気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

思春期ビターチェンジ

思春期ビターチェンジ9

ico_grade6_3h

「うっせーなもう! 言葉で聞くのこえーからだよ! 悪いか!」

「こわいんだ ……へえ」

 

長期にわたった入れ替わり、その結末。

ついに完結巻が発売されました。二人がどういう決断をするのか、結構ハラハラしてました。

和馬は和馬で悔いはない選択をできたようで何よりですが……フラれてばっかりな彼にいつか良縁があることを願います。

 

ユウタもユイに思いを告げて。

最初は戸惑っていたユイが決断する場面が良かった、というか。

自分から告白したのに、答えを聞くのが怖い、というユウタが可愛かったです。うん。

 

いざ答えを出そうという場面で事故に巻き込まれるとか容赦ないわ……

途中、不安を煽る幼馴染とかいたしな! まぁ、彼は彼で友人の危機に平常心でいられなかったんでしょうけど。

最後二人が笑っていられるエンディングで本当にほっとした。

思春期ビターチェンジ(9) (ポラリスCOMICS)
将良
フレックスコミックス
2019-01-11

思春期ビターチェンジ7

ico_grade6_3

「お前の夢は かなえられる夢だ」

「オレなんて 叶うかもわからない 七年も待ってんのに」

「オレは あと何年待てば 叶えられるんだ」

 

入れ替わって7年目。

高校2年生になった二人ですが……その心はどんどんすれ違っていって。

和馬の事を想うユイと、ユイに気持ちが向いているユウタ。

元の体に戻りたいと思うユイと、もう戻りたくないと思い始めたユウタ。

 

入れ替わってから続いて生きていた報告会も、行われなくなって。

メールでの最低限の連絡はするものの、お互いに相手を避けてしまっているような状況に。

けれど時間は待って何てくれなくて、どんどん周囲の状況は変化していく。

ユウタの友人である橘が学校を辞めるなんて話が出て。

 

世話になってる淳さんが店を畳み、引っ越すことになり。

引っ越した先でも店をやるつもりだから、橘はそれについていくつもりみたいですが。

淳さんは中退はするなと言うスタンスで止めたみたいですが……橘も若いなぁ。

 

そしてその話を聞いて、橘の家に乗り込むユウタ。……その行動力は素晴らしいと思うが、君今結以の体だからね……不用心……いや、今更ですけど。

卒業まで待てば、反対されないだろうし、待てと彼は叫び、涙する。

入れ替わりの事もあり、自分自身の夢も持てず。抱いた思いは一方通行。

……そりゃあ叫びたくもなるよなぁ。一方的に叫ばれて、そのまま立ち去られた橘は混乱してましたけどね!

 

今回の帯には「思春期の終わりのはじまり」と謳い文句が乗り、巻末の8巻の予告でもクライマックスへのカウントダウンと書かれています。

入れ替わりによってかなり歪になっていた彼らの青春は、佳境に至って歪さが極まってきましたが……さて、どんなゴールへたどり着くんでしょうかね。



思春期ビターチェンジ6

ico_grade6_3

「やらん」

「お前にだってユイはやらん」

 

転入生に「入れ替わり」の会話を聞かれたかもしれない。

確認するのも怖いが、確かめないわけにもいかず。

佑太が小泉さんに、接触して……やはり聞かれていたのが確定。

そうしたら話を聞いた彼女が「入れ替わっている相手」にもあってみたいと言い出して。

 

佑太はそれを拒否しますが……

その後和馬との相談中に小泉さんと出くわして、入れ替わりの相手を誤解してました。

もっとも和馬は、コレは好都合だからこのまま誤解させておこう、と言ってますが。

いや、ホント彼が居てくれるからこそ佑太と結衣の危うい状況が何とかなってるので、本当頼りになりますな。

 

