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(なるほどなるほど ゲーム時代と違う〈ダン活〉…………)

いいなそれ!!

「よっしゃ行こう! すぐ行こう!!」

 

同タイトル作品のコミカライズ。

気付いたら前世でやり込んでいたゲーム世界の主人公ポジションに転生した主人公。

学園に通う年齢――15歳のゼフィルス君になったけれど、ゼフィルスとしての記憶はなく、前世の意識のまま突き抜けていく話ですね。

……まぁキャラメイクすると基本は成長した姿での登場ですからねぇ、そういう感じなんだとは思います。

 

思わず叫んでしまう位にこの世界を愛しているゼフィルス君、自重っていう単語を放り投げて満喫してますな……。

イベントクエスト「スライムに襲われた少女を助けろ」を達成するために、やたら遅いスライムの襲撃街してるシーンとか、絵になるとなおシュールで面白かった。

 

ウキウキしてさぁ出発だー! って思ったら田舎の村だったため学園まで馬車で10日とか言われて、娯楽をくれと内心で叫んでるのが実に現代人っぽかったですね。

……まぁ暇つぶしを兼ねて、その10日の間にジョブの発言条件を満たしまくって、学園関係者も驚く一覧を創り上げたりしてたので、無駄な時間とはならなかったみたいですが。

ダンジョンの攻略がゼフィルスの認識よりも進んでおらず、ジョブの認識もまた歪んでいる。だからこそ、もっと楽しんで世界を知ろうと示す彼の姿は結構好きです。

実際誰よりも楽しんでますからねぇ。同じくらいハンナとか周囲を振り回していくことにもなるんですけど。

 

巻末には書下ろし小説で「学園到着、ゼフィルスとハンナの学内探検!」、「初めての初心者ダンジョン攻略の夜、ハンナのおもてなしご飯」を収録。

制服とかの支給品の一部に、容量が少量ながらアイテムバッグが含まれているとか。大図書館の大きさにハンナが驚いたり、食堂のご飯のおいしさを堪能したり。

調味料を買い足したりして、ハンナの料理をごちそうになったり。まだゼフィルスとハンナだけで行動してるから、その分ハンナ要素が濃密でしたね。