気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

書籍化作品

エロゲファンタジーみたいな異世界のモブ村人に転生したけど折角だからハーレムを目指す2

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「どうして? アレク先輩、雑竜だよ」

「そうだね。貴竜じゃないけど……でも好きなの」

 

1年生の秋、学園都市で行われる収穫祭をアレクは、いつものメンバーであるリナやナーシャ、ミラの3人と楽しく過ごすことに。

リナに乞われて前世知識を基にした歌を披露したところ、技量は拙いものの前世で流行した洗練された曲であること、一度死に生まれ変わったアレクだからこそ歌に込められる思いがあったことから、なんか先輩の一人レオノールに刺さったりもした模様。

レオノールとの時間が増えていることは、番であるリナ達からすると面白くなくて。なんか最終的にアイドルみたいにライブ始めていたのは驚きました。

 

上級生とかには及ばないながらも、近い世代であれば貴竜にも勝ちうるアレク。

彼は身体強化で無理やり食事量を増やすことで魔力を増やしていて。内臓に負荷をかけ続けているわけで、通常ならどこかで破綻したそうですけど。

……生命属性持ちであるセレスとも良い関係を築いた結果として、その問題も踏み倒していってるのはチートじみてますなぁ。

地の文でも「雑竜の皮を被ったナニカに変じていた」と称されていますし。レオノール先輩もかなりほれ込んでいるみたいなので、どんどん彼の毒牙にかかるキャラは増えて生きそう。

 

実際、2巻では新入生である双子の姉妹サフィアとルビスだったり、ちょっと研鑽をサボりがちな先輩女子のエミリーだったりが標的になったりしたわけですが。

……いやまぁ、エミリーとサフィアがどっちも行動的だから、むしろ向こうから飛び込んできた感はありますけども。

2巻は日常の挿絵もそこそこありましたけどノクターンの書籍化っぽい挿絵も増えてましたね。……まぁ挿絵なくても普通にヤることはヤりまくってるわけですけども。

ナーシャちゃん好きなので彼女の実家編も好き。3巻以降も出て欲しいものですが、どーなるかなー。


転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました8

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『そうですか。ええ、貴方は、私が見てきたハイエルフの中でも、とびきりの、一番の変わり者でした。そして共に過ごして一番楽しいハイエルフでした。ですから、もしも剣となった貴方を持った誰かが私の前に現れたなら、私はこの背に乗ることを許すでしょう』

 

シリーズ完結巻。

まさかの冒頭の章から、長くかかわってきたルードリア王国が滅亡したという話から始まるのは驚きましたねぇ……。

ヨソギ流の本家が貴族として迎え入れた時のように、新興貴族の武家が増えていく中で旧来の貴族との間で溝が深まり、最終的に破裂して群雄割拠の時代になった、と。

 

ヨソギ本家も小国を建てて、そのためにヨソギ一門へ波及する流れが出来ていたり。だからこそ、名を捨てる決断をする者も出てくるなど、いろんな決断がありますわな。

懐かしのヴィストコートは、プルハ大樹海の傍らにあるために戦力が整っていたことと、下手にそこを削ると魔物被害が広がる可能性があるために、ひとまずは無事だったようで安心した部分も無くはないですが。

 

色々と変わってくる中で、エルフのキャラバンについても問題になって。

黄古帝国で、金に詳しいとされる長蛇公。かの御仁がキャラバンとの取引枠の縮小を提言してきたことで、今の代表がエイサーへ会談への同行を頼んでくることになって。

それもまた、かつてエイサーがシヨウの国で感じたエルフの農業のように、長命種が力を持ちすぎる事への懸念があって、なかなか興味深い御仁だと思いましたね。

仙人の素養を認められたソレイユが、健やかに育っている様子が見られたのも良かった。

 

エイサーは彼が世話になった人々の記録を残すべく、石工の技を学び彫像を作っていましたが。その技術を教えてくれたマイオス先生の実家、マルマロス伯爵家が没落し家財を手放す、なんて話も聞こえてきて。

