「まぁ、俺はどういう結末になってもいいですよ。初戦は余所者えすし、最悪途中で逃げ出せます。でも敗戦した場合、ニュルンベルク侯爵も今さらあなた方を許すかな? 彼は中央の力が強い帝国を作りたいでしょうから、一度は許されたとしてもあとで言いがかりをつけられてしまつされるかもしれない。この勝たねば明日が無い状態で、内輪揉めをする余裕があるとは驚きだ」
帝国が成立する前から存在していた、ミズホ伯国。黒髪黒目の者が多く独自の文化を持つ……言ってしまえば日本的な国。
ヴェルは自分で作るよりも上質な和食の材料などがゲットできると、凄くウキウキしていて異文化交流してるシーンは楽しかったですね。
ただまぁ、状況がクーデター中であるのは間違いなくて。
ヴェル達はどうにか王国に戻れないかを模索していましたが、王国からの伝令が「王国の利益を考えて動け」と激変する帝国情勢を見極めよと命令を持って来たら、流石に逆らえないんですよね……。
いやいやながら参加することになって、そうなれば真面目に仕事する辺りはヴェルらしですけど。「妾のために協力してくれるのか!」とか言うテレーゼは苦手。
ニュルンベルク公爵を筆頭に敵に魅力を感じないし、味方は足を引っ張りがちだし、どうにもモヤモヤしがちなんですよね帝国編。
死者を呼び出し自らに憑依させる能力の持ち主が、ヴェルの師匠を召喚して戦うなんて場面もありましたが。WEBよりは強さが増してたような。一回生き延びてるし。ただ復活怪人(怪人云うな)は扱い難しいですよ、としみじみ。
ヴェルが和食的なミズホ食に出会えたのと、エルに今度こそまともな春が来そうなのくらいが、良いニュースですかねぇ……。