気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

小説化になろう

神達に拾われた男17

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「こんなものでどうでしょうか?」

「文句のつけようがございません」

 

公爵家の許可を得て、呪術の実験場としてある山小屋周辺を竜馬が借りている状態なわけですが。

これまでの付き合いや信頼関係もあって、手続き上は貸与だけれど、よほどの問題が無ければ貸与を継続……つまりは実質的な贈与に近い形だから、実験場周辺や出来るならふもとまでの山道も整備した方が良いとエレオノーラからアドバイスを貰うことになって。

貴族的な視点とかそういった方面での助言が貰えるの、実際ありがたいですよねぇ。

 

従魔を駆使して山道整備しているの、流石の竜馬クオリティ。

エレオノーラも驚く速度を出してますけど、竜馬自身は魔法やスライムの力で作業を簡略化させてるから、後に問題が出るかもしれないと先を見てるのが偉い。

ローゼンベルグの協力もあって、遺失魔法の概要を把握して実験も出来たのはテンポよくて良かったですね。

ただ流石に遺失しただけのことはある魔法というか、まったく効果が発揮していないわけではないものの、変化が弱く……経過観察をすることに。

後に、思うように効果を発揮した無かった理由を神々から教えてもらってたのが竜馬だよなぁ……。別件で赴いた時のついでの話題ではありましたけど。

 

他の分野では順調だったのは幸いでした。瘴気を退ける呪術を使う媒体に、前世の認識から工事現場とかの境界線になってる黄色と黒のトラロープのイメージで縄を選んだら、成功させすぎて他の効果までついてたのは彼らしいというかなんというか。

簡易ながら人避け・獣除けの効果もあるとあって、新たな商材になってたのはラッキー。

そういう売り物になりそうなものが出来た直後、セバスから声掛けられたり、竜馬の創作物に興味をもった変人建築家との縁が出来たり、引きが強い……。

覇王になってから異世界に来てしまった~エディットしたゲームキャラ達と異世界を蹂躙する我覇王~2

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「功績次第で街を任せてもいいし、他に希望があるならそれを聞いてやろう。エインヘリアは性別や種族で差別したりはしない。能力のある者なら、どんな者にも機会を与える。励め」

 

ゲーム世界でキャラメイクした部下たちと共に、異世界にやってきてしまったフェルズ。

彼等を召喚した存在だという女性フィオが、フェルズに夢を通じて接触してきて。しかし、話せる時間には限りがあり……フェルズとコントを繰り広げたせいで、必要な情報をあまり聞き出せてないの、どっちもどっちでなにやってるんだ……。

フィオがフェルズを「慎重で疑り深いかと思ったら最終的には考えなし」と評していたのは、納得しましたが。

 

バンガゴンガ達ゴブリン族を迎え入れた通り、多くの種族を迎え入れてそれらの考えが合わさることで新しい文化が生まれる土壌を作りたい、と王としての理想は確かにあるんですけど。

メンタルはゲームプレイヤーの一般人のものなので、抜け漏れはあるんですよねぇ。

覇王として慕っている部下たちのスペックが高いので、大きな問題にはならなそうでもありますけど。NPC達も、ゲームにおける常識から外れた事についての認識はまだまだ甘い部分あるから、助け合ってる良い主従とも言えますが。

 

エインヘリアという国であると自認してる武力集団。

そんなものが突如現れるとは、普通は考えませんが。ルモリア王国の国王は、臣下にいいように動かされている傀儡で。

自国内に武装勢力が現れたと認識し、それを一般の賊と誤認した王はエインヘリアを蹴散らしてやろうと親征を行う決意をして……エインヘリアにあっけなく蹴散らされていたのは、予想通りではある。

 

西の端の防衛を担当していたラキアン男爵、自分たちの弱さも自覚し槍聖サリアにかなわないと判断して交渉に切り替えていたり。

独自に調査してエインヘリアに降伏する選択をとれる才女エルトリーゼが居たり。

戦闘能力という意味で劣っていても、生き延びる選択を取れる人もいるので、自称賢王たちは負けるべくして負けたともいえる。

神達に拾われた男16

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「休む時間もねぇじゃねぇか。つくづく便利だな……お前とスライム」

 

