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「でも、今も幸せな方がいいよ。いつだって我慢しない方がいい。なのに今は苦しいのを受け入れるなら、やっぱり諦めているんだと思う」

 

シリーズ完結巻。

安達と堀の話であり、七草と真辺の話であり。

次の魔女の座を巡って争っているということでしたが。

相原大地のための話でもあるんだよなぁ、と言いますか。

 

七草が今回もいろいろ動き回ってました。

安達を理解するため。堀を魔女にするため。自分の幸せのため。

大地の幸せを願っているという意味では、大体のところ一致してるわけで。

正解を探すために、一歩ずつ進んでいく。これからも続いていくんだ、というそんな感じの物語。

 

魔女の魔法で、何回も試行錯誤出来たりもしますが、それですぐに万事解決とはいかなくて。理想の為に足を止めない真辺の強さは、凄いと思うけど、真似できない。

堀が少しだけ彼女を嫌い、というのも納得してしまう。同時に、七草が理想だというのも分かって、こう読んでいてもどかしく感じる部分がありますけど。

言葉の選び方一つ一つが、それぞれのキャラの信念に誠実で、美しいと思うんですよね。だから、この作品が愛おしい。

 

フェア掌編の「ラブレター」もゲットしましたー。

発売日に買いに行ったら、まだ店頭で配布スタートしてなくて泣いた。      

その後、運よく見つけられたので、購入。

いやぁ、良い情景ですね。最後のテキストだけが決まっている手紙。

彼女は悩みながらもそれを書き切ったんだろうなぁ、というのがまた良い…