気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

暁佳奈

春夏秋冬代行者 百歌百葉3

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「貴方が無事ならそれでいい 元気でいてくれることが」

「俺の幸せです」

 

1216話と掌編小説「少女夢分船」を収録。

12話「護衛官阿左美竜胆による代行者日記」。一年間の修行を終えて、初めての秋顕現を行われていた時期のエピソード。

初期竜胆なので、当人的にはそこまで代行者には入れ込まずにいようと思っていた時期だと思うんですが……初めての顕現で今までにない熱を出してあたふたして看病して。

「放っておけば元気になる」という無責任な発言をする四季庁職員を咎めたり、かなり大事にしてるじゃん……。

これは自覚がなかったのかとか、砂糖に砂糖をかけているようなものとか言われるよ。甘々じゃん。

 

1314話が「水中花」のその1215話が「水中花」後のエピソードである「春疾風」。

春夏秋冬の共同戦線が貼られた後、当代の四季主従の交流が生まれた後の話。

竜胆が素直になって撫子と交流しているの微笑ましくて良いですね。

他の季節とゲームで一緒に遊んで交流しているのが好きです。ゲームで操作キャラクターが海に落ち……そこから代行者の面々が泳げない、という話になって。

竜胆に教えてもらうという建前でプールに春夏秋の主従が集まっているの微笑ましい。

……その輪から零れた冬主従がさくらからその情報を聞いて、遠巻きに護衛も居たとはいえ、唯一その場に居合わせた男子であるところの竜胆を詰めていたの、大人気なくもありつつ……こういう交流があるのも、共同戦線の縁があってこそだから良いなーとも思います。

 

16話「冬桜」。名前からして分かる、春と冬の主従の話。

さくらのために贈り物をしたい凍蝶。しかし言葉選びを間違えて彼女を泣かせてしまい……従者大好きな雛菊から詰められることに。

今回は狼星が一番良い空気吸ってたと思います。振り回されている従者みて笑ってたし、雛菊と電話したり、贈り物したりできてたし。

書き下ろし掌編は撫子目線のエピソードで……当代の代行者で一番若い子ですけど、色々抱え込んでいる子でもあるので、最後の一文が重かったですねぇ……。良い主従だ。

春夏秋冬代行者 春の舞7

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「乗れ アクセル全開で行く」

「多少危険でも良いから 最短の道にしろ」

「さくらと雛菊様が待っている」

「ああ わかっている」

 

2832話を収録。

扉絵が夏主従の姉妹衣装交換で、瑠璃の方は護衛官である姉あやめに扮することが多いので全然気にしてなくて、あやめのほうはちょっと恥ずかしがってるの微笑ましい。

 

本編では夏主従、秋の護衛官の竜胆と撫子救出のため敵拠点へと踏み込むことになってるシリアスモードですからね……。

冬主従への襲撃、春主従が居る四季庁舎への襲撃で敵の戦力が減っている今だからこそ好機だっていうのは不幸中の幸いではあるか。

撫子救出チームにも同行しつつ情報を流していた裏切り者がいたっぽいですし、少しでも良い所探ししないとやってられませんからね。

 

春主従も過去のトラウマを抱えながら、なんとか超えようとしていたわけですが。

追い込まれてついにさくらが涙を零すほどまで追い込まれて……その声を聴いた冬主従が、覚悟を決めて凍結ロード爆走始めたのは熱かったですね。

その裏で、あとがき横にあるオマケ4コマで「氷の橋のナゾ」と題して語られていた一幕があったのかと思うとちょっと笑える。

春夏秋冬代行者 春の舞6

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「俺は 俺の春を助けに行かねばならない」

「行って俺が死ぬとしてもだ」

 

2327話を収録。

扉絵で春主従が衣装チェンジしてるの、可愛くて良かったですねぇ。

攫われた秋を奪還するべく四季の代行者が力を合わせる、実に熱い展開になってきたはずが……そこに水を差すように賊が手を伸ばしてきて。

四季庁舎で爆発を起こしてるの賊らしい荒っぽい手段だなぁ……と思いつつ、内部の人間を買収して通報をもみ消して行動開始が遅れるように仕組んでる当たりは上手い。

 

