気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

小説家になろう

不遇皇子は天才錬金術師~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~

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「感情を知らない相手に共感はできないし、共感が無ければ信頼もない。感情に振り回されるのもダメだけど、他人の感情を無視するようなことも、してはいけないんだ」

 

封印図書館を見つけ、ルキウサリア王国とのパイプが出来たことで、第一皇子は入学せず留学する体裁で話を進めているアーシャ。

その実、偽装工作をしてしれっと入学もしようとしてるわけですが。

皇子として留学するという形式は整える必要があり……であれば、護衛も必要。しかし、近衛はこれまでの実績からして信頼できたものではない。

しかし、イクトはあくまで宮殿での帯剣を許された「宮中警護」という役職持ちであり、他国に帯同していたのは特例でしかなくて。

 

そのあたりの交渉を、宮中警護長官であるストラテーグ侯爵とするところから始まっていたのがちょっと面白かった。探り合いの会話をしつつ、なんだかんだ直截にやり取りも出来るの、ストラテーグ侯爵的には面倒事と胃痛のネタが増えるので勘弁してほしい部分はあるでしょうが。

……ルキウサリアで交渉に割り込んできたりもしてるし、ある程度は自業自得でしょ。

ストラテーグ侯爵がアーシャの偽らぬ性格知ってて、なんだかんだ長い付き合いになってるのもあって、他の家族や付き合いの浅い人々相手に見せるのとは違う顔見せてくれてる感じがして好きなんですよね。

 

高名な学者であるテスラが帝都にやってきたけれど、対外的には皇帝の、実質的にはアーシャという目的とした人物の招待を受ける前に話は聞けないと断る一手で。屋敷に滞在させているストラテーグ侯爵が苦悩していたのは……機材トラブルもあって異臭騒ぎにも発展したとか聞くと、流石にちょっといたわるべきかな……みたいな気も沸きましたが。

立場が弱かったこともあってこれまで開いていなかった皇帝主導のサロン。

社交の場としての役割を果たすそこに、テスラを招けたのは大きい。他の貴族に真似できないように、平民を多く招いたというのも独自色出てて良かったのでは。

ディンク酒製造の件でモリーたちが招待状貰って悲鳴上げてたりしたのは、大変そうだと思いつつ笑っちゃいましたが。

皇帝に優先権を献上した時の周囲の反応をみるに、私もアーシャと同じくディンク酒の価値を見誤っていた感はあるなぁ……。怖い怖い。

 

加筆パートでテスラの働きかけもあって、アーシャが弟たちを連れて視察に行くという体裁で薬師ギルドの視察を整えていたのも良かったですね。

弟たちがアーシャの教えを素直に受け取って、聡明に育っているのも良かったですし。その機会にもいろいろと教えているアーシャは良い兄してると思います。

サロンの時とかも、妹のライアによくなつかれてましたし。時間つぶしに色々と手を尽くしてたのも微笑ましかったですね。

 

あらためてルキウサリアに訪問して、封印図書館に赴いた際にテスタとナイラが結託して、アーシャの手札を暴きに来たのは、なにやってるんだかとは思いましたが。

その後、しっかり脅しかけたのは、舐めたことしてきた相手に必要な薬だったことでしょう。アーシャの想定以上に効いてましたが、効きすぎて困ることはない案件だと思うのでヨシ!

アーシャが馬の要らない馬車の構想や、天の道について話す部分が、ディオラやテリーとの会話に変わっていたのも書籍版の味わいが出てて良かった。……ディオラの傍にいる使用人たちにもアーシャとテリーの聡明さが伝わっていったの、良い方向に作用するといいんですが。ディオラがアーシャに許可とった上で書記官読んで記録残してましたし、ズブズブの関係になっていきそう。……封印図書館の存在を明かした時点で割と今更か。その上で、立場があるから線を引こうとしてるだけで……。

