気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

愛され天使なクラスメイトが俺にだけいたずらに微笑む

愛され天使なクラスメイトが俺にだけいたずらに微笑む2

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「私も颯真さんに感謝していますよ? 颯真さんのおかげで、私の世界が広がりました。一人では行けなかった場所に行ったり、一人ではできなかったことができるようになりました。本当にありがとうございます。そして、これからもお願いしますね」

 

お互いの目的のために協力関係を結んでいる、パティシエ志望の颯真と試食係の千佳。

両親がパティシエなことと味覚が鋭いことがあって千佳のアドバイスは的確で。製菓を学びたいけど両親との折り合いで一般の高校に通うことになっていた颯真は、図書館の本とかも使って勉強をしていましたが。

古いレシピだと「当時好まれた味になる」とか「(品種改良などで)今手に入る食材との味に差がある」ために、甘すぎるみたいな指摘をしてもらえるの、かなりありがたいですよね……。

 

一方で、颯真は「パティシエになる」という大目標だけがハッキリしている状態で、自分の個性が出せていない、というような指摘をプロからはもらったりもしてましたが。

交流のある千佳が、彼女なりにフォローしてくれていたのは彼等の築いてきた関係ならでは、という感じで良かったですね。

 

千佳が料理に挑戦したいということで、颯真は彼女の手料理をお弁当として食べていたりしましたし、一般には恋人関係の距離感ですることをまだ付き合ってない状態でしてるんですよね……。

颯真をからかうと良い反応をするから、とちょっかいかけてくる千佳ですが……親しくなってきたからか、2巻はより糖度が高くなってきた感があります。

からかうために颯真の頭を自分の胸元に抱え込んだりするし、試食しすぎてちょっと丸くなってしまったと気になる箇所を直接見せようとしてくるし、足を怪我していた時とは言えおんぶとかも普通にされるし、身体的な接触へのハードルが颯真相手だとかなり低いですよね。

 

これで千佳の心情的には「颯真は好きで、それは友人への好きとは違う。でも両親への好きだって友人の好きとは違うからなぁ……」みたいな状況で、まだ恋心を育んでいる状況で自覚していないって言うんだから末恐ろしい。

ハッキリ恋を自覚した時、もっとアクティブになってしまうのだろうか……。そうなった千佳が彼女の母の姿なのか……。

モブのカップル御用達のカフェ店員だったりからしてみれば、普通に恋人に見える状況みたいですけどね。そりゃそうだよ。イチャイチャしてるもん。今回も甘くて良かったです。

愛され天使なクラスメイトが俺にだけいたずらに微笑む

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「ただし、成功するまで頑張れ。失敗は反省の材料にして成功につなげろ。じゃないと、もったいない」

「もったいない、ですか」

「当たり前だろ。失敗を失敗のまま終わらせたら、何のための努力だって話だ。失敗は成功のためにあるんだ」

 

主人公の市瀬颯真は、パティシエを夢見る男子。

出来るならば製菓専門学校に進みたかったけれど、両親の反対にあって一般の高校に通うことになって。

それでも夢を諦めずお菓子作りを続け、クラスの女子に試食を頼むことで自分の腕を磨こうと励んでいた。

……ただまぁ、菓子にそこまで本気じゃない女子の意見は、彼の望んだ領域には達しておらず、どうしたものかと悩んでいたある日。

 

『安らぎの天使』と呼ばれ、多くの人々から可愛がられている里見千佳が、長所短所を踏まえた上での良質な意見を送ってくれた。

そのことに感動した颯真は、彼女に専属味見係として協力してほしいと提案して。

千佳はその頼みを受け入れた上で、自分にも協力してほしいと返してきた。

彼女は天使キャラというか、可愛がられる性質で……ありがたい反面、多くの場面で他人のフォローが入るせいで、自分だけで成し遂げたコトが少なかった。

そういう経験を積むために、適度に距離が遠い颯真に自分を見守って欲しいとのこと。

 

どちらかが一方的に手を貸してもらうのではなくて、お互いに利益のある関係を築けているのが良かったですね。

颯真と交流を続けていく中で、千佳は彼の可愛いところを見つけて、今まで誰かが自分を可愛いと言ってちょっかいを出してくる気持ちを理解。颯真相手にからかってくるような、普段と違う一面も見せてきて。

協力関係にある2人の日常を、千佳の親友が見た時に「イチャイチャしまくってる」と評したのも納得の空気を醸し出してるのが、実に微笑ましくて良かったですね。良質なラブコメで、これは2巻にも期待したい。

プロフィール

ちゃか

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