気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

新米錬金術師の店舗経営

新米錬金術師の店舗経営7 疫病を退治しよう

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「無駄とは言わないし、いつか大きな結果を出すのかもしれない。でもね、それまで研究を続けられなければ、無意味なの。利益を出せる錬成と、趣味――とまでは言わないにしても、長期的な成果を期するもの。バランスを取らないとやっていけないのよ」

 

サラサが責任者を務めているタイミングで、領地で疫病が発生したんだからサラサはついていないというべきか。錬金術師として対処に当たれる有能な人材がトップにいてくれた状況を喜ぶべきかは、ちょっと悩ましいですね。

任命事由であった盗賊への対処は終わり報告書も終わったけど、任を解かれる通知が来てない以上はサラサが責任者になるわけで、ついてない寄りの方が大きいかもなぁ……。

懸念事項に迷惑王子の情報が含まれているなんて聞いたら、特に。

 

急いで村からサウス・ストラグへ駆けるサラサに、アイリスがなんとかついてこれるように成長してるのは良かったですね。

前回縁があったミスティの兄であるレイニーも協力してくれてますが、これはサラサがいてこそですから、迅速に対処できたのは良かった。

 

さらにレオノーラ預かりとなっている錬金術師のマリス。

借金漬けになったためにどうにも心配が勝る子ではありましたが、病気の治療薬を作りたい一心で錬金術師を志したとかで、知識は頼れるって状況にあったのも大きい。

サラサが全権代理である以上、サウス・ストラグで指示を出す必要があって。それはそれで大事な仕事なんですけど、現場には出られない。

いろいろな事情を加味してマリスが立候補してくれたのは本当にありがたかった。

実際思った以上の被害が疫病で発生している中で、現地で生きた情報を得て完全な治療薬とはいかなくても、進行を遅らせる薬を改良したりしてて特化分野では優秀ですね……。
誰がかけてもこれだけ迅速に解決することはできなかったでしょう。お見事でした。

 

容量拡大バッグ、登録名は「オシャレなバッグ」らしくて開発者のこだわりを感じた。

でもそれはそれとして通称である容量拡大バッグの方が広まっているのが笑える。変な名前ではなくても、実用性重視になっちゃうよねカバンって。

新米錬金術師の店舗経営6 弟子が出来ちゃった!?

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「私も前に行ったが、行き詰ったのか? むしろ今は、自分で色々試してみるのが面白い時期じゃないのか?」

(略)

「む~、否定はしません。色々やりたいですが、お金と時間が足りないって感じです」

 

サラサがヨック村に来て、まだ一年しかたってないそうです。

その間に色々なイベントが重なって、アイリスと同性結婚して貴族になってしまったとか驚きの展開過ぎるんだよなぁ。

友人としては好きだけど恋愛感情なのかと言うと微妙なサラサの心情見せられると、どーなのかなぁとか思いますけど。うっかりフェリク殿下みたいな貴公子に惚れたら苦労するだろうからこれくらいの方が案外うまくいくかもと、当人は割り切ってるのでまぁ……。

 

錬金術師には様々な優遇が与えられているけれど、その分義務にも重いものがあって。

大体1年に1度、王都での税務申告が必要になるとか。サラサみたいな辺境在住の錬金術師もいるから、厳密に言うと「1年以上2年未満」って幅はあるみたいですけど。

不備があった時に対応できるようにある程度余裕を持つのが当然で。

店を他のメンバーに託して、サラサは王都へ。錬金術の師匠から身体強化とか剣の腕まえのチェック入るの、毎回笑うな。一応、行き詰ったら助言くらいはしてくれるつもりみたいですけども。

 

王子は貴族の義務を盾に面倒事押し付けてくるからなぁ。いや実際必要なことだし、配慮もしてくれてるみたいなんですけど、なんか鼻につくんだよな。言い回しの問題だろうか。

あとはノルドのサラマンダー研究が本になって、内容はしっかりしてたとかで。研究者としての才能はちゃんとあるから後援してるらしいですけど、天災扱いも納得の厄介者だからな……。

 

