気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

智瀬といろ

神は遊戯に飢えている。8

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「やはり見下してはならなかったか。大地を生きる者が、天に挑む意思の強さを」

 

ニーヴェルン主催のマーダーミステリーゲームに勝利したフェイ達。

ゲームに巻き込まれたミランダ事務総長や、アリッサ事務官にもゲームに勝利したことを示す「I」のマークが現れることに。

使徒としての参加じゃなかったからか、本来手に浮かぶはずのマークが頬やひたいに浮かび上がって、大分困惑してましたけども。

 

そしてチームメンバーが神様であることを明かしたことで、ヘレネイア達は姿を消して。

……コーチでもあったケイオスはなぜか残っていて、フェイ達に変わらず会いに来たりしてるので、自由だなぁ……と思いましたが。

ヘレネイア達は姿を消したけれど、フェイ達が十勝に手を掛けた時には向こうからやって来るだろう、と話をしていましたが。

 

ニーヴェルンに勝利したフェイ達のチームの歩みを止めるべく、ヘレネイアは天使長フレイヤのゲームにフェイ達を引き込むことにして。

ドタバタ探索模様が描かれている中で、決着方法は割と派手で神々の遊戯だなぁ……って感じがしましたね。

神眼レンズがヘレネイアの監視の眼にもなっている事実に気付きながら、フェイはそれを付けたままゲームに挑んでいたり。何やらダークスやブックメーカーが意味深なことをしていたりして、フェイはチームメンバーの中で勝ち星を揃える以外にも何か手を打っていた感はありますが、さて何をしていたのやら。

いよいよヘレネイアも本気を出してきそうですし、頂上決戦を楽しみに待ちたい。

神は遊戯に飢えている。7

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「俺は、遊戯には嘘をつかない」

 

1冊丸ごとニーヴェルン回! より正確には彼女の仕掛けてきた遊戯『マーダーミステリー「全てが赤になる」』回なんですが、実質同じですよね。

プレイヤーそれぞれが役割と目的を与えられ、情報を時に伏せ時には明かし、それぞれの目的達成を目指すという遊戯。

今回はとある村で村長が殺されたため、フェイ達は村民となって犯人探しをすることになるのですが。

 

フェイにレーシェ、パールにネルだと人数が足りないということで、特別参加のゲストが招かれることになって。使徒ならざる事務長ミランダ、何も事情を知らない理事長の秘書アリッサ、さらには『聖座』のコーチであるケイオスを加えた7人が参加者となって。

ゲームを仕掛けてきた相手と通じているケイオスのスタンスがどちらなのか、と最初にネルが確認してたの良かったですねぇ。そして、その時に告げたことを違えなかったケイオスの評価が上がりました。

 

読者目線だと、パン屋という役職を与えられたフェイの視点メインで進行していくので、彼の持っている情報がどう真相に結びついていくのかを辿っていくわけです。

いやはや、しかしそれぞれが持つ役割と与えられたアイテムが面白いくらいに噛み合って、誰も彼もが怪しい事この上なくて笑う。

遊戯に不慣れなミランダやアリッサもしっかり自分の役割はまっとうしてましたし、パールのノリの良さも良い感じに作用していたと思います。

 

さて、見事勝利を収めたことで最前線に立ったフェイ達ですが……どれだけ勝とうと、10勝の前3敗してしまえば終わりなわけで。これ以上1勝も与えない、というヘレネイアはどうにかそのルートを模索するのだろうか。

『聖座』は4人すべてが神、という特殊なチームで今回ニーヴェルンの遊戯をしたわけじゃないですか。この後、他2人と戦って2敗、最後ヘレネイアに勝利してフェイ達が9勝に到達して……最後の10勝利目を、フェイの記憶にある女性との遊戯で締めると綺麗な気がしますけど、そうやすやすとは決まらないだろうなぁとも思います。

なんか勝ち星得た時点でフェイがなにかしらの気付きを得てる意味深な地の文がありましたしねぇ。なんか別ルート見つけそう。

神は遊戯に飢えている。6

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「たくさんの意見や考えがあっていい。だけど俺には、彼女の実現しようとしている世界が……」

