気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

書籍化作品

サイレント・ウィッチanother 結界の魔術師の成り上がり・下

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「ライオネル、私は優先順位を間違えたりはしないのですよ」

(略)

「人の婚約者に手を出したならず者を、粛清するのが最優先です」

 

卒業して魔法兵団の第三部隊隊長になったルイス。

とある水害の際に奮闘し、「結界の魔術師」の肩書と魔法兵団団長への就任を果たして。

彼のほれ込んだ相手、ロザリーの父は現役七賢人「治水の魔術師」であり……娘を奪おうとしたルイスと対峙した際に、「知性と品性があり、王都に家を持ち、七賢人になれるくらいの男でないと認めん!」と言われたため、その条件を満たすためにルイスは奮闘。

 

ロザリーを待たせたくないと実績を挙げ続けており、学生時代から第一王子ライオネルと親しくしている彼は、第一王子派と目されていて。

そのために第二王子を擁立しているクロックフォード公爵は、彼が七賢人選抜に入りそうな時に潰したことすらあったとか。

その時は、ルイスと同じくラザフォードの下で学んだ「星槍の魔女」カーラが辞める際の枠を埋めるためのものだったそうですが。

 

そんな折、ルイスとロザリーの仲を阻んでいた張本人である治水の魔術師が引退を考えるという話が出て。ルイスの推薦と同時に、ロザリーとの婚約を認めるということにまでなって。

ルイスの努力が実を結びそうだったのは、まぁ良かったですね。ただ、治水の魔術師殿が寄った勢いで執事にロザリーとルイスの文通を妨害していたのもあったり、ルイスが惚気を控えていたこともあって、その婚約が「ルイスが七賢人になるためのもの」という誤解が広まって、ちょっとしたトラブルになったりもしてましたが。

……それもあって、今のルイスはモニカの前とかで頻繁に惚気てるのかなぁ、と思うなどしました。本編1巻で「帰宅した夫にキスぐらいあっても良いのでは」とか割と言葉にしてましたからね。

 

その騒動の中で、グレンを弟子に迎え入れたり、学生時代から何かとぶつかっていたアドルフが対立候補に挙がってきたりもして。

七賢人選抜にモニカも登場していましたが……ルイス達を前に、「私が開始を遅らせないと勝っちゃう」と言えて、実際に勝利を収めてるのトンデモない才能ですよね……。遠隔術式発動するときの挿絵はかなり迫力ありました。

ルイスとロザリーはすれ違いがありつつも、最後には幸せそうで良かったですねぇ。まぁ本編で結婚してるので確定事項ではありましたが。エピローグ、ルイスの故郷に訪問するのが、なんかすごい好きです。

サイレント・ウィッチanother 結界の魔術師の成り上がり・上

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「おい、クソガキ。入学するまでに、友人作っとけよ」

(略)

「でないと、お前は必ず行き詰まるぜ」

 

サイレント・ウィッチシリーズの番外編。

サブタイトルにある「結界の魔術師」ルイスについてのエピソードです。

本編主人公である沈黙の魔女モニカの同期であるルイスですが。実力もあり、妻帯しており、人見知りが過ぎるモニカに比べて交友範囲も広い。まぁ、割と豪快な部分もありつつも、貴族然とした振る舞いも習得している。愉快なキャラだったわけですけども。

 

元は北方にある娼館で、雑用をしていた少年だった、と。

たまたま宿代わりに宿泊した魔術師が落とした魔術書を拾い、それを読んで指導もなしに魔術を習得。

その後、その魔術師……ラザフォードに見つかって指導を受けることになったわけですが、1週間で初級教本の魔術全てを習得したとかで、ルイスもなんだかんだ天才ですよね……。

 