実際、四季庁の護衛春部門にも裏切り者が居て……冬から派遣された2人も襲撃を受けたわけですし。

数の不利がある状況で、それでも敵を打破して駆けつけてくれたあたり頼もしい。

護衛を遠ざけていたさくらの判断も、冬の護衛を派遣していた狼星たちの判断も間違っていなかったことになりますが……証明されない方が良い事案だったんだよなぁ……。

せめてもの良いところは、これだけ派手に動いているからある程度は膿を出せそうなくらいですか。

 

頼れるものが居ないなかで、雛菊を守ろうと奮闘するさくらの胸中に初恋の相手である凍蝶の姿がよぎるのも良いですよね……。

今代の春主従と冬主従は、どうしたってややこしい状況ではありますけど。特にさくら側から思う所は大いにあるけれど。それでもなくなっていないものもあるのが良い。

 

賊の手は長く、冬主従の傍にもスパイが潜り込んでいたりしましたしね……。

そこから情報を得られて、秋の代行者を救いに行ったチームの背中を押せたのは良かった。

夏の代行者である瑠璃の方からも、ジメジメブリザードマンといいつつ狼星を激励する言葉を聞けたのも好き。

春夏秋冬代行者 春の舞5

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「雛菊 ね さくらとこれからも 生きて いきたいの…」

 

1822話を収録。

囚われの撫子に権能の使用を強要する【華歳】の御前、いやぁ良い笑みですね。悪党の、容赦ない微笑みだ。

夏主従と秋の護衛が撫子の探索に赴いている間、四季庁舎で残っている春主従。

……さくらにとってかつての友と師ではあるけれど、絶対的な主を失った原因でもあり……どうしたって複雑な思いを抱いている。

 

雛菊も狼星を慕う気持ちはあるけれど、誘拐された生活の中で心を病み別人という自認をしている歪んだ状態になっているわけで。

そんな中でも、「今度は雛菊がさくらの心を守る」と。今より少し楽になれる道もあるはずだ、と希望の道を示してくれるの春の代行者って感じがして良いですねぇ……あたたかな気持ちになる。

 

ただ優しいだけじゃなくて……裏切り者と族が動き始めて、春主従と冬主従がそれぞれ襲撃を受ける展開になっていくのは慌ただしいですけど。

内部に裏切り者仕込んでいるの、根が深いなぁ……。代行者の事を想う一般人的な感性がありつつ、恐怖で支配しているのが賊のやり口。

撫子を追いかけている夏主従と阿左美が、賊への不満を思いっきり口にしてくれるシーンは賛同しかない。

本編がどこもシリアスモードなので、あとがきページにあるオマケ4コマがほのぼの夏主従なのが良かったですね。……夏の代行者である瑠璃があやめに扮して離宮脱走してたの発覚する話なので、瑠璃もバレて気まずいし護衛であるあやめが鬼の形相になってるので、当人たちは穏やかじゃないですが……。

春夏秋冬代行者 黄昏の射手

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「『流星』がロストした。これは訓練ではない。『流星』がロストした。これは訓練ではない!」

 

現役の代行者の中で最年長である、黄昏の射手の輝矢。

彼は、長く代行者を務めて来た経験とか大人としての立場から、暗狼事件の時に現場に駆け付けた夏の代行者姉妹を保護しようとしたりしていた頼れる人物でありました。

……ただ『夏の舞』で登場した際も、奥さんと守り人の失踪で凹んでいたところから浮上し始めたタイミングだったり、彼もまた悩みを抱える人の子としての側面もあったわけですよ。

 

守り人の慧剣が帰還したり、月燈との関係は互いの立場もあって公にはできてないけれど順調だったりしたわけです。

守り人と奥さんの件があったとはいえ、輝矢自身の家族の事とかについては確かに情報少なかったな……と読んで思いました。同じ射手である花矢が学生だって言うのを加味しても、そのあたりの描写なかったですしね。

 

射手は場所に限定される現人神であって、守り人の権能もそれを支えるための幻覚なわけですし。動かないからこそ、賊に狙われないという面もあるみたいですけど……自由がないのも確かで。