元々マルマロス領があったシグレアという国が亡くなり、別の国の所属となり立場も変わりつつも、マイオス先生の言い伝えを残し続けたのは、長命ならぬ人間の家としてはかなり凄いことをやったのでは。

 

エピローグで、森を出てから知り合ったエルフ、アイレナとの別れを描き。さらにはそこから、エイサー自身のハイエルフとしての終わりをも描いて。

最後まで彼は彼らしかった、というか。精霊として生まれ変わってからも、風の精霊とかではなく、鉱物に宿る精霊となって剣にしてもらおうか、なんて思いながらハイエルフとしての生を終えて行ったの、あまりにエイサー過ぎてちょっと笑っちゃった。

そして「後日譚 あるかもしれない未来」で、実際に剣となった彼の姿を見られたのは良かったですね。……なんか世界すごいことになってましたけども。

転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました7

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「ボクがこの子を預けたいのは、怒り狂ったエイサーじゃなくて、ボクを誰よりも幸せにしてくれたエイサーだ」

 

表紙にも登場している通り、久しぶりに黄金竜が登場。

……それどころか、南方の大陸に眠る古の種族である黒檀竜が目覚め、大陸一つを焼き滅ぼしたという話まで出て来て。

同胞に終焉を齎すべく北の大陸も燃やすべき、と黒檀竜は訴えたようですけど。エイサーと交流していた黄金竜は、エイサーの意見も聞きに来てくれて。

もし黄金竜が躊躇わず北の大陸を焼こうとしたら、戦う心づもりで話し合いに臨んだエイサーは覚悟決まってましたね。

 

南野大陸のハイエルフと、それに力を貸す南方大陸のハイエルフ由来の精霊。

そんなコンビネーションに驚かされたときに、彼の故郷の長老たちや旅路で触れあった精霊たちが助力しに来てくれたのは熱かったですねぇ。

宿る環境から動かない精霊だが、それは「動けない」わけではない。少し無理する必要はあるというけれど、来てくれたのは本当に良かった。

そうやって世界の滅びを回避し、だからこそ南方大陸の再生についても手を貸すことになっていたのは……まぁ、責任というかなんというか。彼らしくはありますね。

 

しれっと書かれていましたが、草草原を統一した大部族が黄古帝国に攻め込み、決戦の果てに撃退されたとか。

それが「風と炎を崇めるバルム族」だっていうんだから、エイサーの出会ったツェレンとジュヤルが上手くやって一族を大きくしたんでしょうし……その結果として、大きな争いに繋がったのは物悲しいものがある。

 

西武での動乱を終えたウィンは、トップが絶対的な権力を握る帝政を取ってサバル帝国を建国。ハーフエルフである彼は、血を残すことが難しいだろうという事情もあって。

ある程度余裕がある時期で地位を譲り、後見に経って国を纏めようとしていましたが。その際に、エイサーの協力を仰ぎたいと手紙で伝えて来たわけですが。

わざわざエイサーを呼び出した裏には、当然別の思惑もあって。それが、人間の妃との間に生まれたが権力争いの中で母の命を奪われた、幼い赤子を守ることで。

……戦いの中に身を置いて、多くを失ってきたウィンでしたが、それでも幼少期にエイサーに導かれたことが、彼の光になっていたのは本当に良かったですね。

そうやって託された少女、ソレイユがエイサーとアイレナを父母として、とても純真な良い子に育ったのは何よりでした。思わぬ才能を見出されたりもしてましたけど。

 

あと、今回印象的だったのはやはり番外編の「クソエルフの友」でしょう。

ドワーフの王となったアズヴァルド視点。長年の友エイサーと最期の別れをした後の、彼の心境について。エイサーとの交友が自身の誇りであったり、最期まで友でありたかったからこそ、自分の死をエイサーに看取らせるのではなく、意地を張って最後まで倒れずにエイサーを見送ることを選んだ彼の在り方が、好きでした。


転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました6

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「やりたい事をやるだけで、皆が少しでもお楽しくて幸せになるなら、僕はそれを嬉しく思うよ。あれこれふんぞり返って指図だけするよりも、ずっと楽しいからね。そこまでって言われる程の事は、してないかな」