化け物になろうオンライン 本日のメインディッシュは勇者一行です

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「そう! オレプレイヤーだから! だから落ち着いて話をしよう!」

「……………………肉置いてけぇ!」

「話通じねぇ!」

 

ゲテモノ料理だろうと喜んで食べる、食欲に対する好奇心があまりにも強い主人公の刹那。

好きな「食べること」をメインにしたフリージャーナリストとして記事を書いたり、ブログやらを運営したりすることで収入を得ていた。

そんな彼女が楽しみにしていたのが、味覚まで再現されているタイプのVRゲームをプレイすること。

 

過去には運営が適当に設定したことで「血液がみそ汁の味」になったゲームで、吸血鬼として好みの味を探してNPCから吸血しまくって、都市を滅ぼしたりした経験もあったりするそうで……暴食さんなんてあだ名が付けられるのも無理はないタイプのキャラをしてます。

まぁ当人的には「暴食さん」とかいう大罪の名を関した呼び名は不名誉だと感じているようで、ゲームであればしっかりプレイヤーネームで呼んで欲しいようですけど。

 

そんな刹那が新たにプレイすることにしたのが「化け物になろうオンライン」。

タイトル通り、いろんな魔物の要素をピックアップした魔物キャラになることが出来るゲーム。単純に一種族になるのではなく、いろんな種族の特性をピックアップして自分のなりたい姿を作れる自由度の高いゲームではあるようです。

デメリットを取得していくことで制限とキャラメイクに使えるポイントを増やして、いかに強力なキャラを作るか創意工夫が試されそう。

強いキャラ作りすぎても、経験値を借金する形になって序盤レベルが上がらなくなったりするそうですけど。

 

刹那はフィリアというPCを作り、ゲームを楽しむことに。

血を味わいたいから吸血鬼、生肉食べたいから人狼……というように、趣味満タンのビルドをして、時に弱点を突かれて即死しつつも目的のためにヒャッハーと人間性切り捨てて走り出せるの、このゲームへの適正が高すぎる。

ある程度レベルが上がったプレイヤーをキルすると、その要素を持ったアイテムが落ちるようになる。そのシステムを楽しむためのイベントが初期に開催されることになって……速攻でドラゴン食べに行ってるの、強すぎるんだよな……。

他にもお仕置き要素である堕ちた英雄呼び出して血を吸ったりしてるし、かなりアグレッシブです。

 

時にギスギスしつつ、時に協力してゲームを楽しんでいるなぁ……って感じではあったんですが。なんか最終版の展開で、このゲームの「ただのデータのはずなのに、料理がおいしすぎる。どんな技術使ってるんだ」という報告を知人に投げたら即座にリアクションがあったり。

掲示板回で「ゲーム運営の性根は腐ってる」と評価されたりしてましたが、実際最後にちょっと描かれた開発陣のやり取り、マッドサイエンティスト味を感じましたねぇ……。



追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。下

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「変わったのではなく、変わらせられたのですわ。婚約者に公の場で婚約を破棄され、その地位も名誉も褫奪されたのです、かつての父も、将来父になるはずだった人もわたくしを救ってはくれず」

ここで笑みを浮かべてレクシーを見上げます。

「彼のみがわたくしを救ってくれたのですから」

 

人工的に魔石を創り出す、というアレクシの研究。

パトロンを見つけてある程度形にした上でA&V社という会社を設立し、順調に成長していったわけですが。

そんな中で、氷炎の大魔術師と呼ばれるオリヴェルからクレームが入り、ヴィルヘルミーナが対応に苦慮することに。上手く言いくるめて、何度かその成果を確認させたうえで自陣営に引き込んだ手腕はお見事。

 

アレクシも、ヴィルヘルミーナについてきた使用人たちから助言を貰いつつ、彼女に贈り物をしたりと少しずつ周囲を見られるようになってきたというか。

支えてくれている彼女の事を当然と思わず、しっかり応えようとしているのが良いですね。

……そんな彼にヴィルヘルミーナが惚れ込んでいって、「こんなにちょろくなるとは」とか言われてましたけど。

そうやって最初は政争の煽りで結婚することになった2人でしたが、良い感じの暮らしを送っていたわけですが。

 

