「俺は、お前のことが羨ましくて仕方なかったんだよ、ずっと」
高校2年のクラス替えで、天使のような美少女・椿木麗良とその親友でクールを装っている皇凛華と同じクラスになった主人公の矢代天馬。
平凡で噂にも疎い彼は同学年で人気の少女たちについて何も知らず、クラス替えの時の空気に戸惑っていたわけですが。天馬の友人が麗良が飴で凛華が鞭と例えていたのがおおむね正しい。
……なんですが、凛華はあくまで外面がクールなだけでその実、そういうキャラを演じてる部分が強くて。麗良のことが大好きだけど、ご飯に誘われたら初回は断ってしまう、みたいな面倒な仕草をとってしまう子だった。
ある日天馬は、そんな彼女の秘密を知ってしまって。さらには、ナンパされて困っていた麗良を助けたことで、美少女2人との接点ができることに。
麗良大好きな凛華としては彼女に近づく男は面白くなくて……だからと言って、交友関係調べて住所聞き出して家まで押しかけてくるのは怖いよ。オマケに一方的にルールを押し付けて共犯者にしたてあげてくるし。
友人の住所をサラッと教えてしまう速水君もなんだかなぁって感じがする。まぁ、共犯関係になって距離が近づいた天馬と凛華が付き合ってるのでは、って噂が流れたときに否定して空気を換えてくれたりする、良い友人な一面もありますけど。
その直後に「親友の僕に相談してくれていいよ! 守秘義務は守るから!」って言ってるのがなぁ……君、すでに友人の住所明け渡してるじゃん……。
麗良も凛華も、過去にトラウマがあって。沈んでいた麗良は凛華に救われて、彼女をヒーローのように慕っている。
でも凛華の方は家族間の問題であって、なかなか根が深そうではありますね。
凛華と共犯関係になったこともあって、2人の美少女との交流が増えて。青春満喫してるなぁって感じのラブコメで、シチュエーションとしては美味しい。
……なんですが、キャラの行動のいくつかが個人的には合わない部分があったのが残念。