「間違っている?」

「もったいないと思う」

 

巨神タイタンからチーム名を授かったフェイ達。

ちなみに神の遊戯に勝利したものの、『神々の遊び』の参加者じゃなかったからか、巨神像のダイブ機能を使っていなかったからか、勝利数のカウントは増えなかった模様。

そしてウロボロスから話を聞いたタイタンが、精神体を降ろして人間界の観光をしていくことを決意して。

 

どこ行ったらいいかを聞かれたときに、聖泉都市マル=ラを勧めてダークスに押し付けようとしてたフェイが面白いし、地図読めなくて全く違う所行っちゃうタイタンも面白すぎるな……。

そうやって放浪したタイタンが、少ない人類の生存圏の最前線にたどり着いているのも見せ方は上手い。

 

フェイ達は、かつてのリーダーケイオスの足取りを追うのを一時止め、最強チームのヘレネイアの真意を確認するために、神秘法院の本部を目指すことに。

神をハッキリ見抜けるウロボロスをうまく乗せて連れて行こうとしてましたが、別の目的を得て飛び出してしまうあたり、気ままな神様だなぁ……。

 

一方のヘレネイア達はフェイ達をやり過ごす方向で考えていたようですが、かくれんぼは失敗。

神としての性質を持っていることをほぼほぼ見抜かれることとなったわけですが、その上で対話を拒む姿勢を取って……指南役になっているケイオスが、フェイ達の前に立つことになるわけです。

 

思わせぶりな態度でかつてフェイの属していたチームを解散させて、ヘレネイア達の指南役になっているから、もっと彼女の思想に共感しているものかと思ったんですが。

フェイとゲームをして、色々と情報を与えてくれたりしたのは意外でしたね。現状が笑えない話だからこそ、という思いもあるみたいでしたが。

その事情を聞いたフェイにも思う所があるみたいで、さて、ヘレネイアと対峙したとき彼がどういう反応を見せてくれるのかが楽しみですね。

……新しいゲームに巻き込まれたので、到達するまでが大変そうですけど。

神は遊戯に飢えている。5

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「古代魔法文明の時代から、今だって、人と神は遊戯を楽しんでる。いつの時代も遊戯は遊戯。お前たちも心ゆくまで楽しむがよい」

 

人類の使徒が神々のゲームに挑む世界で起きた、「クリアできないゲーム」への強制連行。

主人公のフェイ達がそれを解決し、メンテナンスとして新しいゲームが出来るか試そうとしたわけですが……ウロボロスは弾かれて。

神四人の干渉がある、と分析に入る辺りは無敗の神としての矜持もあるんだろうなぁ。普段の振る舞いがアレなので忘れがちですが。レーシェとも違う現役の神様何だよなぁ……。

 

それがどこからの干渉だったのかのと、そもそもどうして大量の使徒が同一のゲームに集められるなんで自体が起きたのか、っていう問題の答えを出してくれたのは有り難かった。

もっともその後の会議での証言は断られたので、暗躍してる人々の計画を壊す所まではいかなかったみたいですけど。

 

人類最高と称される本部チームの4人が神様側で、オマケにフェイが以前に所属していたチームのリーダーまで協力しているとか。

この長く続いた神々の遊戯を破壊するべく動いているようで、彼女達の主張としては「神々の遊戯は続けてはならない」とのことで、目的は遊戯の破壊だそうで。

「超人化」の礎となった神呪を授けた神まで協力しているとなると、一概に間違ってるとも良い切れない気もしてきましたが。

 

遊戯を行う側だったレーシェにさっぱり心当たりがないのが気になるところ。

「遊戯はあくまで遊戯」と言う立場の神様もいるみたいですし……あとは、古の記録が残る神話都市の大図書館が全く利用者が居ないというあたりも鍵ですかね。

三千年前に忽然と時代から消えた古代魔法文明。それが消えたのが例えば神々の遊戯で十勝したプレイヤーが実は存在していたが、その時にゲームの電源を切るみたいに世界がリセットされた、とか。テキトーなことならいくらでも言えますけど。