 

森に生きて、多くがそのまま森で死ぬエルフ。

しかし精霊の助けを借りられて、さらには長く生きるエルフがその気になれば、かなりの脅威になるというコトをエイサーの助力によって変化していったエルフの国で実感することになりました。

 

この地のエルフは、人間とのかかわりが以前からあり……農業に関わる変わり者エルフとして知られていたテューレが、食糧問題解決の助けになってくれたわけですが。

森の恵みで賄える範囲でしか営みを増やしてこなかったエルフが、土地を得て本気で農業をやったらその長寿もあって大陸からエルフ以外を駆逐できる可能性をエイサーは感じ取ってましたが。

テューレが踏みとどまる選択を取れる人で良かった。賢さからの判断かと思ったら、番外編の「テューレの独白、征服と支配」でちょっと違った内面が知れて、驚きましたが曲者エルフって感じがして良かった。

 

そうやってエルフの国に助力した後、養い子ウィンの下を訪れたエイサー。

人間至上主義の宗教と戦い続けて来た亜人達の連合軍ですが、聖地を奪ったものの教主には逃げられた。さらに、教主は邪仙だという話まであって。

ウィンには「このタイミングの悪さも、エイサーらしい」なんて言われてましたが。見た目だけなら自分より年上に見えるようになってしまっても、自分の養い子だから、としっかり助力していったのは彼らしかったですね。

 

そうして騒動が決着した彼を、成長した不死なる鳥のヒイロが迎えに来て。

この世界における終焉についての話とかも効くことになったりしてましたが。エイサーが森に帰った時にあったサリックスも言ってましたが、森を出たことで逆に世界の真実について詳しくなっていってるの、ちょっと面白いな。

ヒイロの成長もあって、ついに巨人との対面も果たしてましたしね。アイレナと約束した白の湖についても辿り着いていて、実に長い旅だったなぁ……と思いましたが。ハイエルフのエイサーが居なければたどり着けなかった場所ではあるけれど、まだまだ旅の途中でもあるんですよねぇ……。



推しにささげるダンジョングルメ 最強探索者VTuberになる2

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「んー、これは個人的なツボというか、性癖みたいな話になるんですけど、男女問わず知ってるライバーさんが、赤スパとかで殴られてるのを観ると大変気分が良くなるんですよね。特に喜ばれるより、戸惑われたり遠慮した莉してる姿の方が高ポイント」

「なんで今その話しました?」

 

相変わらずVTuber活動を続けている主人公。

前回の騒動で助けた子猫、名づけ前に暫定で「子猫君」と呼んでいたら名前と認識してしまったために、「コネッコ」と少しだけ改変を掛けて名付けたとか。

ボタンの事大好きで名前呼ばれたら鳴くし、駆け寄ってくるし、服の中に入ろうとする甘えん坊に育っているとかで。可愛いですよね、甘えん坊な猫。

 

事務所の先輩、常夏サンとのオフコラボを開催。

恒例となりつつあるダンジョン由来の料理でもてなすことに。雷火相手に実施した時に、超高額食材を持ち出してきた関係もあって、先輩サイドから金額に制限をつけられることに。

そこで持ってきたのが、ダンジョン食材でもメジャーなオーク肉。ダンジョン食材全般に言えるけど、リスクとコストが釣り合ってないので、結果的に高額になってる部分もあるそうです。

 

常夏サンとのコラボや、解禁された外部とのコラボの中で、ボタンが探索者として上澄みも上澄みであるというのが、改めて示されたわけですけど。

アマチュア探索者だと、トップアスリートレベルの身体能力はあるけれど、ダンジョンではそのレベルでもアマチュアでしかないという現実だったり。

超大規模攻撃する霊体の敵を苦戦することなく蹴散らしたり。これまでの積み重ねで、資産には余裕があるので、コラボ相手を驚かす超高額の買い物をしてみたり。

 

ボタン、何しても周囲を驚愕させるびっくり箱みたいなところありますよね……傍から見ている分には楽しいですけど、周囲でリアクションする側の人々はそりゃ大変だろうな……。ボタンのスペックを見ると彼の相手をしている玉木さん、マジで胃に穴が開くレベルで心労が絶えないのでは。お疲れ様です……。