しかし、今回その頼りになる和馬の家の方で問題が起きて。

母親が倒れて家の事に専念するため、学校にも来ず。

それを二人に伝えず、自分で対処しようとしてるんだから、強いよなぁ。

……最も無理がたたって結衣が訪問したときに倒れてしまってましたが。逆に結衣がいるタイミングで良かったね、といいますか。

入れ替わった二人がそれぞれの思いを自覚し始めたようですが……この気持ちが何処に辿り着くのか、着地点が見えないからなぁ。

あまり不幸な結末になってほしくはないですが、さてはて。

 

思春期ビターチェンジ5

ico_grade6_3

「大丈夫だよ 友達じゃん」

(…………そうか これが 友達ってことか…)

 

入れ替わったまま6年目。

何度でも言いますが、それだけ長期にわたって、二人は中身ちゃんと男子と女子で居続けてるんですよねぇ。

どうしたって周囲の友人とかに引きずられそうなものですが。

 

だから佑太は結依の体だけど、心は真っ当に男子なので橘のことを友人として新派したりするわけで。

結依が、自分の体なんだからと、そういう無頓着なところを気にするのは分かりますが。彼女は彼女で言葉キツイというか。

収録1話目から喧嘩してて、先が思いやられる。

 

ただ、付き合いが長くなっていって、相手のことを考えている部分もあると言えばあるんですよねぇ。

なんというか、あの二人の付き合い方はかなりちぐはぐで、綱渡りし続けてるのを見てるようでハラハラします。和馬が居なかったらもっと早い段階で破綻していたような。

しかし今は結依が和馬に懸想しているため、彼の存在こそがバランスを壊しそうな状況にもなっているわけで。あぁ、頭痛い。

見ているだけでこれだから、当人たちはもっと頭も心もいたいだろうなぁ。

 

そして、転入生がやってきて。もしかしたら「入れ替わり」について知られてしまったかもしれない、とまた頭痛くなりそうな終わり方をしてますが。

思春期の少年少女にどれだけ試練を与えるのだろうか。見事乗り切ってほしいものですが、さて。

 

 

思春期ビターチェンジ4

ico_grade6_3
「あきらめるには早いんじゃない?」
「この先何があるかなんて誰にもわからないもの」


報告会をやったら泣き出してしまった結依。
佑太はそれを気に病んでいるようですけど。
和馬が良い奴で、良い奴だからこそ、この微妙にすれ違った状況になってしまってるのが辛い。
誰も幸せにならなそうな未来が見えるというか。

Step.25の彩音の彼氏は相当良い人ですよね……
彼女へのプレゼントを探すために他の女子に力を借りたら、浮気と誤解されて携帯破壊されて。
それでも、その日のうちにプレゼント持って謝りにいけるとか。かなり器がデカい。
むしろ怒ってもいいんじゃないだろうか。

想いを自覚した結依は、二人から距離をとって。
佑太は、女子の身体だという意識が薄くて、橘と仲良くなったりしているし。
入れ替わった二人が、身体の性別にもうちょっと引っ張られてもいいような気もするんですけどね。
どうしたって周囲には身体的に同性の相手ばかりがいるわけですから。
「入れ替わった」状態が常になっているから、結依と佑太の二人、すごい無防備な所ありますよね……
今更ですが、この三人の関係がこれまで持続してきて、入れ替わり露見してないのは中々に奇跡的。
そろそろボロが出て、崩れたりばれたりしてもおかしくなさそうですが。


思春期ビターチェンジ3

ico_grade6_3h
「ユイ たしかに今触れるこの手は男かもしれないけど」
「お前はお前だよ」
「俺は こうやって手を貸すことしか出来ないけど そばにいるから」

高校進学。
佑太と結依、そして和馬の三人は同じ高校に進んで。
もともとは佑太と友人だったのに、本編で佑太と和馬の絡みが少なく見えるのはなんだかなぁ。
オマケで部屋に遊びに行ったり、悩みを相談したりとかは描かれていたので、書かれていない処では遊んでいるんでしょうけど、どうせならストーリーでも描いてほしい。