政務をサポートしてくれていたヴィルヘルミーナがいなくなったことで、王太子は困窮して。帰還した国王から、次代として相応しい振る舞いが出来なければ……と釘を刺されていましたけども。

 

追い込まれる中で、一度はおいやったヴィルヘルミーナを公妾として迎え入れようとしたりとか、何考えてるんだか。エリアス、本当に考えが浅いというか青いというか。

それに比べると一年教育を受け続けて、ヴィルヘルミーナが積み重ねて来た苦労の一端を知ることになったイーナの方がよほど見込みがある。……まぁ、かつて指摘された愚かさを自覚してなお、愛ゆえにエリアスの傍にいることを選んだわけですけど。

 

味方を増やしていって、王権にもなり得る魔石作成の技術を用いて、かつての実家であるペリクネン公爵家を追い込む策略を進めて。

その裏で、異端として迫害されるようなことが無いよう、教会のトップである教皇とのパイプも繋いでいく。

入念に準備を整えた上でヴィルヘルミーナ達はその技術を発表したわけですが……案の定、国が取り上げようと介入してきて。備えていたからこそ対処できましたけど、王家のあがきはみっともなく映ってしまったな……。

 

国王がヴィルヘルミーナの正しさを認めつつ、正しさで国は動かぬと、王太子を切り捨てられない代わりにヴィルヘルミーナを切り捨てる決断を下したことは、王の判断として分からないでもないですけど。

利益を享受できないとなったら異端審問に賭けようとしたり、王家の傲慢もまた見えたよなぁ、という感じ。いろいろ足掻こうとしたうえではあれど、国王が最後にヴィルヘルミーナに謝罪してくれたのは、まぁ良かったのでは。

追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。上

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「過去に囚われていても仕方ありませんわ。未来に向けて慣れていくのです。とりあえず、今日は手を繋いで寝てみるのはいかがでしょうか?」

 

王太子エリアスの婚約者であった公爵令嬢ヴィルヘルミーナ。

彼女は、婚約者がいる身でありながらエリアスが男爵令嬢イーナに入れ込んでいることに苦言を呈していて。口頭でも文書でも注意したが収まらず……暗殺を試みたものの失敗。

王太子から婚約を破棄されて、平民とでも結婚しろと命じられ、早々に抱き込まれていた枢機卿を交えて契約を交わさせられることに。

 

公爵家の父からヴィルヘルミーナは彼女の行いを非難されてましたが「対立派閥の暗殺なんて、お父様もしていたじゃないですか。その組織に依頼しましたが?」と返答してるの、強すぎて笑っちゃった。

王太子と令嬢のほかにも、国王や父なんかにも問題の報告はしていたものの改善の素振りが無かったため、暗殺を決行しようとしたとかで。

王の外遊中にヴィルヘルミーナを追放してのけたのはお見事で、ヴィルヘルミーナも政争に負けた身ながら矜持を持って、その平民との結婚も受け入れる構えではありました。

 

……上手くヴィルヘルミーナを追放したとはいえ、王太子エリアスがその仕事のほとんどをヴィルヘルミーナに頼っていたり、密かにフォローされていたのにも気付いていなかった愚鈍なのも事実だし、イーナが男爵令嬢故に王太子妃として求められる水準の教育を受けられてないのも事実だしで、むしろよくヴィルヘルミーナを出し抜けましたね、というか。

傀儡に出来そうな状況だからこそ、誰かの入れ知恵があったのかもなぁ……って感じではある。

 

