「僕がしたいのは、衣緒花をちゃんと見ていることだから。衣緒花が活躍してくれたら、それが一番嬉しいよ」
有葉と衣緒花が付き合い始めたわけですが。冒頭、衣緒花の家に寄ってからバタバタしつつ、微笑ましいやりとりをしてるのが良かったですね。
衣緒花のライバル枠にあたるロズィが今回の悪魔憑依者なんですが。イギリスから日本と言う異国の地に来て、モデルとして戦っている彼女。
認めてもらえた部分もあるし、うまくいかない部分もある。そんな中で揺れ動いていた彼女の心が悪魔に見つかってしまった、と。
有葉たちが高校三年生に進級して、進路の話をし始めたのも影響していたのかもしれませんねぇ。
三雨が頭良くて彼女なりに進路考えてたのは、こういっては何だけど意外だった。衣緒花は衣緒花で、服飾の道に進む覚悟を決めていた。
有葉は忙しく活動している衣緒花のサポートをしているのを楽しんでいたようですけど、衣緒花はちょっと思う所もあるようでした。デートも出来てないみたいですしねぇ。
そこまで忙しくしている原因の一つが、モデルの間で広まっている風邪と思しき感染症。しかし、消毒などで対策しているはずなのに、どうしてか広まっている。
さらには接触がなかったはずのモデルにも症状が出ている、となれば読者目線だともう今回の悪魔事象はこれかぁって感じでしたが。
ロズィの問題以外にも、行方不明だった有葉の姉・夜見子が帰還してくるという一大イベントも同時に発生していたのがややこしかったですねぇ。解決に奔走する有葉が大変だ、という意味で。
佐伊先生、有葉に解決丸投げで頼りにならない時あるなぁって正直思ってた部分があるんですが。夜見子のやり口を見ると、佐伊先生の指導で有葉が動いていたのはありがたかったんだな、って思いました。
というか、夜見子腕利きのエクソシストっていうのは間違いないんでしょうけど、有葉と姉のやり取り見てると、すげーうさん臭くてなぁ。
はたして何を考えているのかと思いきや……多少納得は出来ても、勝手だよなぁという気持ちにもなる。
ともすればバッドエンドになりかけたところを、青春ブーストで解決したのは良かった。終盤風呂敷一気に畳に行った感じがすると言えばしますけど、ある程度の決着を描いてくれたのが嬉しい気持ちもあるんだよなぁ……難しい。