いけない事だと知ってる。でも・・・
BL?ネタな「真昼の果て」と、姉弟ネタの「夜毎の指先」。
で、書きおろしの百合な短編「どうせまた、朝がくるから」。
そんな感じで、一般的ではない恋模様を描いているわけですが。
相変わらず独特な雰囲気があって、もどかしさが伝わってくるようで、気に入っています。
「真昼の果て」。
幼馴染の女子に告白されて、付き合うことになったよ、と幼馴染の男に報告に行ったら、男の方にも告白されて・・・という始まり。
幼馴染という距離、恋人という距離。
3人がそれぞれ、自分がどこにいたいのか、どんな距離感で付き合っていきたいのか、葛藤しているのはいい感じ。
「夜毎の指先」。
姉と弟の近親ネタ。
一般的ではないという事を理解して、焦ったり距離を取ったり。
姉から好きだと言われて、弟が意識するようになり、踏み込んでいく。
ただ、変化してしまった関係は、永く続かなくて。
姉が勝手だなーと思うんですが、でも、嫌いにはなれないし、なんとなく納得できるような気もするんですよね。
「どうせまた朝が来るから」
8Pの書きおろし。
最近結婚したはずの会社の後輩と、ゆるーく付き合ってる? 女性の話。
後書きでは「なんというか、こんな、運愛じゃないような百合でいいんすかね」とか言われていますけど。
何とも言えない微妙な関係を上手く描いているように思えていいと思いますがねー。
後書きが笑えた。
真昼と夜毎が『編集さんがBL(近親相姦)描いていいですよ!』で始まっているそうで。
絵が好きですねー。