目的を果たして、シュルス大樹海から帰還することにした竜馬。

スライムの道しるべを辿ってワープして、歩いて1日の距離を1時間程度まで短縮してるのとんでもないですねぇ。

神々からの依頼を果たした報酬として、膨大な魔力を消費するけど神々との対話時間を取れる礼拝堂と同じ効果を持った本を得られたのはラッキー。

一般人が持っててもおかしくない経典に偽造し、高価に見えないような装丁にして変なトラブル呼ばないようにしてあったり。溜めた魔力は神様通信以外でも、必要な時に引き出せる機能付きだとか、配慮が行き届いてて良かったですね。

 

ジャミール公爵家の方々にも無事の報告をして、今後竜馬がやりたい事への協力も色々としてもらうことに。

ラインハルトたちからも技師である竜馬に、レトルト関連とかで色々お願い事持ってきてましたし、出来る分野で協力し合う関係なの良いですね。

ローゼンベルグ氏に改めて声かけてもらって、呪術を教えてもらったりもしてましたが。過酷な環境である呪術師の話を聞くたびに竜馬が前世のブラック環境思い出してるのは……はい。笑うに笑えなかった。

まぁ、それはともかく。しっかり指導してもらえたのは良かったですね。


お狐様にお願い!~廃村に残ってた神様がファンタジー化した現代社会に放り込まれたら最強だった~2

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「人の世の正義を説く気も、やはりない。それはわしが語るべきものではない」

「これは……これは神より託されしことなんだ! 君だって聞けば」

「しかし、外で今も無辜の者が理不尽に襲われておる。これは看過できん」

 

神の如き力を持った存在【果て無き苦痛と愉悦の担い手】の陰謀を打ち破ったイナリ。

覚醒者協会にも暗躍している神とその使途の存在は知られたわけですが……それを周知して危機感を煽るような事はせず。『神』が一人と楽観することも無く、警戒するスタンスなのは、組織としてはありがたいか。

……イナリは、覚醒者協会の裏にも『何か』が関わっている可能性も考慮して、自分の能力を伸ばす必要があると考えていましたけど。

 

そうやって新しいダンジョンに挑んでみたら、歴代でも最高クラスのボスと戦う羽目になって……それを軽く撃破したことで、またオークションがにぎやかになるドロップを得たり。

ボスモンスターである積み木ゴーレムを小型化したような契約人形をゲットして、人類が初めて目撃する友好的なモンスター(を模した存在)であるために、かなり騒々しくなったみたいです。

 

とは言え、周囲でどれだけトラブルが起きようと、イナリはブレずにダンジョン攻略したり、知人との交流をしたりといつも通りの過ごし方をしているのが良かったですねぇ。

フォックスフォンのイメージキャラとなったイナリに対抗するような形で、ライオン通信が擁立してきた瀬尾ヒカルという覚醒者との縁もできたりしてましたが。

彼女もまた『神』の声を聴いている使徒ではある様です。

 

前回の苦痛と愉悦しかり、今回別の神が騒動を起こしたりしていりもするんですが。それらと比べると、ヒカルに声をかけて来た【万獣の王】は現状事件起こしてないから相対的にマシに想えますね。

ヒカルが獣王が介入するととんでもないことになるのを知ってるっぽいので、放任主義ってわけでもないし……危険が迫ったら大暴れしそうなのがおっかないですけど。

ヒカル個人は、人助けに動ける良い子だし、イナリとも仲良くなってましたし、変なコトにはなってほしくないものですが。

覇王になってから異世界に来てしまった~エディットしたゲームキャラ達と異世界を蹂躙する我覇王~

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「今、我々は不測の事態に見舞われている。だからこそ、今までと同じやり方、同じ考え方では致命的なミスを犯しかねない。各々が明確な意思を持ち、何が最善かを考えて行動せねばならないのだ! 絶対に思考を止めるな! 我々が大陸の覇者であったのは過去の事と考えよ! 再び我らは歩み始めなければならないのだ!」

 

一つの国を選び、そこから大陸の覇者を目指す戦略シミュレーションゲーム「ソードアンドレギオンズ」。

主人公はその周回プレイを始めようとしたところ、異世界転移して。大陸の覇者となった時間軸のゲーム時代の拠点で目覚めたものの、素直に「ソードアンドレギオンズ」の世界にやってきたわけではなく、さらに別の世界に迷い込んでしまったという形の模様。

