの目的である宇宙進出も、ロボットで成し遂げてやる! って宣言してたのをやってしまいそうな雰囲気がある。
一方のオベロン。彼がハルピュイアに肩入れする理由なんかも明らかになりましたが……小王を名乗る通り、上に立つ覚悟はあるんですよね。
仇敵と認識しているエルとだって、必要なら手を結ぶことだってできるし。最後、嫌いだけど恩もあるので追放するって選択するのが、嫌いじゃないですよ。