公爵令嬢を平民にした上で娶らせるとは言え、なんの成果も無い人間では外聞も悪いので、勲章を授与された平民の研究者アレクシが相手になったわけです。

研究一筋で身だしなみにも気を使わないような男ではありましたが……ヴィルヘルミーナの指導を受けてそのあたりも少しずつ改善していって。そして彼自身も平民故に冷遇され、なかなか研究結果が日の目をみなかったようですが……実際にはかなり価値のある研究をしていて。

 

ヴィルヘルミーナがテキパキ差配して、停滞していた研究が形になる手助けをしていたのはお見事でした。

まぁヴィルヘルミーナ、貴族令嬢としてのたしなみと王太子妃向けの教育を完璧にこなしてきたものの、平民の生活には当然疎く。にんじんの単価を聞かれて、政務で知った「畑一面あたりの平均単価」を答えたことで「値段を覚えるまで一人で買い物は禁止します」とか言われているの、ちょっと可愛くて笑った。



神達に拾われた男15

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「……ティガルさん、遺産はありがたく頂きます。メーリアさん、薬の研究は俺が引き継がせていただきます。2人とも、どうか安らかにお眠りください」

 

ついに祖父母が暮らしていたシュルス大樹海へと踏み込んだ竜馬。

対人関係悪化の呪いはそのままなので、ホーリースペースを使って悪影響を遮断ないしは軽減する方向で努力しつつ、大樹海で活動している冒険者たちの拠点に踏み込むことに。

ランク制限が掛けられている危険地帯であるため、新顔が少ないこともあって初回の手続きもほぼ形だけとなってるとかなんとか。

 

とは言え、そこで活動しているだけあって衛兵の眼は確かで。竜馬がここに来るまでにあまり服に汚れも着けていないことから大樹海でも問題なく活動できるだろう、としっかり見抜いていたのは良かったですね。

実際、竜馬より前に来た新顔は腕こそあったものの、樹海という環境に適応できず拠点に辿り着くので限界。帰るにも帰れず、現地で帰路の為の護衛を雇う資金を稼ごうとしている、なんて有様になったりしてるようですし。

 

樹海に適応できてなお絡んでくるバカもいるには居ますが。一応、樹海の奥に進むほど拠点の維持も難しく物資は不足しがちで……そんな場所で活動している連中は訳ありが多かったりする、という治安が悪化していく循環の中に生きている連中だから、という面もあったようですけど。

そういうバカと竜馬は良く会いますね……。同時にSランク冒険者とも遭遇して、なんだかんだ行動を共にすることになったりしてるので、実力者との縁も同時に引いてるので差し引きはまぁプラスか……?

樹海に入る目的だった祖父母の遺産の回収はしっかり果たせましたし、道中で珍しいスライムも発見できた。さらに神々から依頼された、厄介ごとの解決も出来て万々歳の結末だったと言えるでしょう。

転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す7

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「なるほど、国王を上回るのは道化師だけですね!」

 

まさかの紋つきの魔人と遭遇し、封印するなんてトラブルに遭遇しましたが無事に帰還したフィーア。

そこで国王が第一騎士団の新人を一人ずつ呼び出して行う面談に参加することになって。

面談の時期にいつも王都を離れる仕事を思いついている総長、賢明だな……って内容知ってからだと正直思いましたけど。

フィーアのことを良く知るシリルが巻き込もうとしたのも……まぁ分かる。

実際、秘匿されている情報の核心にフィーアは迫ることになったわけですしね。

 

フィーア、本当にここぞという時の頭の働きはいいのに、なんで普段あんな抜けているんだ。彼女の様子を見ていた公爵からは「理論ではなく、常人には分からない情報を積み上げていく天才型」とか称されていましたし。本気になった時の洞察力が凄いからこそ、その気力を10分維持するために1か月だらりと過ごす必要があるのかも、なんて分析もされてましたが。

 

視野が独特ですかね、フィア。でも本当に大事なところは外さないから、彼女を信奉する人も増えていくというわけで。

あと大聖女だってこと隠したいとは言っているけど、国王に駆けられた呪いを「こんな強力な呪いは見たことがない」とかも口走るので、本当にもう……。

 

