気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

引きこもり箱入令嬢

引きこもり箱入令嬢の結婚

 ico_grade6_3

《君を《箱のまま》認めてもらうために、君は君のままチカラを振るってもらいたいんだ》

《『箱のまま』で良いのですか?》

《もちろん。『箱のまま』でいてこそ君だと、思っているからな》

 

1巻が「婚約」だったところ、今回は「結婚」に至るまで。

モカは第二王子サイフォンの婚約者であるわけですが、対人関係に難がある「箱入り令嬢」。サイフォンも面白い事大好きな、変わり種と思われている部分があって。

一方で第一王子フラスコは粗暴な部分があると言われていたり、近ごろかねてより決まっていた婚約を独断で破棄して、新たな令嬢を婚約者に迎えた経緯があって。

今は引退してしているものの、現国王の叔父でもあるニコラス翁が社交の場に出てきて、「どちらの王子にも、現状では認めがたい部分がある」と言われてしまって。

 

関係を認めてもらうためにも、手を打ちたいところではあった訳ですけど。

フラスコの指示派閥は、サイフォンを排除しようと暴走しかけている過激派が居たり。フラスコの新しい婚約者コンティーナ嬢が怪しい動きを見せていたりして。

一方、婚約披露の際にも『箱』のままでその姿を現したモカにあやかって、平民たちの中では空前の「箱」ブームが始まって、彼女の箱をモチーフにした資材運搬用の箱が作られていたり、箱まで食べられる箱入りクッキーとかいろんなグッズが作られていたり、たくましい市民の姿見られたのは楽しかったですね。

 

お忍び調査に出向いた先で、同じくお忍びで動いていたフラスコと鉢合わせて、城で見ているのとは違う姿を見ることになって、フラスコとサイフォンの間にあった溝も今回の騒動を通して埋まっていったのは良かったですね。

モカ、自分の魔法を最大限活用した情報収集をして、情報屋としての顔まで持っていたとかで、箱入りという面白令嬢ではありますけどスペック高いんですよねぇ。

なんだかんだで最終的には裏で動いていた連中を排除した上で、自分の資質を認めてもらうことも出来たので良かった。



引きこもり箱入令嬢の婚約

ico_grade6_3

「逆に、チカラを……善きに使えば……きっと、それを上回る善きチカラに、助けてもらえる……時が、あります、よ」

 

幼少期に行われる魔性式で、一人一種の魔法を授かる世界。

父が宰相を務めるドリップス家の令嬢、モカ。彼女は幼少期から優秀で、幼いながらに父に連れられて社交の場でしっかりと振舞える子であった。

……しかし、だからこそ早い段階から、父に笑顔で近づきながらも裏では「目障りな奴だ」とこぼすような大人の醜さを見ることになってしまったり。

魔性式の場では身分を表に出さず振舞うべし、というルールを破った伯爵家令嬢の嫌がらせを受ける羽目になってしまって。

 

対人コミュニケーションが怖くなってしまった彼女が得たのは、『箱』の魔法であった、と。

箱の中に快適な居住スペースのある『箱』を創り出せたり。小型の『箱』に防犯カメラや盗聴器のような機能を持たせた魔法などを開発して、箱の中に引きこもりながらも、研鑽を怠ってはいなかったようですけど。

他人と会うのは怖いけれど、若者の成人を祝う会には参加しないわけにもいかず……『箱』のまま乗り込んでいったのは愉快でしたけど。

「宰相の娘は箱入り」というのは社交界では知られた話だったみたいですけど、物理で箱に入ってるって言うのは流石に予想外だったでしょうねぇ……。

 

そんな変わった見た目ながら、箱の中に取り込んで食事もできるし、毒が入っていたら分析もできる。

魔性式の際にモカを助けてくれた第二王子サイフォンは、モカの『箱』を面白がったのもあって、彼女との婚約について話を進めることになって。

モカも幼少期の縁で惹かれていた部分もあったので、モカの母が社交に不安の残るモカの婚約に懸念があるため、モカの意志を尊重しつつも反対の姿勢を示したり。

それを面白がらない令嬢たちによって横槍を入れられたりもしてましたが……。

王子に踏み込んで素顔を見せてみたり、能力を示してみたりもして。まだまだ人の前に出るのは苦手ながらも、変化していってるの良かったですね。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