まぁ、シンプルにゲーム世界転移だと覇王になってる……大陸統一してるから、敵いませんからね……。

 

ゲームから現実になったことで、味方NPCもかなり生き生きと行動するようになってはいるんですけど。NPCキャラ達はこの世界に適応しきってないというか。思考がかつてのゲームシステムに縛られている部分もあって。

魔法や召喚などの能力は変わりなく使えるけれど、この世界の常識についても分からないことが多い。そんな中で主人公は試行錯誤していこうとしてるのが良いですね。

 

この世界には魔王と呼ばれる存在が居て、その魔力が世界中に広がり……それに影響を受けやすい種族は目が赤くなり狂暴になる狂化という現象が存在していて。

フェルズ達が持つ技術でそれに対処できることが早い段階で分かったのは僥倖でした。それまで対抗手段がなかったため、絶望の中に居た妖精族の救いになるでしょう。

一方で、突如として異世界から1つの城と、超常の力を持ち国という共同体の意識がる集団が現れて、武力衝突する羽目になったルモリア王国の騎士の方々はお疲れ様です……というかなんというか。

なんかフェルズ達の国エインフェリアの城が転移した場所、この世界の人々から禁測地認定されてる危険エリアという情報が放り込まれてましたが。フェルズ達のスペックヤバそうだから、なんか脅威とかあっても一蹴できそうな安心感がある。

雑草聖女の逃亡2~隣国の魔術師と偽夫婦になって亡命します~

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「お前は普通には殺さない」

 

平民故に聖女としての力を示しながらも難しい立場に居たマイア。

隣国の諜報員だったルカに助けられて、亡命しようとしていたところ……子供が誘拐される場所に居合わせてしまい、彼女もいっしょに攫われてしまうことに。

魔術師と思われたことで、変に手を出されることもなく。高値が付くからと身を清める機会をもらえたりはしましたけど。扱いが多少マシだったとはいえ、攫われている時点でマイナス査定なんだよなぁ……。

 

そしてマイアが連れて行かれた先は、トリンガム領。

彼女が追われる原因となった、聖女ティアラの生家であった。

かつてのトリンガム侯爵の親族に、大聖女エマリアの取り巻きがいたとかで。大聖女の伝承が魔女として捕縛される際に、写本を持ち出したとかで。

トリンガム侯爵は、半信半疑ながらもその禁術に手を出して……火事で負傷した娘を助けようという心意気だけは間違ってませんけど。

その代償として、他の人間に犠牲を強いているのが間違っている。

オマケにティアラの治療を受けると『魅了』の効果を受けて、実質洗脳状態になるからなぁ……娘可愛さで暴走したのか、洗脳によるブーストがあったのかは知りませんが。

王子相手に近付いて、洗脳。その王子が気に入っていた聖女マイアを迫害し、殺そうとした。

 

ティアラ、一度は殺したと思った相手が生きていたけど、マイアの力を禁術で搾取すると効果が高いことに気付いて。「卑しい生まれの彼女が、高貴な自分の助けになるなら許してくれるよね」とか考えてるの、あまりにも救いがない。

……まぁ禁術の代償として、容姿が変わり果てる結末になって。その魅了の欺瞞も暴かれたのは、良かったですけど。

国王陛下、自身も商家から平民の娘を妃として迎えて、平民が王家に入る事の大変さを理解していたのに、有能な聖女であるマイアをどこかの家の養女とすると、そこの声が大きくなるので、いったん留め置いたとかなんとか。

第二王子アベルほど愚かではないけれど、国王陛下もちょっと抜けてるところあるよな……突如として現れたティアラの事も受け入れてしまってましたし。

 

生国も天国ではなかったけど、マイアを確保したアストラ側にも当然思惑は有って。

自国の民も攫っていた連中と繋がりがあるかも、とマイアが攫われたことに気付きつつも黒幕を突き止めるために、しばらく追跡してマイアの状況を看過するって判断だってするし。ルカからも言われてましたけど、言ったら言ったでマイアは苦労することになるんでしょうけど。