 

ウロボロスの導きで、新たな神ポセイドンとミノタウロスに遭遇しゲームに挑むことになって。そこでもしっかり勝利を掴んでる辺り、フェイは流石ですね。

チームの絆もより深まった上で、黒幕の本拠地と言っていい本部に向かう決意をしたようですし、これから来るだろう答え合わせ回を楽しみに待ちたい。


神は遊戯に飢えている。4

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「いま、このゲームは『攻略不可能』から『時間をかければ攻略可能』に変わったんだ。あとは人間側の情熱次第さ」

 

広大な迷宮を探索し、ゴール地点にいる神を打倒すればクリアできるゲームに巻き込まれたフェイ達。

しかしそのゲームは死に覚え前提の難易度の上、ラスボスの神が死んでいるためにクリアできないゲームでもあった。

普通なら絶望する情報なんですけど、それでも諦めないフェイは本当に主人公しています。

 

他の救援用に結成されたチームもフェイ達に遅れこそしたものの、中ボスを撃破して現実への一時帰還を果たすくらいには有能なんですよね。

フェイは有言実行でクリアへの道を見出してましたが、迷宮の広大さもあって彼らだけでは攻略には時間がかかっていた所、他の救援チームにも協力を仰ぐことで攻略ペース上げてましたし。

これを見ると、フェイが勝ち星調整をしてまでチームの足並みそろえようとしたの正解だったように思えてきますね。

 

そしてフェイ一強という訳でも無いのが良い。

パールやネルがフェイが見落としている答えを見つける場面とか。

迷宮内で出会ったダークスの支援とか。昨年の新人トップだったフェイに次ぐ順位を記録した新キャラ、エズレイズ君が終盤に見たものですとか。神々の遊戯に挑むプレイヤーは、それぞれが牙を研いでいるんだってのが分かって楽しかったです。

 

フェイを追っかけてきた無敗ちゃんことウロボロス。彼女の存在も結構大きいですよねー。色々ショートカットできたのは間違いないですし。

神の力は後出しで優先権が切り替わるって言う情報はレーシェからも聞けたでしょうけど。あの迷宮で蠢いていた陰謀の一端についてはウロボロスからじゃないと出なかった情報ですしね。

 

というか『後出し優先』の原則を踏まえて「少年と少女」の章を見ると、また色々と疑問が生じるわけですけど。いったいどうなってるんだ、アレ。

今回の件には迷宮ゲーム主催者の神様以外の思惑も混じっていて、そこには悪意以外の想いがあったみたいですけど。さて、その真意にフェイが辿り着くのはいつになるのやら。

神は遊戯に飢えている。3

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「そろそろ本気で攻略してみるか」

 

賭けた勝利数分、敗北数を消せる「賭け神」。

ネルを復活させるため、フェイの勝ち星を賭けて彼女は挑んだわけですが……敗北。それでも目的は達成できたというフェイは、残りの3勝を賭けて今度は自分で戦ったわけですけど。

 

神様が仕掛けてきた「イカサマ」は中々面白かったですね。地の文で書かれていた「神に挑むプレイヤーがその努力を怠るわけがない」っていうのが、彼ら彼女らの積み重ねを感じさせてくれて好きです。

ただゲームに勝つだけではなくて、前人未到の九勝・十勝を果たすために「勝ち星調整」をしたかったとかフェイのクレバーさが本当に好きです。

 

賭け神のゲームが終わったと思ったら、大規模なトラブルが発生。

各地の巨神像が同一のゲームに繋がってしまい……中継が途絶えた上で、二百人以上が誰も帰還しない、という前代未聞のもので。

事態を重く見た神秘法院は救助チームの派遣を決定し、フェイ達も第一陣として参加。

究極の死に覚え迷宮脱出ゲームでしたが……神様のゲームにバグが発生してるとか、ちょっと勘弁してほしい事態ですね……。

 

表紙にも登場している無敗ちゃんがユニークで良かったです。「我、無敗だが、何か?」じゃないのよ。賭け神のゲームで敗北消して来たから無敗だもんと言い張って、再戦に来てくれないフェイのところまで会いに来ちゃう行動力が凄い。