貴族が幅を利かせているミネルヴァに進学して、見下してくる相手に対抗するためにひとまず暴力という力を見せつけて、自分のスタンスをアピール。

それは最初に暴れることで、ちょっかい出そうとしてくる奴を減らそう、という彼なりの理屈があった行動でしたが。入寮初日に2度も指導を受けるのは、ある意味凄い。

天性の才覚はあっても、基礎学習が足りていなかったり、やりすぎたりする部分もあるわけですけど。荒っぽい彼と付き合ってくれる、心の広い人々も居て。

それどころか、無茶している彼のフォローとかもしてくれたりしていた、と。ラザフォードが「周りの人間の厚意に、無頓着すぎる」と問題点に気づいて、荒くれ坊主に合った向き合い方と指導をしてくれたの良かったですね。

ルイスも学園で運命の出会いをして、そのために自分を変えようとしてたり、思った以上に熱い男だなーという感じ。

物語の黒幕に転生して4~進化する魔剣とゲーム知識ですべてをねじ伏せる~

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「俺を信じて、そこで待っていてくださいますか?」

(略)

「ずっとずっと前から、何もかも信じてるわよ」

 

作中でヒロイン2人が普段と違う衣装を着ているシーンを、しっかり口絵でカラーイラストにしてくれたのは実に良い仕事をされましたね! とても可愛くて良いと思います。

これは鈍感なレン君でも言葉に詰まってしまうのも無理はない。

 

帝国士官学院は、一昨年にはバルドル山脈での事件が起きたり、それ以降は英爵家の子どもたちが入学したりと注目を集めている時期であった。

レンしか知らないけれど、勇者ルインの血を引くゲーム主人公のヴェインもいますしね。

さらに二年に一度の獅子王大祭と呼ばれる祭りも控えていて……。士官学院の生徒も参加する、弁論や剣に魔法といった様々な分野でしのぎを削る大会であって、レオメルが国を挙げて行うイベントだとか。

しかし前回の大祭はバルドル山脈での事件の影響を受けて、そういったイベント部分を排除して学生のみの無観客試合をした関係で、4年ぶりとすら言える大祭は準備段階から盛り上がっていて……。

 

士官学院に入るような生徒たちは、だからこそ実技の大会への参加を希望して……準備を手伝う実行委員への立候補者が0名という事態になってしまったとか。

家の事情やユリシスからの頼まれ事が入りそうだ、ということで競技への不参加を決めていたレンとリシアは、学院長のクロノアに頼まれて実行委員になることを決めて。

レンが声掛けをしたことで、フィオナや第三皇子ラディウスに加えて、ラディウスの伝手で彼の側近みたいな少女ミレイも参加することになって。例年よりも半分くらいの人数ながら優秀なメンバーが揃ったのは良かった。

皇子であるラディウスを呼び捨てにして、気安くふるまっているレンを見て、「皇子相手にそこまで出来るなら、自分たちも呼び捨てにしてくれても良いのに」と思うリシアとフィオナが可愛かったですね。

 

剣技の授業でレンが他の生徒たちに実力を披露することになったり。

任務で長らく国元を離れていた、獅子聖庁の長官エステルが帰還してレン達との接点が増えてきたり。……以前、謎に手助けしてくれた剣王が、推定アシュトン家の調査をしていたり。楽しいイベント盛りだくさんでしたが。

今回は、ローゼス・カイタスにある時の檻と呼ばれる人知を超えた封印を見に行った際に、レン達がなぜか封印の内部に迷い込んでしまい、封じられていた存在と戦う羽目になったりしていたのがやはり山場と言えるでしょう。

レンが自分の秘密を打ち明けたり、一歩踏み込んだ部分が現れたり。さらに気になる要素が増えて行ったりと、実に良い展開だったと思います。

書籍書下ろし要素であるククルが時折登場して、使用人とかにも受け入れられたりしてる感じなの、微笑ましくて良かったですねー。目下、可愛い要素ではありますが、フレーバーテキスト考慮すると後々すごく強くなりそうなんですよねぇ。可愛いままでいてほしさもありますが、どう成長していくんですかねぇ。



職業、仕立屋。淡々と、VRMMO実況。

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「……生粋のエンジョイ勢なんて言って失礼しました。ブティックさんはイカれたエンジョイ勢ですね」

「いやそっちのほうが失礼ですけど」

 