探索者としての活動風景の動画を挙げたことで、注目を集めに集めてチャンネル登録者数が爆増し、探索者向けのチャンネルのほかにVTuber活動を行っているサブチャンネルを開設することにしたりもしてましたが。

……そりゃそうなるわなーというか。登録者数という実績が出来たことで、外部コラボにも積極的になって第一目標だったコラボ実現できたのは良かった。その後、次の目標を見つけてはいましたが。目を付けられた人は……頑張ってくださいね!

宇宙戦争掲示板-1人なんかおかしいのがいるけど-

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『あれが欲しい。なんとしても欲しい。絶対に欲しい。あれさえ奪えれば、人類は黄金よりも価値ある時間を手に入れられる。技術を手に入れられる。勝利と平穏を手に入れられるのだ。だから行こう戦友諸君。妻を守れ。子を守れ。親を守れ。隣人を守れ。そして罪なき人々を、人類を守るのだ。軍人の本懐を遂げに行こう』

 

作中全編掲示板回、という一風変わった作品。

WEB時代から読んでいて好きだったんですが、まさかの書籍化に驚きました。

タイトルにある通り、人類が宇宙に進出した未来……人類初となる異星人との遭遇を果たしたわけですが、通称タコと呼ばれる「ガル星人」は、初手から攻撃を仕掛けてきて。

技術が発展していたガル星人相手に人類はかなりボコボコにされて。重要惑星の失陥、艦隊の敗北。母星であるセントラルまで敵の艦隊が迫って、絶体絶命の状況だったそうですが。

 

……そんな戦乱の時代に登場したのが、「特務大尉」。

田舎と呼ばれるような辺境の惑星で、のんびり暮らしていたものの……ガル星人の襲撃を受け、民兵として戦争に参加。人類のスペックを超過した身体能力、超能力じみた勘などを最大限に活かして、人類の逆転に寄与した英雄。

人類よりも発展した技術を持つガル星人の戦艦に、部下10名を連れて潜入して奪取した上で、勘で操縦したりするし。

載っているロボも、人類の限界をあまりに超過しているために、有人での試験を行えないくらいのスペックがあるし。

特務大尉自身も、他の軍人が武装しないと勝てないガル星人相手に、素手で殴って頭破裂させるとか、様々な伝説を打ち立てている傑物。

 

……宇宙まで進出している未来の時代に、アナログの紙媒体メインで情報を得ていたり。

様々な実績を挙げている反面、常識を超えた行動をとるため「軍人」としての枠には当てはまらない存在なので、勲章も多いけど賞罰も多い扱いに困る存在ではあるようです。

ガル星人の思惑を超えられる唯一と言ってよい存在であり、排除は出来ないけれど規律に従うべき軍人としては困った枠。……その折り合いをつけるため、というわけでもないでしょうけど。

「形式上は銃殺した」という扱いで、書類上でだけ死亡記録作ってるのはちょっと笑っちゃったな。形式大事にしすぎて、ダミーを射殺するだけなのにちゃんと勲章のシール作って貼ってるらしいのがなお笑える。

 

多方面の常識を破壊して混乱させまくってる人物であるんですが、おおむね好意的にとらえられており、そんな一般モブたちが特務を称える掲示板が作中で描写されている感じになりますね。

英雄的快進撃の代償に悲鳴を上げている技術部とか、新兵器開発部とか兵站部とかもありますけど……まぁ最終的に勝利につながるので……。

女友達は頼めば意外とヤらせてくれる4

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「俺は女友達との問題は、楽しく遊んで解決することにしてるんだよ」

 

相変わらず「女友達」との関係を継続している、湊くん。

カラー口絵で、生徒会長の伊織を含む既刊ヒロイン3人がメイド服着てるのとか、もうそれ「女友達」とのラインじゃないだろ、みたいなところはありますが。4巻まで読んでたら、そりゃ今更ってもんです。

今回は新ヒロインで、白雪舞音という地雷系の少女が登場。

 

