「せっかく強くなったんだから、いいことに使わないとね」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで3月31日まで。
小説家になろうからの書籍化作品で原作未読。……なんですが、なろうの方は完結を期に公開を終了されているので、気になる方は書籍をどうぞ。
社畜だった女性アズサが死に、神様の手で異世界に転生させてもらえる上、幸せに生きられるよう望んだ力を与えてあげましょうと言われて。
仕事に追われた結果として死んでしまったので、もっと長くいきたいからって「不老不死の存在にしてください」はスケールデカすぎて笑った。
その願いを聞いた神様もポンと願いをかなえてくれるので凄い。
オマケに容姿は十七歳で固定、目覚めた場所のすぐそばに棲める家まで用意されているとアフターサービスも充実。
その後、近くの村の住人に挨拶して生活スタート。
スライムを倒してお金を稼ぎ、不老不死の力と一緒に与えられた魔女としての薬草の知識などを使って、村の人を助けたり。
「高原の魔女様」として慕われる暮らしをつらつらと繰り返していた所、気がついたら三百年が過ぎ去った、と。
そんな暮らしを続けていたある日、魔石を売りに行ったギルドの女性職員が「そう言えば魔女様ってどれくらい強いんですか?」と言い始めて。
長く生きて村を守ってくれている人だから、さぞ強いんだろうと好奇心をあらわにしてますが。アズサ的には断る理由もないし、そもそも測定してなかったのもずっとスライムとしか戦っていなかったから。
それで試しに測ってみたら、レベル99という成長限界に到達していることが判明……したのはいいんですが。女性職員がそこで大声で讃えたせいで、情報が流出してしまったのは、正直いただけないと思うんですがねぇ。
実際それで魔女の強さが知れ渡って、ドラゴンが腕試しにやってきたりするわけですし。
まぁメタいこと言うと、アズサの強さが公にならないと物語が動かず、またぞろ300年スライム狩ってました、とかになってしまうので仕方ないとも言えるんですがね。
情報が広がり彼女の家を訪れる人も増え、色々と騒がしくもなったわけですが。
同居人や、娘扱いする子たちを迎えいれたり、日常に彩が増えて。主要キャラが女性ばっかりなのもあって、華やかと言えばいいのかな? 緩い雰囲気をのんびり楽しむ系のファンタジー小説。