気まま暮らしで気ままにクラフトをコンセプトにしたゲーム「きまくらゆーとぴあ。」をプレイすることにした主人公。

キャラクターネームはビビア。鹿の角を生やした女の子キャラで……当人の性格もあって、VRMMOではあるもののあまり他のプレイヤーとは交流せず、リアルなNPCとの交流だったり、売りの一つでもある生産に打ち込んだりして気ままに楽しんでいたわけですけれども。

 

積極的に情報を得ていなかったこともあって、全プレイヤーに影響のある「革命イベント」を予期せず発生させてしまうことに。

全プレイヤーに公開される動画には、ダミーのアバターで参加する事こそできましたが。

イベント発生時に近くに居た別プレイヤーの手によって特定されてしまって、店舗のコメントに荒らしが湧いたりするトラブルもありましたが。

……そこで負けたりせず、商品に無関係なコメント寄越してきた相手を全ブロックしたり、コメントしたけりゃ高額で出品したゴミアイテムを買ってからにしてくれよな! とやり返したりする強かさを持っていたのは良かったですね。

 

騒動で変な注目を集めることになってしまってましたが、主人公のビビア、ゲームシステムに頼り切らずオリジナルデザインの衣装を作って販売したりする、生産要素を満喫していて。

そのデザインの良さは先達プレイヤーにも認められるほど。さらにシステムに頼り切らない制作スタイルのおかげで、制作した衣装に「スキル習得可能」という特殊な効果をつけることにも成功していて。

更には制作衣装に惹かれて縁のできたプレイヤーから、NPCとのデートイベントで自作衣装を着せる方法を教えてもらったり、これまで好感度があがらないとされていたキャラとのイベントを発生させたりしたことで、今後ますます注目を集めることになりそうですねぇ。

ビビア視点のエピソードと、他キャラのやり取りが描かれるスレッドが1エピソードで半々の構成になっていることが多いですね。ビビア、割とエンジョイ勢で活動範囲が狭いので、ゲーム的な要素の補完は掲示板回で行われるのが作品ならではの味。

凡人転生の努力無双~赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました~

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「ちょっとだけ、待ってて」

(略)

「僕が祓うから」

 

普通の人生を送っていた青年が、通り魔に刺されて死亡。

……そして気がついたら彼は前世と似ているけれど、魔物とそれに対抗する祓魔師が存在する世界に生まれ変わっていた。

赤ん坊の状態でも意識ははっきりしていて。体が出来ていないから動けないし喋れないけれど、目と耳といった知覚能力だけははっきりしていた。

 

生まれた直後、母に「どうか無事に三歳を迎えられますように」という不穏な言葉を言われ、気にかけていたみたいですけど。

魔力が身体の中にある器のなかから零れると、強烈な痛みをもたらす「魔喰い」という現象に襲われること。そもそも祓魔師という仕事が危険で、死に近い家であったようですねぇ。

 

生まれ直した先でも死にかけないといけないのか、とイツキは祓魔師になりたくないとすら思っていましたが。長男が家を継ぐ伝統があるようで、逃れることも出来なそう。

それならば、出来るだけ強くなって死なないようにしよう、と彼はずっと努力を続けて……彼の想定以上に評価される力を会得するに至ったわけです。

基本的に6段階で評価される祓魔師において、例外として規定されている7番目として認定されるくらいですしねぇ。

同年代の少女達も許嫁になろうとしてますしね。親世代の思惑もあるでしょうけど、優良物件なのは間違いないですからね……。

実際まだまだ若い、どころか幼いと言っていい年齢の内から、歴戦の祓魔師でも叶うか分からない高位の魔物と戦う羽目になって、人的犠牲を出すことはなく勝利しているの凄いですよねぇ。

回復職の悪役令嬢 エピソード2錬金術師のプレイヤー的育成方法

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「シャロンさん、わたしを弟子にしてほしいですにゃ!」

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「知ってますにゃ! それでも、わたしはシャロンさんに師事したいと思ったのですにゃ。……ずっと家の中にいたわたしに、新しい世界を見せてくれたシャロンさんにですにゃ!」

