「魔導具師はやめられない」「やっててよかった」と思える日があるんだ
『とーたんとおなじまどーぐしになる!』
「父さんには今日がその日だったよ」
MFブックスで書籍化されているシリーズのコミカライズ。
魔導具師として活動しているダリヤが、父の死後に婚約である兄弟子と結婚しようとして、諸々の準備が終わる前日に婚約を破棄してほしいと頼まれて……。
兄弟子の望む女性になろうと色々と意見を受け入れていたけれど、その騒動を受けて「うつむかない」ことを決めて再始動していく物語……というのが本編のスタートなんですが。
このコミカライズだと、最初に収録されているのが「第0話」となっていて、彼女の幼少期のエピソードが差し込まれているんですよね。
これ書籍書下ろしのカルロ視点のエピソードを上手く再構成している感じがして良かったですねぇ。
ダリヤ、前世の記憶がある転生者であって前世でもうつ向いて死んだという記憶があったのもあって、再始動してからの彼女は生き生きしてて良いんですよねぇ。
幼少期のエピソードが最初にあって、父と和気あいあいと過ごしているのが描かれて、ダリヤの好感度が上がっていったからこそ、兄弟子トビアスの株がどんどん下がっていきましたね……。
父が健在の時、防水布を作ってる時のエピソードとかもスライム干してるの、なかなか愉快な絵面で面白かった。