近くのコンビニでバイトをしていて、実は同じ学校に通っている少女。

特徴的なファッションを好む不登校少女でもあって……生徒会長の伊織から投稿させられないか、と相談されたこともあって交流していくことに。

 

ナンパされている舞音を葉月と一緒に居た時に助けたことで、接点があったのもあって適任と目されたわけです。

自分でも「地雷系オンナ」という、ちょっと変わった部分のある彼女ではありますし、ちょっとヤバい行動をとったりする場面もあったわけですが。

女友達と交流を続けて来た湊も、そんな彼に付き合い続けた少女達もある意味強かになってるな……って感想にはなりました。

結果的に女友達の輪が広まる結果にはなったわけですからね……。

既存ヒロイン達よりは刺さらなかったかなぁ、と言う気持ちもありますが。ちゃんと他のキャラともヤることはヤッってるので、作品の味は変わってないのでこのまま突き進んで欲しいところ。しっかり関係進展してる茜ちゃんとか描写深掘りしていってくれても良いのよ。



Dジェネシス09 ダンジョンが出来てから3年

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「悪いな、世界。俺たちにとっては、世界の安全保障よりも、身近に生きてる人たちの命の方が大事なんだ」

 

「森の主」や「収納庫」のスキルの関係で、元の職場を離れてJDAに移ることになった佐山。鳴瀬が案内してきたことで、お騒がせパーティーこと主人公たちの関係を察知されて、同僚の女性陣に目を付けられたりもしてました。

……その後、ダンジョン農法についての話を丸投げされそうになってたり、今後も忙しそうですけど、その分の実入りはいいはずなので、まぁ……。

 

無茶なスケジュールで対応することになった、ステータス見える君の横流しが案の定発生したっぽくて、株価の変動が見られたり。

ダンジョン農法とか、それを気に食わない勢力が反対運動を起こそうと工作員を動かしていたり。

「マイニング」スキルでダンジョンから任意の鉱物をドロップさせられる、というのを悪用して核兵器の燃料になる鉱物をつくろうとする工作員が動いていたり。今回はそういう裏工作エピソードが多かった印象があります。

 

ワイズマン協賛でニューヨークで開催された、ステータス測定のイベント。

多くの探索者が参加して、パーティー結成みたいな新コマンドでスキル削除が発見されたり、なかなか面白い発見もあったかなぁという感じで楽しかったですね。

工作員が放射性物質作成のためにダンジョン入りした、という情報がリークされて。該当の階層に駆けつけられる人員としてDパワーズの2人に依頼が行ったわけですが。

敵が先行していたこともあって、結果的には製作に成功されてしまって。……なんかファンタジー金属生成とか言う、面白イベントが発生したりもしてましたけど。

その対策の為にダンつくちゃんと交渉を図ろう、とするあたりがあまりにもDパワーズというか。より大きな被害が出るのは避けられたものの、今後に関わるトリガーがいくつか引かれることになって。

……田中さんしかり、日本側で工作担当している人とか、ある程度の地位にいる方々は頭が痛い事かと思いますが、頑張って下さい……。

シャーロット~とある侍女の城仕え物語~ 上

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「ルーシーさんに無断で小遣い稼ぎをしたとして、『バレたらどうしよう』ってずっとクヨクヨするくらいなら、お金を受け取らずにプレゼントして喜んでもらったほうが、気が楽です」

「ふふふっ。なるほど。シャーロットはそう考えたのね。でも、無料はやめておきなさい。人間はね、無料の物を粗末に扱いがちです(後略)」

 

器量よしの少女シャーロットは、森近くの小屋で両親と仲良く暮らす中で、母から様々な知識や礼法などを教えられ、狩人の父からは森の歩き方などを教わってきた。

彼女は両親と血が繋がっていない捨て子だったが、2人から愛情深く育てられて来た。

ある日その両親が親戚に逢いに行くと手紙を残して家を経ってから消息を絶ち……母の遺した手紙に記されていた通り、仕事を紹介してもらいにとある商会に行くことに。

 