フィーアのトンデモ具合が国王とその側近にも伝わった中で、「フィーアが国王様の秘密に気付いたよ」や「フィーアの従魔真実」などなど胃に悪い議題複数をぶつけられた騎士団長のお歴々は本当お疲れ様です。

……フィーアの信者もいるから、温度差が激しいのも疲れを増す要素にはなってるでしょうが、傍から見てる分には振り回されまくってて楽しい。

TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話

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「――全員仲良くハッピーエンド。綺麗事でも、私はプロちゃんと宇宙さんが分かり合えるって信じてる。絶対に」

『根拠は?』

「ふふ、あるわけないじゃないですか。そんなの、必要ないでしょ。――私が信じてればそれでいい」

 

同期である2期生のツナマヨとクラシー、1期生の全智の攻略を進めている花依。

プロローグから全智さんのところに泊まってますしね。当人も「そろそろ好感度管理の時間かな」とか口走ってたの笑った。

百合に脳を破壊された行動力の権化で、この2巻の後半では妖怪扱いされることもありますが。ちゃんと攻略した後も飴を与え続けているの、偉い。TS要素は相変わらずあまり意識に入ってこないくらい、花依が女の子して他のメンバーと交流しているの微笑ましくて良い。

 

私が全員堕とすから、結果的に箱推しになるでしょみたいなことを1巻のときに言ってたはずなので、周知のはずなんですが。その上で、ヒロイン達の好感度管理ちゃんとやって、向こうからもグイグイ来ることがあるの、見てて面白い関係性ですよね。

全智さんとか、花依に依存しかけてるから自立を促そうとする部分もあるし、いちゃついて尊さを摂取しつつ、堕落させたいわけじゃなくて。各々が一番輝く場面を身近で見たい、という願望が強い感じがする。

 

肥溜めと言われるくらい、アクの強いメンバーの揃った箱なので大型コラボとかはなかったようですが。スペック高めの花依を司会に据えて「学力王」という企画を実施しよう、という動きもあって。

そこで1期生の元気なアホの子プロミネンスと交流が始まることに。

自分のアホさがリスナー筒抜けなのに気付いてない、純朴なところのある臆病な子で……同期の宇宙さんから声を掛けられていても、コラボに踏み切れなかった過去があった。

それでも変わろうと思い立って、学力王には手を挙げて。まずは花依と縁が出来て、そこから2期生のツナマヨとクラシーとも交流が始まって。

 

視聴者側から不仲説まで出ていた1期生VTuber、プロミネンスと宇宙のコラボが実施される運びになったのはお見事でした。

……突発コラボをねじ込んだ関係で仕事が増えて、その原因となった埋め合わせをすることに奔走することになった花依はお疲れ様です。VTuberが書類仕事手伝ってるのグレーゾーンらしいですが、まぁ関係者っちゃ関係者だしな……。

そうやって自分の居ないところでもてぇてぇ絡みを作ったりしつつ、「学力王」では企画を盛り上げつつオチまで持って行ったので、最後まで花依琥珀というキャラを貫き通してて楽しかったです。

放課後の迷宮冒険者 日本と異世界を行き来できるようになった僕はレベルアップに勤しみます5

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「アキラは強い相手と戦う時は人が変わる」

「そうみたいだな。前のときもそうだったが、急に別人みたいになるもんな」

「いやいやさすがに人格は変わってないって……ちょっと要らない思考や感覚を切り詰めて、真面目に集中してるだけだから」

 

迷宮内部で会った傭兵リンテに連れられて、2人でチームを組んで迷宮に入ることになったアキラ。

師匠だったり、ライオン丸先輩だったり、今回のリンテだったり、攫われて迷宮行ってばっかだなアキラよ……。

まぁ迷宮探索楽しんでるタイプだし、ちょっと愚痴を零したりしつつも、なんだかんだ乗り切ってるスペックの高さはあるハズなんですがねぇ。

カーバンクルくんとの連係プレーを磨いていたり、新技会得してますし。

 