 

勇者フレイに知識を買われてダンジョンに同行し、彼女のパーティーメンバーであるフレイの妹、タルトを救うためにケット・シーの村へと赴くことを決めたシャロン。

よそ者に優しくない村ではあるみたいですけど……猫耳ローブで態度軟化したのは笑った。いったん誤魔化せればいいんだ……。

 

そうして訪問し、タルトちゃんを診断した結果、ゲームでも稀な「マナ喰い」という状態異常だと発覚。

治療のための素材はあるけれど、その薬を造れる錬金術師や薬師が居ないというハードルがあって。

高レベルな人材を探すも見つからず……一から育てようとした時に、タルトちゃん自身が錬金術師であることが発覚し、シャロンの知識を使って自分自身を治す薬をタルトちゃんが作ることに。

 

そして病気が治ったときに、自分を助けてくれたシャロンに師事したいと彼女が付いてくることになって。

転生者であるシャロン以外にも、おばあちゃんが冒険の腕輪作ってくれることが発覚して。タルトちゃんも言ってましたが、やっぱかなり重要な情報ですよねぇ……。

まぁそもそも治療のためにつくった「流れ星のポーション」からして勇者パーティー7の面々がびっくりするくらいの代物でしたし。爆弾情報過ぎる。

 

タルトちゃんの育成方針は、彼女の希望もあって作った火炎瓶などを投げつける戦える錬金術師スタイルになって。

育成に勤しんでいく傍ら、シャロンは自分に出た「ユニークジョブ聖女」のクエストの事についても考えたりしていたわけですが。神殿で騒動が起きて、顔見知りになった人物が

呪いを受けていることを知ったりして。問題に深くかかわることになったりしてましたが。シャロンの奮闘に期待したいところです。



回復職の悪役令嬢 エピソード1 私だけが転職方法を知っている

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「決めた! 私はこの世界の景色を余すことなく堪能する!」

 

『リアズライフオンライン』というゲームにハマっていた主人公は、大型アップデートを心待ちにしていたが、メンテナンス延長でログインできず。

……気が付いたら、『リアズライフオンライン』の世界をもとに作られた乙女ゲームの世界に転生していた。

役回りは悪役令嬢であり、さらに婚約破棄されて国外追放を言い渡される場面であった、と。婚約破棄にまつわる一連の騒動は婚約相手である王子の暴走であり、主人公が転生したシャーロットの実家であるココリアラ公爵家の両親は、文句を言いに登場してくれたり、良い関係を築いていたわけですが。

 

前世の記憶を取り戻した彼女は、「でも国外追放言い渡されたしな~」という体で、自分がやりたい事をするために外の世界へ飛び出すことに。

乙女ゲームにするにあたって、いくつかシステム的な差異が生じていたそうで……職業は生まれ持ったもので固定だとか。

しかし大本のゲームでは転職も可能だった。現実になった世界では、同様に転職できるのではないか、と思った彼女はそのまま行動開始。

 

初期職業はデバフ主体の「闇の魔法師」だったけれど、前世の自分が使っていた支援できる職がいいよなーと隣国に行って回復職に就任することを決めて。

クラスチェンジできる場所が固定なのはゲーム的ですけども。リアルになった世界では実情に即していない部分もある、というか。

 

今回でいえば、エレンツィ神聖国ではありふれているヒーラーという回復職が、ファーブルムでは希少みたいですし。

シャーロットが街中で聞き込みをしたら、ゲーム時代とは違った行動をとっている国もあるみたいですし、ファーブルム王国は柔軟性がなかった模様。

ダンジョンとかもゲーム時代と変わらず存在するけれど、まだ攻略が進んでいない部分もあって。シャーロットの持っている知識がかなり重要ですよねぇ。

 

インベントリとかの機能が搭載された「冒険の腕輪」とか言うアイテムも、今ではほぼ忘れ去られていたみたいですけど、イベントを発生させたシャーロットは素材を持ち込んで作ってもらえてました。