父と母と兄と妹が居て、たまに電話でのやりとりとかはしていた。けれど、どんどん距離が出来ていって……。兄妹と話題が合わないから、ちょっとゲームとかを用意してもらったら「ずるい」と言われた、とか。両親が別居するなんて話になった時も蚊帳の外。

母だけはそれでも連絡をくれていたけれど……大病を患ったときに心の余裕がなくなって、疎遠になっていってしまった。

……遠くに住む、連絡とらない親族の事、だんだん関心が薄れていくのわからなくはないですけど。疎外されている輝矢の心境を想うと心が痛かった。

 

そんな輝矢……というか『黄昏の射手』に用のある人物が、彼の誘拐を企てて成功させてしまったというのが、今回の騒動です

騒動を起こした側も家庭環境とか色々抱え込んでいた結果の暴走で、ある意味被害者とも言えますけど。騒動を大きくするために、花矢の方でも騒動を起こすように手をまわしてたりするからなぁ……。

 

花矢、本命じゃないのに怖い思いしたし。輝矢が攫われたことで滞るかもしれない夜の神事を行うための準備に奔走することになるし。巻き込まれ続けたけど、輝矢も誘拐されている側だから責められる相手が居ないっていうのがね……ちょっと可哀想でしたね。

今の四季の代行者たちの関係が良好なのを受けて、過去に事故が起きて廃止されていた護衛官の剣舞が復活する動きがあるとかで合間に四季側の動きが描かれていたのも良かったですね。

花矢と雛菊が連絡先交換して仲良さそうなのも微笑ましくて良かった。……襲撃されてるタイミングで、ちょっと状況良くなかったですけど。連絡ついたことで援護間に合ったからまぁ……。

四季会議も無事に開催されて、そこで狼星と撫子がとても興味深い話していたのが印象的と言いますか。シリーズ続くと、この後は冬の代行者編になるでしょうしそのあたりも描かれるのを期待したいところです。

春夏秋冬代行者 百歌百葉2

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「俺の頭で足りなかったら他の方を頼りましょう」

「阿左美様…」

「あやめ様 諦めてはダメですよ」

 

春の事件によって夏の双子は、神と護衛官という立場から双子神という特殊な立場になってしまって……そのあたりの事情を描く「いずれ菖蒲か杜若」。

夏の里は護衛官も含めて身内で固める方針をとる里で……瑠璃の新しい護衛官候補である雷鳥は腕前は確かなので任せられる。

しかし、あくまで護衛官だったあやめのお相手は医者の家系であり戦闘は専門外で……このまま行けば、婚約解消は避けられないだろうとあやめは考えていた。

 

自分も神様になってしまったことで息が詰まる想いをしながらも、疲れて寝てしまったさくらの横で凍蝶が優しい顔しているのを見て「素敵なものを見てしまった」と思える微笑ましさがあったり。

秋陣営の抱えている問題……撫子の両親は撫子に対して興味を持っていない問題について、助力しようと申し出てくれたり、人の好さが伺える。

お相手と出会ったときのエピソードも挟まってましたが、彼が語る「実家に花冠被ってる写真あるでしょ」のコマの幼少期あやめが凄い可愛かったです。

 

あやめの婚約事情を伺った秋の護衛官阿左美が「じゃあ、鍛えましょうか?」と言ってくれるの、結構好きなんですよね。夫になる相手にも強さが求められて、今はないから問題になるなら、鍛えればいい。なるほどシンプルな回答だ……。

「春の舞」でさくらが助けに来てくれた時、その善意を疑った彼が大分丸くなったなぁ……と思いましたね。撫子を失ったことで人生観が変わった、と自分で言ってますが確かに。

 

「護衛官候補君影雷鳥による代行者日記」は、瑠璃のお相手である雷鳥目線の話ですが。

押して押しまくって洗脳したとか自供してる当たり、大分歪んでるよぉ……。いや、なんというか交流の仕方とか表現の方法がちょっと歪んでるだけで、なんだかんだ代行者護衛官に選ばれるだけの素質というか、気質というか持ってる御仁ではあるんですが……。

まだ護衛官候補でしかないけど、「瑠璃を守って、僕が先に死にたい」とか覚悟決まってるので、凄い向いてる人だと思いますね。

 