そうやって面倒事を押し付けられたなぁ~と思った後で、学生時代の後輩少女ミスティが登場。サラサへの弟子入りを志願して来ることに。

実家が大きな商会だけど、商人ではなく錬金術師になりたかった為サラサを頼る事になったとかで。

その縁で海路に強い商会との縁が出来たのはいいですけど……内部に火種があったのはいただけない部分はある。まぁ信頼できる弟子が出来たので差し引きはプラスかなぁ。

 

王子由来の無茶ぶりに振り回されつつも、一先ず解決できたのは何よりでしたが。7巻に続くエンドだったので、この後どうなっていくのかは心配。

盗賊退治で領内の不穏分子が多少は落ち着くだろうか、ってところでアレだからなぁ。サラサも大変だ。

 

章間にあるアーティファクト紹介、名前が変なのは今までもありましたが。「ダメ人間製造装置」という名前のベッドはあまりにもネタに走ってて草。

作った師匠が本当に出てこなくて、弟子に命名された流れが完璧だった。

 

新米錬金術師の店舗経営5 冬の到来と賓客

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「なんだ、残念……。それにマリスさん、非常識とか酷いですよ。そもそも私、魔法はそんなに得意じゃありませんし」

「「「それは嘘だ(です)(でしょう)」」」

 

冬場は休む探索者が多いため、サラサの店も閑古鳥が鳴く有様。

ただ、この時期しか採取できない素材もあるため、無事に生還できれば稼げはするみたいです。

閑散としすぎたのでサラサも金策に動くことにして。直前にアイリスたちの救出作戦で手元の現金や素材のほとんどを吐き出したことも影響してるみたいですけどね。

どうせ来ないなら自分で素材採取にでも行こうか、と考えたところで厄介事がやってくるのがサラサクオリティと言いますか。

 

王子が直々にやってきて、ハゲたから錬金術師の手で発毛剤を作って欲しいとの依頼を持ってきて。

わざわざ辺境の地にまで来たのは、王都で王子が動いて依頼を出すとなると人の目を避ける事は難しいから、と理由付けてましたが。……マスタークラスのオフィーリアを秘密裏に呼び出すことも可能だろうし、彼女がその気になれば気付かれないようにするのも可能だろう、ということで。

 

裏に別の意図があるだろう、というのまでしっかり読み取ってるサラサは新米錬金術師としてはかなり頑張ってますよねー。

借金をした後さらに失敗をして、強制的にレオノーラの弟子という監察処分を受けているマリスというキャラが出てきたので、ますますサラサの優秀さが光りますね。

(実質)主席のサラサとなんとか卒業したマリスでは、差があって当然ではありますが。そもそもマスタークラスの弟子っていう時点で、サラサは色々と例外ですからね……。

 

依頼の品もしっかりと完成させたし、王子の裏の目論みの解決にも寄与しましたが。

……王子がどうにも好きになれないんですよねぇ。いや、王族としては間違ってないんですよね。

無能な貴族は排除して発展する未来につなげたいし、優秀な錬金術師であるサラサを見定める思惑もあったようですし。思ったよりもヨクオ・カークが小物だったせいで、過激な行動にでられて手間が増えてる辺り、見てる方向は正しいけど見積もりが甘い。

 

そして、その甘さに振り回されるのが主人公のサラサなので、どうしたって採点辛くなりますよね。

王子はいくらなんでも嫌がらせされる程度だろうと軽く見てたけど、実際はヨクオはサラサを殺しにかかったわけで。……サラサのスペックが高かったから、問題なく対処できてコントみたいなオチになっただけですからね、アレ。

終盤の地の文でサラサは王子の微妙な陰険さを敬遠してる、と書かれてましたが。……微妙じゃなく普通に陰湿な部分はあると思いますよ。清廉潔白過ぎても国家運営に障りあるでしょうし、素質はあるんだろうけどあまりサラサ巻き込まないでくださいとしか。

新米錬金術師の店舗経営4 ちょっと困った訪問者

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「今まで通りで良いから、今まで通りで」

「はーい、解りました。サラサさん。これから、よろしくお願いします」

「こちらこそ。頑張ろうね!」

 