ゲームの途中で終わってしまったのは惜しくはありますねぇ。続刊確定ってことでもあるので喜ばしい部分もありますが。

神は遊戯に飢えている2

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「あなた、まだ遊戯が怖いかしら?」

(略)

「――――あたし、もう遊戯が怖くなんかありませんっ!」

 

彼らの活躍によって他のチームが奮起して、遊戯に挑むための像に予約が殺到。早くても1か月待ちという状態に陥ってしまって。

けれどレーシェはもっとゲームをしたいと燃えている状態で……他都市からの正体を受けて、他都市の使徒とのゲームをするって言うのが意識から抜けてたのでびっくり。

フェイが強すぎて、既に5勝を稼いでいる状態なのをどうするんだろう、という気持ちもあったので、こういうゲームの展開の仕方は面白かったですね。

 

VS人でそれぞれのキャラを見せつけた後、協力プレーで神々の遊戯に挑む流れが綺麗でした。前のゲーム経験も無駄にしていないのが、尚更格好良かった。

パールが少し積極的になったと言うか、自身を持って振る舞ってたのもチームとしての結束が強まってる感じしましたし。ただ、今回の「遊戯」みたいに神様の想定ではもっと参加者が居るべきゲームに挑むとなると、やっぱりもっと仲間が居るんだろうなぁというのはひしひしと感じた。

 

あと、1巻読んだ時点で気になっていた「3敗してゲームから脱落した使徒の神呪は、現実で仕えるままなのか問題」の答えが出たのも個人的には嬉しかったですねー。

しっかり使えるそうです。使徒を退役した後は危険な外の世界に出て開拓に従事して、今の時代があるとか。

 

神々の遊戯の難易度故に人類の敗北率が高く……その全てが、納得のいく終わりを迎えられたわけではなくて。

挑戦の果てに負けたのではなく、降参によって3敗目を獲得し使徒ではなくなった、という少女の葛藤も頷ける部分はある。

 

それでも、基本的にはどこかで妥協して支援なり開拓なりの道に進むのでしょうが。フェイの輝きに惹かれて近づいてきた、ネルのこと結構好きですね。

終盤に明かされた特殊な神様の存在も、神々が暇つぶしで「遊戯」を開催しているのを思えば居てもおかしくないのか。

かなり気になる引きをしてるので3巻出て欲しいですねー。今から期待して待ってます。

神は遊戯に飢えている。1 神々に挑む少年の究極頭脳戦

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「――遊びの邪魔だから黙ってなさいと言っているの」

 

細音啓先生の新作!

暇を持て余した神々によるゲーム「神々の遊び」に挑む人類。

神様たちは暇つぶしが出来るし、勝利する事で人類側にも恩恵がある。

人類は遊戯に3回負けると挑戦権を失うが、逆に10回勝利する事で「神の栄光」――内容不明ながら、願いを一つ叶えてもらえる――とされていた。

 

しかし、これまでの歴史の中でも10勝を達成した存在はない。それを目指して各地で奮起している人々も多いようです。

……これ10敗しても失うの挑戦権だけで、持っていた現実でも使える神呪とかはそのまま残るのだろうか、ってのはちょっと気になった。読み逃したか、次回以降のネタかな……。

 

主人公のフェイは、神々の遊戯に3連勝して注目されている少年で。

そんな彼はある日「元神様」だという少女と引き合わされて、コンビを組むことに。

二人が純粋にゲームを楽しんでいるのが伝わって来て、見ていて楽しいですね。

顧みるに他の人類はそこまで心に余裕がないというか。神々という強大な相手に挑むって状況で、可能性を検討し対策を練り実行する冷静さを全員に持て、と言うのも無茶ぶりですけどね。

これまで攻略者が出ていない神様に当たっても、しっかりと考えを巡らせるフェイのゲーマーッぷりが楽しい作品でした。

しかし猶予が3敗となると、今回フェイが獲得したアイテムってマジに使い道がないのでは……。

 

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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