「花残月」は、春の事件後に同じホテルに滞在していたタイミングの春主従と冬主従の話。さくらの誕生日である410日をお祝いしたい。そのために贈り物をしたいけど、コソコソ準備している間にも時間が迫っていて焦ってる雛菊が可愛かったです。

そつなく贈り物準備している凍蝶は流石ですが。春帰還の知らせを受けてから、あのドタバタの中でよくもまぁ贈り物準備出来ましたね。休憩の合間に急いで買いに行ったとは言ってますが、それにしたって仕事が早い。

 

かつて冬主従だけではなく、命の危険があった冬の里の面々も、雛菊の献身によって救われた。そのため、冬の護衛の中から春の護衛に派遣されることになった時、志願者で腕相撲大会始まってるのはちょっと面白かったですね。

冬の里にいい加減戻らないといけないけれど、さくらの誕生日はまだ滞在しているタイミングだったので、警戒つつ出来る限り盛大に祝っていたのは良かったですね。

祝われまくってしおしおになってるさくらが可愛かった。


春夏秋冬代行者 春の舞4

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「ただある側面では「十年前の報復」と言えるでしょう」

「対価を払うのは賊であって 秋ではない」

 

秋の代行者・撫子が攫われて、会議が行われることとなり……春顕現を済ませた春主従がその場に乗り込んでくるシーンから始まった第4巻。

かつて自分がバカにしていたけれど、同じ立場に立った今ではその辛さが良くわかる

竜胆、ちゃんと自分の発言を振り返れる真面目な青年で良いですね。

……真面目過ぎて自罰的になっているというか、沈みかけていましたけど。さくらが発破かけてくれて、とりあえず気持ち切り替えられたのは良かったか。

 

言い合いしてる声を聴いて、おずおずと様子を伺ってる雛菊のコマが可愛かったですねぇ。

そのあとさくらの変わり身で「少し熱が入っただけです」と言われて「…そう?」と納得してるのも良かった。

冬と春が通話で繋がって協力体制をとる場面とか、会議の後に入ってたの再構成が上手いなぁという感じはしましたね。

 

冬側の描写も増えてるように見えて、コミカライズ楽しい。

「たのしい共同戦線説得すごろく」のコマ、1コマ置きに「各季節の里のお偉いさんをおどす」が入ってて、笑い事じゃないけど笑っちゃった。

狼星と凍蝶をして「骨が折れる作業だったな……」「本当に…」とか言ってたのもむべなるかな。お疲れ様です。

春夏秋冬代行者 百歌百葉1

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「車の中からで良いなら 桜を見に行くか?」

 

電撃文庫より刊行されているシリーズのコミカライズ。

本編のコミカライズはLaLaで連載している『春夏秋冬代行者 春の舞』で行っていて、こちらで描かれているのは断片集みたいな感じですね。

『春の舞』刊行後にカクヨムで発表された、春の舞本編後を描いた短編『夜半の春』や、冬主従をメインとした『護衛官寒月凍蝶による代行者日記』、『雪後の天』といったエピソードを収録。後ろ2編は『春の舞』の特典SSだったんじゃないですかね。こうやってコミカライズで見られるのは嬉しい限り。

 

雛菊が「さくら ねている の?」と言っているシーンとか華やかな絵柄で描かれていってたので良かったです。

春の事件を経て、各陣営の交流が盛んになっているのが好きなんですよね。冬はよく賊の襲撃を受けるから、警戒して意外とファーストフードも頼む。

しかし四季関係者からすると冬ははじまりなわけで、格式高い食事取っているのかと思っていた、という齟齬があったりする、と。

それとは別に、春の里での立場が弱い雛菊を腹違いの兄が気にしていて、休養場所に関して骨を折ってくれたりとか今後に関係しそうな情報もあるわけですけど。

雛菊が終始可愛くて良かったですねー。一緒のご飯を楽しみにしてパタパタ足動かしてるこま可愛くないですか? 可愛い。

 

冬主従のSSは読めてなかったので、45話のエピソードは良かったですねぇ。

凍蝶の日記だという4話とか、彼の心境がより分かる話なので本当に好き。負傷していた時期の筆致が乱れているのも、普段は冷静な彼の動揺が伝わってきますし。

そして春帰還について本当に知らされていなかった冬主従がニュースでしって、思わずスマホ落としてるのとか、実に人間味に溢れていた。

 