この世界、同性での結婚も出来るしポーションを使えば同性でも子供を作れるということで、そういう嗜好の方にも優しい世界のようですけど。

借金のかたとして嫁に出されかけたアイリスが、軽い男性不審になってサラサにアピールしまくるように。

サラサは「アイリスさんが男性だったら落ちてた」とは言うものの、性別の壁は大きいと考えるタイプらしくて、あまり押し売りされてもなぁ……って気分にはなった。

ロレアちゃんが弟子入りして一緒に住むことになったりしてますが、こっちはサラサが受け入れてるし、接し方と主人公の受け取り方って大事だなと思った次第。

 

ただ、今回の問題はサブタイトルにいる「ちょっと困った訪問者」がちょっとどころではなく面倒な人物だったという意味で、苦虫噛んだ気分になったというか。

サラサが錬金術師として頑張っていく物語を読みたいのに、やってくる問題の質がなぁ……。

 

レオノーラさんからの紹介状を持って訪れた研究者ノルド。彼はサラマンダーの研究をしっかり行いたいため、サラマンダーが討伐されたばかりの場所を訪れたいので、探索者を紹介してほしいとのことで。

報酬額が良かったのでアイリスが即決してしまったのも、良くはなかったですね。『無茶を言われても聞く必要はない』って一文があったんだから、もっと情報収集をするべきでしたよね。

 

ノルドは知識が豊富な分、サラマンダーの住み家に行く途中も素材に夢中になったりするし、付加情報も完璧じゃないといけないとサラマンダーもどきの研究をはじめたり。

その上で最終目的地についたら、予想外の実験を始めるもんだからもう……アイリスたちも巻き込まれたので、サラサが助ける為に手を尽くすことになっていましたが。

ノルドだけだったら助けなかったっての、間違いない本音だよな……。

 

巻末SSは「報奨金と貯金箱、そして魔力操作」。

学生時代のサラサのエピソードですね。

入学して最初の定期試験が終わり、報奨金を貰ったものの扱いに困ったサラサがそれをどう扱うか相談して。貯金箱というアーティファクトが、サラサの魔力量によって愉快なアイテムになってたのは笑いました。

マスタークラスの指導を受けられるというのは、貴族の先輩方からしても貴重な機会で……特にプリシア先輩はオフィーリアさんのファンって事もあって良いリアクションしてくれてましたね。

新米錬金術師の店舗経営3 お金がない?

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「はい。そんなわけですから、伸るか反るか。成功してあっさりと斃せるか、失敗して逃げ帰ることになるか。どちらかです。やり直しはありません。安心してください」

 

BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで4月30日まで。
相変わらずヨック村で錬金術師として活動しているサラサ。

店員として雇ったロレア、借金返済生活を送っているアイリスとケイト達との関係も良好で、自分の修行も少しずつ進めているようです。

 

シーズン的に氷牙コウモリの時期ではなくなるのもあって、アイリスたちは新しい金策手段を模索しますが……。

それらの情報をサラサから得られるって言うのは本当に美味しいですよね。

大樹海と呼ばれるのは伊達ではなく、実は1回で借金を返せるようなレベルの素材も取れるらしいです。もっともそれだけ危険性が高いみたいですが。

 

蜂蜜採集に行ったアイリスたちが失敗してたりしますし、手堅い範囲で活動するのは間違ってないんですよね。

でも、後にサラサが森に入った時には素材の宝庫に目を輝かせたりもしていたわけで、情報の貴重さが窺われるというか。

オフィーリアが珍しい素材を送って来たら買い取ってやると言ったのも納得というか。それだけのモノが取れるってことですからねぇ。

毎回サラサが取りに来るのも、店舗経営的な観点では問題がありますし。探索者育てるのも今後の課題になりそうですねー。

 

そして、アイリスたちは探索活動の中で負傷してサラサに借金を負う羽目になったわけですが。

そもそも彼女達が探索者をやっていたのは、実家にも借金があったからと言う事情が明らかになって。見捨てきれないサラサが、サラマンダーを倒しに行くというチャレンジをすることになって。お人好しだなぁ。

