気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

東上文

奴隷に鍛えられる異世界生活2

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「ファスを手放すことはありえません。彼女は僕が守ります」

 

ダンジョンに転移させられたものの、ファスとフクちゃんが居たことで乗り切った主人公の真也。

道中キズアトなんて蔑称を付けられた獣人の女性と出会って、近くにある交易と宿場の町に足を運ぶことになって。

 

冒険者ギルドもあって、そこで登録が出来たのは良かったですけど。

ファスの呪いが解けてエルフという事が明らかになって、彼女を奴隷にしていることを周囲からとやかく言われたりすることもあったり、人の中に行くとどうしたってトラブルが起きますねぇ。

ギルドマスターのおばあちゃんが「先代転移者と結婚した現地人」だったことで、多少の便宜を図ってくれたのは良かった。まぁ「冒険者の基本は『自分の事は自分でやる』」だから、アドバイスとか専属の受付嬢を付けることでトラブルの拡大を抑制する範囲ではありましたけど。

 

交易の町で、キズアトが料理人として働く宿に泊まることを決めたりもしてましたが。

……キズアトなんて呼ばれている通り、彼女の扱いはとても悪かった。料理人として店に貢献はしていたっぽいですけど、女将がねぇ……。

キズアト自身は良い子だったので、真也は奴隷身分である彼女の買取を打診することにして。相場以上の金で頬を叩いて、キズアトを引き取る事には成功。トアという新しい名前を与えて良い関係を築けていたのは良かった。

 

……ギクシャクしそうなものですけど、トア引き取ってからもそのまま普通に宿泊継続していたの神経太くて笑っちゃった。料理人として貢献していた彼女を切り捨てたことで、数日で宿の評判落ちて行ったのは順当ですが、真也たちに文句言ってくる女将も女将だよ……。

真也たちの関係に文句を言ってくる輩も多いですけど、それでもファス達を大事にしようとしているのが良いですね。



奴隷に鍛えられる異世界生活

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「そうだよな、わかるよ。しにたくなんてないよな。ごめんよ。わかりきってるよな」

(略)

「僕も、生きたい。死ぬのは怖いんだ。本当に怖かったんだ」

 

両親が幼い頃に蒸発して、唯一の家族だった祖父を亡くしたばかりの高校生、吉井真也。

祖父が経営していた合気道の道場で鍛えるのが趣味だったが、当人曰く才能はなかったとか。

祖父の葬儀を済ませた後、怪しい連中がやってきて両親がのこした借金の為に道場を差し押さえるとか言われて、家からも出て行って施設に世話になれと言われたとかなんとか。

唯一の家族であり心の拠り所であった祖父を亡くしたばかりだった彼は、誰かに相談する気力も沸かず、死んで祖父のところに行こうと思っていた。

蒸発した両親の借金って同居の事実がない親族の遺産なんだし、実際のところ相談して相続放棄の手続きをすれば、家を追い出されるような事にはならなかった気もしますけど。

祖父の葬式関連のアレコレで疲弊したところで、さらに蒸発した親の借金の相続放棄の手続きもしろってのは酷か。そもそも当人に生きる気力がなくなってるから流されてしまってるって話だしな……。

 

……そんなタイミングで異世界に召喚されることになって。

呼ばれた異世界では、ダンジョンなどの変動が生じた際に異世界召喚を行って、転移者に事態の解決を依頼する手法が確立されていて。

召喚された直後の真也も期待されていましたが……スペックが召喚した貴族の望む者ではなかったために迫害されることに。

ただその貴族も派閥の上の貴族に「召喚には成功した」と報告してしまったために、直接殺すことはできず。転移者には専属の従者をあてがう、という決まりも一応守ってますしね。

……まぁとんでもない呪いを抱えて忌避されたファスという女の子でしたけど。ファスは、それでも「生きたい」と願う子で……真也も、死のうとした時は本当に怖かった、と彼女と一緒にどうにか生きようと足掻くことに。

 

貴族の横暴に想う所のあるギースという騎士団長が、限界までしごいてる体裁で彼を鍛えてくれたり、アドバイスをくれたりして。少しずつ力を得られていったのは良かった。

真也が呪いを吸うスキルを獲得したことで、ファスの状況もどうにかなる展望が見えたし。将来有望な使い魔を得る事だって出来た。

頃合いを見て逃げ出そうと画策していたところで、アグーの報告を受けた伯爵が直々に真也の状況を確認しに来て、同時期に召喚された転移者の会合に参加せざるを得ない状況になってしまったり。

 

そうやって外に連れ出された先で、数少ない真也の友人である桜木さんも転移していたことが発覚。彼女が「聖女」という特殊なクラスを得ていて、一度は召喚者に見捨てられた真也よりも他の転移者である「勇者」と仲良くなって欲しい勢力が横槍を入れてきたり。

危機に瀕して転移者に頼らないといけないくらいの状況になってるくせに、転移者を使って政争に明け暮れてたりするからこの世界の貴族は反省しろというかなんというか。

真也の得た『愚道者』。強力な制限もかかっているけれど、彼の生き様を反映してるかのように、なんか成長性は高そうなので少なくともバカな計画に加担した勇者とかには痛い目見て欲しいものですけど、どうなるやら。

異世界のすみっこで快適ものづくり生活3

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「ソウジロウは『料理も広めれば、真似をする人がいる。けれど、そうして真似をする人の中から、才能のある人が見つかるものだし』って、言っていたわ」

「ほっといても、やる奴はやるって考えか。そりゃわかるけど、そこで喜べるのは、大した自信さね」

 

