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「有効な手がないのでしたら、私が処置します」

 

セラ・ラスコットは国家錬金術師。

しかし彼女が興味があるのはポーション等の研究のみで、国家錬金術師ギルド内部での勢力争いにはさっぱり興味がなく……その結果、彼女は左遷されることになったわけです。

名目上は、冒険者ギルドが反乱を企てている疑いがあるから現地に行って内偵してこいというものにはなっていましたけど。

民間の武力組織である冒険者ギルドを、王国は良く思っておらず……一度は潰そうとして過去まであって、お互い険悪な関係である模様。

そんな関係の場所に内定にいくとか、身の危険もある仕事なわけですけれど。

 

その疑いがかかったのが、ポーションに使う素材の供給が顕著に滞っていることで。

反乱が真実だったらセラの身も危ういけれど、素材関連でのトラブルが起きていた場合、知識豊富な人材がいるのは手助けになる。

政治闘争の結果ではあるけれど、セラは知識も豊富で適任と判断されたそうですね。

現地に向かう隊商の馬車にお邪魔して、護衛の冒険者が負傷した際も、的確に処置してましたし、実際腕は良いんですよねセラ……。

 

あからさまに歓迎されていないムードでも、気にせずやるべきことに着手していましたし。

そもそも、歓迎されていないからって逃げ帰るくらいなら、錬金術師ギルドでの政治闘争ガン無視で研究に没頭とかしてないか。

道中で助けた冒険者……恩義のアウリオが、折に触れ手助けしてくれたのはありがたかったですね。

予期せず現地協力者が得られた形になるわけですし。

素材不足に困っているのは現地でも同じで、代替品の情報を示したり、魔物被害にあった人々を助けることで少しずつ彼女が認められていくのが良かったですね。

……セラ、とある異名を騎士団からつけられていましたけど、腕は本当に確かなので、はい。左遷される原因となった現地で起きていた問題、解決の道筋を見出してましたからね。実に頼もしい。

彼女の完全オリジナルポーションだけは絶対に呑みたくないですが。