アイリスの実家が交わした借金の方も詐欺師みたいな手合いが絡んでた疑惑があるから、と伝手を頼りに調停人を紹介してもらったりますますアイリスがサラサに頭上がらなくなった感が。

 

巻末の描き下ろしSSは「サラサ、入学する」。

タイトル通り入学直後のサラサの話。孤児出身と言う事で、嫌味を言ってくる人が多かったそうですが。

まぁそれは彼女が入試1位だったため、良く思わない連中がいたからで。でも、学校の厳しさは伊達じゃないから、そういうヤツが脱落してくそうですし……何よりサラサを助けてくれる良い先輩との出会いもあったのはなによりでしたねぇ。

新米錬金術師の店舗経営2 商売をしよう

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「けど、今回は完全に相手が悪いわよね。敵対する相手を間違えてるわ」

「えぇ……? それだと、なんだか私が悪い人みたいなんですけど……」

「悪くはないけど、油断できない相手じゃない」

 

村を襲ったヘル・フレイム・グリズリーの群れ。

そこでもサラサは奮闘して……結果として、筋肉痛に悩まされる結果となったわけですが。

無事に復活して、後片付けなどをはじめて。

勝利の立役者であるサラサに恩を感じて、村人たちが手土産くれたり、壊れた店舗の壁を治すのに尽力してくれたり、優しさが沁みる。

 

色々と修理をするついでにキッチンに錬成具を取り入れて、よりよい環境にしていたのは流石と言うか。

転んでもただでは起きないな……錬金術師としてのスキルアップも兼ねているので効率も良いし。

 

グリズリー騒動で、村人たちもにわかに小金持ちになったものの。

元々が小さい村であるために、お金の流れが偏っていて。ロレアちゃんや村長さん、村長の娘であるエリンさんと相談して、手軽な仕事を割り振ってみたり。

嫌がらせをしかけてきた商人相手に、他の錬金術師と結託して罠を仕掛けてみたり。

……本当に、新人離れした動きをするよなぁ、サラサ。

 

頼もしいけど、容姿は幼くてかわいい寄りなので、採集者の方々みたいに微妙な表情になるというか。錬金術師としても成長中だし、剣も使えるし、根回しとかも出来る。彼女と相対すると、測らないといけないパラメータが多すぎて脳がバグりそうになる。

しっかり見抜いて、良好な関係を築いてるレオノーラさんは流石。

新米錬金術師の店舗経営1 お店を手に入れた!

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「――難しい質問だね。でも、錬金術師にはそれが求められるんだよ。多くの人を助けるために」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

キャンペーン追加タイトルで、期間は1130日まで。

 

WEBは既読。

タイトルにある通り、新米錬金術師が独り立ちして、自分の店で奮闘する話です。

国家資格である錬金術師。

入るのはもちろん卒業するのすら難しい、王立錬金術師養成学校でのみ資格が取れる特殊な職業で……

資格取得までのハードルが高い分、なった後は左うちわの生活が約束されているという儲かる仕事でもある。

 

希望すれば教本を無料で借りることも出来るし、奨学金などもある。平民や孤児であっても成り上がれるため、希望者が多いとか。

主人公の少女サラサもそうした制度を活用していた孤児で、無事に卒業できることとなった一人。

 

そして師匠から、破格の値段で売られていた店舗を贈られて、卒業直後から一国一城の主に。……それが出来るくらい、師匠にしごかれてたともいう。

王都からは馬車で一か月もかかるほど僻地にある小さな村。物々交換でやりとりする事もあるのどかな場所。

普通ならいくら儲かる仕事だとはいえ、新米錬金術師がこんな僻地で上手くやれるわけないですが。

 

サラサ、普通じゃないんですよねぇ。学校もほぼトップで卒業しているし、師匠も数えられるほどしかいないマスタークラスで。努力型の天才だと後書きでは語られていました。

本人の明るさもあって、上手く村に馴染んでましたし。                

トラブルがあっても対処できるくらいに、肝も据わってる。

店員としてやとった少女ロレアや、採集者として活動しているアイリスやケイトなど女性キャラとのやり取りが多くて、微笑ましい場面も多いです。安心して読める作品。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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