「死ぬなよ」
「この年では死ねませんよ ――では!」
師匠の遺産として屋敷を継承することになったヴェル。
魔法と魔道具によって管理されており、主が居なかった状態が長かったけれど綺麗な状態が保持されていて。ヴェルの実家と比べるのが申し訳なくなる位の豪邸と言ってよい。
仲間を招待して軽いパーティーをしたり、休日にルイーゼとデートしたり。日常を満喫していたわけですが。
王都に居る兄が結婚する、という手紙が来て。
友人と一緒に向かう事になったわけですが、修行を付けてくれていたブランタークも保護者の名目でついてくることに。
辺境伯の代理として王都に行く用事があったとか、色々思惑があったようですけど。飛行船で王都に向かったところでトラブルに遭遇して。
ヴェルは才能はあれどまだ未熟ですし、熟練の魔術師である彼が同行してくれていたのは救いでしたね。