「よくできました!! 花まるだ諸君!!」
「中央参謀本部はこの答案用紙をきっとそう評価するだろう!!」
二〇三大隊の宴は東部方面軍の面々にも祝われていたわけです。
戦果を挙げた彼らにはその権利があるとされつつも、今なお戦争中なわけで有能部隊が休んでいる間も戦況は変化して。
彼らの大活躍を見たことで前線指揮官たちからの応援要請が矢のように飛んできたわけですが。包囲を崩されて敵を敗走せしめたのはお見事。
東部方面軍のでルプフェルト少将から、二〇三は中央参謀本部直轄であり作戦への往復過程で協力を乞うのと、前線の都合で動いてもらうのは事情が違うということや、彼等はすでに十分以上に活躍しているのだから拒否してもいいという発言まで出てきたのは、厳しい帝国の状況を思えば良心的でちょっとホッとしましたね。
まぁまたターニャと少将閣下の間で意思疎通がかみ合わず、結局30件近くある応援要請を放り投げられることになっていたわけですが。
あまりにも多くて「いっそまたモスコー行っとくか?」ってなってるの面白かった。追い込まれるとターニャの思考ますますバグりますよね……。
ルーシー連邦の圧倒的な物量に小手先の戦術は潰される状況で、重要拠点が包囲されたとの一報が入り……。
戦場に生きる二〇三大隊はそこに駆けつけることになるわけです。実際、いろんな要望を同時に果たせる良い選択ではあるわけですけど。