巻末に書下ろしSSが「恋に師匠なし」。

さくらが四季会議に参加する前、下見が出来るかどうかを凍蝶に相談して。そこで四季庁祭事部の人を案内につけてもらってけれど……その人物がさくらに粉をかけようとしてきて。

対人に不慣れなさくらが悩むことになってましたけど。別件で連絡した夏のあやめや、秋の竜胆の意見とかも聞ける環境が出来てたのは良かったですねぇ。

春夏秋冬代行者 春の舞3

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「今はどうかほめてください 貴方の刀としての私を」

 

812話までと、描き下ろし「春との別れの前」を収録。

夏離宮を賊が襲撃してきて……代行者とその護衛たちの立場の厳しさを、改めて感じるような展開でしたね。

過去の襲撃によって別れを経験していた春主従が、衝撃を受けつつも護衛のさくらが覚悟を決めて切り捨てているのは格好良くもありましたね。

最後に死を恐れるような発言を零していたのを見て、「死にたくないなら来るな」と口にするあたり年頃の少女としての顔も見えましたが。

 

夏の代行者の「生命使役」の能力の行使している風景も絵で見ると雰囲気あって良いですね。

襲撃撃退後、返り血に濡れたさくらを案じてそれを拭いにいく雛菊が可愛くてよかった。……主に心配されて嬉しいけど、彼女の来ているものが高額だから……! って心配しちゃうさくらの庶民らしい心微笑ましいですよね。

雛菊の手が震えていたり、今回描かれた「帰還した後の春主従」のエピソードを見ると、2人の絆の重さを改めて感じることになるわけですが。

 

雛菊の経験談を伝えられた夏主従が、喧嘩してたけど和解できたの良かったですね。

そしてその存在について知らない若い秋主従が好き勝手言っていましたが……賊の襲撃についても集大成というか、より派手な行動を起こされていたのが厄介極まりないというか。

あの距離でミサイル視認していて、よくも竜胆生きていたな……って思っちゃった。

 

そしてアニメイト限定の20P小冊子「春泥」も良かった。

春主従が夏離宮を出た後の夏主従の話から始まり。瑠璃がせっかくだからちょっと外に出たいと言ったけど、襲撃後だから里に変えるべきとあやめに言われたり。その報告を婚約者に回したりする様子だったりは微笑ましい。

春主従が冬の護衛との距離を近づけたり、その報告を聞く冬主従の様子だったりも描かれていたのが良かったですねー。

春夏秋冬代行者 春の舞1

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「春は無事 此処に います」

 

季節の巡りを人から選ばれた「代行者」が担う世界。

代行者たちが儀式を行うことでその土地の季節が切り替わる、という重大な役割をもつ現人神なわけです。

その力を狙う過激派なども存在し……春の代行者雛菊は誘拐されていたことで、大和には10年も春が来ない期間があって。

 

帰還した雛菊がついに代行者としての活動を再開するわけですが。

専属護衛であるさくらが雛菊の安寧を何よりも大事にするため、10年ぶりの春到来を盛り上げたい四季庁との折り合いは良くないようです。

……雛菊たちの事情を考慮せずヘリで乗り付けるような真似して、むやみやたらと注目集めてる当たりはダメダメすぎるというか。

誘拐された過去があるんだから、初回の春顕現に関しては石橋をたたいて渡るくらい慎重でもいいくらいだと思いますけどね……。

代行者を管理する組織として四季庁側にも言い分があるのは、分からないでもないですけど、やり方が悪い。

 

過去のトラウマを抱えている冬の主従……特に従者側が過激な賊への警戒を怠っていないのを見るに、春の職員たちの在り方はうーんって感じではあります。

……まぁ冬の代行者も、我を通す部分はありますけどね。はい。

春夏秋冬代行者の世界は、現人神と民の間に温度差があったりして、綺麗だけど厳しい部分があります。何もかもうまくはいかない苦さがある、現実と同じではありますが。それでも雛菊たちが前に進もうとする姿勢が美しくて、それを鮮明に描いてくれる良いコミカライズだと思います。2巻以降も楽しみです。


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 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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