「――裏切り者(ジューダス)か。しかし、人が犯しうるもっとも罪深い『裏切り』とはなんだと思うね?」
(略)
「それは『自分自身の心に対する裏切り』だとこの私は考える。ゆえに、その呼び方はいささか心外だな。私は帝国を裏切ったかもしれないが、自分の心は何一つ裏切ってなどいないのだから」
俺TUEEEな主人公が、落ちこぼれというかそれぞれに問題を抱えた生徒を鍛えて、大会優勝を目指していく話。
ピーキーな能力を持った生徒を、一芸特化な感じで鍛えていこうという方針なのは、ま、お約束。
しかし、主人公自重しないなー。
お色気シーンがほぼ風呂覗きっていうのはどうなんだ。いや、おおよそ事故ですが。
設定が大量に積まれているのに、そういった場面が間に挟まるから、勢いがない。
敵も、誘導しようっていうのが大体見えて、あぁ、じゃああっちが敵なんだなぁ、とわかって拍子抜け。
で、敵が強いなーと思ったら、されに上乗せしてくるとか、もうぶっ飛びすぎですな。
若手の育成と、その成長の発露。
そして、同時に進行していた事件の調査と、末路。
両方ともどっちつかずで終わってしまった印象かなー。
最後結局主人公の力押し一択みたいな感じだったじゃないですか。
全体的にルビ盛りだくさんの、厨二心満載、設定過積載なあたりが魅力なんでしょうか。
この手の作品は別に嫌いじゃないんですが、なんか文章が合わなくて、読みにくかった。
続き出ても買わない気がする。