そういう新しい出会いがあったかと思えば……予期せぬ遭遇というものもあって。

これまでアキラと11で会うだけだった、スクレとエルドリッドがついに対面。お互いアキラに近い女ということで、初対面から火花散ってましたが。

……アキラを大事に想ってるという点は共通しているわけで。彼をバカにした探索者を懲らしめてやろうと結託するまでは早かったですね……。

ランキング上げにも効果的な迷宮任務ながら、探すのが大変な黄壁遺構のボス「黒鉄城」。その討伐と核石の取得を、複数のチームで競い合って行うレース形式で行われることに。

アキラをバカにしたバカ探索者たち、あからさまな妨害行動をとったりするわ、敢えて低ランクにいるアキラを知らないのはまだしも(ポーションマイスターとしての顔もあるアキラは『小人』というあだ名で有名なので、そもそも情報収集能力に疑念がありますが

)、実力が知られているスクレとエルドリッド相手にも同じ態度なのは、いっそ感心したわ。

 

今回の依頼でアキラはボスの出現条件に目星をつけて、アシュレイさんに報告しようとしてましたが。臨時パーティ組んだエルドリッドたちに「有利な点は言いふらさない方が良い」と止められることになってたのは、どうなんだって思いましたけど。

大変だから報酬をつり上げれば良いと2人は行ってましたけど。そもそもアキラと2人ってあくまで友人で、今回も臨時パーティ組んだだけなわけですし。迷宮任務が来た時いつも一緒に居られる保証もないのに、そういう流れにするのはどうなんだろとはちょっと思った。2人的には独占すれば美味しい話だし、なんならアキラと組む口実になるから秘匿したいのも分かりますけどね。

……まぁそれ言い始めたら、臨時でもパーティ組んだ2人に相談なくアシュレイに報告しようとしたアキラ側の判断も多少アレではありますけど。最終的にアキラが正論だと納得してるから、いいのかなぁ。

 

どうなんだでいえば、迷宮内は自己責任……とは言いつつ、どうしたってフリーダの議員の親戚が危険地帯で孤立してるって状況になって、アシュレイが受付嬢の持つ強制命令権まで使って、救助隊結成する流れになって。アキラを引っ張り出してきたのも……まぁ組織としては、最善を尽くした話ではあるか。

実際、他の救助に参加したチームも『小人』ことアキラが参加するという条件を出されたので飲んだっぽいですしね。アキラのサポートを受けたことで、救助チーム損害なしで遭難者救助して帰ってきた成果を見れば、そりゃ頼りたくもなるか。



光属性美少女の朝日さんがなぜか毎週末俺の部屋に入り浸るようになった件

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「だったら、俺に悪いとか思わないでほしいかな。それで、これからも俺の部屋でゲームしてる時くらいは……しんどいことを一度隅に置いといて、その場で楽しいものを優先したっていいんじゃない?」

(略)

「ううん、私もそう言ってもらえてすごく安心できた……。影山くんってほんとに……その……優しいよね……」

 

朝日光は、学内一番の人気を誇る美少女。

名は体を表すという言葉の通り、明るく可愛い陽キャであって……テニス界期待の選手であり、モデルとしての顔もあるとかなんとか。

一方で主人公の影山黎也くんは、ゲーマーなオタクであまりクラスで交友の少ないタイプのキャラであった。

交わりそうになかった2人でしたが……実は朝日さんも兄の影響でゲームが好きで。彼女の方から、ゲーマーな影山君に話しかけてきて交流が始まることに。

 

ゲーマーな側面のある彼女が、なんで影山君の部屋に入り浸ることになったかと言えば。

彼女はゲーム好きな兄に相乗りしていたというか、兄の持ってるゲーム機を借りて楽しんでいたところ、兄が一人暮らしを始めることになってそれらを全部持って行ってしまったためだとかで。

