(こんなすげえ奴が、俺の仲間だ)
やはり捨てたものではない。この人生も、今日までの旅も。
だからこそ、そのすべてを否定するような結末は受け入れられない。
終わった……長く続いたシリーズ、それもお気に入りのシリーズの終わりは、やはり満足感もありますが、ちょっと寂しくもあるような。
……この作品に関しては、クライマックスで待たされ続けたので最後まで読めたという満足感の方が強いですけど。
個人的には今回の雷真の暗殺者ムーブが好きです。
戦闘能力が上がった雷真が刀を手に、小紫と一緒に忍び寄って切り伏せたり、相手の死角へ回り込む動き。
魔術師の階梯も高位になってますし、真面目に雷真が暗殺者やったら対応できるのって本当一握りなのでは……
あちこちで戦闘が起こっているので、一つ一つは結構テンポよく片付いていきますが。
対応しているのが一人だけだったら負けていたり、打つ手がなかったりしただろう、って場面はあちこちにあって。
これまでの夜会を送ってきた日々は、決して無駄な時間ではなかったと証明されたのが良かった。
エピローグで、秘術を盗るためにロキと薔薇の師団に忍び込む計画を練ったりしてましたが。
……今のあの二人に突撃かまされたら、かなりたまったものではない、というか。魔王級二人VS金薔薇の遺産争いでゴタゴタした組織……うまくすれば壊滅させられるのでは? 南無。
これからも、争いには事欠かなそうな就職口を得ていましたが。まぁ、これまでやってきたことをやり続けるだけで良い、と思えばある意味天職なのでは。