……それでも、彼女自身が選んだ道にもなるので、多少は生きやすく歩きやすくなってくれれば、良いですね。

悪役令嬢ペトラの大神殿暮らし2~大親友の美少女が実は男の子で、皇室のご落胤だなんて聞いてません!~

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「きみの心はもうすでに、自分の性別を選んでしまっている。……アスラ―大神様の愛し子の選択を、ただの凡人である我々が押しとどめることは、決してできないよ」

 

ペトラが十歳になったタイミングで、義妹シャルロッテがグレイソン皇太子との婚約が決まったそうですが。

……この皇太子まぁまぁ愚物というか。シャルロッテが姉からもらったヘアピンをずっと大切にしていたのを良く思っておらず……それを壊して「僕がもっと上等な物を買ってやる」とか言ってくるのヤバすぎぃ。

2巻だとペトラが1415歳の時のエピソードが収録されているんですが、ペトラ10歳時から婚約は続いていて……シャルロッテがずっとこの歪んだ皇太子の執着を受け続けることになって、疲弊しているのあまりに可哀想すぎる……。

 

ペトラとの交流が続く中で、ベリーも少しずつは人間味が増してきて。

神様に寄りすぎていた初期の頃は、ペトラから離れることに強い抵抗を示してましたけど、多少離れて行動とかも出来るようになってますし。

成長したことで肉体が育ち、流石に女性と偽る限界も見えてきて。「ペトラに会いたいけど会いたくない」という気持ちを持つようになってるのは、当初の枕扱いを思うと成長したなぁ……って思いますね。

会いたいけど会いたくないと思いつつ、彼女の願いをかなえてあげたいと思う位、ベリーはペトラの事を大事に想ってるんですよねぇ。

 

大神殿のマザー大聖女とか、ベリーの事情を知ってる方々は彼が「神託の能力者」であるから大切にしているのもありますけど。

ベリーの性別を偽ってでも彼を守ろうとしていたのも間違いではなくて。

ペトラとの交流で人間味が増してきている事を喜びつつも、その成長によって問題が起きる可能性もある懸念があるのは当然なんですよね。

ペトラを慕うレオが神殿騎士となって大神殿にやってきた時、流石に14歳に成長した彼の姿を「女装した男」と看破してましたしね。……やっぱりペトラはポンコツだったか……逆に少女と言って信じられる時期からの付き合いなので、その分の下駄はあるとしてもね……。

 

神託の能力者であるベリー、ペトラからの頼みを受けてかつて作られたもののメンテナンスが出来ず機能停止し始めていた「浄化石」や「豊穣石」と言ったアーティファクトを作り直すなんて偉業を成し始めて。

ペトラはペトラで、前世知識持ちらしく「治癒の力を水に宿せないか」とテストしてポーション作成に成功したりしているし。この世界にはポーションって存在しなかったので聖水と呼ぶことになってましたけど。

神殿の新しい財源になってるし癒しの力がより多くに届けられるようになって、かなりの貢献を果たしているのはお見事。

……ペトラの父は、それでもなおペトラを婚約の駒として仕えなかったことに未練たらたらみたいでしたけどね……。愚か者が多いけど、ペトラとベリーの2人はもちろん、シャルロッテも幸せになってほしいものですが、さて。

悪徳令嬢クラリス・グローリアの永久没落

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「――おまえたちも、私も、今は諦めるつもりがない。奪われることはあるかも知れないな。敗北する場面も来るかも知れない。だが、だからどうした? そんなことでは、戦うことを放棄しない。なにもせずに奪われることを、ただ失うことを、もう許せない」

 

ロイス王国グローリア伯爵家の次女だったクラリスは、しかし魔法の才能がなく『無才のクラリス』と蔑視されていた。

それでも流れる血は活用しようと政略結婚の道具として用いられるはずだったが……その婚約相手であるミュラー伯爵家が、「平民出身で血統に難はあるが、魔法の才能がある少女」を見出したことで婚約破棄されることに。

しかもただ婚約破棄されただけではなく、謀略によって驚くほどスムーズに火刑に処されることが決定してしまって。

 

