気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

次元の裂け目に落ちた転移の先で

次元の裂け目に落ちた転移の先で2

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「「お前が一番大馬鹿じゃねーか!」」

 

712話を収録した第2巻。

鬼を倒す、という試験を終えてから1年。タロウは変わらず森奥の家で師匠たちに鍛えられていた。

戦闘技能がおおかったみたいですが……近ごろは料理を作ったり、アロネスから錬金術をイナイから技工を学んだりして、手広く技術を吸収していった模様。

彼がどんどんできるようになっていくのが楽しくて、高い技術が必要だったり危険性のある技術とかも仕込まれているのが発覚する流れはちょっと笑えました。

 

タロウがどんな剣を作ったのか、の説明を詳細にすればするほどイナイが冷や汗かいたり、他の人からジト目向けられたりしてるページが微笑ましくて好き。

……いや、実際そこからタロウに危険性のある技術教え込んでたエピソードに発展して、タロウが出来るようになったから良かったものの、複数名ヤバい教え仕込んでるのは……よく事故らなかったな、というか。

各々が各分野でトップクラスの実力者だから、何かあっても対処できるという自信もあっての行動ではあったでしょうけども。

 

イナイさんが要所で可愛いんですよね……。

アロネスが錬金術教えてると聞いて、自分も技工教えようとし始めたりするし。必要だから、と腕を掴ませたシーンとかちょっと照れてるし。

そしてこれまで聞いてこなかった、なぜタロウの師匠たちが森の奥で暮らしていたかの事情を聞いたりもして。彼らは仕事の兼ね合いでここに生活の拠点を築いており……それが終わる時が近づいてきている。そうすると、彼らも元の生活に戻っていく。

タロウも全部を聞いたわけじゃないですけど、外の人と出会ったことでこの世界のお金の事とか知らんな……と気付いて。しっかり自分から学ぼうとしているの偉い。

師匠たちスパルタなので町の近くに転移で飛ばすから、実地で学んで来いスタイルなのは笑っちゃいましたが。自国への信頼があるからか。

 

巻末に3巻「2023年春頃発売予定」と書かれていたけど、2巻で打ち切られたのかな……。悲しみ。一応、BOOKWALKERとかで単話は買えそうですけどね。オゼアキノ先生の画、好きなので他の作品どこかで発表してないかなぁ……。



次元の裂け目に落ちた転移の先で

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「数年かかっても使えるようになればかなり助かるので 教えてもらえるなら頑張ります…!」

 

書籍化作品のコミカライズ。

WEBで結構先まで展開が進んでいるのは良いんですけど、更新止まってしまっているのは惜しいかなぁ……。結構好きなんですけど。

オゼ先生の絵柄も結構好みの雰囲気で、楽しく読めました。

イナイさんが可愛い服着て降りてくる場面、大きいコマ使ってて実に良かった。

 

タイトル通り、「次元の裂け目」と呼ばれる空間の狭間に飲み込まれ、異世界に迷い込んでしまった主人公のタロウ。

転移した先が危険地帯で、恐竜的なものに食われそうになっていましたが。

そこでこの世界有数の実力者集団に保護されたわけです。

 

安全な世界で生きて来たタロウにとっては、この世界で生きていくのは大変で。だから鍛えてもらえるのはありがたいですけど。

実力者揃い過ぎだから、多方面でトンデモ特訓を受ける羽目になってましたけど。タロウも何だかんだで食らいついていってるから、師匠側も楽しかったんじゃないですかねぇ。

最後、シガルも登場していたのはWEB既読勢としてはちょっと嬉しかったかな。可愛い。

次元の裂け目に落ちた転移の先で3 神竜国の終焉

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「私が言った事を、その言葉を間違いにしない為に、限界まで頑張ってくれるんだ……!」

明らかに限界まで頑張って、あの騎士とかいう連中に勝った。友の為に。私の為にだ。

「もう一度言うぞ! シガルは同法じゃない! シガルは私の友だ! かけがえの無い友人だ!」

 

戦闘技術ってのは結局戦場で扱われるもので、命のやり取りが発生するわけですよ。

命を奪うことを恐れて自分が死なないようにしろ、と言う忠告を受けた上で野盗討伐の依頼に参加したタロウは、一つこの世界で生きていくための経験を積んだと言ってよい。

その上で進んで命を奪うことを良しとしないように、覚悟を決めたのは良かったですね。

 

……まぁタロウが決めた覚悟、対人戦において必要なものであって、今回起きた騒動は彼に対応しかねる部分も多い問題でしたけどね……。

若く見える3人の旅路に難癖付けてくる冒険者崩れに、腐った支部長。商隊護衛の依頼中に起きたタロウたちを侮る事件に対して、分かりやすい生贄を出されたりもしてましたが。