母はシャーロットを王侯貴族には近づけたくなくて、どこかの商会で仕事を見つけて欲しかったみたいですけど。商会の人が両親を亡くした後ではなにかと大変だろう、と気を利かせて給料の良い城の仕事を紹介してくれることになって。

充実した教育を受けていたシャーロットは問題なく侍女の仕事をすることが出来ていましたが。……両親と森の小屋で過ごし、他人と交流した経験の薄かった彼女は、礼儀として男性にも笑顔を維持して会話しており……その結果、勘違いする人物が増えたりするトラブルも。

上司が気の利く人で別の部署に配置換えしてくれたり、実際良い環境で働けていましたね。

 

……途中で視点変更が入って、消息を絶った両親があの日何をしていたのか。

シャーロットを大事に育てていた彼らが何を隠していたのか、というコトについても明らかになっていくわけですが。

実はシャーロットは高貴な生まれながら、親族に命を狙われる可能性があったため、両親に託されて逃げて来たという経歴があったそうで。

……十何年も追跡している人員も登場したりするので、逃げたのは正解だったと言えますけども。

 

土砂崩れに巻き込まれ記憶を失っていた父が、なんとか助けを借りながらも帰還して。シャーロットに事情を伝えることが出来たのは良かったですが。

先述の通りまだ追手が存在している状況で、少しでも味方を増やせればよいなぁという状況でしたが、どうなるやら。

魔王と勇者の戦いの裏で5~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~

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「卿らはここで勝ち残れ! そして愛する家族の元に戻って誇るといい! 戦場は違っても、我らは勇者殿と共に魔軍と戦ったのだ、と! 勝利は我らの側にある!」

 

アンハイムに代官として赴任することになったヴェルナー。

伯爵家子息であり子爵位を持つ彼の事を、王太子含め上層部は評価していて。同じ方向を向けるのなら同僚として扱うし、敵対することになるのならば別の派閥とかみ合わせて疲弊させるなり、一部では共同できずとも協力できる部分を見つけて利用するとか、「どう使うか」と判断されているの、かなり高評価ですよねぇ。

 

ヴェルナー、終盤に魔軍と戦う時に「秘匿するべき」とされる技術を戦場に持ち込んだり、以前に披露した知識の出どころを追及されたり、と原作知識ある者として色々やっていますけども。

そんな彼の提案は突飛に見える部分もあるだろうに、利用できるものは国の利益につなげていく王太子たちの有能さが随所で見られるので、そんな彼らに認められているヴェルナーの株も上がっていくの良い感じです。

 

まぁ若者が認められていくのが面白くない派閥は、ヴェルナーが諸々備えるために奔走している一面を見て、金遣いの荒さから彼を追及する選択を取ったりもして。

……そういう足の引っ張り合いをする人材への、王太子陣営の評価がしっかり下がっていくのも、信頼できますよね。

王太子に話を通してから来ている、というのもあって。ヴェルナーは自身の悪評が出回りそうな行動でもどんどん取っていって。

代官の裁量の範疇ではあるけれど、賊の討伐をするし、それに通じていたらギルド幹部の血縁だろうと処罰していく。それを面白くない人物を洗い出そうとしていたりしますし、かつての敵でも利用できるなら利用したり、と。搦め手も使えるのはヴェルナーの良いところですよね。

……情報を確実に伝えるために、暗号を仕込むために敢えて汚した手紙を送ったりなんかもしてましたけども。本当に何でもやるやつがあるか。リリーが、要所で意見聞かれてましたが、流石マゼルの妹というか。彼女もかなりスペック高いですよね……。何度か挿絵もらってて嬉しかったです。

そうやって準備を整えて、彼が派遣される原因となった魔将ゲザリウスへの対策をしっかりと成し遂げたのはお見事でした、というか。

鼓舞の為に勇者の名前を使ったのが、結果的に本当になっていたりもして。口絵にもなっていましたが、マゼルとヴェルナーが一緒の戦場に立っているシーンはかなり熱かったです。

勇者一行と再会した際に、ウーヴェから結構気になる話をされたりもしてましたので、今後の展開が楽しみですねぇ。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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