和馬と結依が同じクラスになり、また佑太は一人きり。
……始業早々から喧嘩しないと気が済まないのか、彼は。
いや中学でも高校でも、決して自分から売ったわけではないけど。
首を突っ込んでいったのは確かなわけで。体が女子だってことをもうちょっと意識して、だね……

入れ替わりが長期化して、それをどうにかすることばかりを課題としてきた二人。
夢を聞かれて、迷ったりする場面もあります。
ここまで長期化してしまうと、どうしたって「戻れないんじゃないか」という不安があって。
戻れた時に備えて近くにいて、情報交換もしていますが。
いざ戻った時、二人は結局違和感を感じるんだろうなぁ、と。
ここまで性格が変わっていない二人ならあるいは、本来の身体で溶け込めてしまうんじゃないかと思いますが。
もうちょっと時間経過による、慣れがあってもいいんじゃないかなぁ、とは思います。

和馬が本当にいいヤツすぎて、もう……
一方で、結依がその思いを自覚してしまい、これまで通りにはいかなそうですけど。
また最後に、不穏な煽りが入ってましたしね……これどういうゴールに辿り着くんだろうか。先が読めない。


思春期ビターチェンジ2

ico_grade6_3h
「わたしだってここにいるんだよ ちゃんと見てよ!」


時間が流れている以上、成長という変化は止められず。
入れ替わりが長い分、相手の事情というのも否応なく分かってしまって。
佑太が、結依の家の事情に思わず言葉を発してしまいます。
それは、いくらなんでもこれは無いだろうという彼なりの義侠心からではあるんですが。
「それじゃこいつがあんまりだ」「あいつががんばってきたことがむくわれればいい」。

佑太は、この状況でも他人を見ることができる。
一方で、結依は、かつての自分と同じように孤立しそうな少女を放っておけず。
他人を心配しているようで、鏡写しの「こうなっていたかもしれない自分」を見ているわけで。
案外結依は視野が狭いのかなぁ、とか思ったりもします。

お互いに打ち明けられないことも出てきて。
それは相手に言いにくいことだったり、タイミング悪かったりといろいろあるんですが。
不器用で、お互いのことを心配して、もうちょっと好きに生きられたらよかったと思うんですが。
惜しいのは、展開早いことですかねー。まさか2巻中学時代が過ぎ去ろうとは。


思春期ビターチェンジ1

ico_grade6_3h
「わたし達これからどんどん成長していくんだ それはもう変えられない」
「ケンカなんてしてる場合じゃないってわかった」
「だから私も立派に成長していつか戻った時 ユウタが喜ぶような姿になるから」
「二人でがんばっていこう」


表紙のイラストにあるように、男女の入れ替わりものです。
ただ、この手のものとしては珍しいのは、長期にわたっているところですよね。
小学生の時に入れ替わってしまい、元に戻れないまま三年間。
中学生に進学する歳になったというのに、入れ替わったまま。

夫婦仲が冷め切った家に住む、真面目でお堅い少女、大塚結依。
暖かさのある過程で弟ともよく遊ぶ、面倒見がいいけど悪戯好きな男子、木村佑太。
お互いの環境とか、男女の差とかに迷いながらも、なんとか日々をやり過ごして。
秘密を打ち明けられる友人がいたのは、中々得難い、こんな状態になったからには重要な要素だと思うので、和馬のことは大事ににしてほしいと思います。

佑太も結依も、すごいと思いのは、三年間入れ替わっても、性格が影響を受けていない処か。
いつ戻ってもいいように。お互いがどう過ごしたのかを報告し合っているのも、あるかとは思いますが。
それにしたって、結局は今までと全く違う環境で、違う人付き合いをしていく羽目になったんだから、「少し変わったね」という部分が生じてもいいと思うんですけどね。

なんか最後の書き文字が不安をあおりますが。
入れ替わったままであることになれて来て、普段は彼らなりに普通に過ごしてますけど。
でも、悩みは尽きないわけですよね。成長期だから、どんどん変わっていってしまうわけですし。
「次に来るマンガ大賞」の帯を見て買ったんですが、割に好みな絵柄でそこそこ読めた。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