気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

榎宮祐

ノーゲーム・ノーライフ5 ゲーマー兄妹は強くてニューゲームがお嫌いなようです

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「ねぇフィー、あらゆる物事に通ずる――目的を達成する方法、知ってる?」
「……はい?」
「予測し、予想し、準備を整えて、挑み――そして失敗するのよ」
「……失敗、するのですか?」
「ええ、失敗した理由を検証、対策、準備して挑みーーまた失敗」
「…………」
「これを――無限回繰り返せば、できないことはこの世にないわ」 


合間にエルフ組、フィーとクラミーの話が差し込まれています。
こっちのコンビも中々頑張っているというか、かなり暗躍しているようで。
近いうちに、エルヴン・ガルドにも手が伸びそうですねぇ。
この二人も結構好きなので、今回描写があったのは素直にうれしいです。

3種族制覇を謳った空は、天翼種の都アヴァント・ヘイムに乗り込む。
そこで出会った天翼種はかつての大戦の記憶を引きずっていて。
あの「鬼ごっこ」は中々楽しかったですね。
比翼連理とはこのことか、といいますか。
まさしく二人で一人の「  」(くうはく)の活躍を心躍らせながら読んでました。

一方で情報を集める、いづなとステフ。
いづなも空と白の同類、ゲームに特化した人材だっていうことが明らかになったといいますか。
空と白みたいに、言語を2人よりは時間かかったようですが覚えてしまうっていうのは流石の才能。
今後成長していった先が楽しみといいますか、末恐ろしいというべきか。
愚王と呼ばれた先王が本当に優秀すぎて。
よくもまぁ、あれだけの情報を集めていたよなぁ、と思います。

天翼種のゲームでページをだいぶ使っていたので、女王ちゃんと起こせるのかと少し不安になりましたが、そこはそれしっかり解決していましたね。
しかし、まさかの解決方法というか、これはヒドイ。
800年の長い時間。こんな理由で滅ぼされかけた2種族はたまったものではないでしょう。
実際、海棲種も最後はノリノリでしたしね。
あと、ジブリール。夢の中だからと言ってはしゃぎすぎといいますか。
あれが「大戦」のほんの一幕にすぎないというのなら、どうやって序列下位の種族は生き残ったのか。
不思議でならない。
というかアレですら序の口で、さらに上位がいるんだからこの世界頭おかしい。

そしてプラムの正体と、まだ隠されていた目的も明らかに。
いや、なかなかの策略家だったんですね。しかしまぁ、汗舐めるために土下座するのをみると、その凄さも薄れるといいますか。
吸血種、大丈夫なのか、コレ。
女王の魅了、プラムの魔術。それらの異能も通じなかった空と白、二人の絆に脱帽。
これ、本当に割り込む隙間とかないんじゃないですかねぇ。

人類種が最弱ゆえに生き残ったとされていたことにも疑問が提示されてきましたね。
次回予告もなんか気になる感じですし、早く世みたいです。
しかし、作者さんの事を考えると……もう少し後でもいいので、どうか休んでくださいと言いたくなる。
いや、ホント体は大事にしてください。
 

ノーゲーム・ノーライフ4 ゲーマー兄妹はリアル恋愛ゲームから逃げ出しました

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「強者の天敵は弱者だが、弱者の天敵は強者じゃない――より弱い者だ」
「馬鹿と自覚してる馬鹿は――自分が賢いと思っている馬鹿より、よほど手強い」 


吸血種と海棲種。
血を吸うことによって成長し、しかし相手に病気をあたえる種族。
海中でしか生きられず、女性しか生まれず、繁殖に他種族の男性を要するものの、絞りつくして殺してしまう種族。 
『十の盟約』で縛られた世界において、生存条件的に「詰んだ」種族。
ならば、詰んだ者同士で手を組み共生しようと吸血種は考えた。
だが問題は、海棲種の「馬鹿さ」加減だった・・・!

海中に棲み水精に親しむという特殊さがあるからこそ、序列15位をあたえられているものの、「馬鹿の代名詞」とでも言うべき存在らしく。
ゲームで引き分けることによって共生しようとした吸血種の意図を見逃し、大勝利。
共生どころか、明確な上下関係を生じさせてしまった阿呆さ加減。
いやぁ、大戦を生き残ったのもすごいですけど、この2つの種族が「今」まで生存してきたっていうのも中々の快挙なんじゃないでしょうか。

まぁ、緩やかに衰退していた2種族ですが、本気で崖っぷちに立ってしまったため、吸血種のプラムは空と白に助けを求める。
ゲームにおいては無双する二人ですが、リアルではめっぽう弱いわけで。
状況を変える一手『眠り続ける海棲種の女王を起こせ』というゲーム。
その条件が「リアル恋愛ゲーム」であると知ったときの反応が、さすがというかなんというか。
作中でなんども「愛ってなんだ」と問いかける姿がまた愉快ですな・・・

女王の夢に干渉し、空の意識を反映させた「学園を舞台として恋愛ゲーム」に挑む一行。
三十人の嫁が居るという衝撃の事実が明らかになったいのが先陣を切りますが、何アレ怖い。
下半身に忠実過ぎる、ドン引きする暇も与えない土下座押し。
何をどうするとこんな戦術を編みだそうとするんだろうか。「先手必勝」って。
いやこれ以上ない先手、これ以上ない驚きではあるだろうけど。
ある意味、漢ではありました。

しかし、この2種族、ただの「馬鹿」でもないようで。
相変わらず後半張られていた伏線を回収していく様は見事の一言。
勝ちでも負けでもなく「中断」という手段を持って、2種族にチェックを賭けた空と白。
それで満足せず、さらなる手を打とうっていうんだから、すさまじいですね。
相変わらずの面白さでした。


ノーゲーム・ノーライフ1

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「なるほど――そんな世界があるなら」
「確かに俺らは 生まれる世界を間違えたわけだ」

これは良いコミカライズ。
……原作者兼絵師がアシスタントしてて、その嫁さんがメイン担当してるコミカライズをダメだといったら世の中に良いコミカライズなんてなくなりますけどね。 
まぁ、そういう背景があるにしても、説明の出し方、場面の切り替え方とかが結構好みでした。
冒頭に挙げたシーンで、テトが動き出すシーンとか結構好きです。

漫画にすると結構映えますね。
アニメ化の企画も進んでいるようですし、この調子でいい作品にしてほしいところです。
原作は好きだけど、アニメはちょっと……って感じなのが最近多いので、期待半分不安半分ってところなんですけどね。

最新刊の付近では空と白の側近として、実力を見せてくれた(ところもあった)ステフですが、うん、そういえば最初は結構ボロボロに負けてたよねと思いだしました。
1巻とか読み返しますかねー。

巻末にはクレーンゲームに纏わるSSがありました。
どっちも大人げねぇ……いや片方子供でしたけど。

読み終えて思うのは、榎宮さん生きて、と言いますか。
色々とツッコミどころ多い人生送っておられますよね……。
夫婦合作という事で、後書きそれぞれ書かれているんですが柊さんの方に「進行状況次第で役割分担がぶれぶれ」で「榎宮ブーストによってなんとか成り立っている」らしくて、ホント榎宮さん生きて。
満喫しました。しましたから、もう少し休んでもいいんじゃないでしょうかね……。


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ちゃか

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