収納系のスキルが使えるだけにとどまらず、システムメニューを開いて自分でスキル取得とかもできるサポート性能があって。でも普通の人はメニューを見られないからレベルが上がるごとに自動取得するしかないとかって情報も出てきましたし、腕輪量産出来たら世界変わりそうだなぁとは思いました。

モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件

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「私はマルス王子の味方になる」

 

宰相が実験を握り、自分の娘を王の後妻に押し込んだうえ、生まれた孫に国を継がせたいと考えたために、前妻の息子である王子マルスを排除しようとした。

それを敏感に感じ取ったマルスは、城での食事を拒否。抜け道を使って外に出て、自分で狩りをして飢えをしのぐことに。

しかし抜け道が続いている城の裏手の森は、人の寄り付かぬ魔獣の森でもあった。さらには魔獣の肉には毒性があって、弱い魔物の肉でも食べれば腹を下すし、格上の魔獣の肉であったらより重度の体調不良を引き起こして、最悪は死ぬ可能性もある。

 

ただ暗殺の危険性を感じる城の食事よりはまだマシで……そんな日々を続けていたある日、モンスター喰らいをしているマルスに興味を持った人物が接触してくることに。

『剣聖の赤鬼』なんて呼ばれている、凄腕ながら制御不能と認定されているバーサーカーな女性であるところのカサンドラは、マルスに興味を持って彼を弟子に取ることに。

魔物を喰らえば力が付く。毒や重力など、罪人用だったり暗殺用の魔道具を敢えて自分に使うことで、それらに対して耐性をつける。王子だろうと、修行をサボれば容赦なくボコボコにする。

修行というか拷問手前みたいな感じでしたが。その成果は確かに出て、マルスはかなりの腕前を獲得することになって。

 

後は自分で努力しろと師匠が国を去ったタイミングで、腐った国の中枢から離れて、魔獣を狩って鍛えていたハンドレッドという集団とたまたま遭遇して。

彼らに認められて戦力を得ることに成功したりもして。調査の為に入り込んできた騎士団長まで、自然に(?)取り込んでいるあたり、脳筋が多い国だな……というか。

力をつけて行った結果、宰相に警戒され直接的に排除されそうになったのを受けて、ハンドレッドが燃え上がり、結果としてクーデターを起こす羽目になったりもして。

 

モンスター肉を食らうことで強くなる、という事を実感したことでよりパワーに傾倒してるハンドレッドの面々、勢いそのまま国内の統治に必要だろう貴族すら排除しまくってしまって、どうなるやらと思っていましたが。

マルス本人はそこまで考えていないけれど、結果として良い手を取って、状況を乗り越えていけてるのは凄いですね。勘違いモノっぽい味がするけど、マルスが国内トップの実力者であるのは間違いないでしょうしね……。

婚約者のフラウには……戦闘では勝てるとしても、フラウも強かだからな……。ある意味フラウが最強なのでは。

転生悪魔の最強勇者育成計画1

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「誇れアルス。お前は俺たちに相応しい息子なのだと。そして胸を張れ! いつか語っていたお前の夢を、いまここで言ってみろ!」

「…………そうだ。そうだよねお父さん。僕には夢があるんだ。僕は……。僕は、いつかお父さんみたいになりたくて、追いつきたくて……!! だから、だから……!!」

 

地球世界で一度死んで、下級悪魔として転生した主人公。

日本人としての記憶がある彼は、悪魔として二千年を生きる中で下級悪魔とは思えないほどの力を身に着けていた。

「日本人」としての意識がありつつ、「二千年」修行して、「某マンガの完結を見るまで死ねない」と思っているので、時系列がバグるんだよな……。それだけ時間たってれば完結したかどうかは分かってるんじゃないのか。力をつけて人間界へ遊びに行って完結を見届けたい気持ちから出た言葉なのかなぁ、と思うようにしてますが。

 