ほぼ村と呼べるだけの規模感が出て来た、ソウジロウたちの森の拠点。

これまでソウジロウのやりたいようにしてきた結果、施設は潤沢になってきたけれど肝心のモノがなかった。

それは、拠点の名前。ミスティアは「ソウジロウがその気になるまで待った方がいい」と思ってくれていたようです。彼がそうしたいと思ったときの方が真剣に考えるから、と付き合いが短いながらも、結構見透かされていて短いながらも濃度のこい付き合いしてきたことが伺える。

 

一度は外に出した妻や息子を、ソウジロウとの付き合いの関係で呼び戻すことになったドラロ。手痛いビンタを喰らったりもしたようですけど。頼れる職人との伝手も得られたのは良かったですね。

何だかんだドラロの事大事にはしているようで、いったいどんな手口で元夫に近づいたんだ? と言ってきたりする一幕もありましたが。

まぁ職人との初対面で、「まず刃物類作って欲しいですね(包丁とか欲しいんだよな)」というすれ違いが生じていたからな……。その後手製のクッキーで誤解解けたのは笑っちゃった。

ソウジロウ作の木造を見て職人としても認めてもらったりもしてましたけどね。……神木を偏執的なまでにこだわって彫り込んでいるのを、変態だのなんだの意気投合して評価しているあたり、似た者同士だなぁ……と思いました。

 

あとは、釣り竿のリールを作って量産体制を持ち込もうとしたり、影響が及ぶところはどんどん広がっていきそうですねぇ。

そんな中で、ソウジロウはちょっと疲れたというか、ゆっくり時間を使いたいという事でマツカゼを伴ってではありますがソロキャンプを堪能することにして。

トラブルがありつつも良い時間を過ごしたりして。心機一転した結果、冒頭でも触れた拠点の名前問題に向き合うことになったわけですけど。彼らしい名付け方をされていて、良かったと思います。

異世界のすみっこで快適ものづくり生活2

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「価値があるものを価値の分かる者に届けねばならん。それは儂が商人を目指したときの、最初の誓いだったゆえにな。男として恥をかくからと、商人としての誓いを曲げては、儂の魂にはなにも残らんではないか」

 

妖精サイネリアが勝手に米とビールを持ち出してきた相手に、しっかりと贈り物を返すあたりソウジロウも真面目だ……。

そうやって贈られたおにぎりが、ソウジロウ作で神気がこもっていたこと。サイネリアが伝えた神器持ちや飛竜が滞在しているという話が興味深かったために、天龍と呼ばれる崇められている種族の若者がやってきたりして、さらに森がにぎやかになることに。

最初の挿絵でウカタマとコタマが持ってきた植物を植えたところで片方がばんざーいって感じで手? 足? を挙げているのが可愛かったですね。

 

一方、ソウジロウからもたらされた神樹の森の素材を受け取った領主のセデク子爵。

彼が王家に献上した蛇の肝を用いた薬で、臥せっていた王子が回復されたとかで、数年のうちに領地に足を運びたい、なんて話も出て来たとか。

狭く貧しい領地で、中央からは落ちぶれ貴族として見られているような場所だそうで。

近くにある神樹の森が豊か過ぎるがゆえに、切り落とすにも一苦労な樹木や倒すのも大変な魔物に溢れていて、人が踏み込めずにいることが原因の一つではあったようです。

貧しい領地でどうやって持て成すつもりだ、と商会長にツッコまれたりもしてましたが。

 

結果的にソウジロウが神樹の森の素材を持ってきてくれたことで、素材の処理に商人ドラロが苦慮することになったりもしてましたが。その分の恩恵も受けられてるので差し引きではプラスの方が多そう。

ソウジロウ側も理解ある領主と商人との伝手が出来たり、森の拠点でも大浴場作ったりしてるし、森の住人も増えたりして充実してますね。

異世界のすみっこで快適ものづくり生活~女神さまのくれた工房はちょっとやりすぎ性能だった~

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「どうでしょう。レガリア。覇者として、現人神として――君臨し、暴食されますか?」

浮かんだ返答は、ごくシンプル。

「そんなことしたら、ミスティアが、一緒に驚いたり喜んだりしてくれなくなるだろ」

 

命を落とした一介の社畜ソウジロウ。

生前に女神の像を綺麗にした、という事を評価されて異世界に転生できることに。

成人した肉体はそのまま異世界の森に放り出されたわけですが、女神様からクラフトギアという様々な工作に使える神器を与えられたのもあって、異世界的には未踏の危険な領域とされる森でも、一人で暮らしていける状況ではありました。

 

ただその森の資源の平和利用を訴えるハイエルフの女性、ミスティアと出会ったり。

神器か、はたまたソウジロウの創り出す環境が魅力的だからか、伝承に語られるような精霊獣が多くよってくることになって。

魔法で布を織れるシルキーモス、土壌に影響を与えるリドルズ。はたまた気ままな妖精サイネリア。狼だけどまだまだ子犬チックな可愛さを持つマツカゼなどなど。

少しずつ住んでいる場所がにぎやかになっていくのが楽しくて良いですねー。

ソウジロウの他の転生者である、闇魔法の使い手である少女チグサもやってきたりして、一緒に暮らすことになったりして、話題には事欠かないわけですが。

 

……ハイエルフの伝手で街に資源を売りに行って、必要な調味料なんかを買い出しに言ったりも言ってましたが。

希少性ゆえにソウジロウの持ち込む素材は高値が付き……それなりの商会が手形を発行して、対応に苦慮するほどのありさまでしたが。

ミスティアが「浮世離れがますます加速して織るではないか」と言われているの、ちょっと笑っちゃいました。ソウジロウもこの世界の常識に疎いのに、そのあたりをフォローしてくれるミスティアが浮世離れしてたらそりゃストッパーないよなぁ……みたいな。

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