その兄が影山くんのゲームフレンドだったのは、ちょっと笑ったというか。世間って狭いなぁ……と思うなどしましたが。

 

同じ趣味を持っていて、実際にプレイさせてみればのめり込んでいくゲーマー気質を持っている彼女との時間は影山君的にも楽しいものではありましたが。

……それまで接点のなかった美少女との時間は、意識せざるを得ない時間でもあって。コミュ力の差から影山君の方がギクシャクする場面もまぁまぁありましたけど、なんだかんだ良い子なんですよねぇ。

 

朝日さんの方は、少し前に怪我をしたことでテニス関連で上手くいかないことが増えていて。

ゲームが趣味というのも嘘ではないけれど、影山君に最初に声を掛けたのは気落ちしている時期の気まぐれという側面もあって。ただ、誰でも良かったわけじゃなくて、一応影山君の存在とか、彼が昔文化祭で頑張っていた姿とかを見ていたのとか彼の趣味を知っていたからだったわけですけど。

不器用ながらもパーフェクトコミュニケーション成立させて、朝日さんの想いがハッキリしてしまったので、この後さらに面白くなりそうですね。グイグイ来る光属性少女は好きですか。頑張れ影山くん。

転生難民少女は市民権を0から目指して働きます!

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「……ダメじゃ、ないんですね。ありがとうございます、私頑張ります」

(略)

「わしらはちゃんと見ているからな。悪いことも、良いこともじゃ」

 

タイトル通り、主人公は難民の少女リル。

魔物の暴走、スタンピードで両親が故郷を追われることとなり……リルは物心ついた時から難民集落で暮らしていた。

リルの両親は街での生活を忘れられないリルに愚痴るは、鬱憤を晴らすかのように彼女に暴行を振るう事すらあって……リルは悲観的な思考に囚われて、無気力な日々を送っていた。

 

そんなある日、リルは前世の記憶を取り戻して。

普通の社会人として豊かな暮らしをしていた記憶なんて取り戻しても、今のみじめさが際立つだけではありましたが……。前世の意識を取り戻したことで、だからこそ生活改善に動こうという気力がわいてきたのは良かったですね。

 

そうやってリルの意識が改善したのと時を同じくして、難民集落の人々から苦言を呈されることになるわけですが。

それが難民集落では料理の手伝いなど、持ち回りの助け合いでなんとか回っていたが……リルの両親はその義務を放棄しているが、どうなっているんだ、というもので。

娘に愚痴・暴行を加えて改善する気力もないとかなかなかのクズですなぁ……。

生活改善のためにリルは両親の分もそれらの手伝いを行っていくことに。

どうしても「義務を放棄した家の娘」という色眼鏡で見られてしまうので、共同管理されている鎌とか刃物類の貸し出しにも許可が降りなかったり、せっかくリルの意識が向上したのに、足を引っ張ってくる両親よ……。

 

リルがコツコツ頑張って手伝いをしたり、罠を仕掛けて魚を取って食料提供をした莉することで、リル個人の評価は改善していったのが救いではありますね。

まず難民集落での信頼を積み上げて。リルと同じように難民から脱するために街に出稼ぎに出ている人に話を聞いて。

お金で市民権を買うか、冒険者として高ランクと見なされるBランクになることで街で生活できるようになる。前者を選ぶにしても金を稼ぐための冒険者登録はほぼ必須だが、街に入るにも金がかかるし、冒険者登録にもお金が必要。

 

道のりは険しいながらも、少しずつ進んで行くのが良いですね。

両親はリルがそうやって努力する中でも変わらず。義務の放棄を続けたことで集落を追い出される直前まで行ってようやく不承不承手伝うようにはなったみたいですが。リルの存在を完全無視するようになったりで、本当にもう……。

まぁ冒険者としての仕事を通して出会う人は良い人が多くて、リルの目的達成への道のりは着実に進んでいるのが救いですか。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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