「……生命を削っているようなものじゃないのか? その技は」
「俺は死にたがりじゃない。身に着けた技のすべては生きるため……護るためにある」
第8回HJ文庫大賞。
……清々しいまでに微妙。キャラ多いし、展開早いし。
2~3巻かけてじっくり書いていたら、あるいは楽しめたのかもしれませんけど。
軍事大国アルマージア帝国に属する、天才少女のアルシェ。
侵攻された、エルセリア王国には六魔将という実力者がいて。
主人公のリクトは、その六魔将の一角で、不可能と言われていた二種の魔法を扱う神童で。
と、いろいろ盛ってるなぁ、という感じ。
強い強い言われてる六魔将の強さがはっきり分からない。
戦をしている、敵国の将軍同士である割には、リクトとクルドの対応が気安いというか。
女性陣に好意を向けられているらしいリクトが、どうしてそこまで想われているのかっていうのも、正直分からない。
全体的に見て、キャラクターが魅力的に映らない。
洗練されてない。新人とはいえちょっとこれはなぁ、という感じ。
もし続きが出るようでも買いません。