そんな死に瀕した最中、クラリスは前世の記憶を取り戻した。

アラフォーの独身男性だったらしいのでTS転生したらしいですね。クラリスとしての記憶もあるし、なんならそっちの方が強そう。自分で「クラリス・キュートで仕方がない・グロリア」とか地の文で言ってますからね。我が強い。

火刑に曝される中、前世の記憶を取り戻すなんて変なことをしたからか。はたまたもとより彼女の中にそういう力が眠っていたのか。

クラリスはどれだけ火に曝されようと死ぬことが無く……剣で突かれようと、弓で射抜かれようと、魔法でバラバラにされようと復活する『不死』の力に目覚めるんですよね。

 

自分をはめたミュラー伯爵家の当主を殺し、その後は一時的に処刑の風景を見ていたロイス王国のイルリウス侯爵家のところで生活保障される代わりにマッドな魔術師の実験に突き合わされて。

ある程度の学びを得た後に、侯爵家を出奔。魔族や獣人族がすんでいる、ロイス王国の外へと踏み出していくことになったわけですが。

 

そこでクラリスは魔族間での政争に敗れ、死地に追いやられた部族と出会ったり。

クラリスの生き様によって、迷いを得た一部の面々を引き連れて安寧の地を求めて獣人たちの棲む地域に踏み込んでみたり。そこで勃発した獣人部族間のクーデターじみた騒動に巻き込まれたりしていくわけです。

……クラリス、不死で復活できるから相手の体力や魔力が尽きるまで無限耐久して勝ち拾えるの本当にひどい。でも、あくまで復活出来るだけで、罠のある倉庫に引き込むとかしないと集団相手には厳しいものがあって。

 

それを補うのが、クラリスと言うあまりにも不可思議な生き方をしている少女に流されている魔族や獣人の方々なんですよねぇ。

一部は自分たちで「クラリスに命運を預ける」と決めたけれど、クラリスに載らないという選択肢もある中で流されたものも居て……最初にクラリスと出会った魔族ユーノスが「流されるままでは良くない」と前に出る選択肢を、今度は自分の意思で選んだシーン、結構好きです。

あっちこっちに火種が残る中で、彼らの安寧はまだ遠いでしょう。争いの中で犠牲も出るでしょう――旗頭のクラリスだけは死にませんが――それでも、彼らの道行が少しでも良いものであることを願います。

口約束は果たされた~辺境伯家の婿は溺愛される~1

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「遅くなりました。あのときの御約束どおり、お迎えに上がりましたわ」

「わざわざ、ご自身で」

「わたくしの婿になってくださる方ですもの、当然というものです」

 

主人公のセオドールは、アルタートン伯爵家の次男。

コームラス王国の都を守る騎士団に代々務めて来たことで「コームラスの懐刀」とも呼ばれる武人の家系で、齢十を数えるころには騎士として相応しい身体能力を発揮していたそうですが。

1歳上の兄ロードリックが十歳になった時に、セオドールは兄弟対決をさせられて惨敗。その結果から父は彼に期待することもなくなり……あからさまな格差をつけて兄弟を扱うようになった。

 

嫡男でもあるロードリックの誕生日を祝うパーティーは盛大に行ったけれど、次男であるセオドールには全く行わなかった。

父は王都守護騎士団の副長を務めていたし、ロードリックもそこに所属した騎士の一人として活動するようになったけれど……セオドールは実家で飼い殺し状態。

ロードリックが苦手とする書類仕事をぶん投げられて、それを完璧にまとめ上げたりと出来る範囲のことはしていたみたいですけど。

……父は、そんなセオドールの頑張りにも全く気付くことはなかった。

 

そんなある日、実質的にセオドールを名指しした縁談がハーヴェイ辺境伯家から持ち込まれて。

それはかつて出会ったときに彼を見初めて「いつか迎えに行く」と言ってくれた少女ヴィーの熱意が実ったものだった。

辺境伯家の方々はセオドールの努力をしっかりと評価して、認めてくれてたのが良かったですね。

 

兄は弟に書類仕事をぶん投げて評価する事はなかったし、鬱憤をぶつける対象として見下し続ける愚物だし。父親も嫡男のそういう性質を抑えられてないし、弟が実質的に兄の部下として有能な働きをしてるのを見抜くことも出来てなかった。