悪魔は死んでも力が半分になる程度で蘇ることができる。

そんな生態ながら主人公のカキューは二千年もの間しななかった。それで進化する兆しもなかったから、当人は諦めの境地にあったようですけど。

悪魔王の供述を見るに種族的に進化ってのは有り得るみたいで、あと一万年もあれば自分に届きうると感じていたとか。悪魔王がバカ騒ぎした時に叩きのめしに来る神様からも認識されていたり、カキュー自身の評価よりも強いんでしょうねぇ……。

 

神と悪魔王の戦いに巻き込まれた結果、次元の穴に飲み込まれて異世界に辿り着いたカキュー。

異世界にも神々の世界と悪魔たちが住む世界は隣り合って存在していたけれど、近づかない事を選んで。人間の世界を飛び回って時折交流を持ったりして遊んでいた模様。

そんなある日。特に深く交流をしていた村が、カキューの悪魔の力の残滓を感じ取った教国の聖騎士小隊によって滅ぼされてしまって……。

実行犯はカキュー自身が鉄槌を下して。ただ一人生き残った赤ん坊を、自分の息子として育てていくことを決めたわけです。

 

教国、暴走した聖騎士が居たり人間至上主義な部分があるみたいで、正直印象は良くないんですけども。

神託を受け取っていて、「勇者」誕生のお告げを受けたり、自国で聖女を擁立したりして、魔王という脅威に備えようとしているのだけは間違いないんですよね。

 

……まぁそんな思惑とは関係ないところで、勇者の少年アルス君はすくすく育って行ったわけですけどね。

カキュー、男手一人で子供を育てるのには限界があると、ダークエルフの女性エルザと契約して妻として迎え入れたり。事情があって奴隷になっていた高位の戦士ガイウスの本懐を遂げさせたうえで、使用人として迎えたり。

カキュー自身のスペックがトンデモないのに、アルスの家族に強者ばかりが集っていってるんですよねぇ。そんな彼らの教育を受けたアルスの常識も、少しずつズレたりはしてるんですけど。

 

概ね善良に育ちつつ、武闘大会に参加した折には敗北を悔しがって泣く年頃の姿を見せてくれたりしてるのは、ホッとしましたね。

カキューの悪魔姿に憧れて、羽や角や尻尾を欲しがったりしてるのはやめておきな……? ってちょっと思いましたが。聖女との繋がりが出来たりもしてるので、今後の成長に期待。

毒の王2 最強の力に覚醒した俺は美姫たちを従え、発情ハーレムの主となる

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「君の力を知れば、必ず多くの人間が動き出すだろう。キミを利用するため、邪魔者として消すため、君の子種を手に入れようとする者だっているかもしれないな」

 

美女三人を伴ってガーネット帝国を目指すことになったカイム。

小国家群だった地域が蛮族の襲撃を受けたことで、一丸に纏まることで出来た国だそうですが。実力主義な国風で、カイムには合っているかもしれないけど目を付けられる可能性もある、とファウストは評していました。

 

三人の恋人と存分にお楽しみしつつ、船旅で向かっている途中で滅多にない空を飛ぶ鳥人の空賊の襲撃に鉢合わせることになったりもして。

相変わらず引きが付いているというか。恋人の一人が、皇帝が病に倒れてから継承者争いが過熱している帝国の姫の一人だっていうんだから、まぁ騒動に会うべくして会っているわけですけども。

 

敵対派閥に与する領主に目を付けられたり、乗った馬車に暗殺者が乗り合わせていて憲兵とバチバチやり始めたり、情報を求めて冒険者ギルドに行ったらイキった奴らに絡まれたり、街道が土砂崩れで封鎖されていたり。

中々上手くいかない道中ですが……改めてカイムの力がかなりのものだと示されたのは良かったですかねぇ。

女騎士レンカが、カイムと関係を持ってから難儀な性癖を持つようになってしまったのは……うん、まぁ解消先がハッキリしてるからいいんじゃないですかね。

恋人3人が、カイムのフェロモンの影響もあってかかなりグイグイ来てますけど、半分くらいは各々の資質でしょう。肉食過ぎてカイムがくたびれている場面が多いのは笑ってしまった。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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