気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

星美くんのプロデュース

星美くんのプロデュース Vol.3 女装男子でも可愛くなっていいですか?

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「……一緒に、いてくれるの?」

(略)

「……違います。わたしが、いたいんです」

 

星美くんの幼馴染にして、「可愛い」にトラウマを持つ原因ともなった少女・未羽美憂が転校してきて。

彼女もまた色々と抱え込んでいた、というか。とある出来事から「可愛い」を嫌うようになってしまった母に逆らうことが出来ず、星美くんに酷いことを言うコトに繋がったみたいです。

 

自分が「可愛い」を奪われたからこそ、同じように「可愛い」を好きだった星美くんを同じところに引きずり落そうとした、だとか。大分湿度が高いというか。

そして、その行いを後悔している彼女は再会できた彼と仲良くしたいという気持ちがないわけじゃなかったみたいです。

ただその割には言葉のチョイスが致命的に悪すぎるよなぁ……って感じもしますねぇ。

 

ストレスが溜まって女装して楽しもうとしていたところ、その未憂と出会ってしまって。

抑圧されても「可愛い」が好きだという気持ちは変わらなかった未憂の葛藤を見て、「存在しない女子生徒」のコーディネートアドバイスを始めてしまうあたりが、星美くんだなぁ、というかなんというか。

幼馴染との再会からのアレコレでトラウマを刺激された星美くんでしたが、それを乗り越えていけたのは良かった。それに貢献したのが心寧ちゃんだっていうんだから、シリーズの積み重ねがあってこそですよね。完結巻ということで主人公を掘り下げていったのは王道の流れでしたが、良かったですねー。



星美くんのプロデュース Vol.2 ギャルが似合わない服を着てもいいですか?

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「その気持ちを、きっと折戸くんだって抱えてる。『期待外れだと思われたくない』って、嫌われたくないってことだよ。でもそれって本当は期待してほしい、って裏返しだよ」

「裏返し……」

「だから、嫌われるのが――期待外れになるのが怖くても、前に進めるってところを見せてあげてよ」

 

女装男子の星美くんと、心寧ちゃんとその友人聖蘭との交流は続いていて。

まぁ、聖蘭の前だとジルちゃんとして振舞っていくことになってはいますが。

星美くんが心寧と出かけたある日、心寧が人とぶつかってしまって……その時に持っていたコーヒーを鞄にかけてしまった。それが高額ブランド商品だったことでワタワタする羽目になってましたが。

お相手はあまり気にせず使っていて、気にしないでいいよと言ってくれたんですが、それでは気が済まないから出来る範囲で弁償を……という話が出て。

 

その人物が店長を務めているカフェでバイトを掏る流れになって。

……まぁ星美くんではなく「ジルちゃん」で入ったことと、そこで折戸くんが既に働いていたせいで、別の火種を抱え込むことになっていましたが。

コーヒー掛けたのは心寧だったわけですが、陰キャを自称する心寧はまぁ接客業には不向きすぎて初日でクビ通告されてました。うーん、順当……。

 

女装を隠している男友達と一緒のバイトで接点が増えて。

それを隠しつつ悩んでいる彼に的確な言葉を掛けたせいで、妙な状況になってしまったり。

さらには折戸が気になっている聖蘭のプロデュースをすることになったりとしていました。妙なすれ違いとかみ合いがありつつも少し前向きになれる決着を迎えられたのは良かったですねぇ。

それでホッとしたところ、エピローグで刺されたわけですけど。今度は星美の過去が襲ってくるわけか……3巻楽しみだけど怖いな。

星美くんのプロデュース Vol.1/陰キャでも可愛くなれますか?

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「だって、どれだけわたしが自分のことを否定しても、星美くんは一度だってわたしのことを否定しなかった。わたしが変われるように、諦めないで背中を押してくれた。だから、わたしが強く見えたのなら、それはきっと、星美くんのおかげなんです……! 星美くんが隣で支えてくれるって思うと、なんだか、今まで怖かったこともあんまり怖くなくなるんです」

 

女装が趣味の主人公、星美次郎。

必要な知識としてファッションやメイクなんかの知識をしっかり仕入れて活用し、女子ともそう言ったトークで盛り上がれる立ち位置になっていましたが。

友人たちにも女装趣味は伏せていた。ただ女装して出かけた先で、ファッションに悩む女子を見かけたら「可愛くしてあげる」と声をかけていたことから、『存在しない女子生徒』の噂が学校で流れることになってしまっていて……。

 

それでも趣味の女装はやめられず、「(姉からもらった制服で)女子生徒と誤認されてるなら、私服で出かけよ~」って出かけるの、自由ですねぇ。

バレるリスクがあっても、可愛いとは時に人を狂わせる魔法のような力を持っている、と自覚して動いているわけですが。

その上で悩める女子への声掛けもやってるんだから、もうすこし自重してもいいのでは、とはちょっと思いましたが。

 

実際声掛けの帰りにクラスメイトの陰キャ女子に見つかって、「可愛くしてほしい」というお願いをされてしまったほか、ウィッグが取れてしまったことで正体発覚までしていたわけですからね……。

学校でのバレを星美は警戒してましたが、心寧は「可愛い」として認めた相手の秘密をバラす気はなかった。……というか陰キャすぎてバラそうにも話しかけられる相手がいないという悲しい暴露までしてましたが……。

 

「可愛くしてほしい」という提案に対して星美くんが躊躇していたら、頑張ってバラしてやると脅迫じみた真似までしてきたけれど。

陰キャ力高すぎて自虐が過ぎるのはちょっとアレでしたが、星美くんの女装趣味を否定しないでくれたのは良かったですね。花ヶ田さんのイラストが本当に綺麗で、可愛くなっていく過程が描かれているの良いですね。スカート選んで試着しているシーンの絵と、カジュアル寄りの女装する星美くんのイラストが特に好き。

 

星美くんの指導によって少しずつ変わっていく心寧は、注目を集めてクラスで浮きかけたりしてましたが……友人たちのアドバイスを受けて対処したりもして。

心寧さんには心寧さんの想いがあって。星美くんに「過保護で過干渉」と突っぱねられるシーンもありましたが……自分がおかしなことをしてる自覚はあって、自罰的になってしまうの背負いすぎ感はある。

過去に傷を持っていた彼女が、それと向き合うことが出来たのは良かったですねぇ。

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ちゃか

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