家庭内すら抑えられてないのに、よくもまぁ王都の騎士団副長なんてやってられたな……。

セオドールが婿入りでハーヴェイ辺境伯の領地に赴く時とか、自家の兵を動かすのではなくたまたまそちらの方面に任務のあった配下の騎士に同道させるという公私混同もやってるし、先祖の名声に下駄はいて傲慢になってたんだろうなぁ……。

 

セオドールの婿入りにかこつけて、良い取引先を紹介してくれとかいう手紙を贈り物に混ぜ込むようなせこさがあるのに、婿入りに際して「セオドールはアルタートンの次男ではなくハーヴェイの息子として扱え」っていう婚姻契約書を交わしたりしてるし。

あちこちアルタートンの詰めの甘さが伺える

ロードリックの結婚式にも「弟セオドール」ではなくて、招待されたのがヴィーの方だから「招待された辺境伯家令嬢の婚約者」として出席することになってましたからね……。

後日、模擬戦もすることになってましたけどそこでロードリックが恥をさらしてくれたのは、痛快ではありましたけど。



勇者の当て馬でしかない悪役貴族に転生した俺~勇者では推しヒロインを不幸にしかできないので、俺が彼女を幸せにするためにゲーム知識と過剰な努力でシナリオをぶっ壊します~

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「改めて約束する。セルヴィアの事は、何があっても絶対に俺が守る。俺はセルヴィアを幸せにしたいんだ」

 

とあるゲームにおいて、幼馴染で婚約者だったカインの歪んだ愛情によって苦しめられていたセルヴィア。彼女は勇者によって救われ、幸せになるはずだった。

しかし、勇者はセルヴィア以外にも多くのヒロインを助け、ハーレムを築くことになり……ヒロインごとの扱いにも差が生じて行った。

セルヴィアが最推しである主人公からすると、死んでからもカインの墓参りをしたりするくらい心が捕らわれている彼女は、まったく幸せになれてない。ハッピーエンドが用意されていない。

 

周回要素で隠しシナリオとかもなく……アプデに合わせてやった10周目のプレイで、いい加減このゲームから離れようかと思っていた。

しかし、主人公は気が付いたらセルヴィアの幼馴染であるカインに転生していた。

元々この2人は婚約者だったものの、セルヴィアが「世界樹の聖女」と呼ばれる神託が下り婚約が破談。セルヴィアが王子に取られてしまったものの、セルヴィアは聖女として期待される能力を発揮できず、王子に捨てられてカインの下に出戻ることに。

王子、世界樹の聖女だと偽ったセルヴィアを苛め抜け! とカインに命令するのは……まぁ小物過ぎるけど良しとするにしても。王家の封蝋を押した書状とか言う、弱みになり得る証拠品を残しているのはやり口が雑なのでは……?

 

ゲーム本編ではカインもその父もこの指示に従ってセルヴィアを苛め抜いたみたいですけど。

世界樹の聖女の力を戦争に生かして他国を蹂躙しようとか、平民は虫のように湧いて出る存在だから数千程度死んでも問題ないとか言っちゃう暗愚に従ったら、そりゃ破滅するよ。

カインの父、帝国との国境を任された辺境伯みたいですが……王家に絶対的な忠誠を誓ってなくて、帝国側の貴族とも交流を持ち危険がせまったら願ることも視野に入れたコウモリみたいですけど、どうして素直に従ったのやら。

 

さて。転生したカインは、セルヴィアを大事にしつつ、表向きはカイン王子の支持に従っているようなそぶりを見せて。

セルヴィアを鎖に繋いで「それっぽい写真」を取って誤魔化してましたが……なんかセルヴィア、兄が大好きすぎてそういうプレイとして受け入れ始めてるの、業が深い……。

自分達の関係を認めさせるために、カインは自らを鍛えることにして。ゲーム知識を生かしてスキルを獲得したりしてますが……現実となったことで上手くいかないこともありつつ、それでも前に進んでいるのはまぁ良し。

主人公がゲームを10周した上で転生したからか、ゲーム主人公である勇者くんが周回特典としてステータスを引き継ぎ状態でスタートして、いきなりトンデモない力を得たことで傲慢になりまくっている風なのがなぁ……悪い方向に転がりそうな予感しかしなくて不穏。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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