イナイに指摘されるまで裏に気付けてなかったのは心配でした。

 

実際その後、国王や王女と対面したときも、あちら側の傲慢さゆえに交渉はそうそう成立しなかったでしょうけど。

文化をしなかったために別の意味合いもある短刀をもらうことを決めてたり、ハラハラしてばっかりでしたね……。

ポヘタ側の国王が下手打ったこともあって、イナイがウムル王国上層部に伝手を持つ身として行動して、タロウたちと別行動が多かったのも交渉面では痛かったか。

 

タロウたちは竜の試練を超え、ハクという幼竜を同行者にしていたわけですが。

ハクがシガルとも良い関係を築いて、同胞の制止を受けてなおシガルの為に駆けつけてくれた場面とかは熱かったです。

タロウ、自分の言動が予期せぬ結果を招いたことに責任を感じてましたけど。

シガルが彼が抱えようとしていた重荷について、タロウの優しさを認めつつも、貴族になるつもりのないタロウが背負ってはいけないものだ、と諭してくれたのもポイント高い。

いや本当に、異世界に来てこんなできた婚約者2人を向かえ入れられたタロウ、そこに関しての運はありますね。トラブルに愛されてはいますが……。

次元の裂け目に落ちた転移の先で2 白竜の盟友

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「うん、良いな。やっぱ良いな、お前」

 

タロウの師である八英雄が暮らすウムル王国は、過去の戦乱と英雄たちの功績をもって大国と認められているわけですが。

他国の実力者目線でも英雄たちの実力は「強い」という領域を超えている、そうで。そんな彼ら彼女らの教えを、一般の範疇を飛び越えて覚えたタロウもまた相当な実力にはなってるんですよね……。

 

実際、戦争当時を知らず増長した「自分の国では師匠以外に敵なし」状態の王子とかを叩きのめしてましたし。

ただその腕前に反してこの世界の実力には疎いので、見ていてハラハラすることも多いですなぁ。

 

タロウは婚約者のイナイとシガルを連れて、隣国ポヘタへと旅する予定を立てていましたが。

その情報を掴んで利用しようとした馬鹿がウムルにもポヘタにもいるのは困ったものですね。ウムル側の王はイナイ達の味方で、しっかり馬鹿の行動も把握して愚かさを十分わからせる方針みたいで安心できましたが。

ポヘタ側については情報出てくるたびに、大丈夫かよこの国……って気分にはなりました。

 

竜の守りがあると言われているけれど、実際には伝承の歪みか庇護も絶えそうになってたし。

八英雄として知られるイナイ相手に自国の馬鹿が暴走したとき、現場の人間に責任を負わせようとする王がいるし。

イナイ達の実力があれば力で来られても対処できるでしょうけど、面倒事が多そうなのは心配ですなぁ。イナイは流石に経験もあって頼りになりますが。タロウは交渉面とかではどうしても不安があるし。さてどうなるやら。

次元の裂け目に落ちた転移の先で 八英雄との弟子暮らし

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「イナイ、今の俺はイナイを守れる程強くない。けど、イナイを泣かす様な事はしない」

 

高校二年生男子のタロウは、ある日異世界に迷い込む。

それは転移した先で「次元の裂け目」と呼ばれる現象で、どこにつながるとも分からず、吞まれると基本的に帰ってこられないと言われているとか。

少なくとも過去に帰ってきた事例は1件だけらしいので、元の世界に帰るのは相当絶望的。

しかも転移した先で最初に遭遇したのが魔獣で……場合によっては10Pくらいで彼の冒険は終わっていたことでしょう。

 

ただ運が良かったことに魔獣を蹴散らせる実力者の保護を受けられることになって。

それがサブタイトルにある「八英雄」と呼ばれる人々だったわけですが……。

各々が面白がってタロウに自分の技術を教えて、タロウは与えられる知識をグングン吸収していった。

剣術に魔術、仙術や錬金術に技巧などなど。

途中から師匠たちもタロウがいろいろ受け取っていくから面白がって危険な技を見せたり伝えたりしてるので、もうちょっと自重しても良いのよ? みたいな気分にもなる。

 

……ただ魔獣とかいる世界で、なんも力のないタロウが生きていく術を獲得できたのは大きいから、あまり口酸っぱくも言えないか。

タロウが進んで特訓してますし、その過程で八英雄の一人イナイとの関係も進展したりして、より力を必要とするようになったのも確かですしね。

森の中で英雄達の教えを受けて暮らしていた日々も、英雄達が森で行っていた作業にひと段落つくことで終わりが近づいていた。

タロウは今後の予定として国を出て旅をしようと考えていたけれど、それでもついてきてくれる人との縁もあって。1巻はこれから物語が始まるぞ、という溜めとしての面が強く感じましたね。



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